セガは6月23日、東京ジョイポリスにて「ソニック バースデーパーティー2013」を開催した。開発陣によるトークショーなどが行われた本イベントの模様をお届けする。

目次
  1. サブキャラクターと振り返る「ソニック」シリーズ22周年
  2. Wii Uと3DSで楽しめる最新作「ソニック ロストワールド」
  3. さまざまなグッズ展開や、国内最速プレイ&サイン会も

サブキャラクターと振り返る「ソニック」シリーズ22周年

まずは「ソニック」シリーズのプロデューサー・飯塚隆氏が登場。6月23日で22周年を迎えたソニックの歴史を、ファンと一緒に振り返ることに。

1991年、第一作目である「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が発売。セガを代表するマスコットキャラクター・ソニックの「青い体」「赤い靴」といった個性的なデザインは、22年間変わらず愛されている。スクリーンは当時のゲーム画面やソニックが映し出されると、集ったファンからは大きな歓声がもれた。

  飯塚隆氏

今回は「ソニック」シリーズの中でも、特にサブキャラクターに注目。1992年にはソニックの相棒となる「テイルス(本名:マイルス・パウアー)」、1994年にはライバルの「ナックルズ(本名:ナックルズ・ザ・エキドゥナ)」が誕生し、現在もファンから非常に愛されている。

テイルスは男の子ながらとても可愛らしいデザインゆえに、当時はセガ内ですら「女の子なの?」と物議をかもしたそう。ナックルズの「エキドゥナ」は、オーストラリアに生息する生き物に由来。当時「セガ オブ アメリカ」の社長などが机を寄せ、図鑑を見ながら決めたという裏話が披露された。

1998年に発売した、6人のシナリオを楽しめる「ソニックアドベンチャー」では「エミー・ローズ」や「ビッグ・ザ・キャット」などの新キャラクターをはじめ、ソニック自身も手足が長くすらっとした印象へ。なお「E-102 ガンマ」は、とある悲しいエピソードにより本タイトルにしか出番がない。また、マスコット的な「チャオ」にもかなりファンがいるようだ。

ファンの「待ってました!」という歓声と共に現れたのは、2001年発売の「ソニックアドベンチャー2」。ヒーローVSダークという構図から「シャドウ」や「ルージュ」という悪顔キャラが生まれたという。シャドウも同作のみのキャラクターとして設定していたが、ファンの「シャドウをもう一度!」という声を受けて積極的に出すようになったそうだ。

2003年には「ソニック ヒーローズ」が発売。その名の通り、ソニックとたくさんのヒーローが一緒に冒険をするという作品だ。チームカオティクスの「ベクター・ザ・クロコダイル」「エスピオ・ザ・カメレオン」「チャーミー・ビー」や「クリーム」のほか、新たなロボットキャラとして「E-123 オメガ」も加わっている。

15周年となる2006年、PS3/Xbox 360用ソフト「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」には、荒廃した未来からやってきた「シルバー・ザ・ヘッジホッグ」と異世界の皇女「ブレイズ・ザ・キャット」。さらに「ソニックライダーズ」シリーズより、トリオで行動する「ジェット・ザ・ホーク」「ストーム・ザ・アルバトロス」「ウェーブ・ザ・スワロー」も紹介された。

Wii Uと3DSで楽しめる最新作「ソニック ロストワールド」

続いて、Wii U/ニンテンドー3DS用ソフト「ソニック ロストワールド」開発陣による最新映像を交えたプレゼンテーションがスタート。本作はステージを360度のチューブ状にし、これまで以上に自由の高いアクションゲームをコンセプトに制作している。「エッグマン六鬼衆」といった日本の鬼をイメージした敵キャラクターを中心に、物語が展開していく。

岸本守央氏
岸本守央氏

Wii U版のゲームディレクター・岸本守央氏は、チューブ状の地形をはじめ、戦闘システムにも力を入れたと強調。多重ロックオンによるホーミングアタックで、一気に敵を倒すことが可能になったという。また、お菓子をモチーフにした面では、素早いテンポのサイドビュースタイルによる横スクロールアクションはもちろん、スピードだけでなくさまざまなテクニックも要求される。

このほか蜂の巣をモチーフにした場面では、落下しながら進行する疾走感とダイビングを組み合わせたものとなっている。さらにジャンプした際にはメガドライブ版に見られた演出や「ソニックと秘密のリング」「ソニックと暗黒の騎士」で見られたアクションも取り入れており、「カラーパワー」も再び登場。より直感的な操作を楽しめるよう鋭意調整中だ。

