サイバーコネクトツーは本日4月13日、大井町の同社東京スタジオにて、「『.hack』シリーズ完全設定資料集 LIGHT EDITION」の発売を記念したトーク&サイン会イベントを実施した。
「LIGHT EDITION」シリーズは、これまでにサイバーコネクトツーより発行された、劇場公開アニメ「.hack//G.U. TRILOGY」の完全設定資料集「.hack//Archives_01」、PS2用ソフト「.hack//」シリーズの完全設定資料集「.hack//Archives_03」、「.hack//G.U.」シリーズ(全3巻)の完全設定資料集「.hack//Archives_02 BLACK」「.hack//Archives_02 WHITE(通常版・限定版)」の内容そのままに、B5サイズのソフトカバー仕様で安価なかたちで提供すべく、リニューアルされた書籍だ。
シリーズ最新刊となる「『.hack//G.U.TRILOGY』完全設定資料集 .hack//Archives_01 LIGHT EDITION」の発売を記念して開催された本イベントでは、「.hack」シリーズのコアスタッフとして活躍してきたサイバーコネクトツー代表/「.hack」シリーズ エグゼクティブディレクターの松山洋氏と「.hack」シリーズ ディレクターの新里裕人氏が、設定資料集の資料をもとにこれまでの「.hack」シリーズ作品についてトークを繰り広げたほか、昨年より展開している「ギルティドラゴン」に関する最新の情報も紹介した。
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| 展示コーナーでは、過去の資料や「.hack//G.U」、「.hack//Link」でキャラクターデザインを務めた細川誠一郎氏の 生原稿を見ることができた。 |
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| 会場内ではグッズの物販および、2013年4月22日に発売される「『.hack//G.U. TRILOGY』完全設定資料集 .hack//Archives_01 LIGHT EDITION」の先行販売も行われていた。 |
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まず最初に、10年以上に渡り展開している「.hack」シリーズを改めて説明。サイバーコネクトツーでは、シリーズ内の展開に合わせてシーズンというかたちで分けており、PS2用ソフト「.hack//」シリーズ4部作を始めとした1stシーズン、PS2用ソフト「.hack//G.U.」シリーズ3部作をはじめとした2stシーズン、そして「.hack//Link」から「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い(以下、ギルティドラゴン)」に至る3rdシーズンの順番で紹介した。
今でこそ200名以上のスタッフを抱えるサイバーコネクトツーだが、2002年から2003年に渡り展開した1stシーズンの初期はわずか25名ほどの会社で、およそ3年半、1チームで集中的に開発していったのが「.hack//」4部作だったという。そして現在は代表と部下という関係の松山氏と新里氏だが、前身となるサイバーコネクトを設立した当時は松山氏より新里氏のほうが5歳年上だったこともあって同僚として接していたという、長く一緒に働いてきた2人ならではのエピソードも語られた。
その後、会社の規模が拡大したこともあり、引き続き新里氏がディレクターを務めた「.hack」を中心とするRPGチームと、アニメ「NARUTO-ナルト-」および「NARUTO-ナルト- 疾風伝」を題材とした「ナルティメット」シリーズ中心のアクションチームの2ラインに。そして2ndシーズンでは、こちらも3年以上の歳月をかけて開発した「.hack//G.U.」3部作や、同社初の映像作品として、松山氏が監督を務めた「.hack//G.U. TRILOGY」などが展開した。
そして、2010年に発売されたPSP用ソフト「.hack//Link」を皮切りとした3rdシーズンでは、OVA「.hack//Quantum」、劇場3Dアニメ「ドットハック セカイの向こうに」、そして現在iOS/Android向けに配信中の「ギルティドラゴン」と、さまざまなコンテンツ展開を見せている。新里氏は「Link」の開発が終わって以降は別プロジェクトを手がけているということだが、監修という立場で各タイトルを見ているという。
続いては、設定資料集に掲載されたページを見ながら「.hack」を振り返るコーナーとなり、まず最初に紹介されたのが「.hack」の原型となった「大泥棒フォルテプロッツェ」だ。
新里氏によると、初期の頃は泥棒の女の子を主人公としたゲームとして考えていたそうだが、それだけでは世界観の面白みが足りないのではないかと感じていたそう。ある時、「コンピュータでデータをハッキングすることも泥棒だよな」と思ったのをきっかけに、ハッカーをテーマにしたゲームにしたいと考え、そこでSFになりすぎず、ファンタジーのぽさを出すためにオンラインゲームの世界が使いやすいということで、今のシリーズのかたちになっていったのだそう。
