コードマスターズは、PS3/Xbox 360用ソフト「F1 2013 コンプリートエディション」を、2014年6月26日に発売する。価格は3,800円(税別)。
「F1 2013 コンプリートエディション」は、2013年シーズンと80年代のコンテンツが楽しめる公式F1レースゲーム「F1 2013」の本編に、現在配信中の有料ダウンロードコンテンツ「90年代クラシックパック」および「クラシックトラックパック」の2種類をセットにしたパッケージだ。
レギュレーションの変更などに伴って大きく変化を遂げる年となった今季F1は、日本人ドライバー小林可夢偉選手のF1復活も追い風となり、高い注目を集めて開幕した。本作では2014年シーズンでも引き続き活躍が期待される現役のドライバーやチームはもちろん、80年代、90年代に活躍した名車や伝説のドライバーを収録し、熱戦を繰り広げることができる。ぜひこの機会に本作で、バラエティ豊かな新旧のレースを楽しんでみよう。
「F1 2013」本編のクラシック・コンテンツ
80年代のF1史を飾ったマシン5台と10人のドライバー、そして2ヶ所のサーキットが収録されています。
マシン
1980 Williams FW07B(1980年式)
1979年シーズン後半に登場し、6戦中5勝という圧倒的な強さを誇ったFW07の改良版。アラン・ジョーンズ5勝、カルロス・ロイテマン1勝の計6勝を挙げ、チームに初のコンストラクターズタイトルをもたらし、ジョーンズもチャンピオンに輝いた。フォード・コスワースDFVエンジン搭載。
1988 Williams FW12(1988年式)
前年までホンダエンジンとのコンビで2連覇したウィリアムズだったが、ホンダをマクラーレンに奪われる形で失い、この年はジャッドV8エンジンを搭載。しかし戦闘力は低く、ランキング最高位は4位であった。イタリア・グランプリでセナと接触し、マクラーレンの全勝を阻止したのもこのマシン。
1986 TEAM Lotus 98T(1986年式)
ホンダやTAGポルシェより性能面で劣るルノーV6ターボエンジンを搭載していたが、当時伸び盛りだったアイルトン・セナの手により16戦中2勝、8回のポールポジションを獲得。ポールポジション獲得数が伸びたのは、セッティングなどが異なる予選専用車が用意されていたため。
1988 Lotus 100T(1988年式)
この年圧倒的な強さでチャンピオンとなったマクラーレンと同じ、ホンダV6ターボエンジンを搭載していたが、オーソドックスな設計であったため、前年王者のネルソン・ピケを擁しても、3位入賞3回という結果になった。チームメイトの中嶋悟も奮闘したが、入賞1回にとどまった。
1988 Ferrari F1-87/88C(正式名称は1988 Ferrari F187/88C)(1988年式)
ゲルハルト・ベルガーとミケーレ・アルボレートがドライブ。この年はマクラーレン・ホンダが圧倒的な強さを誇り、全16戦中15戦で勝利を収めたが、母国イタリア・グランプリでベルガーが同マシンで勝利し、マクラーレンの全勝を阻止したことで知られる。フェラーリV6ターボエンジン搭載。
ドライバー
アラン・ジョーンズ
1975年にF1デビューし、通算12勝を挙げた、オーストラリア出身のドライバー。マーク・ウェバーが登場するまで、オーストラリア人最後のF1ウイナーだった。80年にウィリアムズのマシンを駆ってチャンピオンに輝き、ウィリアムズ最初の栄光を担った。86年を最後にF1を引退。
アラン・プロスト
教授の愛称でお馴染みのフランス人ドライバー。日本人にはアイルトン・セナの“敵役”としてのイメージが強い。1985年を皮切りに、86年、89年、93年と合計4回のチャンピオンを獲得。歴代2位となる通算51勝を挙げた。シューマッハに抜かれるまで、最多勝利数記録を持っていた人物。
ナイジェル・マンセル
1980年にロータスよりデビュー。ウィリアムズに移籍後の85年に初優勝し、トップドライバーの仲間入りを果たす。1992年に最強FW14Bを手に入れ、圧倒的強さでシーズンを制圧。翌年はアメリカでCARTチャンピオンに。セナの死後、ウィリアムズで代役を務め、勝利を収めた。
デイモン・ヒル
1996年のF1チャンピオンに輝いた英国出身のF1ドライバー。父親グラハムもF1チャンピオンであり、揃ってF1の頂点を極めた唯一の親子である。王座獲得翌年に弱小アロウズ・ヤマハに移籍し、ハンガリー・グランプリであわや優勝という活躍を見せた。また98年には、ジョーダンにチーム初優勝をもたらした。
マリオ・アンドレッティ
アメリカの伝説的ドライバー。1968年のロータスよりF1デビュー。71年に初優勝を遂げ、78年にはF1王座獲得。インディ王者でもある。息子マイケル(CART王者。93年F1参戦。現インディカーチームオーナー)、孫マルコ(現役インディカードライバー)と共にレース一家として知られる。
