KLabは、子会社であるKLab Global Pte. Ltd.が中国に現地法人を設立し、イトクロ中国現地法人のソーシャルゲーム開発部門を買収することで合意に至ったと発表した。
中華人民共和国(以下「中国」)上海市における子会社、可来软件开发(上海)有限公司(以下「KLab China」 ※1 )の設立。
上記 1. の新会社設立後に、当該新会社が株式会社イトクロ(本社:東京都港区、代表取締役:山木学)の孫会社である轶腾酷(上海)信息科技有限公司(以下「YTK」)のソーシャルゲーム開発部門を買収する契約の締結。
※1 商号は、登記申請の過程で変更になる可能性があります。
中国現地法人の設立について
KLab Globalが中国上海市に設立する新会社の概要は、以下の通りです(平成24年9月28日現在)。
商号:可来软件开发(上海)有限公司
商号(英語):KLab China ※呼称
代表者の役職・氏名:董事長・五十嵐 洋介
所在地:中華人民共和国 上海市
主な事業内容:中国国内におけるモバイルオンラインゲームの企画、開発、ローカライズ、マーケティング等
従業員数:40名程度からスタート予定
資本金:1,400,000 シンガポールドル
設立年月日:平成24年11月(予定)
株主:KLab Global Pte. Ltd
また、KLab Chinaを設立する目的は、以下の2点です。
1.日本向けタイトルの開発(およびグローバル向けタイトルの開発)
KLabでは、すでに開発拠点としてフィリピンにKLab Cyscorpions(本社:マニラ、代表者:野口太郎)をKLabGlobalの子会社とするなど、開発の海外移転を積極的に推し進めています。新たに設立する中国拠点で日本向け(およびグローバル向け)に配信するゲームを開発することで、コストの低減を図ります。
2.中国市場における開発・ローカライズ・マーケティング
中国では急速にスマートフォンが普及しており、ソーシャルゲーム市場が立ち上がりはじめています。KLabでは、日本で提供しているゲームの中国向けローカライズや、中国向けオリジナルタイトルの企画・開発を行なっていきます。KLabChinaでは、中国市場における企画、開発、ローカライズ、マーケティングまでを担い、中国国内の各種スマートフォン向けプラットフォームに、ゲームを提供していきます。
これにともなって、KLabでは以下のような開発体制を整備する予定です。
イトクロ中国現地法人のソーシャルゲーム部門買収について
KLab Chinaが部門を買収するYTKは、日本国内のMobage(モバゲー)やGREE、mixi向けに「禁断のグリモワール」など、13タイトルを開発した実績があります。また、中国のDeNAChina向けにもゲームの開発を行っています。
人員は開発12名、企画9名、デザイン9名、インフラ3名、管理部門等5名の38名で、企画、デザイン、開発からインフラ管理までをカバーできます。今回の部門買収によってKLabはこれらの人員を獲得し、すぐにでも中国で開発をスタートする体制を整えることができます。
YTK WEBサイト
http://www.yitengku.com/