9月20日から4日間開催された「東京ゲームショウ2012」のディースリー・パブリッシャーブースでは、PS3/Xbox 360用ソフト「地球防衛軍4」がプレイアブル出展された。同ブースではメディアブリーフィングで情報公開も行われ、2013年の発売に向けて本格的に動き出した本作のプレイレポートをお届けする。
「地球防衛軍4」は、前作「地球防衛軍3」から8年後の世界を舞台にした3Dアクション・シューティング。新たな敵や兵士、武器に兵器が多数登場し、シリーズ最高のクオリティとボリュームをもって、史上最高の絶望を描き出すよう開発が進められているタイトルだ。
すでに会場で行われたメディアブリーフィングの様子と、ゲーム情報の第1報を公開しているので、ストーリーなど詳しいゲーム内容はそちらでチェックしていただくとして、ここでは直撮りのプレイムービーと合わせて本作のインプレッションを紹介していこう。
TGS出展バージョンでは、お馴染みの陸戦歩兵「レンジャー」と、空飛ぶ女性兵士「ウイングダイバー」(過去作でいうペイルウイング)をそれぞれプレイすることができた。写真やムービーに撮ったのはウイングダイバーでの試遊時だけなのだが、まずは6つ用意されていたミッションのうち一番最初のものをレンジャーでプレイ。
基本操作は、キャラクターと視点の移動、武器の使用と武器の切り替え、ジャンプ(回避)など、一般的なTPSやアクションゲームと比べてそう多くないので、特別難しくはない印象だ。最初に登場するアリも、アサルトライフルをぶっ放しているだけで倒せてしまうので、はっきり言って一匹一匹は弱いし、銃を連射して巨大生物を蹴散らしていくのは、怖いどころかむしろ爽快な面もある。
爽快ではあるのだが、敵が密集している場所では次々とアリが襲ってくるし、意外に早い動きのもなかなかに怖い。今回プレイしたフィールドは市街地のビル群のような場所だったので、ビルの隙間を通ってきたアリに接近され、気づいたらアリの顔がドアップで…なんて事態になることもあった。
しかも今作のアリは、顎と酸による攻撃だけでなく、捕食するような攻撃をしてくるのもポイント。捕食されるとガブガブかじられたあと、空中に放り出されるという惨い仕打ちを受けるのだ。背後にいるアリに気づかず、いきなり捕食されて凄惨な光景が繰り広げられた際には、正直ちょっとびっくりしてしまった。
かじられるのは怖いのだが、難易度そのものはノーマルを選択すればそれほど高くない。恐らく今作でも敵を倒して出現したアーマーを獲得して体力を増やしていく仕組みになると思うので、一度つまづいてもほかのミッションをプレイしてキャラクターを成長させれば、クリアしやすくなるような仕組みになるのだろう。
ここまでプレイした範囲で気になったのは、敵が出現するポイントからポイントまで距離があったり、敵が散らばってしまうと一体一体倒していくのがちょっと手間に感じるといった、移動に関することぐらいだろうか。全体的には愛すべきバカゲーというような印象(当然褒め言葉)で、オーソドックスながらも丁寧な仕上がりだったように感じる。
この後はウイングダイバーを選択して、クモ型の敵が出現するミッションをプレイ。クモの巣は、ウイングダイバーを捕らえる効果があるので天敵ともいえる存在だが、捕まった状態からでも攻撃できるので、落ち着いて対処できるかがカギとなりそう。
また、遠くから糸を射出してプレイヤーを捕縛し、自分のところまで引き寄せて捕食しようとする攻撃を仕掛けてくることもある。これが非常にやっかいで、糸に掴まって引きずられている間にも、アーマー(体力)が徐々に減っていくので、遠くのクモに掴まると一気にピンチに陥ってしまうのだ。
実際に筆者も、試遊出展されている内容だから楽勝だろうと思ってプレイしていたのだが、遠くのクモに掴まって死んでしまうという、悲しい終わり方をしてしまった。ミッション開始前に何も考えず装備を変えてみたのも敗因で、思わぬ苦戦を強いられている様子が映っているので、ゲームの雰囲気と合わせて動画もチェックしてほしい。