ゾンビが襲来！「バイオハザード HDリマスター」の平林プロデューサーがGamer編集部やってきた！Gamer読者へのプレゼントも

カプコンが11月27日に発売したPS3/Xbox 360向けソフト「バイオハザード HDリマスター」(PS4/Xbox One/PC版は2015年初頭発売予定)。今回は発売を記念して平林良章プロデューサーがGamer編集部に来てくれたので、その模様をお届けする。

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ゾンビが襲来して編集部も大慌て！
平林プロデューサーにインタビュー
ゾンビの特殊メイク担当
PS3用ソフト「バイオハザード HDリマスター」プレゼント

ゾンビが襲来して編集部も大慌て！

本日11月27日に発売を迎えたPS3/Xbox 360向けソフト「バイオハザード HDリマスター」。本作のことを深く知りたいと思っていた筆者は、平林プロデューサーがGamer編集部に遊びに来てくれたとの朗報を聞いて急いで応対しにいった。

さっそく本作の魅力を語ってもらおうと会議室に移動する筆者と平林プロデューサーだったが、どこからともなくうめき声が聞こえてきた。うめき声はどんどん編集部に近くなってきている様子……。エレベーターがGamer編集部のある階に止まりドアが開くとそこには3匹のゾンビが！

悲鳴を上げながら急いで近くの会議室に入って身を隠すことにした筆者と平林プロデューサー。ゾンビが室内に入って来そうになるのを、防ぎ一安心するもののゾンビが扉を引っ掻く音が聞こえ、扉いつ破壊されるかわからない状態になってしまった。

そんな極限状態のなか、筆者が思ったことは「本作の魅力を語ってもらわないと！」というあまりにも場違いなものだった。ゾンビのことを忘れて、平林プロデューサーにインタビューのお願いをしてみたところ、OKを頂いたので話を聞いてみることにした。

平林プロデューサーにインタビュー

――本作の発売した心境をお聞かせください。

平林氏：非常に長かったです（笑）。今回のプロジェクトに関しては1年以上を費やしました。ユーザーのみなさんからも「いつだしてくれるんだ？」という期待もあったなかで、ようやくそれに応えることができました。サバイバルホラーの原点に触れて頂きつつ、実況プレイなどでも楽しんでもらいたいです。

――本作を制作するきっかけというのはなんだったのでしょうか？

平林氏：2002年にゲームキューブ版を発売して、2008年に同じ内容でWii版を出させて頂いたのですが、社内でも以前からHDリマスターを作りたいという話が度々上がっていました。ですが、原作はかなりこだって作られた"工夫の固まり"ような作品だったので、満足ができるように再現するにはどういうことをする必要があるのかを考えるだけでも難しく先延ばししていました。

本作のエグゼクティブプロデューサーの小林に「そろそろもう一回チャレンジしてみないか？」といわれ、HDリマスターができるのかを検証するチームを立ち上げ、これならいけると思いHDリマスター化に踏み切りました。

――本作が出るといったときのバイオハザードファンの反応はどうだったのでしょうか？

平林氏：新作がリリースされたときと同じようにユーザーさんが盛り上がっていたので、喜んでもらえていると思っています。

――HDリマスターは原作の要素がすべて詰まっているのでしょうか？

平林氏：本作は、何か新しいものを伝えたいというわけではなく、皆さんに評価いただいている、原作の持っているサバイバルホラーの原点ともいえる良き部分を体験していただきたいと考え基本原作にある要素は、すべて入れ込んでいます。原作では敵やアイテム、扉の開くタイミングなどさまざまな部分が細かく調整されており、1個を変えてしまうとすべてを調整することになります。調整して良い物ができたとしても、オリジナル版とはかけ離れてしまうので、おまけの部分も含めてそのままにしました。

――本作のオススメポイントを教えてください。

平林氏：本作では、原作の4：3画面比率だけではなく、16：9の画面比率にも対応させていただいています。また、操作もオリジナル版ではすごく特徴的なラジコン操作というものでしたが、最近の3Dゲームに近い感覚でプレイできるように操作方法も選択可能です。はじめてプレイするユーザーさんはこちらの操作方法で、プレイされるのも良いかもしれません。

