ソニー・コンピュータエンタテインメントは、米国時間の6月10日、E3 2013の開幕に先駆けて「PlayStation E3 2013 Press Conference」を開催し、「PS4」の発売時期や、発売予定タイトルなどの情報を公開した。
カンファレンスではまず、SCEAプレシデントのJack Tretton氏が登壇し、PS Vita向けの新作ラインナップを公開。「God of War Collection」、「THE Walking Dead」、「DESTINY of Spirits」、「flower」「Batman: Arkham Origins Blackgate」などが紹介された。
続いてはSCE ワールドワイドスタジオが開発するPS3用タイトルとして、「The Last of Us」「PUPPETEER」「rain」「BEYOND:Two Souls」「GRAN TURISMO6」のプロモーションムービーが立て続けに公開された。
SCEのタイトル発表後は、サードパーティのPS3用タイトルが紹介された。まずは「Batman Arkham: Origins」のPVが公開されるとともに、PS3版の専用コンテンツとして、2種類のスキンも発表となった。また、「Grand Theft Auto V」では、PS3本体と限定のヘッドセットを同梱したパックが北米で発売されるという。
次に、SCE代表取締役社長兼グループCEOのAndrew House氏が登壇し、最新ハード「PS4」の本体デザインを初めて公開した。PS4は、光学ドライブから電源ブロック、冷却機構に至るまで小型軽量化を徹底的に追求することで、デザインの自由度を飛躍的に高めている。外観については、表面を4つのブロックに分け、連結部に理想的な幅を持たせて生み出した空間内に、ディスクスロット、ボタン類、電源ランプ、通風口を集約して配置している。
また、本カンファレンスでは米国、および欧州における発売時期と価格についても言及した。どちらの地域でも2013年年末商戦期に発売され、価格は米国で399USドル、欧州で399ユーロとなる。
ここからはSCEワールドワイド・スタジオの吉田修平氏が登壇し、PS4で発売されるゲームソフトの紹介を行った。
吉田氏によると、SCEはPS4向けのゲームを30タイトル開発しており、そのうち20タイトルがPS4発売の初年度に発売されるという。そしてその中の一つとして、サンタモニカスタジオの新作「The Order 1886」が発表になった。さらに、2月のPlayStation meetingで発表された「KILLZONE SHADOW FALL」「Drive Club」「infamous second son」「Knack」のプレイ映像を含んだPVも披露された。
続いて「BEYOND:Two Souls」を手がけているQuantumDreamが、PS4の技術デモ「THE DARK SORCERER」を公開した。こちらのPVはファンタジー作品の収録風景をCGで再現するという、ユニークな内容になっていた。
次に吉田氏の呼びかけでAdam Boys氏が登壇し、インディーズスタジオ・Supergiant Gamesが開発したアクションRPG「TRANSISTOR」を公開した。こちらは2014年初頭に発売予定だという。さらにPS4向けの新作インディーズゲームも紹介した。
そして、すでに「ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII」が「FINAL FANTASY XV」にタイトルを改めPS4に登場でもお伝えしている通り、スクウェア・エニックスの野村哲也氏からのビデオメッセージとともに「ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII」のアクションシーンをふんだんに盛り込んだ最新映像が公開された。さらにPV内ではタイトルを「FINAL FANTASY XV」に変更することも明らかになった。
野村氏のビデオメッセージは続き、「キングダムハーツ」シリーズの最新作である「KINGDOMHEARTS III」がPS4向けに開発中であることも発表となった。そして「FINAL FANTASY XIV」のPS4版の発売が明かされた。
ここからはUBI SOFTの「ASSASSIN’S CREEDIV」「WATCH DOGS」の実機プレイデモが上演され、シリーズ初のMMORPGとなる「The Elder Scrolls Online」のPS4対応が発表となった。こちらは、2014年春に発売予定とのことだ。さらに、同名の映画を題材にした「MAD MAX」が、Warner Bros. InteractiveよりPS4向けに発売されることも決定した。
ここからは再びJack Tretton氏が登壇し、世界中で140以上の作品がPS4向けに開発中であることが明かされた。さらに同氏は、PS4では中古のディスクが使えること、常にオフラインであってもプレイ可能であることも発表した。
カンファレンスの終盤では、Bungieが開発している「DESTINY」のプレイデモを初公開した。上映されたのは複数のプレイヤーによる協力プレイで、廃れた施設の探索や、巨大ロボットとの戦闘を中心にした内容だ。また、ツリー形式で表示されるプレイヤースキルなど、システムに関係した情報も確認できた。
そして、Gaikaiの技術を活用した「プレイステーション」クラウドゲームサービスを、2014年より北米を皮切りにスタートすることが明かされた。本サービスを利用することで、PS4、PS3、PS Vitaユーザーは、PS3タイトルをダウンロード時間なしで楽しめるようになるという。