HoYoverseが配信中のオープンワールドRPG「原神」において、8月12日にリリース予定のバージョン7.0「神に愛されぬ雪国」アップデートの先行プレイレポートをお届けする。
モンドの風に吹かれて始まったテイワットを巡る旅路は、璃月の岩、稲妻の雷、スメールの草、フォンテーヌの水、ナタの炎を経て、7つ目の国「スネージナヤ」へと到達する。Ver.7.0という本作にとっての巨大なアップデートを目前に控え、ホヨバースの招待により、この極寒の帝国の先行プレイを体験する機会を得た。
長らく謎に包まれてきた氷の神・女皇の領土であり、テイワット全土に暗躍する組織「ファデュイ」の根城。プレイヤーにとって、スネージナヤは常に抗いがたいほどの威圧感を放つ巨大な壁であった。雪と氷に閉ざされたその地には、果たして何が待ち受けているのか。
本稿では、先行体験で得られた広大なマップの探索要素、驚愕の新システム、そして新たなプレイアブルキャラクターの魅力を紐解いていく。
なお、本記事は先行プレイ環境に基づくものであり、リリース時の最終仕様とは異なる可能性がある点をご留意いただきたい。
また、プレイはiPad mini(A17 Pro ※第7世代)で行っている。

極寒の海岸線と、解放される雪国の全貌
今回の先行体験において、プレイヤーが最初に足を踏み入れる起点が「スネージナヤの海岸」である。
上陸した瞬間に視覚と聴覚を支配するのは、容赦なく吹き荒れる吹雪と、画面越しにすら冷気を感じさせるような荘厳な雪景色のグラフィックだ。
これまでにもドラゴンスパインのような雪山は存在したが、スネージナヤのそれは根本的に質が異なる。ただの過酷な自然環境ではなく、国家としての重厚な歴史と、そこに住まう人々の息遣いが氷の層に刻み込まれているような、独特の冷酷さと美しさが同居している。

到着直後、プレイヤーは新たな魔神任務の導入部を体験することになる。ストーリーの詳細なネタバレは避けるが、スネージナヤの物語の幕開けは、これまでの6カ国で積み上げられてきた伏線と因縁が激しく交錯する極めて濃密な仕上がりとなっている。
このオープニングを越えることで、スネージナヤという国家の持つ異質さや、登場人物たちの置かれた切実な状況への理解が格段に深まる設計になっている。
プロローグを終えると、いよいよ雪国での自由な探索が解禁される。広大なマップには、単なる雪原という言葉では到底括りきれない、驚くほど多様な風景とロケーションが広がっていた。

鉄路が繋ぐ帝国の心臓「スネージナヤ・グラード」
スネージナヤの広大な大地を巡る上で、最も象徴的かつ欠かせない移動手段となるのが列車だ。吹雪に覆われた白銀の世界を縫うように敷かれた鉄路は、点在する村々と中心都市を繋ぐ、まさにこの国の血管と言える。

各駅で直接乗車できるのはもちろんのこと、後述する新ガジェット「グライアイの目」を使用すれば、線路の近くであればどこにでも列車を呼び出すことができるという便利なシステムも用意されている。
筆者は「ザーリャ駅」から列車に乗り込み、中心地である「セントラルステーション」へと向かった。そして降り立ったのが、スネージナヤの政治と文化の心臓部、首都「スネージナヤ・グラード」である。
駅を出てまず圧倒されるのは、天を突くようなスケールでそびえ立つ重厚な建築群だ。極寒の気候を耐え抜く堅牢な石造りの外壁と、氷の反射を利用したかのような幻想的な装飾。それらが織りなす街並みは、これまでのどの都市とも異なる冷徹な美しさを放っている。

ここにはファデュイの本部であり彼らの活動拠点である「グルポフ」、そして氷の神・女皇に直接仕え、その身を挺して彼女を守る精鋭部隊「冬契軍(とうけいぐん)」の総本部が存在する。世界各地で暗躍してきた執行官(ファトゥス)たちの本拠地を自らの足で歩くことができるというのは、それだけで感慨深い。

