Next Media Animation Japanは4月16日、日本市場への本格参入を発表、4つの柱からなる「nxTomo(ネクストモ)事業」の戦略プランに関する紹介を行った。
Next Media Animation Japanは、香港で新聞や雑誌などのメディア事業を展開しているNext Media Limitedのグループ会社として設立された。
今回日本市場へ参入するにあたり、4つの柱からなる「nxTomo(ネクストモ)事業」を掲げサービス展開を行なっていくという。
発表された4本の柱は、CGAnimationを使ったニュース映像の配信を行なう「TomoNews」、漫画の吹き出しや、セリフなどをそのまま生かしたビデオコンテンツ「TOMOTOON!」、オリジナルのショートCGアニメーションを提供する「TOMOANIME」、そして「人と人とのコミュニケーションを広げる」をテーマにワールドワイドでビジネス展開を行なう「TOMOGAMES」の4本だ。
Next Media Animationの強みは台湾にある専用のアニメスタジオで、約500人のスタッフが、スタジオ内でコンテの作成から、3Dキャラクターの作成、セリフの録音、モーションキャプチャーなどの全ての工程を行っているという。そのため120秒のCGアニメーションであれば最短で90分で製作できるとのことだ。
「TomoNews」はその強みを生かし、CGアニメーションと実写映像を組み合わせることで、よりリアルで分かりやすいニュースを提供するサービスだ。また最短で90分でCGアニメーションを制作できるという強みを生かし、スピーディにニュースを配信できることも特徴の1つだという。ゲストとして登壇したデーブ・スペクターさんは「ニュースだけでなくドキュメント番組などにも応用できそうで、新たな可能性を秘めていると思います」と話していた。
「TOMOTOON!」は漫画を3Dイメージに描き起こしつつ、漫画の吹き出しやコマ割りをそのまま生かした新たな形のビデオコンテンツで、アニメでも漫画でもない、新しい漫画の楽しみ方を提供するという。
現時点では「ダブル・ハード」というコンテンツが配信されており、7月には「クロカン」も配信される予定となっている。自身もかなりの漫画ファンだという眞鍋かをりさんは「紙の漫画みたいにページをめくらなくても良いので電車の中とかでも楽しみやすそうですね、私も長距離移動の時に見てみようと思います」とコメントしていた。
「TOMOANIME」はNext Media Animationの強みを生かしたフルCGのアニメーションコンテンツ。「サクラ大戦」シリーズなどを手がけた広井王子氏がプロデュースするアニメーション群で、現時点で「SPY PENGUIN」、「Mad Box Zombies」、「ODDBODS」、「夏恋戦機」という4タイトルがローンチ予定だ。
「TOMOGAMES」は会員登録不要ですぐに遊べるカジュアルゲームから、位置情報を使った本格的なゲームまでさまざまなジャンルのゲームを提供していくという。全世界10ヶ所にパートナー契約を結んだ会社や、エンジニアを抱えておりワールドワイドに展開していくという。
会場ではオリジナルタイトルとしてアクションゲーム「ふわふわ『フラッフィ』」、コミュニケーション釣りゲーム「つりとも」、位置情報を使ったMMO「LIFE IS MAGIC」、海外から輸入した位置情報を利用したソーシャルゲーム「犯罪人生ライフイズクライム」の紹介が行なわれた。
逆に香港や台湾などNext Mediaグループのネットワークが強い地域に向けて日本のゲームをローンチするという部門もあり、既にサイバードが提供している「バーコードフットバトラー」のコンテンツ契約を提携し、香港、台湾、マカオにリリースを予定していると発表した。
会場ではデーブ・スペクターさんと眞鍋さんが「ふわふわ『フラッフィ』」のデモプレイを行った。「ゲームをプレイするのは『パックマン』以来」と話すデーブ・スペクターさんだったが眞鍋さんと息のあったプレイを見せていた
ゲームだけでなくニュースやアニメといったコンテンツを使い、並行的に事業を展開していくNext Media Animationの「nxTomo事業」は日本市場でも大きな存在感を示すことになりそうだ。