2KとTurtle Rock Studiosより12月4日発売するPS4/Xbox One/PC向けタイトル「Evolve」。今回は新規で登場するハンター4人とモンスター1体の試遊バージョンをプレイできたので紹介する。
「Evolve」は「レフト 4 デッド」を開発したTurtle Rock Studiosと2Kの最新作。世界最大のゲームの見本市・E3において「Game Critics Awards of E3 2014」を4つ受賞、さらにE3 2014関連のアワードで50以上の賞を獲得している。
本作は4人のプレイヤーが操作するハンターチームと、1人のプレイヤーが操作するモンスターで対戦していく。ハンターをプレイする場合にはFPS視点、モンスターをプレイする場合にはTPS視点と立場が変わることでゲーム性が大きく異なるのが特徴だ。
ゲームでは、「レフト 4 デッド」と同様にプレイしているハンター同士がボイスチャットで会話をしながら進めていく。今回は新たに公開された4人のハンターと新モンスター「Kraken(クラーケン)」を試遊してきたので、その様子をレポートする。
「HUNT」モードをプレイ!
今回試遊できた「HUNT」モードでは、モンスターとハンターで勝利条件が異なる。ハンター側はモンスターの討伐、モンスター側はハンターを全滅させるか、マップに配置されているジェネレーターを破壊すれば勝利となる。モンスター側は、必ずしもプレイヤーと戦う必要がない。また、ハンターとモンスターが同時スタートするわけではなく、モンスターがハンターの20秒前にゲームが開始される。
仲間と共にモンスター退治
ハンターは4人で協力してモンスターを倒すことになる。純粋に銃で撃っていれば、モンスターを倒せるというわけではない。残念ながらハンターの力は脆弱でモンスターの攻撃を受ければ体力が半分以上なくなってしまう。そこで、ハンターたちは罠を仕掛けてモンスターの動きを止めたり、1人を囮にしてほかのメンバーが攻撃をしたりと戦略を練る必要がある。
4人のハンターはAssault、Trapper、Support、Medicの役割をそれぞれが担うことになる。今回は先日公開された4人のハンターHyde(Assault)、Maggie(Trapper)、Lazarus(Medic)、Bucket(Support)を使うことができた。
Hyde(Assault)
火炎放射のバックパックを背負った大男。主にMinigunとFlamethrowerを使い分けて戦う攻撃特化のキャラクター。モンスターを攻撃するのが主な役割だ。Minigunは連射速度は早いが、照準をモンスターにあわせて撃っても弾がばらついてしまう。Flamethrowerは近距離で撃てば継続してダメージを与えられるが、モンスターから攻撃を受ける可能性が高い。どちらも一長一短だが、酸性ガスを噴射するToxic Grenadesやシールドを展開して身を守れるPersonal Shieldで補うことができる。
モンスターを発見したらToxic Grenadesで逃げ道を塞ぎ、Minigunで牽制しつつ近づいていく。目の前まで来たらPersonal Shieldを展開して、Flamethrowerで焼き払うという戦い方ができる。仲間が敵の動きを止められればToxic Grenadesでモンスターに継続してダメージを与えられるぞ。
主な武装
Minigun:中長距離用ミニガン
Flamethrower:火炎放射器
Toxic Grenades:酸性ガスを噴射する
Personal Shield:一時的にシールドを展開し身を守る
Maggie(Trapper)
顔に刺青を入れている女性。罠を仕掛けてモンスターの足止めや逃げ道をなくすのに特化している。仲間の犬型モンスター”Daisy”でモンスターの追跡も可能。広大なマップを”Daisy”なしで探索するのは時間が掛かってしまうので、仲間に1人いれば便利だ。また、ドーム状のバリアを張ってモンスターを閉じこめるMobile Arenaや、動きを止められるHarpoon Trapsを使えば、モンスターを集中攻撃しやすくなる。ただ、モンスターにダメージが与えられる武器はMachine Pistolということもあり、火力には期待しないほうがいい。
