バンダイナムコゲームスは、本日3月17日、東京・池袋のヤマダ電機 LABI1 池袋 モバイルドリーム館において、PS3/PS Vita用ソフト「ワンピース 海賊無双2」の発売前先行体験会&スペシャルトークショーを開催した。
当日は、本作のプロデューサーを務めるバンダイナムコゲームス 中島光司氏とコーエーテクモゲームス 鯉沼久史氏が、いよいよ発売を間近に控えた本作の特徴を伝えつつオープニングムービーの上映や鯉沼氏による実演プレイ、ソフトが当たるプレゼント大会などが実施された。
発売を来週に控えた現在の心境について鯉沼氏は、前作よりも力を入れて開発したことをアピール、現在も順調に予約を重ねているという。また、中島氏は今作が前作「ワンピース 海賊無双」の開発時にはすでに制作されていたことを明らかにし、スタッフが前作で悔しかった部分を改善し、反映させたのが今作「ワンピース 海賊無双2」になると話した。
続いては、発売に先立ちオープニングムービーを上映。麦わらの一味や今作で新たにプレイアブルキャラクターとして登場する面々がそれぞれの技を繰り出す、迫力ある内容となっていた。
本作を開発するにあたって、「PNE PIECE」独特の世界観を活かしたオリジナルストーリーが展開する「パイレーツログ」モードを搭載。「ONE PIECE」好きなスタッフが中心となり、原作をオマージュした場面を入れたり、原作にはない組み合わせが楽しめるという。
ルフィを操作し、「ONE PIECE」の物語を追体験することをベースとした前作とは異なり、「もっといろいろなキャラクターを操作したい」という意見が多く寄せられたことを受けて、今作ではキャラクターを増やしつつ、それぞれがステージで暴れられるような作りになっていると説明。中島氏によると、キャラクターを追加するにあたっては、アクションゲームとして作ってみたら面白いのではないかと思うキャラクターをチョイスしているそうだ。
その中で操作してみたら面白いキャラクターとして、中島氏は主人公・ルフィの祖父であるガープを紹介。ゲンコツ、頭突き、投げ技などの肉弾戦をしかける「ONE PIECE」としても「無双」シリーズとしても珍しいタイプのキャラクターになっており、作品の中では見れないキャラクターの魅力が表現されているのではないかと述べていた。
ステージも最新エピソードであるパンクハザード編までを収録し、ローやスモーカーもパンクハザード編の装いで登場。普通に遊ぶだけでも2~30時間、全てのキャラクターをコンプリートするまででは100時間かかるぐらいのボリュームで、開発自体も鯉沼氏曰く「いい意味でやりすぎた」のだそう。
さらに、本作では新たなアクション要素として「スタイルアクション」と呼ばれる、キャラクターの攻撃スタイルを変化させる要素を用意。ルフィの「覇王色の覇気」や、エネル、赤犬などの「ロギア系能力」などを再現している。
この話に関連した開発エピソードとして、最初に見せた際には鯉沼氏をはじめとした開発スタッフが「やりすぎなところまでやって、中島さんに一回怒られてみよう」と考え、強くなりすぎてしまったという話も披露。実際にはバランスをとるかたちで調整しているということで一安心だが、中島氏が強調するまでの強さということで、一体どのくらいだったのか気になるところだ。
そのほか、こちらも今作で初登場となるペローナの「ネガティブホロウ」も再現されているという。技を受けてしまったキャラクターは額に縦線が入り、ネガティブなセリフも用意されているなど、細かいところで「ONE PIECE」ファンが楽しめる部分があるのも魅力のひとつだ。
そして、先述の「パイレーツログ」モードでは、海軍の極秘兵器を巡って、麦わらの一味のほか、王下七武海や四皇、海軍などが集結し、三つ巴の戦いが楽しめるという。ちなみに、鯉沼氏によると、なぜ空島が出てくるのかというところもストーリーに絡んでいるとのことなので、そちらにも注目だ。
ゲーム紹介の後は、当日用意されていた体験版を使っての実演プレイを披露。今回のバージョンでは、ルフィ、ナミ、クザン、ローの4人がプレイ可能で、鯉沼氏はローとクザンを選択してのプレイとなった。
ローは球状の空間を出現させて、その内部にいる敵を攻撃可能。空間を展開している間も通常の攻撃は可能となっているので、広い範囲の敵に対して、臨機応変に戦うことができそうだ。
また、ロギア系の「ヒエヒエの実」の能力を持つクザンは、相手を凍らせるという特有の能力を持っており、また「氷河時代(アイスエイジ)」など広範囲への強力な攻撃を持つキャラクターとなっており、今回の実演プレイでもその強さがいかんなく発揮されていた。
プレイしている間も、中島氏から、今作が魚人島編での“麦わらの一味VS10万人”をゲームで再現できないかというコンセプトでアクションを作り上げたことや、鯉沼氏から前作の30フレームから60フレームへの処理速度の変更など、全体的なチューニングを施していることなどが紹介された。
そしてトークショーの最後には、本作のゲームソフトが発売日に合わせてプレゼントされるという太っ腹なじゃんけん大会が実施され、こちらも大盛況となっていた。
トークショー終了後は体験会が実施され、多くの子どもがプレイを楽しむなど、「ONE PIECE」らしい、幅広い層のファンがいよいよ発売となる本作を楽しんでいた。