イチオシのギャルゲーを大ボリュームで紹介する連載企画「ギャルゲー一本釣り!!」。第28回は加賀クリエイトより2015年1月29日に発売されるPS Vita用ソフト「ひとつ飛ばし恋愛V」の魅力をお届け!
三度の飯よりギャルゲーが大好きな私が己の煩悩の赴くまま旬のイチオシゲームを紹介する連載企画「ギャルゲー一本釣り!!」。今回は加賀クリエイトさんより2015年1月29日に発売される「ひとつ飛ばし恋愛V」を紹介しますよ!
本作は、PCゲームブランドのAsa Projectさんが2013年4月にPC用ソフトとして発売された「ひとつ飛ばし恋愛」で登場したヒロイン4名に、新ヒロイン2名を加えた計6名のヒロインが登場。そして、新規ヒロインシナリオやオリジナル版修正シナリオを含むシナリオの大幅加筆、それに伴う新規CGの追加など、大ボリュームの内容となっています!
そしてAsa Projectさんのコンシューマ移植タイトルといえば、あの変顔旋風を巻き起こした(?)「恋愛0キロメートル」が記憶に新しいところではないでしょうか。本連載では取り上げてはいないものの、以前紹介記事を掲載した筆者としては、今回も楽しみにしていたタイトルです!
いつものごとく、まずはストーリー、登場キャラクターといった基本情報をおさらいしつつ、プレイインプレッションをお届けしていきたいと思います。先に言っておきますが、今回も笑う準備をしておいたほうがいいですよ(経験談)。
プロローグ
ひとつ飛ばした関係と始まる恋物語
春。主人公の和樹は、久しぶりに自分の街へと帰ってきた。3年前、父親の単身赴任の付き添いで地元を離れて以来、これからまたこの土地で始まる新生活に、胸を躍らせていた。
地元に残っていた姉妹や、悪友・幼馴染との再会を喜びつつ、和樹はひとつの目標を立てる。
「この新生活を機に、絶対に彼女を作る!」
学生らしく、また男らしい目標だった。
そして、その思いが天に通じたのか、4人の美少女達と運命的な出会いをする和樹。これぞまさに恋の予感……!!
そんな事を思ったのも束の間、衝撃の事実が発覚する。なんと、その美少女達はみんな
―俺の身内の友達だった―
恋の道しるべは身内達?! 運命の出会いと、自分の身内が織り成すドタバタ間接恋愛劇、開幕ッ!!!
登場キャラクター
園原碧里(そのはら あおり) CV:水橋かおり
誕生日:8月13日
血液型:A型
身長:154cm
スリーサイズ:B87・W58・H86
妹の友達。いつも勝気でツンツンしている妹の友達。恋愛となるとアワアワしてしまう、照れ屋な性格。必死にアプローチしても、勝気な性格が邪魔をしなかなか上手くいかない。学園では水泳部に所属している。紅とは「犬猿」の仲で、喧嘩が多いが、いつも一緒にいる。喧嘩するほど仲が良い典型タイプ。
三枝紅(さえぐさ くれない) CV:桜咲千依【犬猿の仲】
主人公の妹。兄である主人公のことを自分のオモチャだと思っており、ワガママ・無茶ぶり等やりたい放題な妹。
蒼木夏芽(あおき なつめ) CV:岡嶋妙
誕生日:12月1日
血液型:AB型
身長:164cm
スリーサイズ:B92・W61・H89
姉の友達。無愛想な為、周囲からは怖い女だと思われがちだが、根は優しい。真面目かつしっかり者で水泳部のキャプテンを務めており、部員達からも信頼されている。クラスメイトの「メグ」からは、いつもいじられて困っている。男性が苦手という訳ではないが、恋愛に対しては非常に奥手でヘタレ。
三枝メグ(さえぐさ めぐ) CV:松元惠【いじりいじられ仲】
主人公の姉。腹黒い性格で人をいじるのが大好きなドS。いつもヘラヘラしていて、お調子者かつお茶目な女子。
玉森桜(たまもり さくら) CV:前田恵
誕生日:6月10日
血液型:B型
身長:160cm
スリーサイズ:B84・W59・H85
幼馴染の幼馴染。清楚なお嬢様タイプで、やわらかい笑顔が特徴。気配りが出来て優しくて可愛い、天使のような女の子。学園のアイドル的存在で、男女問わず人気がある。性格も明るく、誰にでも優しいが中でも幼馴染の「千乃」とは大の親友で仲良し。少しだけ天然な面がある。
五味渕千乃(ごみぶち ちの) CV:岩崎春奈【親友の仲】
主人公の幼馴染。面倒見がよく、世話焼きなタイプ。主人公の事を熟知している為、主人公にとっては異性というより「お母さん」に近い。
寿りさ(とぶき りさ) CV:小野涼子
誕生日:1月28日
血液型:O型
身長:151cm
スリーサイズ:B79・W56・H84
いとこの舎妹。活発で元気の良い女の子。下ネタとギャグだけが生きる喜び。太陽のように陽気で明るい性格をしている。ギャーギャーと煩いが、彼女の周りには自然と人が集まるような不思議な魅力を持っている。「阿知華」のカッコ良さに惚れ込み、子分(舎妹)にして貰った。
波多野阿知華(はたの あちか) CV:春河あかり【子分親分の仲】
主人公のいとこ。喧嘩っぱやくて乱暴な性格で、やたらと不良ぶる女子(でも喧嘩はそんなに強くない)。喜怒哀楽が激しく、空回りしやすいタイプ。
神木明日葉(かみき あすは) CV:佐倉綾音
誕生日:2月2日
血液型:A型
身長:165cm
スリーサイズ:B89・W62・H89
担任教師の娘(三年生)。感情をあまり表に出さない無表情女子。
普段は、ぼーっとしていることが多く何を考えているか分からないミステリアスな雰囲気を持っている。しかし恋愛にはすごく興味があり、妄想の中では100人くらいと付き合っている。恋愛漫画や恋愛占いが好き。
母親と妹にはすごく甘くて、どんな頼みも聞いてしまう。
神木いくる(かみき いくる) CV:丹下桜
誕生日:3月4日
血液型:A型
身長:150cm
スリーサイズ:B87・W56・H85
担任教師の娘(一年生)。明日葉の妹で、昔からお姉ちゃん子。小動物のような可愛さがあり、ちょこまかと色んなところに出現する。その容姿のロリさと言動の可愛らしさから大抵のドジは許して貰える。
その事を本人も薄々気付いていて、「許してピョン♪」とか言えば何でも許して貰えると思っている腹黒な一面も……。昔は天然だったが、今では策略的なドジっ子に変貌した。主人公はそれを見抜いていて、たびたび「イラッ」とする。
ひょんなことから、主人公に一目惚れをしてしまい猛烈アピールするも、「イラッ」とされてしまう。主人公と結ばれる日は遠そうだ……。
私服にはロリめの服を着ている。
神木万智(かみき まち) CV:小林ゆう【親子】
主人公のクラスの副担任。お色気むんむんのいやらしい女性で、男子生徒に色目を使ってくる。バツイチアラフォーの噂だが、見た目は20代の美人。
プレイインプレッションをお届け!