だが、この都市は軍事一辺倒というわけではない。芸術と文化もまた厳しい環境の中で独自の発展を遂げている。その象徴たる「コロレフスキー劇場」は、一流のダンサーや歌手たちが集い、凍てつく都市の中でひときわ華やかな光を放つ場所だ。
そして都市の最奥、すべてを見下ろすような高所に鎮座しているのが、女皇の居城「スネージナヤパレス」である。その威容は神の住まう場所にふさわしい神秘性と、何者をも寄せ付けないような絶対的な冷たさを纏っていた。

多様な表情を見せる辺境の地と、忘れ去られた伝説
重厚な首都の喧騒から離れ、郊外へと足を伸ばすと、スネージナヤのまた違った顔が見えてくる。
セントラルステーションから西へ向かうと、「モレペソク」というのどかな沿岸の町に到着する。ここはファデュイ執行官第十一位「公子」タルタリヤの故郷である。漁業を中心に回っているこの町は、凍った湖や美しい白樺の森林に囲まれ、首都の張り詰めた空気とは無縁の平和な時間が流れていた。

さらにモレペソクの先には、「焔翼の谷」と呼ばれるエリアが広がっている。ここはスネージナヤの大部分を覆う氷の風景とは強烈な対比をなす、予想外に暖かい気候を持った谷だ。なぜ極寒の地にこのような温暖な場所が存在するのか、その謎を探求することも探索の大きな醍醐味となるだろう。

一方、セントラルステーションから南東へ向かうと、スネージナヤの産業を根底から支える労働者の町「スヴェトロレドフカ」に到着する。さらに奥地へ進むと、霜の精たちが居住する奇妙な集落「霜の精の村」があり、その村を越えた先には、謎めいた「ヘスペリデスの館」がひっそりと佇んでいる。

そして、首都の北東にそびえ立つ雪峰の奥深くには、「ペールクラウンパレス」と呼ばれる遺跡が存在する。伝えられるところによれば、ここはスネージナヤの「最初の氷の神」であるツァーリ・ベールイの伝説が、永遠の雪の下に眠る場所だという。テイワットの歴史の根幹に関わる重大な秘密が隠されていることは、間違いないだろう。

戦場を舞う暗殺者と、雪原を駆ける狩人。新キャラクター紹介
Ver.7.0の目玉の一つが、この地で出会う新たなプレイアブルキャラクターたちだ。今回の体験では、2名の新キャラクターを実際に操作することができた。
舞い踊る白刃、淑女の遺志を継ぐ者「オデット」(★5/氷元素/片手剣)
最初に紹介するのは、★5氷元素キャラクターのオデットである。
彼女は前述のコロレフスキー劇場で高い評価を受ける天才バレリーナであると同時に、ファデュイによって訓練された暗殺者としての裏の顔を持つ。特筆すべきは、彼女がかつて稲妻で散った執行官第八位「淑女」の配下であったという事実だ。

オデットの戦闘スタイルは、バレエの優雅さと暗殺者の冷酷さが融合した、死の舞踏と呼ぶにふさわしい。
彼女の最大の特徴は、既存の「超電導」と「氷元素拡散」を、それぞれ強化版である「星電導」と「星拡散」へと強制的に変換する特殊な天賦を持っている点だ。
元素スキルを発動すると、氷の分身「独舞者のシルエット」を召喚。このシルエットは継続的に氷元素の範囲ダメージを与えつつ、チーム全員に星反応ダメージアップのバフを付与する。さらにスキルを再度発動することで、オデット本体とシルエットが息の合ったデュエットを披露し、広範囲に絶大な氷元素ダメージを放つ。
元素爆発ではステージのクライマックスを飾るかのように複数回の巨大な氷元素範囲ダメージを与え、自身の星反応ダメージを極限までブーストさせる。

雪原の相棒と共に「アリョーシャ」(★4/雷元素/長柄武器)
もう一人の新たな仲間は、★4雷元素キャラクターの「アリョーシャ」だ。彼はスネージナヤの過酷な自然を生き抜く狩人であり、戦闘では常に相棒の猟犬トゥガリンと連携して戦う。
アリョーシャは、チームに「星電導」ダメージアップ効果を付与することに特化したサポート兼サブアタッカーであり、オデットとの相性は抜群だ。さらに、フィールド上のアクティブキャラクターのHPを回復する能力も備えており、ヒーラーとしての役割もこなす。トゥガリンとの連携攻撃による雷元素付着の頻度も高く、星電導を絶え間なく発生させるエンジンとして非常に頼もしい存在となるはずだ。

