トライエースが初の自社パブリッシングにてリリースするPS Vita向けの基本無料(F2P)タイトル「JUDAS CODE(ジューダスコード)」。配信日がいよいよ8月21日に決定した本作のゲーム内容を紹介する。

目次
  1. 緻密な世界観によって描かれるストーリー
  2. ストーリーモードで楽しめるアクションはシンプル&やりごたえを備えたものに
  3. チームを結成して挑む多人数カードバトルモード
  4. やりこみ要素&長期的なアップデート計画も!

トライエースといえば、「ヴァルキリープロファイル」シリーズや「スターオーシャン」シリーズなど、数多くのRPGタイトルの開発を手がけてきたが、今回、新たに自社開発・販売による新作タイトルとして発表したのが「JUDAS CODE」だ。

本作は、荒廃した近未来の世界を舞台に、「ルアージュ共和国」「GAS」「バルガ連邦」の3つの勢力と再生能力を持った新人類「リジェネレーター」との戦いが描かれるドラマティック戦場RPGだ。

間もなく配信される本作について、プロデューサーを務める澤村栄公氏にその概要を紹介してもらいつつ、実際にゲームも触らせてもらったので、その中で感じたポイントを紹介できればと思う。

緻密な世界観によって描かれるストーリー

本作は、「災禍の樹<ロンギヌス>」と呼ばれる、宇宙から飛来した謎の物体が第3次世界大戦中に飛来したことによって崩壊した、未来の地球が舞台となっている。

生き残った人間たちは、「災禍の樹」の本体から世界各地に張り巡らされていく「災禍の枝<ブランチ>」の被害に脅かされつつも、その樹液が琥珀化した価値の高い資源「リジェム」を巡って地域毎に3勢力に分割、さらに、先述の樹液に含まれる「コード」に人間が感染することで生まれた新人類「リジェネレーター」も加わっての抗争が起こっている。

プレイヤーが操作する主人公(性別選択可能)は、ある事故に巻き込まれるかたちでリジェネレーターとなり、リジェネレーターが集まる再生者ギルドに身を置いて戦い続けるというのが本作のストーリーだ。

主人公・男(CV:前田弘喜) 主人公・女(CV:東内マリ子)

メインキャラクターデザインを担当しているのは、「アルトネリコ」シリーズなどの代表作を持つ凪良氏。主人公が出会うミステリアスな少女、主人公の幼馴染でオペレーターを務めるメイ・ヤソシマなどのキャラクターも登場する。

謎の少女(CV:花澤香菜) メイ・ヤソシマ(CV:堀江由衣)
作中の会話部分はパートボイスで進行。印象的なセリフや感情の変化など、バリエーション豊かなボイスを楽しめる。

ストーリーモードで楽しめるアクションはシンプル&やりごたえを備えたものに

本作では、重厚な世界観とシナリオを楽しみながら、ミッションを繰り返してキャラクターとカードを鍛えていく「ストーリーモード」と、鍛えたカードを使い、仲間たちとのカードバトルを楽しめる「多人数カードバトルモード」の2つだ。ここではまず、「ストーリーモード」の主軸であるアクションパートについて紹介していこう。

本作のアクションパートはTPS(三人称視点でのアクションシューティングゲーム)となっているが、移動はマップを縦横無尽に動く従来のものとは異なり、左スティックを使った左右への移動だけ。ステージ上に用意されたカバーオブジェクトに隠れつつ、敵が姿を見せたタイミングで右スティックで照準を合わせて、Rボタンで攻撃を繰り出して撃破していく。

そこにゲーム性を高めるさまざまな要素がプラスされることで、本作ならではの面白さが提供されている。例えば、プレイヤーはカバーオブジェクトに隠れている限りは敵からの攻撃を受けないが、そのままでいると敵の攻撃によってカバーオブジェクトが破壊され、一転してピンチに陥ることも。シンプルな操作性と、状況に応じた判断の必要性、この2つを兼ね備えたアクションが楽しめる。

70種類以上の基本武器はアサルトライフル系、サブマシンガン系、ハンドガン系、ロケットランチャー系に分かれ、グレネードや空爆といったスキルも30種類以上用意されている。武器の変更は方向キーの上下、スキルの変更は方向キーの左右とこちらもわかりやすい操作となっているので、状況に応じて使い分けることがゲームを進める上でのポイントとなるだろう。