主な戦い方としては”Daisy”でモンスターを発見したら、Mobile Arenaで閉じ込める。その後、Harpoon Trapsを設置して足止めをしていく。Harpoon Trapsはモンスターに引きちぎられることもあるので、逃げないように何個も設置しておこう。あとはMachine Pistolでダメージを与えていくだけだ。
主な武器
Machine Pistol:中距離用短機関銃
Harpoon Traps:ハープーンを発射してモンスターの足止めをする
Pet Trapjaw:”Daisy”を使ってモンスターを探索させる(何もしなくても”Daisy”はモンスターを探索して追跡します)
Mobile Arena:一定時間ドーム状のシールドを展開する
Bucket(Support)
黄色の装甲を身にまとったロボット。誘導するミサイルが撃てるGuided Missile Launcherや、自動で攻撃をするSentry Gunsを使い攻撃をしていく。また、頭部を切り離してUAVとして飛ばすことが可能。モンスターを上空から探索し、見つけたら照準をあわせることで、20秒間だけ仲間に居場所が伝えられる。また、範囲にいる仲間を一定時間透明にできるCloaking Fieldもモンスターから逃げたいときに有効な武器だ。
Guided Missile Launcherで遠距離からモンスターを攻撃して、仲間がHarpoon Trapsなどで足止めに成功したらSentry Gunsを配置していく。Sentry Gunsは近い敵を集中して狙うようなので、モンスターの近くに配置したほうがいい。また、戦闘中に敵が逃げ出してしまったらすぐにUAVを射出してモンスターをマーキングしておくと追尾するのが楽になる。UAVの最中は切り離した体は動かせないので安全な場所で飛ばそう。
主な武装
Guided Missile Launcher:敵を追尾するミサイルを発射する
Sentry Guns:自動的に攻撃を設置型自動機銃
UAV:頭部を切り離し、上空から敵を発見できる
Cloaking Field:一時的に周囲の仲間の姿を消す
Lazarus(Medic)
スキンヘッドの色白な男性。仲間を回復・蘇生するのに特化している。主にSilenced Sniper Rifleを使ってモンスターと戦う。Silenced Sniper Rifleで撃たれた部分を、仲間が攻撃するとモンスターの体力を早く削れる。Lazarus Deviceはドクロマークが出現し、瀕死状態になった仲間を蘇らせて完全回復させる事が可能だ。Lazarus Healing Burstは周囲の仲間の体力をまとめて回復できる。Personal Cloakは自分のみを透明化してモンスターなどから見えない状態になるぞ。
攻撃手段がSilenced Sniper Rifleなので、モンスターから離れて攻撃をしていく。Lazarusで一番使うのがPersonal Cloakだ。モンスターの近くで瀕死になった仲間の蘇生や、障害物がない場所で身を隠しながら攻撃ができる。Personal CloakはBucketのCloaking Fieldとは違い自分だけが透明になれるので、仲間を囮にすることも可能。Personal Cloakの使い方でLazarusの生存確率は大きく変化するだろう。Medicは仲間を瞬時に回復したり、完全回復した状態で蘇生させることができるので危険だと思ったら逃げてしまうといい。
主な武装
Silenced Sniper Rifle:遠距離攻撃ができるライフル
Lazarus Device:瀕死の仲間を完全回復できる
Personal Cloak:自分だけを透明にする
Lazarus Healing Burst:周囲の仲間の体力を回復する
モンスターに勝つにはチームワークが重要
ハンター側がモンスターに勝利するためには単独行動を控え、自分が選んだキャラクターの役割を忘れずにこなす必要がある。また、モンスターを見つけたらすぐにボイスチャットで伝えよう。「声が恥ずかしくて出せない」という人はマップ上に印が付けられるので安心して欲しい。