あと、本作ではウェスカーズリポートが収録されています。これはもともとゲームの特典として制作されたもので、「バイオハザード」シリーズの裏話を知ることができます。ウェスカーズリポートは、IとIIがあり、Iのほうが「バイオハザード CODE：Veronica」が発売されたときに制作されたものなので約14年前にものになります。当時のウェスカーズリポートⅠは、3までのゲーム素材を使いながら編集されたものだったんです。あれからシリーズタイトルも増えていることもあり今回のウェスカーズリポートⅠでは、伝えなければらならない情報はそのままに、映像素材と編集自体もリマスターをかけております。

――今回日本語音声を実装した理由を教えてください。

平林氏：「バイオハザード」といえば英語だと思うのですが、最近の洋画などには日本語吹き替えをしないものはないと思います。日本語音声のほうが楽しめるというユーザーもいるので選択肢を広げたいというのもあります。ですので、英語音声でも日本語音声でも楽しめるように作っています。

――最後にプレイヤーのみなさんにメッセージをお願いします。

平林氏：本作は数ある「バイオハザード」シリーズのなかでも傑作の一つだと思っております。ぜひ、この機会にサバイバルホラーの原点に触れて頂きたいです。

――ありがとうございました。

インタビューを終え、机の上におもむろに置かれていた「バイオハザード HDリマスターコレクターズ・パッケージ」が気になった筆者は、平林プロデューサーにそのことを聞いてみた。洋館設計者G・トレヴァー氏によって描かれたB2サイズのフロアマップに加えて、HD画質の背景アートワークがついているのだとか。マップの構造が細かく描かれているので本作の攻略にも役立つだろう。

「バイオハザード HDリマスターコレクターズ・パッケージ」を見せてもらい興奮気味の筆者であったが、扉を引っ掻いてる音がしていないことに気がついた。ゾンビも空気を読んで静かにしてくれたのかと思いながら平林プロデューサーと外の様子をうかがうと、ゾンビがカプコンの広報さんを食べているところを目撃してしまった……。

あまりの出来事に驚いてしまい音を立ててしまった筆者と平林プロデューサー。ゾンビも音に気がつき、新鮮な肉を見つけて嬉しそうにこちらに近づいて来たので「おいしくないです！」という叫び声を上げながらゾンビたちを掻い潜りなんとか別の会議室に移動することに成功した。

本作の冒頭シーンを思い起こさせるように振り向くゾンビ。

ゾンビに追いかけられて必死に逃げる平林プロデューサー。

必死の思いで別室に移動して一息ついたのもつかの間、また扉を叩く音が聞こえてきた。ゾンビにビクビクしながらも、まだ平林プロデューサーから情報を引き出したい筆者は次に何を聞こうか考えていると、扉がゆっくりと開きゾンビが室内に侵入してきてしまった。ゾンビはうめき声を上げて何かを伝えようとしている様子だったが、それよりも恐怖が勝ってしまい、平林プロデューサーと共に外に逃げ出した……。

平林プロデューサーが必死に扉を閉めようとしているなか、筆者もしっかりと応援していたぞ！

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しばらく時間をおいてから、平林プロデューサーと会議室に戻ってくると机の上に本作が置かれていた。平林プロデューサーからのプレゼントかと思ったが違うとのこと。まさか……ゾンビからの贈り物？

落ちているものを使うのがバイオハザードの流儀ということで、落ちていた「バイオハザード HDリマスター」をGamer読者にプレゼントしようと思う。ぜひ、2002年に発売されたリメイク版と本作の画質や操作方法などを比べてみて欲しい。

ゾンビの特殊メイク担当

有限会社自由廊
特赦メイク・特殊造形アーティスト養成学校
AMAZING SCHOOL JUR

現役で活躍するプロのアーティストが講師として全ての授業を分担しており、より実践的なアドバイスを受けることが出来るとともに、講師によるデモンストレーションの機会も多く、プロの技術に直接触れることができる特殊メイク・造形学校。また、特別講師として、現在ハリウッドの第一線でプロとして活躍しているアーティストを招いて授業などをおこなっています。