カプコンは2014年1月19日、東京・日本青年館大ホールにて「戦国BASARA4 バサラ祭2014 ~新春の宴~」を開催した。豪華声優陣が出演したイベントの模様をお届けしよう。
本イベントにはゲーム「戦国BASARA」シリーズに出演している声優陣とシリーズプロデューサーの小林裕幸氏が出演。トークショーやゲーム大会、1月23日に発売となる「戦国BASARA4」(PS3)の最新情報の発表などが行われた。なお、今回のイベントは昼と夜の2回公演で、本稿では昼の部の内容を紹介する。
出演者(順不同・敬称略)
岡本信彦(柴田勝家役)、三木眞一郎(後藤又兵衛役)、関智一(石田三成役)、保志総一朗(真田幸村役)、森田成一(前田慶次役)、置鮎龍太郎(豊臣秀吉役)、石野竜三(長曾我部元親役)、池田秀一(足利義輝役)、小林裕幸(「戦国BASARA」シリーズプロデューサー)
※中村悠一さん(島左近役)は体調不良のため休演
声優陣が自身の演じたキャラクターについて語る
声優陣によるスペシャルトークショーでは、まず「戦国BASARA4」の新キャラクターを演じた岡本さん、三木さん、池田さんがステージに登場。それぞれが自分たちの役について語った。
まず、柴田勝家について岡本さんは「暗くてボソボソしゃべるキャラクターなんです」とコメント。「皆さんからBASARAは相当叫ぶよと聞いていたんですけれども“どこだ、そのセリフは?”みたいな感じで(笑)」とボヤいていたため、司会を務めていた森田さんから「変わろうか?」と突っ込まれていた。ちなみに、勝家はかつて「怪王」を名乗って信長に反旗を翻したことがあるというエピソードの持ち主なのだが、そのときは「フハハハハ」と豪快に笑っていたそうで、岡本さんによると「だいぶ性格が変わりました」とのことだ。
長いシリーズでキャラクターも多いことから、「もう役がないだろう」と思っていたという三木さん。それだけに、話が来たときは「キターッ!」と大喜びしたそうだが、台本に書かれていた「ねぇ、ねぇ」という武将らしからぬセリフを見て、「どうしたらいいのかな?」と困惑してしまったという。さらに、後藤又兵衛が自身の殺すリストに人気1、2番手のキャラクターを挙げていることを明かし、「シリーズのファンに刺されるかもな」と覚悟したと笑いながら語ってくれた。
久しぶりの時代劇であるという池田さんは「剣術に優れている武将とのことで、恰好よく演じてくれと言われたんですが、けっこうセリフも多くて大変でした」とコメント。また、小林プロデューサーは「魔王、覇王の上をいく大物である“将軍”を演じられるのは池田さんくらいしかいない」とキャスティングの理由を説明していた。
続いて石田三成、真田幸村、豊臣秀吉など、おなじみのキャラクター陣を演じている声優陣が登場。今回の三成について関さんは「島左近という部下ができたことで、不器用ながら後輩たちにどう接していくべきかみたいな新たな一面を感じることができました」と語った。
保志さんは真田幸村について、「原点回帰」であることを強調しつつ「前作での悩みを乗り越えた上での原点回帰なので、ただの若武者に戻ったというわけではなく、ひと皮むけて大将をやれるくらいに成長したところから再スタートという形になっています」と説明。また、生涯のライバルである伊達政宗について「幸村の政宗ラブ一直線は変わりません!」と力強く語り、会場の女性ファンたちを沸かせていた。
森田さんは「今回の慶次は大きな動きがありました」と開口一番にコメント。「過去を振り返るのではなく、前進しながらも、これまでにない悩みを背負っていきます」とシリアスに語った。ただ、無謀にも将軍である足利義輝と友達になろうとするなど、従来の慶次らしさも存分に発揮されているそうで、森田さんも「友達作らなきゃ、ポジションなくなっちゃいますからね」と楽しそうに話していた。