また、モンスター以外にもプレイヤーの敵となる野生生物がいるので、探索中も気が抜けない状況が多い。筆者がハンターをしている時に一番怖いと思ったのは地面に身を隠している食虫植物だ。地面と同化しているため見えにくく、食べられると仲間が救助しないと脱出できない。最悪そのまま戦闘不能になってしまうこともある。モンスター、野生生物、食中植物などに気を配りながら探索する必要あるのだ。
進化するほど強くなるモンスターたち
モンスターは1人で戦うことになるため、「簡単に倒されてしまうのでは?」と思う人もいるだろうが、彼らは敵を倒すために進化することができ、強力なアビリティが使用可能だ。進化をするためには野生生物を倒してエネルギーを一定量貯める必要がある。だが、そのまま歩いてしまうと地面に足跡が残ってしまい敵に位置が気づかれやすいので、”スニーク”を使って足跡が残らないように移動しよう。また、早く進化するために野生生物の位置を把握する必要がある。そんなときには”嗅覚”の出番。自分の周囲に生息している生物をすべて視認できるようになる。
”嗅覚”を使って、ハンターのいる場所をチェックしてから進化をしたほうがいい。また、進化するとモンスターが身を守るためのシールドが剥がれてしまうので、攻撃を受ければ体力が減ってしまう。シールドを貼り直すためには野生生物を倒す必要がある。進化をしたらとりあえず野生生物を倒してエネルギーを貯めるほうが良いだろう。
空を飛び、稲妻を落とす新モンスター「Kraken」
今回試遊できたのは先日公開された「Kraken」。名前の通り、イカのような顔と触手のような手を持つモンスターで空を飛び、雷を自在に操ることが可能。遠距離からの攻撃が得意なので、敵から逃げながら戦うことになる。敵が近づくのを妨害できるBanshee Mines、Vortexなどのアビリティもあるので、優位な場所で戦闘がしやすい。Banshee Minesは敵を追尾して飛んで行く地雷。敵に当たることでダメージが発生し消滅する。Vortexは「Kraken」の直線上の敵をまとめて吹き飛ばす。ダメージは少しだけしか与えられないが、吹き飛ばし後に敵が少し動けなくなる。Aftershockは「Kraken」の周囲にいる敵に吹き飛ばし+ダメージが与えられる。「Kraken」のアビリティは逃げたり妨害するものがほとんどなので、ジェネレーターを狙ったほうが効率的に見えるが、1撃で敵の体力を半分以上減らせるLightning Strikeがあるので一概にそうとは言えない。
筆者はVortexを使ってハンターたちを吹き飛ばし、動きが止まったところをまとめてLightning Strikeで大ダメージを与えていくようにしていた。また、ハンターを細い道や行き止まりなどに誘導してVortexやAftershockを使ってからLightning Strikeも逃げ場がなくなるため確実に当てていける。ハンターたちが攻撃して近づいてきたら、Banshee Minesを配置して、それを抜けられたらAftershockを使ったあとに戦線を離脱するような戦い方をしていた。
試しに近距離戦を挑んでみたが、触手を振り回す通常攻撃がどこを攻撃しているかわかりづらく、気がつけば体力が半分以上減っていた。モンスターもハンター同様にそのキャラクターの特性を理解して動く必要があるようだ。
主なアビリティ
Lightning Strike:長射程の雷撃を放ち、敵にダメージを与える
Banshee Mines:電気を帯びた地雷を撒く。近くの敵を自動追尾
Aftershock:周囲に雷を放って付近の複数の敵にダメージを与える
Vortex:周囲に衝撃波を放ち、近くの敵を吹き飛ばす
筆者は今回はじめて「Evolve」に触れてみたが4対1のバランスが取れているゲームだと感じた。ゲーム開始直後はモンスターの攻撃力が低いため、ハンターのほうが優位だが、進化をすることでモンスターは強化されパワーバランスが逆転していく。それでも、ハンターたちは複数で戦えるというメリットがあるため、例えモンスターが最終段階まで進化をしても逆転できる可能性があるのだ。
12月4日の発売日まで、まだ先は長いがこれから新情報なども出てくるので期待して待っておこう。
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