エマーソン・フィッティパルディ
ブラジル人初のF1チャンピオン。1972年と74年の2回にわたり、王座を獲得。76年からは兄のウィルソンが運営するフィッティパルディに移籍するが、以降1勝もできなかった。F1引退後はCARTに挑戦し、チャンピオンに。兄ウィルソン、甥のクリスチャンもF1参戦経験を持つ。
中嶋悟
日本人初のF1フル参戦ドライバー。全日本F2や国際F3000などで活躍した後、1987年にロータス・ホンダよりデビュー。91年に引退した。1989年雨のオーストラリア・グランプリで日本人初のファステストラップを記録。息子の一貴と大祐の兄弟もレーシングドライバー。
ミカ・ハッキネン
1991年F1デビュー。93年にマクラーレン入りするも、チーム離脱を撤回したアイルトン・セナにシートを奪われ出場機会を失う。しかしマイケル・アンドレッティの離脱と共にシート確保。才能は有望視されるも、初勝利は97年最終戦。以降、引退までに20勝を挙げる。98、99年のチャンピオン。
ゲルハルト・ベルガー
1984年デビューのオーストリア出身のF1ドライバー。ベネトン、フェラーリ、マクラーレンで計10勝を収める。87年鈴鹿初開催の日本グランプリ、88年マクラーレン全勝を阻止したイタリア、アイルトン・セナに最終周でトップを譲られた91年鈴鹿、ホンダ第二期最終レースのオーストラリアなど、印象的な勝利が多い。
ミハエル・シューマッハ
ドイツ出身で、史上最高のF1ドライバー。1991年のベルギー・グランプリでジョーダンよりデビュー。次戦からベネトンに移籍し、翌年ベルギーで初優勝。94年には初のチャンピオン獲得し翌年も連覇すると、フェラーリ移籍後の2000~2004年まで5年連続王者。歴代1位の通算91勝を挙げる。06年に引退した後、10年に復帰するも、優勝には及ばず。12年に完全引退を表明。
サーキット
ヘレス
1986年~91年までスペイン・グランプリが開催されたサーキット。94年、97年にもヨーロッパ・グランプリの舞台として復活。現在はF1テストの開催地として有名。
ブランズハッチ
1964年の初開催以降、14回のF1グランプリを開催した英国のサーキット。うち12回はイギリス・グランプリとして、2回はヨーロッパ・グランプリとして開催。
「90年代クラシックパック」
90年代のF1シーンを彩ったマシン6台と12人のドライバーが収録されています。
マシン
1992 Williams FW14B(1992年式)
90年代を代表する最強マシン。アクティブサスペンションなど多数のハイテクデバイス、バランスのとれたルノーV10エンジン、優れた空力処理によりライバルを圧倒。ナイジェル・マンセルが11戦目に同マシンでチャンピオンとなる。デザイナーは現レッドブルのエイドリアン・ニューウェイ。
1996 Williams FW18(1996年式)
16戦中12勝を挙げ、2位フェラーリの倍以上の得点を稼ぎチャンピオンを飾る。デビュー5年目のデイモン・ヒルがドライバーズタイトルを獲得し、史上初の親子チャンピオン(ヒルの父親グラハム・ヒルは1962年のF1王者)が誕生した。ルノーV10エンジン搭載。設計はエイドリアン・.ニューウェイ。
1999 Williams FW21(1999年式)
シューマッハの実弟ラルフと、前年アメリカのCARTで圧勝したアレッサンドロ・ザナルディがドライブ。ラルフは16戦中11戦入賞と堅実な成績を残したが、ザナルディはF1のブレーキに戸惑い無得点。ルノーのカスタマー用エンジン、スーパーテックV10エンジン搭載。
1992 Ferrari F92 A(1992年式)
ジャン・アレジとイワン・カペリのコンビがドライブ。ダブルフロアや戦闘機のような外観が注目を集めたが、性能は伴わず、新進気鋭のアレジをしても3位表彰台が最高位だった。非常に美しいマシンのため、今も高い人気を誇る。フェラーリV12エンジン搭載。
1996 Ferrari F310(1996年式)
ミハエル・シューマッハを獲得したフェラーリが1996年シーズンに送り出したマシン。それまでV12にこだわっていたフェラーリだが、このマシンからV10エンジンに移行。それまでの5年間でわずか2勝しかできなかったチームが3勝も挙げ、同チーム復興の礎を築いた。
1999 Ferrari F399(1999年式)
エースのシューマッハがイギリス・グランプリでクラッシュして長期離脱。代わってチームメイトのアーバインが最終戦までタイトルを争った。ドライバーズタイトルは獲得できなかったものの、83年以来16年ぶりのコンストラクターズタイトルを獲得した。フェラーリV10エンジン搭載。
ドライバー
ナイジェル・マンセル
1980年にロータスよりデビュー。ウィリアムズに移籍後の85年に初優勝し、トップドライバーの仲間入りを果たす。1992年に最強FW14Bを手に入れ、圧倒的強さでシーズンを制圧。翌年はアメリカでCARTチャンピオンに。セナの死後、ウィリアムズで代役を務め、勝利を収めた。
