5pb.が2013年5月30日に発売したPS Vita用ソフト「這いよれ!ニャル子さん 名状しがたいゲームのようなもの」。今回は、アニメの物語を追体験するだけでなく、ゲームオリジナルのストーリーもふんだんに盛り込まれた本作のプレイレポートを紹介!
「這いよれ!ニャル子さん 名状しがたいゲームのようなもの」は、逢空万太氏によるライトノベル「這いよれ!ニャル子さん」を題材にした「邪神の混沌アドベンチャー」。原作はクトゥルー神話を元ネタとしたラヴコメ(=ラヴクラフトコメディ)で、小説は現在までに11巻まで刊行されているほか、2度にわたりアニメも放送されている。
そして5月30日に満を持して発売された本作では、アニメ第1期のストーリーを追体験できるだけでなく、ゲームオリジナルの展開も多数追加されているため、アニメをすでに見た人でも充分に楽しめる内容となっている。
ニャル子が大好きな筆者として、こんなゲーム見逃せるわけもない! ということで、「E3 2013」取材中もお構いなしにプレイし続け、ついにプラチナトロフィーまでたどり着いたので、そのインプレッションをお届けしよう。
アニメ第1期を追体験&オリジナルストーリーもたっぷり
先に紹介したとおり、本作はアニメをベースにしたストーリーと完全オリジナルのストーリーの2種類で構成されている。「オリジナルストーリーといってもボリュームは少ないんでしょ?」と思う人もいるかもしれないがそんなことはなく、ゲームの半分以上を占めているのだ。
さらにアニメベースの部分にも選択肢が豊富に用意されており、会話の節々にもオリジナルの掛け合いがチラホラ。終始真尋がニャル子に振り回されていた原作と違い、クー子やハス太がググッと前に出てくる展開も楽しめるぞ。
ストーリーを進めるうえで重要になるのが、特定の選択肢を選ぶと出現して誰の好感度が上がったかを教えてくれる「フラグが立った」システム。これが地味ながらも本当に便利で、普通のアドベンチャーゲームであれば何周もしてベストの選択肢を模索しなければいけないところ、その気になれば一発で目当てのルートに入れる。もちろん筆者のようにプラチナトロフィーまで遊びつくしたい人にとっても、回り道をせず効率よくプレイできるので重宝するだろう。
各章の間に挟まれた「CHAOS;LOTる」も本作を楽しむうえでは欠かせないシステムで、「“誰”が“○○”に“○○”をする」という内容をスロットで決め、その内容に沿った、ちょっとした会話が楽しめる。
例えば「クー子が頼子にだまされる」など、本編とはまったく関係ないシチュエーションになっている。ボリュームは1分程度で終わる内容がほとんどで、アニメのアイキャッチ感覚で楽しめる。バリエーションもかなり豊富で、筆者がプレイした限りでは全部確認できてないのでは、というくらいだ。
ちなみに「CHAOS;LOTる」の中には「プレイヤー」の選択肢も紛れ込んでおり、うまくスロットを止めればニャル子をはじめさまざまなキャラクターとメタ的な会話を楽しむことが可能。スロットの回転は遅く、目押しで止めることも決して難しくないので、目当てのシチュエーションを実現するために少し頑張ってみるのもいいかもしれない。
珠緒やルーヒー、グタタンだってしっかり活躍
とまぁ、ここまで本作の概要+システム面を紹介してきたが、それだけではつまらないのでプレイして感じたことを紹介。第一に、原作やアニメを通して最大の魅力であるキャラクター同士の掛け合いはゲームでも健在で、しかも主人公の真尋を含め完全フルボイスで楽しめるのだから、ファンとしては嬉しい限り。
珠緒やルーヒーといったアニメではニャル子たちの影に隠れがちだったキャラクターにスポットが当たっている点も特徴だが、筆者としてはグタタンのかわいさを再確認できたことは何よりも嬉しかった。
原作の小説しか読んだことのない人に説明すると、グタタンは真尋に対してまるで妹のように懐いてくるアニメオリジナルキャラクターの1人だ。主要キャラクターに比べるとどうしても出番の少なかったグタタンだが、ゲームではもちろん大活躍で、立ち絵やセリフの節々、イベントCGのひとつひとつにいたるまで筆者を魅了しまくり。いや本当に。
これまで気付けなかったキャラクターの魅力や個性が全面に出ているので「アニメで充分楽しんだから…」なんて言わずにぜひ手にとってもらいたい。筆者自身、このゲームをプレイする前はニャル子一筋だったわけで…。
また、ロード時間もほとんどなく、タッチパネルでの操作にも対応しているなど、ストレスなく楽しめる配慮が随所に見られることも付け加えておきたい。アドベンチャーゲームとして押さえるべきところはしっかり押さえている。
「這いよれ!ニャル子さん」ファンならばプレイして損はなし
本作は、原作もアニメもすべてチェック済みという人でもオリジナルストーリーを楽しめるし、アドベンチャーゲームに慣れていない人でも「フラグが立った」システムがあるので気軽に楽しめるはず。
筆者のようなニャル子ファンにはぜひ遊んでもらいたいし、先日放送が終了となったアニメ第2期で興味を持った人なら、第1期を復習する感覚で手に取るのもありだと思う。
筆者としてはアニメ第2期をベースにしたゲームもいつか出たらな…なんて妄想を抱きつつ、まずは本作を多くのファンにプレイしてもらいたいと考え本稿を書いたので、気になった人はぜひ購入してみてほしい。
(C)逢空万太・ソフトバンク クリエイティブ / 名状しがたい製作委員会のようなもの
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