日本一ソフトウェアは、2014年4月24日に発売を予定しているPS3用ソフト「ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。」において、物語の鍵を握る“いざえもん”や、各ヒロインのBAD ENDに関する情報を公開した。

目次
  1. プロローグの後半部分を紹介
  2. いざえもんについて
  3. BAD ENDの紹介

今回は、物語の雰囲気が直接わかるような情報として、物語のプロローグの後半部分や、物語の中心的な存在となるいざえもん、各ヒロインのBADENDを紹介。ゲーム内にも使われているテキストから、独特な雰囲気で展開する本作の一端が垣間見えるはずだ。

プロローグの後半部分を紹介

前回紹介したプロローグの後半部分を公開。ゲーム開始から重苦しい雰囲気に包まれている様子がうかがえるが…。この続きはゲーム本編をプレイして確かめよう。

そこにはあった。血溜まりの中で沈み、物言わぬ亡骸と化した人間が。服は真っ赤に染まって、まるで最初からその色だったようで。

どうしてか分からないけど、身体が定期的にびくんびくんと跳ねたりしてて。

そして、そして――

その傍らには、包丁を持った着ぐるみが、首をゆらゆらと揺らせて佇んでいて。

何もかも現実味がない。

大勢が行き来していたのにとか、どうして誰も気づかなかったのかとか、そんなことは考えられなくて。

着ぐるみの中に誰が入っているとか考える間もなく。ただ喉が乾いて、何も言葉が出てこなくて、息が荒くなるばかりで。

そして――

いざえもんについて

いざえもんは、優也達が自分達の部活、郷土歴史研究会を守るために作ったゆるキャラだ。学園祭に向け、絵に描いたような青春を過ごしていた時も、町で次々と凄惨な事件が起きる時も、その中心にはいざえもんがいた。今回は、そんないざえもんを中心としたイベントイラストが公開された。

神無がデザインした、いざえもん。町の文献から「いざえもん」という土地神を見つけたのも神無。
文化祭で奮闘する郷土歴史研究会。
この中には陽佳が入っており、きぐるみを着ているとは思えないパフォーマンスをする。
バットのようなものを軽々と片手で振り回している。このような芸当ができるのは…。
血まみれの包丁を持っているいざえもん。きぐるみのどことなく嬉々とした表情が不気味さをかもし出している。
綺麗な青空の下、血のついた鋏を持ち歩くいざえもん。
体に付いている血と比べると、鋏の血は新しく、最近付いた血のようである。
町に古くから伝わる土地神をモチーフにしている、とのことだが…。

BAD ENDの紹介

絵に描いたような学園生活を送る前半パートを過ぎると、後半の各ヒロインのルートに入る。後半パートにはBADENDが罠のように散りばめられており、物語を分岐する選択肢の多くが、誰かの死(BAD END)に直結している。

今回は、前回紹介した各ヒロインのイベントシーンのシナリオを一部公開。“美少女”アドベンチャーと銘打たれてはいるものの、“恋愛”アドベンチャーではない本タイトル。サイコサスペンスとして楽しんではいかがだろうか。

有末陽佳の場合

異様な光景が広がっていた。

人が真っ赤に染まった床に倒れ込んでいる。

例外なくその手足は曲がってはいけない方向に折れ曲がり、ぴくりとも動かない。

頭は陥没し、得体の知れない何かが見えている。

時折呻き声が聞こえたものの、徐々にか細くなり、最後には静かになってしまう。

…目の前で何が起こっているのか理解できない。

でも、陽佳の姿は確認できた。

部屋でたった一人、動いている人として。

あちこちが凹んだバットを黙々と振り下ろしている姿で。

陽佳「ねえ、見てみて♪邪魔者は全員いなくなったよ♪」

尊海神無の場合

神無「ねえ、聞いてもいい?」

連絡しようとした矢先に言われて、俺は小さく頷いた。

そのまま神社から離れるために歩いていると、部長は俺の後ろについてきながら呟いた。

神無「キミはいつ入れ替わったのかな?」

身体の中に何かが突き立てられた。

固く、それでいて長い何かが肉を掻き分けて、無遠慮に根元まで突き刺さる。

痛みはない。だけど、そこから猛烈に強くなる熱があった。

まるで灼けた鉄の棒を突っ込まれたような感覚に悶えて、ついには立てなくなってしまう。

そして、そこでようやく気づく。

俺の背中に深々と突き刺さった刃物の存在に。

宮主佐優理の場合

佐優理「次の生まれ変わりをお待ちしています。それでは優也さん。また」

佐優理さんの動きに、戸惑いはなかった。

ごく自然に、ハサミを俺の腹に突き立てる。痛みよりも、最初はショックが大きかった。

佐優理「ずっとずっと、ここでお待ちしています」

もう、佐優理さんの声を聞く余裕はない。驚きは激痛に塗りつぶされて、俺は叫びを上げた。

佐優理「では、さようなら」

親愛の情すら感じる、優しげな言葉。

それを最後に、俺の意識はブツリと途絶えた。

ハーレム天国だと思ったらヤンデレ地獄だった。

日本一ソフトウェア

PS3ダウンロード

  • 発売日:2014年4月24日
  • 17歳以上対象
  • PS Storeダウンロード版

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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