デビッド・クルサード
1994年、事故死したセナの代役としてウィリアムズよりデビューし、翌年初優勝を果たした、英国出身のF1ドライバー。ウィリアムズ時代はこの1勝のみだが、マクラーレンに移籍するとミカ・ハッキネンとのコンビで活躍した。レッドブル立ち上げ時のメンバーのひとり。現在はテレビ解説者を務める。
デイモン・ヒル
1996年のF1チャンピオンに輝いた英国出身のF1ドライバー。父親グラハムもF1チャンピオンであり、揃ってF1の頂点を極めた唯一の親子である。王座獲得翌年に弱小アロウズ・ヤマハに移籍し、ハンガリー・グランプリであわや優勝という活躍を見せた。また98年には、ジョーダンにチーム初優勝をもたらした。
ジャック・ビルヌーブ
ジル・ビルヌーブの息子で、1995年にCART(現インディカー)でチャンピオンを獲得し、96年に鳴り物入りでF1デビュー。デビュー戦でポールポジションを奪う。この年4勝するもタイトル獲得はならなかったが、参戦2年目の97年に初勝利を収めた。BAR立ち上げ時のメンバーでもあり、ホンダ第三期最初のポイントを獲得。
ラルフ・シューマッハ
ミハエル・シューマッハの実弟(ドイツ出身)。1996年のフォーミュラ・ニッポンでチャンピオンに輝き、翌97年にジョーダンからF1デビュー。99年にウィリアムズに移籍し、2001年のサンマリノ・グランプリで初優勝を挙げた。2005年にはトヨタに移籍して活躍したが、チャンピオンには届かず。史上初の兄弟F1制覇はならなかった。
アラン・プロスト
教授の愛称でお馴染みのフランス人ドライバー。日本人にはアイルトン・セナの“敵役”としてのイメージが強い。1985年を皮切りに、86年、89年、93年と合計4回のチャンピオンを獲得。歴代2位となる通算51勝を挙げた。シューマッハに抜かれるまで、最多勝利数記録を持っていた人物。
ジャン・アレジ
1989年にティレルよりF1デビュー。戦闘力に欠けるマシンで、マクラーレンのセナに真っ向勝負を挑んだ90年アメリカ・グランプリの記憶が印象的。91年にフェラーリ入りするも、当時の同チームは深刻な低迷期を迎えていたため、95年に初優勝するが、これが唯一の勝利となった。パートナーはタレントの後藤久美子。
イワン・カペリ
1985年スポット参戦でF1デビュー。国際F3000王者になった後、87年からはマーチのレギュラードライバーに。売り出し中の若手デザイナー、エイドリアン・ニューウェイが手掛けたマーチ881を得た88年にマクラーレン・ホンダを追い回すなど大活躍。2度の表彰台も経験した。92年にフェラーリへ移籍するも、大低迷期のチームで輝けず。イタリア出身。
ミハエル・シューマッハ
ドイツ出身で、史上最高のF1ドライバー。1991年のベルギー・グランプリでジョーダンよりデビュー。次戦からベネトンに移籍し、翌年ベルギーで初優勝。94年には初のチャンピオンを獲得し、翌年も連覇すると、フェラーリ移籍後の2000~2004年まで5年連続王者。歴代1位の通算91勝を挙げる。06年に引退した後10年に復帰するも、優勝には及ばず。12年に完全引退を表明。
ゲルハルト・ベルガー
1984年デビューのオーストリア出身のF1ドライバー。ベネトン、フェラーリ、マクラーレンで計10勝を収める。87年鈴鹿初開催の日本グランプリ、88年マクラーレン全勝を阻止したイタリア、アイルトン・セナに最終周でトップを譲られた91年鈴鹿、ホンダ第二期最終レースのオーストラリアなど、印象的な勝利が多い。
ジョディ・シェクター
1979年にフェラーリを駆り、チームメイトのジル・ビルヌーブを下してワールドチャンピオンに輝いた南アフリカ人ドライバー。“6輪F1”として有名なティレルP34をドライブし、4輪車以外のマシンでF1を勝った唯一の人物でもある。77年にはウルフチームのデビューレースにて勝利を収めた。
エディ・アーバイン
全日本F3000を戦っていた1993年、ジョーダンより日本グランプリでF1デビュー。戦闘力に欠けるマシンながらも6位入賞。96年よりフェラーリ入りし、ミハエル・シューマッハーが99年に骨折休養した際に王座を目指し、ミカ・ハッキネンの最終戦まで争うも、わずか2点差で競り負けてしまった。
「クラシックトラックパック」
2カ所の伝統的なサーキットが収録されています。
イモラ
かつてのサンマリノ・グランプリの開催地として知られる、イタリアのサーキット。1980~2006年までの計27回、F1を開催(初回のみイタリア・グランプリ)。
エストリル
ポルトガル・グランプリを1996年までに13回開催したことで知られるサーキット。その後もテストやWTCC(世界ツーリングカー選手権)などの開催地となっている。
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