コーエーテクモゲームスは、2013年9月19日に発売を予定しているニンテンドー3DS用ソフト「信長の野望」および「三國志」のゲーム内容に関する情報を公開した。
信長の野望
本作は「信長の野望・武将風雲録」のゲームシステムをベースにしており、「文化と技術」をテーマに「茶の湯」や「鉄砲」「鉄甲船」といった戦国時代らしい要素が特徴となっている。
プレイヤーは、配下の人材を駆使して領土を豊かにし、文化や技術を発展させて国力を高め、外交や合戦を通じて領地を拡大しながら、天下統一を目指す。「文化」を高めるために茶会を開催したり、合戦で有利に立つために自国の「技術」を磨いたりすることも重要だ。
合戦シーンは、野戦・海戦・籠城戦の大きく3つのシチュエーションがあり、部隊の兵科や大名家特有の戦術を駆使して戦う。最終的に52カ国を統一すれば、プレイヤーの勝利となる。
大名家の個性が光る多彩な"戦術"でダイナミックな合戦が楽しめる!
さまざまなシチュエーションが用意されている合戦では、大名家特有の戦術を駆使して戦う。鉄砲に秀でた織田家の「三段構え」、野戦で圧倒的な強さを誇る上杉家の「車懸」など、それぞれの大名家を象徴するような「戦術」は全部で40種。戦況に応じて攻撃力を強化したり、移動力を高めたりと戦術を駆使することで、戦況が大きく変わり、力押しだけではない合戦の駆け引きが楽しめる。
一大名家で持てる戦術は最大6つ。そのうち3つは大名ごとに決まっており、残りの3つは「技法」を獲得し、設定できる。 画面では、浅井軍が戦術「速攻」を発動。部隊の機動力をアップさせ、敵部隊への急接近を図る! |
国の「技術」が合戦を有利に導くカギとなる「技法融合システム」
内政で「技術」を高めると、各国が持つ固有の「技法」を獲得することができ、獲得した「技法」を組み合わせることで新たな「戦術」を作り出すことができる。
技法には「槍術」「馬術」「弓術」「忍術」「行軍」「火薬」「兵法」「兵器」の8種類があり、「弓術」と「火薬」を融合させて戦術「火矢」を編み出すなど、どのような戦術を獲得するかで大名家の特色も大きく変化していく。得意兵科の戦術を重点的に獲得するのか、あるいは不得手な系統を補うかはプレイヤーの戦略次第だ。
「文化」の発展が大逆転のチャンスを生む「文化伝播システム」
金収入や、鉄砲や茶器の購入価格などに影響を与える重要なパラメータ「文化」。この文化を高めることで、さらに「町投資の効果上昇」や「金山の採掘量増加」といった国ごとに異なる特殊効果が得られる。
加えて、文化を最大限に高めるとその効果が領国全体に波及するため、石高の少ない大名家でも「収穫アップ」を持つ国を攻め取れば、米不足を一気に解消することもできる。形勢逆転を狙ってどの国から獲得していくかといった国盗りの駆け引きも本作の醍醐味の一つだ。
有名武将との真剣勝負が短時間で楽しめる「群雄争覇」モード
徳川家康、上杉謙信、武田信玄といった名将たちに合戦を挑む「群雄争覇」モードは、合戦に特化したショートシナリオとなっており、気軽に合戦を楽しむことができる。
勝敗に応じて戦利品や配下武将が獲得でき、戦利品で武将を成長させたり、高スコアでクリアするとSP武将などの特典を得られたりするなど、遊びごたえのあるモードとなっている。
ステージ開始直後に、ストーリーを説明するメッセージが展開されるのも群雄争覇モードの特徴。 「血風! 桶狭間」では、上洛を目指す今川義元と桶狭間で対決。自軍は兵数で今川軍に劣るため、 正面からぶつかると不利。夜を待って、奇襲を仕掛けるか!? |
なお、合戦シーンは、野戦・海戦・籠城戦の大きく3つのシチュエーションが用意されている。敵に鉄砲隊や騎馬隊が多い場合、海上で戦うのも戦術として面白い。
部隊は海に入ると「船(鉄甲船を所持していれば鉄甲船、それ以外は小早)」になるため、鉄砲隊も鉄砲攻撃ができず、騎馬隊も突撃ができず、つまりは足軽隊しかいなくても互角に戦える可能性があるのだ。
技術を高めることで製造可能になる「鉄甲船」は、水上での機動力が高く、大砲による遠隔攻撃が可能と非常に強力な兵科。海岸線で待ち構える敵の鉄砲隊を、射程外から大砲で打ち崩そう!