また、アクションゲームが苦手という人に向けたタッチ操作モードも用意されている。こちらは敵をタッチすることで照準を合わせて撃つだけという、よりわかりやすい操作となっているので、ストーリーを楽しみたいという人におすすめだ。

シナリオミッション、緊急ミッションといった各ミッションは世界各地のそれぞれの都市で出現。ストーリーモードでリリース時に用意されているのは序章から1章までで、その後はアップデートによって順次追加される形式となっている。

上記のボリュームではやることがなくなってしまうのではと思う人もいるかもしれないが、ご安心を。各ミッションにはEASY、NORMAL、HARD、EXTRA HARDの4段階の難易度が設定されており、まずストーリーを進めるためにEASYを遊んでみて、その後に徐々に難易度を上げていくという楽しみ方ができるのだ。

一方で最初から難しい難易度に挑戦したいという人もいるかとは思うが、澤村氏曰く高難易度はトライエースらしさのあるバランスになっているとのこと。ガチャで手に入るカードを合成・強化し、戦力デッキを編成することによるプレイヤー自身の強化要素もあるので、まずは戦力を強化して挑戦してみるのがいいだろう。

チームを結成して挑む多人数カードバトルモード

もうひとつのゲームモード「多人数カードバトルモード」は、1週間という期間で毎日相手チームを変えて最大8人vs8人で戦うコンテンツとなっている。毎週、ワールドマップ上の異なる場所に「バトルライン」と呼ばれる地点が出現するので、そちらを選ぶとゲーム画面へと遷移する。

チームの編成だが、6人は友人など自身が組んだチーム、そして残りの2人はランダムで選出される。チーム間ではメッセージを送ることもできるので、リアルタイムでコミュニケーションを取りつつ、相手チームに挑もう。

ゲームの目的となるのが、プレイヤーが前もって設定したカードを使い、いかにチームで多くのスコアを稼ぐかということ。スコアは相手を撃破することなどで獲得できるのだが、移動や攻撃についてはAPと呼ばれるポイントを消費するため(一定時間で回復)、アクションパートの合間合間で確認しつつ、効率よくスコアを獲得するかたちがベストだ。

もちろん、ただプレイするだけではなく報酬も用意されている。上位になることで限定カードが手に入るほか、デイリーとウィークリーでのランキングでも報酬をもらうことができる。

各ミッションに挑むアクションパート、1週間という期間をコントロールしてプレイを進める多人数カードバトルモードと、異なるゲームサイクルで楽しめることで一方が中だるみするということなく、プレイを進められることだろう。

ちなみにゲーム内に実装されるカードは、ざいん氏、猫囃子氏、ヒデズィ氏、藤城陽氏といったイラストレーターが参加し、リリース時でおよそ80種類が用意されているとのこと。もちろん、今後もカードは追加が予定されている。

やりこみ要素&長期的なアップデート計画も!

そのほか、戦場を駆けるポーターを撃つことでレアアイテムを取得したり、条件をクリアすることでさまざまな称号を手に入れて階級を上げていくといったやりこみ要素もリリース時から実装。特にトライエース名物ともいえる「うまい棒」とのコラボとして、17種類ものうまい棒のカードが用意されているという。レア度の高い強力なカードとなっているのは当然ながら、コレクター魂もくすぐる要素といえるだろう。

また先述の通り、毎月1回を予定しているアップデートでは、シナリオミッションや期間限定イベントの追加配信をはじめ、スナイパーライフルやショットガンなどの新しい武器も実装を検討しているという。

さらに澤村氏によると、10にもおよぶ連戦が楽しめるモードや、要望に沿うかたちではあるがさらなるストーリーの実装も検討しているそう。そういったプレイヤーに向けた継続的なアップデートを重ねつつ、新規でプレイする人に向けたキャンペーンなどを実施するというF2Pタイトルならではの展望を聞くことができた。

これまで数多くのゲームタイトルを手掛けたトライエースならではのゲーム性と、プレイヤーが継続的に楽しめる運営体制を兼ね備えたゲームタイトルとなることに期待したい。

JUDAS CODE

トライエース

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2014年8月21日
  • 15歳以上対象
  • PS Storeダウンロード専用タイトル

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

JUDAS CODEサービス終了