「SKYLOCK - 神々と運命の五つ子 -」をはじめ、数々のソーシャルゲームアプリを手掛けるgloopsが、11月20日よりサービスを開始したiOS/Android用アプリ「クリムゾンウォーズ」。タワーディフェンスとマッチ3パズルを融合させた新感覚対戦パズル召喚ゲームである本作のプレイレビューをお届けする。
「クリムゾンウォーズ」は、重厚なダークファンタジーの世界が舞台。深紅の月と共に復活した傍若無人な破壊神バアル。成す術もなく蹂躙されるばかりだった人々は、その圧倒的な力に対抗するため、禁断の召喚術を復活させ異世界から英雄を召喚した。プレイヤーは召喚の力を用いて、暴虐の限りを尽くす破壊神を倒すため、悪の軍勢と戦うことになる。
今回は、独自のシステムを持つ本作の魅力をお伝えしよう。
基本操作と勝敗ルール
本作のルールは至ってシンプル。戦場にユニットを召喚し、自軍の拠点が陥落する前に敵の拠点を攻め落とせば勝利となる。召喚に必要な「エナジー」は、パズルを消すことでためることができ、パズルの操作も同じ色を3つ以上揃えて消すという簡単なもの。召喚もタッチひとつで行え、呼び出したユニットは自動的に敵の拠点に向かって進軍、敵を攻撃してくれる。
パズルを消し、ユニットを召喚し、敵の拠点を攻め落とす。プレイヤーはこの3つを繰り返し、クエストを攻略していくことになる。
「ユニット」と「ヒーロー」
クエストの際に自軍の兵となるのがユニット。世界観に違わず、ファンタジーでお馴染みのモンスターや英雄が勢揃いしており、戦闘タイプや移動速度、属性などが細かく設定されている。
また「クリムゾンウォーズ」は、通常のユニットの他に「ヒーロー」と呼ばれる特殊ユニットが存在するのが大きな特徴。このヒーローは、何体も呼び出すことのできる通常ユニットとは異なり、戦場に1体しか召喚できない。その代わり非常に強力で、戦局を一気にひっくり返す力を持っている。部隊編成は、このヒーローを中心に据えて考えるのが基本だ。
選べるヒーローは4人。「ウォーリアー」は体力と攻撃に優れた近距離型であったり、「プーリスト」は支援に特化し回復能力を持っていたりと、それぞれ攻撃タイプや有効範囲などが異なるため、どのヒーローにどのユニットを組み合わせるのか、編成には頭を悩ませることになりそうだ。
自由度の高い育成と奥深い戦略
ヒーローと通常ユニットは育成方法も異なる。通常ユニットはガチャにあたる「召喚」やクエストの報酬などで獲得でき、ユニット同士を合成することで強化していく。一方ヒーローは、クエストクリア時に経験値を入手してレベルアップする。また、レベルアップ時に得られるスキルポイントを自由に割り振ることで、強力なスキルの取得が可能。更にはクエストの報酬などで手に入る武器や防具を装備させれば、攻撃力や体力をアップさせることもできるのだ。
ヒーローはレベルアップを重ねていくことで上級職に転職できる。上級職になると、超強力スキル「クリムゾンバースト」を使用可能に。1回の戦闘で1度しか使うことのできないスキルだが、それだけに絶大な威力を誇る。
このように操作自体はとてもシンプルであるものの、決してゲーム自体が簡単というわけではなく、育成や戦略は非常に奥が深い。自分好みに育成したヒーローと、属性やタイプの異なる通常ユニットをどのように組み合わせるのか? どのタイミングでユニットを召喚し、ヒーローのスキルを発動させるのか? 選択肢は無限に存在する。特にクエスト中はパズルを消しながら、戦況に応じた判断を下していくことになるので、プレイ前に想像していたよりもかなり忙しく、プレイヤー自身のスキルが試されているのを強く感じた。
重厚な世界を演出するビジュアルと音楽。PvPや協力プレイも!
新感覚のシステムが興味深い本作だが、重厚なダークファンタジーの世界観を彩るビジュアルや音楽にも注目したい。登場するヒーローやユニットはため息が出るほど美しく、モンスターたちはとことん恐ろしく描かれている。また、進軍中のユニットたちの動きは繊細なドット絵で表現されており、敵味方が入り乱れての戦闘は圧巻なほど。背景グラフィックやメニューにもこだわりが感じられ、画面を見ているだけで非常に楽しい。没入感を深めてくれる荘厳なBGMやSEも大きな魅力のひとつなので、是非目でも耳でも堪能していただきたい。
さらには他のプレイヤーとリアルタイムに対戦ができたり、フレンドと協力してクエストを攻略することも可能。鍛え上げた自分の部隊の強さを競い合ったり、各ステージの最後に陣取る巨大ボスをフレンドと連携して倒したりと、遊び方はプレイヤーの数だけ存在する。
曜日変わりや週変わりをはじめ、さまざまなイベントも用意されており、ボリュームも盛りだくさんの本作。12月24日(水)までは、限定ユニット「ネコサンタ」が手に入るダンジョンイベントも開催されているので、この機会に遊んでみてはいかがだろうか。