【TGS 2012】成長産業であるゲームの今後を語ったTGSフォーラム基調講演「スマートデバイスがもたらすソーシャルゲームの進化」レポート

本講演では、グリー株式会社 代表取締役社長 田中 良和氏が登壇し、スマートフォンが急速に普及した直近1年間を振り返るとともに、今後どのように変化していくのかについて語った。

冒頭、田中氏は、「ゲームを作ることは面白いことだ」とゲームに対する想いを述べ、子供の頃からゲームに親しんできた体験や、世界規模で拡大するグリーの展開について説明した。

スマートフォンの性能向上とネットワークの進化により、今後、ますますパソコンとスマートフォンの垣根が曖昧になっていくと話し、将来、コンソール機との垣根も曖昧になっていくのではないかと分析した。

簡単なパズルなどからはじまったスマートフォンのゲームも、よりゲーム性とストーリー性が重視される時代になっていくことを、ビジュアル面を向上した「MONPLA SMASH」、ゲームとして高いクオリティを実現した「War Corps」などのタイトルを挙げ説明した。

「モンスターハンター Massive hunting」「メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス」といった既存IPにとどまるだけでなく、「探検ドリランド」のようにソーシャルゲームで育ったコンテンツをアニメやグッズなど他領域へ展開していくと意気込みを語った。

今後、インターネットアクセスの中心はモバイルになり、スマートフォン関連ビジネスは新興国における伸びが大きいと指摘し、ソーシャルゲームは海外でも広く受け入れられると示唆していた。

このような状況の中、グリーは全世界共通プラットフォームを構築、世界各国のパートナーと協力し、今までゲームを楽しめなかった人々にもゲームを提供していくと語り、「ゲームは成長産業である」という言葉で講演を締めた。

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