松山氏によると、オリジナルのRPGをバンダイ(※当時の発売元)でやることは決まっており、盗賊とハッカーのアイデアを組み合わせることで他に変わりがきかない、独自性のあるアイデアを採用し、それが「.hack」の前身である「トレジャーハッカー」になったと説明した。
また、新里氏がRPGとしてのメインストーリーやシステム部分につきっきりだったこともあり、横の遊びの部分についてはほかのスタッフがアイデアを出してくれたそうで、その中で松山氏がシステムも込みでアイデアを出したのが、シリーズで存在感を放つ「プチグソ」だったのだという。
松山氏は、まだ小さい会社だったこともあり、現場のアーティストやプログラマーが仕様書を書いて、その仕様をねじ込んで、プロジェクトの中心にいる新里氏に承認をとっていくという流れでなければ、遊びの幅も生まれず、やりたいこともなかなかできなかったと当時のことを振り返りつつ、その中で没になったデザインなども紹介した。
次に、「.hack//G.U.」に登場するハセヲとアトリのデザインの経緯を紹介。ハセヲに関しては、当初マントを羽織っていたりと主人公だからこそ凝ったものにしたいという意気込みはあったそうだが、当時はゲーム上に落としこむところが技術的に難しかったそう。そして、マントを上げると手に武器を持っているというアイデアからいろんな武器を使い分ける「練装士」が生まれたことも説明した。
一方のアトリについては、「黒い死神」というイメージがあったハセヲと違ってモチーフもなく難航したそう。しかし、デザイン監修を行った貞本義行氏との話の中で、「小鳥」というイメージが出てきてからは羽のようなイメージや、可愛らしいパンツルックのデザインが生まれてきたと説明した。
さらに、新たに設定資料集が発売される「.hack//G.U. TRILOGY」については、「.hack//G.U.」の映像作品として、ゲームとは異なるもう一つの答えとなる、ハセヲが救って終わる物語として制作したそうで、その中で誰も見たことのない新しい要素として、ハセヲの「B-stフォーム」が生まれたことや、現場のこだわりとして揺光だけはキャラクターデザインを務めた細川誠一郎氏の手により、リデザインしたことが語られた。
そして、現在配信中の「ギルティドラゴン」についても紹介。松山氏曰く、プロモーションの都合で表立ってはいないものの、サイバーコネクトツーとしては最新の「.hack」シリーズとして、最新の「The World」を舞台にしているという。スマートフォンをプラットフォームとしたことについては、誰もが持ち歩けることに加え、スペックやネットの接続を含めた便利さ、そして日本だけでなく世界中の人ともつながることのできる、万能なゲーム機であると認識していると説明した。
サービスについては、毎週新機能の充実を図っており、アプリのダウンロード数が50万を突破したほか、売上も順調に推移しているそう。無料でどこまでも遊べるゲーム仕様になっており、また、「.hack」の迫力や世界観、ドラマを楽しんでもらえることをコンセプトとしており、現在もバンダイナムコゲームスの担当チームと打ち合わせを重ねているという。
先日には今後の展開を匂わせるPVも公開されるなど期待の高まる本作だが、会場ではそれにまつわる極秘情報も紹介された。残念ながらここではその内容について触れることはできないが、「.hack」らしさがより色濃く出てくる内容を準備しており、中には近日中に何らかの展開が見れるものもあるそうなので、今後の情報に注目してほしい。
そんな「ギルティドラゴン」だが、5月にはコトブキヤ 秋葉原館の展示スペースにて、イラスト展示イベントも予定しているという。細川氏のほか、さまざまな参加イラストレーターのイラストを大きなサイズで見ることができるそう。また、「ギルティドラゴン」のイラスト集もイベント先行で販売決定。こちらは松山氏曰く、極力安くカラーで楽しんでもらえるようにしており、付録も用意しているとのこと。これらは近日中に詳細が明らかになるそうなので、こちらもチェックしておこう。
また、以前のイベントでも紹介していたとおり、東京スタジオの共用部には平日であれば自由に入ることができ、そちらにはコミュニケーションノートやスタンプも用意されている。松山氏からも「軽い気持ちで遊びに来てほしい」というコメントが寄せられていた。
最後に行われたプレゼント抽選会では、もらった人だけのお楽しみということで詳しいプレゼント内容については明かせないが、シリーズファンなら喜ぶアイテムの数々が用意されていた。
「.hack」シリーズの今後の展開についてはファンの応援あってこそということで、「今の『.hack』シリーズである『ギルティドラゴン』を楽しんでほしい」という松山氏のコメントで、イベントは幕を閉じた。
(C).hack Coglomerate
※画面は開発中のものです。
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