Wii U版ならではの特徴はゲームパッドであり、傾斜やタッチはカラーパワーの操作で利用可能。とはいえ、ムービーでは伝わりにくいとのことから、特別にゲームパッドを使用した実際の操作姿を公開。ゲームパッドのみのプレイにも対応し、ポーズをかけると瞬時にテレビ画面と切り替えできるため、ユーザーのスタイルに合わせて遊べそうだ。なお、テレビ画面とゲームパッド画面による2P対戦も実装中となっている。

最後に岸本氏は「ここ3年ほど、ソニックがもつアクションゲームの可能性を全力で追求してきました。これ以上ないくらいに頑張ったタイトルですので、ぜひ秋の発売を期待してお待ちください」とコメントした。

平林孝朗氏
平林孝朗氏

ニンテンドー3DS版のゲームディレクター・平林孝朗氏はユーザーの要望を受け、携帯機として初の3Dソニックにチャレンジしたと話す。チュートリアルステージの映像と共に、高速だけでなく低速コントロールが必要なるという平林氏。ホーミングアタックはWii U版と同様にまとめて倒すことも可能で、いろいろな場所を爽快に走り抜けることもできるとのこと。周囲をどんどん巻き込んで成長するカラーパワーも備え、大型の敵を一撃で倒すことも。バトル要素でも、これまでとは違う駆け引きを楽しめるようだ。

また、平林氏は「今、現場は最後の1番忙しい時期です。スタッフ全員で頑張って開発を進めていますので、秋には皆さんの手に届けたいと思います。ご期待ください」と語る。世界観を共有しながら、ゲームの中身そのものはハードごとに全く異なるという「ソニック ロストワールド」。2作を購入したユーザーのみプレイできる、隠し要素も用意されている…かもしれない?!

大谷智哉氏
大谷智哉氏

サウンドディレクター・大谷智哉氏もステージに登壇。「これまでの紹介映像でゲーム中の音楽を聞いていただいたと思いますので、皆さんにどうでしたかと聞きたいくらいです(笑)。良いアクションゲームにするべく、サウンドも頑張ってきました。具体的には体に染み込む昔ながらの良さと、今のハードで可能な表現力という双方を併せて作っています。さまざまステージが展開するので、音楽面でもジャンルや楽器など、あらゆる手段で楽しんでもらおうと“こんなのアリ?!”というものも入れました」と、本作への意気込みを語る。おすすめの1曲は「エッグマン六鬼衆」のテーマ曲だ。ちなみに今回は、ソニックサウンドで定番のボーカル曲は採用しなかったものの、オーケストラによる演奏曲を用意している。

さまざまなグッズ展開や、国内最速プレイ&サイン会も

瀬上純氏
瀬上純氏

「ソニック」シリーズのサウンドディレクター・瀬上純氏もソニックのお祝いに駆けつけ「ギターを持ってないのが全然慣れないんだけど(笑)、今日はライブをしにきたわけじゃないんです」と挨拶。ソニックサウンドを堪能できるライブ告知ほか、豪華プレゼントキャンペーン、アプリセール、スマートフォンケース、セガPontaカード、LINEスタンプ、ぬいぐるみの発売といったさまざまな情報を発表した。ジョイポリス内では、ドリンクやフードの限定メニューも好評発売中だ。

さらに、3DSポーチ&カバーのセットやイヤフォン&プラグマスコット&サウンドトラックセットの発売も決定。発売はソフトと同時期を予定している。また来場者を対象とした抽選会では、直筆サイン色紙やレアグッズが5名にプレゼントされた。

そして、本日の主役であるソニックが登場。立体的に作られた大きなケーキでお祝いされ、とても嬉しそうな様子を見せていた。

イベントの最後には、飯塚氏・大谷氏・瀬上氏によるサイン会も開催。ファンはグッズや色紙にサインを書いてもらい、開発スタッフとの交流を楽しんでいたようだ。また、イベント招待者100名には3DS版「ソニック ロストワールド」を国内最速で遊べる特典も。今秋発売が待ちきれないといった様子で、わずかな時間ながら熱心にプレイする姿勢を見せていた。

ソニック ロストワールド

セガ

WiiUパッケージ

  • 発売日:2013年10月24日
  • 全年齢対象
ソニック ロストワールド

ソニック ロストワールド

セガ

3DSパッケージ

  • 発売日:2013年10月24日
  • 全年齢対象
ソニック ロストワールド

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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