まずは、アドベンチャーゲーム恒例の操作感について。今作は方向キーでの操作が上下のメニュー選択のみとなっていまして、単一ボタンで全ての操作が可能な、実にシンプルなキー割り当てとなっています。もちろんタッチ操作にも一部対応していまして、テキストを読み進める際には画面のウィンドウ外をタッチすればいいだけなので、こちらも活用したいところ。操作説明はスタートボタンで確認できるので、まずは一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
また、PS VitaにはPSボタンとSTARTボタン同時押しでスクリーンショットを撮影できる機能があるのですが、各ボタンには当然本来の機能も備わっているので、どこか別のボタンで対応できればそれに越したことはありません。今作ではSELECTボタンでのスクリーンショット撮影に対応しているので、ボタンを押せばそのシーンの画面をすぐさま撮影してくれます。これはPSPで恋愛アドベンチャーゲームをプレイしていた人とっては、お馴染みとも言えるのではないでしょうか。
ここからはゲームの内容に踏み込んでいきたいと思いますが、本作の魅力といえば、とにもかくにもまずは抱腹絶倒、笑わずにはいられないハイテンションな会話のテンポです。ボケツッコミはお手のもの、ボケの重ねがけ、高度なツッコミ、さらにはちょっとピーなものまで、こちらを飽きさせないバリエーション豊かな掛け合いはぜひ注目してもらえればと思います。
そして、ヒロインだろうがお構いなしの変顔の数々からも目が離せません。中でもヒロインのひとり、りさの顔芸はもはや人間の域を超えているといっても過言ではないくらいのバリエーションで、慣れてきたと思ったらそれを上回る変顔が登場するので、その軽快なトークの数々とともに楽しめること間違いなしです!
これだけだとギャグしか魅力がないのかと思われてしまいそうなので、本作の特徴のひとつである“ひとつ飛ばし”の関係性についても触れていきましょう。
前作「恋愛0キロメートル」では家族入れ替わりという、なかなかに体験できない関係性で距離を縮めていく作品となっていましたが、今作では身内の知り合いの、可愛い女の子との出会いから物語が進行していきます。姉の友達、妹の友達、幼馴染の幼馴染、いとこの舎妹、そして担任教師の娘という微妙な距離感だからこそのやり取り、そしてそこから一歩を踏み出すドキドキ感が作品のコンセプトとしてしっかりと表れているように思います。
ヒロインとして登場する女の子も、ちょっと照れ屋なツンツン少女の碧里、厳しさの裏に優しさが覗く夏芽、学園の人気者で天然なところもある桜、時にやり過ぎてしまうものの底抜けの明るさで人を惹きつけるりさと個性的かつ魅力的な女の子ばかり。さらに、PS Vita版からの新ヒロインである明日葉といくるも、無表情だけれど恋愛に興味津々、可愛さを自覚した策略的なドジっ子とこれまた違う魅力が溢れています。
加えて、ヒロインとつながる身内のキャラクターたちも物語をかき回すのみならず、それぞれに彩り豊かな女の子たちとなっています。ヒロインたちとの恋愛模様のみならず、身内を含めたいろいろな人間模様が楽しめるのも嬉しいところです。
私としては後輩の碧里と、妹の紅の関係がすごく気になります。ところどころで喧嘩になってしまうような、いわゆる犬猿の仲である2人ですが、言いたいことを言い合えて、その上で仲良くできるという関係は羨ましくもあり…。ヒロインとしても碧里のような、ハツラツとした女の子は魅力的に映るので、先の展開が楽しみだったりします。
第28回、いかがだったでしょうか。変顔に目が向きやすいタイトルではありますが、実際のところ、それだけ表情のパターンがあるということで、可愛い表情もたくさんあるんですよ。女の子の普段見れない表情が楽しめるという意味でも、ぜひ楽しんでもらえればと思います。
ということで、今回はここまで。今年はもう少しペース上げていけるよう頑張りますので、引き続き本コーナーをご贔屓のほどよろしくお願いします!