10週年を迎え、「GAME IS NOT OVER」をスローガンに掲げた韓国のゲームショウ「G-STAR 2014」が11月23日に閉幕した。ここではイベントを振り返ってみたい。

11月20日から23日までの4日間、韓国・釜山で開催した「G-STAR 2014」は、世界35ヶ国、617の企業と2567のブースが出展し、過去最大規模となった。BtoC(一般)ブースは、2013年の1235から1397ブースに増加。BtoB(ビジネス)ブースも1026から1170ブースに拡大した。

来場者は、200,509人(20日:33,829人、21日:41,391人、22日:70,289人、23日:約55,000人 ※23日16時時点の推定値)を記録。22日の来場者は、昨年の記録である68,266人を上回った。今回のG-STARでは、オンライン前売り券、現場前売り券、招待券の交換場所を分散させることにより、入場時の混乱を防ぎ、時間を短縮することができたという。

PCオンラインゲーム・スマートフォン・コンソールが入り乱れたBtoCブース

BtoCブースではNCsoftやNEXONといった老舗オンラインゲームメーカーが大規模なブースを構え、近年おとなしかったPCオンラインゲームが例年以上に盛り上がっているように感じられた。

巨大ブースを構えたNCsoft。Project HONと「Lineage Eternal」が目玉タイトルだ。
NEXONブース。ステージのほか、新作タイトルのムービーを上映する巨大なスペースを設置。

NEXONブースでは出展タイトルの投票が行われていた。PCは「メイプルストーリー2」「サドンアタック2」、スマートフォンは「英雄の軍団:レイド」「マビノギ: デュエル」が人気だったようだ。シリーズファンからの根強い人気が伺える。

「PlayStation 4」の販売が好調なSony Computer Entertainment Koreaが過去最大規模のブースを出展。デベロッパーのクリエイターを招いたステージイベントを実施したほか、今後販売されるタイトルの試遊台を多数設置して注目を集めていた。

予想していた以上に多くの人が関心を示していた

韓国でパブリッシャーを務めるActoz Softが「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」を出展し、試遊台には長蛇の列ができていた。

吉田直樹プロデューサーも駆けつけていた

XLGAMESは「Civilization Online」を出展。過去のシリーズとは全く異なるゲームシステムを確かめるべく、試遊台は常にフル稼働だった。

昨年大きなブースを構えていたBlizzard EntertainmentやWargamingといったメーカーの出展はなく、代わりにMMORPG「LOST ARK」のシアターを設置したSmilegateや、スマートフォンアプリのコミュニティサービスであるHungryApp、Unity Technologies Koreaなどが大きなブースを出展しており注目を集めていた。

各ブースのステージでは、プレゼントを配るだけでなく、簡単なクイズを出題し来場者に挙手をさせる方式の催しやコンパニオンを撮影し写真をFacebookにアップロードすると景品がもらえるキャンペーンが行われていた。

VRヘッドマウントディスプレイなどの最新ハードも出展

他国のゲームショウでも必ずといっていいほど出展されるVRヘッドセット「Oculus Rift」もブースを構えていた。体感ゲームでも活用されており、来場者が新しいゲーム体験に興奮している様子だった。

「Oculus Rift」ブースの列が途切れることはなかった。
アミューズメントゾーンに設置された「Oculus Rift」と連動した体感ゲーム。
稼働している様子は確認できなかったが、乗馬型マシンのようなものも。
「SHIELD TABLET」も出展されていた。

ボードゲームゾーンやTCG。そしてラブライブも

大規模なボードゲームゾーンが設置。座席は常に満席状態で、来場者が思い思いにボードゲームを楽しんでいた。

ブースの奥ではボードゲームを買うことも可能だ。

スマートフォンと連動するトレーディングカードゲーム「DRAGON VILLAGE TCG」。会場では実際のカードが配られているほか、子どもたちが熱心にプレイする姿を見ることができた。韓国でもTCG熱が高まっているようだ。

会場内外に出展し、力が入っていた

会場前に設置されたNHN Entertainmentブースでは、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」の試遊が行われていた。すでに配信が開始されている韓国でも注目を集めているようだ。ブースでは日本語楽曲が流されており、多くの人がゲームにチャレンジしていた。

PC・スマートフォン・コンソール、それぞれの長所を活かしたタイトルが出展

ここ数年は、スマートフォンアプリの出展が多かった「G-STAR」だが、今年はPC向けタイトルの出展も増え、スマートフォンとPCそれぞれの長所を活かしたタイトルが目立っていた。そこにコンソールの盛り上がりが加わり、韓国のゲーマーの選択の幅が広がっているようだ。

残念だったのは、PCオンラインゲームの出展の多くがムービーのみだった点だ。気になるタイトルも多く、来年の「G-STAR 2015」では、是非遊べる形での出展を期待したい。なお、編集部ではあと何本か「G-STAR 2014」での取材記事を掲載する予定なので楽しみにしていて欲しい。

入場待ちの様子。10時の開場前から長蛇の列が形成され、昼ごろまで列が途絶える頃はなかった。
会場付近には、多くの空港リムジンバスやツアーバスが停車していた。

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