「2」からの復活となる豊臣秀吉について置鮎さんは、前作で石田三成や大谷吉継などの部下が増えたことから、小林プロデューサーに「豊臣軍、大軍勢ですよ!」と言われたそうで、「懐の広い、より大きな敵でいたいなと思いながら演じました」と振り返った。また、置鮎さんの前に三成役の関さんが声の収録をすることが多かったようで、交代の際には「秀吉様、あとはお願いします」「ウム、ほめてつかわす」といったやり取りをしていたそうだ。
石野さんは長曾我部元親が、「日ノ本は窮屈なので異国の海を目指す」ということから「どこまで行っちゃうんでしょうねえ」と相変わらずの無茶っぷりにあきれつつ、「ちょっと大人になったかな?」「考えて自重する部分がでてきたかな?」とも語るなど、元親が成長していることをうかがわせていた。
次のコーナーでは新春ということで声優陣が自身の演じる武将を漢字一文字で表すことに。森田さんは、今回の前田慶次が「任す」「任される」ことが多かったことから「任」の字を選んだ。
岡本さんと保志さんは、どちらも「変」を選択。岡本さんは柴田勝家が最初は「怪王」になろうとしていたが、どん底まで落ちて、そこからはいあがれるかどうかというところまでいくなど、非常に変化が多かったからと選択の理由を説明。同時に「決して彼が変だからではありません!」と力説していた。
一方、保志さんは基本的に幸村の本質が「変わらない」からとのことで、選んだ理由はまったく逆なのだが、ネタがかぶってしまったことから後に発表した保志さんは言い訳に終始していた。
三木さんは後藤又兵衛のことを、表に出ずにコソコソしながら影から突っつくということから「針」と表現。置鮎さんは秀吉が武器を持たずに素手で戦うので「拳」の字を選んだ。
石野さんは長宗我部元親を「起」と表現。これは「4」の元親が「自分に使命感を課して行動を起こす」からとのことで、「そのあげくに異国の海とか言い出しちゃうんですけどね」と笑いつつ、「ちょっと大人になった感を込めました」と語った。
池田さんは足利義輝のセリフにある「滾(たぎる)」を選択。「ワクワクするといった意味があるので、皆さんもこの作品でぜひワクワクして下さい」とアピールした。さらに、「ボク自身、この2、3年ちょっとおとなしくしていたので、今年は滾ってみようと思います」と決意を表明。この力強い宣言に観客たちは大きな拍手を送っていた。
トリを務めた関さんは「三成は一途な思いで秀吉に仕えて、目的のためならば猪突猛進という一本気な男です」とコメントしつつ、選んだ文字がなんと「髪」。「大谷吉継という友達もいますよね。髪は長い友達と言いますから」などと釈明していたが、明らかに三成のユニークな髪型をネタにしたものだったので会場は大爆笑となった。
「バサラ祭ゲーム対決コーナー」では声優陣が紅組と白組に分かれて「戦国BASARA4」で対戦。制限時間内にどれだけ敵兵を斬れるか競うというもので、森田さんと置鮎さんが紅組、岡本さんと保志さんが白組で戦うこととなった。ひとりにつき5分しかプレイできないため、「粋の至り」や「戯画バサラ技」といった強力なキメ技を使いこなせるかがポイントとなる。
最初のプレイヤーは置鮎さんと岡本さん。序盤は秀吉を操作する置鮎さんがバサラ技を決めるなどしてリードを取るが、操作慣れしている岡本さんが逆転。白組がリードした状態で森田さん、保志さんにバトンタッチとなった。
開始前は初心者のようにマニュアルとにらめっこしていた保志さんだったが、フタを開けてみると軽快なプレイを披露。戯画バサラ技を発動し、一気に撃破数を稼ぐことに成功した。終盤、戦国最強・本多忠勝にフルボッコにされて倒されてしまうというハプニングはあったものの、結果は488対597で見事に白組が勝利。白組を応援した参加者の中から抽選で選ばれた3人に出演陣のサインが入った陶器製の鏡餅が贈られた。