風と氷の狂詩曲「星拡散」がもたらす圧倒的破壊力
Ver.7.0で新たに登場する星反応が「星拡散」だ。風元素と氷元素の組み合わせによって発動し、戦場に猛烈な星の嵐を召喚して風と氷の混合ダメージを周囲の敵に与える。
この星の嵐は、繰り返し星拡散を発動させることでレベルアップしていく。嵐が最大まで成長しきった際の最後の爆発の威力は絶大だ。
実際に先行プレイの戦闘で試してみたところ、その火力は環境を変えるレベルですさまじく、高難易度のボスですら圧倒するほどの強さを誇っていた。


ちなみに「星拡散」の推奨パーティは「オデット、サンドローネ、七七、ファルザン」という構成だ。風元素サポーターのファルザンや氷元素ヒーラーの七七と組み合わせることで、オデットの星拡散ダメージを最大化するシナジーを生み出すことができる。

新たな次元へ引き上げられた「星電導」
一方、Ver.6.0「ナド・クライ」の実装時に登場した既存の元素反応「星電導」の再検証についても触れておきたい。
今回のオデットの実装に伴い、その実用性と火力が一段と強くなったと如実に感じられた。雷元素と氷元素の組み合わせで発生するこの反応は、発動時に「極星フィールド」と呼ばれる特殊なエリアを戦場に展開する。
この領域内にいる味方キャラクターは、氷・雷元素ダメージが大幅にアップするバフを獲得し、領域内の敵は物理耐性が極端に低下する。


こちらの推奨編成は「オデット、アリョーシャ、サンドローネ、八重神子」。八重神子の持続的な雷元素付着とアリョーシャのサポートを組み合わせることで極星フィールドを常時維持し、オデットとサンドローネで敵を粉砕するという明確なコンセプトが見て取れる。

「グライアイの目」と、原神に訪れたTPSの波
今回のVer.7.0において、最もプレイヤーを驚かせるであろう新要素が「TPS(三人称視点シューティング)」の導入である。魔法と剣のファンタジー世界に、突如として本格的な銃器システムが組み込まれた。
この新システムを統括するのが、冒険の序盤で入手する「グライアイの目」と呼ばれるメガネ型のデバイスで、これを装備して指定の箇所を押すと専用のインターフェースが展開される。

「グライアイの目」の主な機能は以下の3つだ。
・列車移動:鉄路の近くで列車を召喚し、目的地にファストトラベルする。
・TPS武器の管理:装備している銃器の表示や、アタッチメントの設定を行う。
・真氷創造物アーカイブ:探索で使用する「真氷創造物」の情報を管理する。
本格的なガンアクションの導入
TPSモードが解禁されると、プレイヤーは新しいアクションとして銃器を使用できるようになる。先行プレイでは、射程や連射速度が異なる武器をいくつかと、手榴弾のように投擲して使用する4つの元素タイプの晶榴弾を試すことができた。
物陰に隠れるカバーアクションを取りながら敵を銃撃し、晶榴弾で元素反応を誘発させるといった、全く新しい手触りの戦闘が楽しめる。
ファデュイの先遣隊たちが以前から銃を使っていたことを考えれば、スネージナヤの技術力を自らの手で扱えるようになるというのは、理にかなった進化と言えるだろう。


雪と氷の果てに待つもの
初期ビルドの限られた先行プレイの中でさえ、Ver.7.0の圧倒的な情報量と作り込みの深さには、ただただ舌を巻くばかりであった。
新元素反応「星拡散」の実装と「星電導」の再定義によるバトルシステムの再構築と圧倒的な爽快感。TPSモードという完全に新しい遊びの提供。そして、氷の神・女皇とファデュイ執行官たちが織りなす、重厚で謎に満ちたストーリー。スネージナヤは、単なる新しいマップの追加ではなく、「原神」というゲームそのものを次の次元へと進化させる特異点となるだろう。
我々旅人が長きにわたって待ち望んだ第7の国は、期待を遥かに超えるスケールと驚きをもって、すぐそこまで迫っている。
公式リリースを待ちわびる日々の熱量は、この極寒の地を溶かすほどに高まっていくことだろう。テイワットの運命が動くその瞬間を、共に刮目して待ちたい。

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