困った時でも安心できる充実のチュートリアル機能
「信長の野望」シリーズを久しぶりにプレイする人や初めて遊ぶ人でも楽しみながら簡単にゲームのコツがつかめるよう、わかりやすいチュートリアルが用意されている。また、ゲーム中いつでも見ることのできるできる兵法教書(Q&Acer集)もあるので、ゲームを進めるうえで重要な情報をすぐに確認できる。
新武将登録
プレイヤーオリジナルの「新武将」を100人まで作成し、「統一モード」に登場させることが可能。プレイヤー自身や友人の分身や、「信長の野望」に登場していない史実武将など、思い通りにオリジナル武将を作成しよう。
3DS版の新要素となる「史実武将編集」
本作では、史実武将や特定の条件で仲間になるSP(スペシャル)武将の能力値をカスタマイズできる「史実武将編集」機能が搭載されている。
武田信玄
甲斐守護。信虎の嫡男。父の苛烈な政策に反対して父を追放、当主となる。精強な騎馬軍団を率い、臨機応変の知略で織田信長を苦しめた。通称「甲斐の虎」。「初代」から全ての「信長の野望」に登場する大名(※「初代」には顔CGなし)。
明智光秀
織田家臣。優れた才知と教養により信長に重用されるが、突如謀叛を起こし信長を本能寺に討つ。しかし事後調略に失敗し、山崎合戦で敗れ逃亡中に殺された。「全国版」以降の全ての「信長の野望」に登場する武将。「全国版」でその顔を見るには、あるイベントを起こす必要があった。
三國志
本作は、「三國志V」のゲームシステムをベースにし、民衆の支持が内政に大きく関わる「名声」や、戦闘のカギとなる多彩な「陣形」、武将の「特殊能力」といったシステムが特徴となっている。
プレイヤーは、「君主」となり都市を拠点とした1つの「国」を支配し、個性豊かな武将たちを配下にして、内政や外交、戦闘などを行い、中国大陸統一を目指す。内政では、民衆の支持を得て「名声」を高め、戦闘では多彩な「陣形」や、武将のもつ「特殊能力」を駆使することが重要。最終的にすべての都市を統一すれば、プレイヤーの勝利だ。
英雄の「名声」を高めて戦略に活かそう!
本作では英雄の「名声」の高さによって、戦略面で最も重要なコマンド回数が変化。「名声」を高めるには、単に軍事的な勝利を重ねるだけではなく、「巡察」コマンドで民の支持を得たり、「評定」で選んだ目標を達成したり、「名声イベント」に的確な対応を行う必要がある。たとえ勢力基盤が弱くても民衆の支持を得て、名声を上げることが勝利につながるのだ。
「陣形」を駆使して戦う奥深い戦闘
陣形は、三国志世界の戦いの勝敗を決める重要な要素のひとつ。本作では、「鶴翼(かくよく)」や「魚鱗(ぎょりん)」などの陣形を戦闘システムに導入し、三国志世界の戦術や戦いの雰囲気を高めている。
また、武将は「火計」から「妖術」までバラエティに富んだ「特殊能力」を習得でき、多彩な「陣形」や武将の「特殊能力」などを駆使してすることで多様な戦術が生まれ、緊迫感のある戦闘を楽しめる。
魅力的な武将たちの成長が楽しめる!
登場する約800名以上の武将たちは、それぞれ異なる固有の能力値を持つだけではなく、コマンドを実行し経験を得ることで戦闘で役に立つ「特殊能力」が増えていく。また、戦争で「勇名」を得られれば、「将軍位」とそれに応じた「最大兵士数」が増えるなど、使えば使うほど自分の武将が強くなっていき、お気に入り武将への思い入れを強く感じながらプレイできる。
全国のプレイヤーとランキングを競う「名君チャンピオン道場」
今回から加わった新モードの「名君チャンピオン道場」は、シナリオに設定されたチャレンジをいかに早く、良い条件でクリアできるかを競うもので、発売後もいつの間に通信で新しいチャレンジが追加されていく。
「勢力編集」「都市編集」機能を搭載
今回からエディット機能として「都市編集」「勢力編集」が追加。遊びなれたシナリオも、自分の手でいつもと違った手応えに編集できる。
「勢力編集」の兵器編集では、新しい兵器も含めて全16種類の兵器を編集できる。 ※兵器は有効になると対応する陣形の能力が強化されるもの。 |
都市編集では、画面にある9つの都市パラメータを編集することができる。 |
短時間でも楽しめる「英雄バトルロード」モード
今作では、短時間で手軽に楽しめる戦争に特化した新モード「英雄バトルロード」モードを搭載。「赤壁の戦い」など、有名な戦いを自分の作り上げた軍団で勝利していくことを目指す。
戦争に勝利すると、新たな都市を自分のものにすることができる。手に入れた都市で優秀な武将を配下に収め、自分好みの最強軍団を作り上げる楽しさもひとしおだ。
「三國志 DS3」でも搭載されていた本モードだが、今作では新規武将、新規シナリオも追加されてボリュームアップ。ランキング機能にも対応するなど、さらにやり込めるモードとなっている。