声優陣がゲームの名場面をライブで演じる恒例の「生朗読 戦国ドラマ絵巻」も行われた。今回は「大阪・豊臣覇城ステージ」での柴田勝家と豊臣秀吉、島左近と真田幸村、伊達政宗。「奥州・青葉城ステージ」での後藤又兵衛と伊達政宗、片倉小十郎など、まもなく発売される「戦国BASARA4」のさまざまなシーンを垣間見せてくれた。
「戦国BASARA」に関する最新情報やコラボ情報が紹介
「最新情報コーナー」では小林プロデューサーから「戦国BASARA」に関する新情報が紹介された。最大の目玉というべき新TVアニメプロジェクトの始動と「戦国BASARA4」の発売と同時に配信となるダウンロードコンテンツ「伊達政宗特別衣装 DMCダンテVer.」については既報のとおりなので、ここではそのほかの情報についてまとめてお届けしよう。
「戦国BASARA4」と「e-maのど飴」がコラボ
「戦国BASARA4」とUHA味覚糖「e-maのど飴」とのコラボによるオリジナルパッケージ「戯画ベリー(カシス&ベリー味)」が、全国のコンビニ・スーパーで4月7日より期間限定で発売される。豪華オリジナルグッズが計444名に当たる「戦国BASARA4×e-maのど飴 プレミアムキャンペーン」も実施予定とのことだ。
インターネットカフェ「GRAN CYBER CAFE BAGUS/コミックカフェBネット」とタイアップ
こちらはインターネットカフェ「GRAN CYBER CAFE BAGUS/コミックカフェBネット」とのコラボで、「戦国BASARA4パック4時間1480円」利用するとオリジナル待ち受けがプレゼントされるほか、抽選で「戦国BASARA4」オリジナルグッズが当たるキャンペーンが実施される。さらに、カウンターで「戦国BASARA4」のパッケージを提示するとBAGUS割引チケットももらえるとのこと。詳しくはキャンペーンサイトをチェックだ。
「“BASARA CLUB”ファンミーティング2014春」が開催
公式ファンクラブ「BASARA CLUB」の初イベントとなる「“BASARA CLUB”ファンミーティング2014春」が東京、大阪、名古屋の3都市でそれぞれ開催される。ゲーム「戦国BASARA」シリーズの声優陣や舞台「戦国BASARA」シリーズの俳優陣が出演する豪華なイベントで、ファンクラブ会員限定となっているが、期間内に入会すれば今からでも申し込み可能となっている。チケットの抽選申込は2014年1月22日から2月3日まで。
日程と出演者(敬称略)
東京:3月16日(日)/イイノホール
・昼の部
杉山紀彰(大友宗麟役)
稲田徹(立花宗茂役)
広瀬友祐(舞台「戦国BASARA」徳川家康役)
中村誠治郎(舞台「戦国BASARA」石田三成役)
・夜の部
保志総一朗(真田幸村役)
小谷嘉一(舞台「戦国BASARA」毛利元就役)
谷口賢志(舞台「戦国BASARA」天海/明智光秀役)
※もうひとりの出演者は未定(後日発表)
大阪:3月21日(金・祝)/クレオ大阪北
石野竜三(長曾我部元親役)
中原茂(毛利元就役)
吉岡佑(舞台「戦国BASARA」真田幸村役)
村田洋二郎(舞台「戦国BASARA」猿飛佐助役)
名古屋:4月5日(土)/今池ガスホール
岡本信彦(柴田勝家役)
藤原啓治(松永久秀役)
滝川英治(舞台「戦国BASARA」伊達政宗役)
吉田友一(舞台「戦国BASARA」片倉小十郎役)
・3都市/全日程
小林裕幸(「戦国BASARA」シリーズプロデューサー)
その他の情報
このほか、T.M.Revolutionが歌う「戦国BASARA4」のオープニングテーマ「Count ZERO」とSCANDALの歌うエンディングテーマ「Runners high」とのスプリットシングルが2月12日にリリース。「戦国BASARA」をさらに楽しめる「戦国BASARAマガジン」Vol.4も2月27日に発売される。また、1月21日よりJR新宿駅内にて「戦国BASARA4」の全40武将のポスターも掲出されるので、こちらも要チェックだ。