ガラットは本日3月5日、“アイドル×熱血”をテーマにしたメディア連動型アイドルコンテンツ「VENUS PROJECT」の発表会を秋葉原UDXにて実施した。
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「VENUS PROJECT」は、近未来の日本を舞台に、アイドルたちが己のパフォーマンスをライブバトル“FOMULA VENUS”で競い合い、厳しい戦いの中で努力を重ね、勝利とその果てにあるアイドルの最高峰を目指していくという新感覚アイドルストーリーだ。
“アイドルモノ”であると同時に、熱血、努力、根性、涙といった要素がかなりプッシュされているのがストーリーの特徴。この物語が、2015年4月21日に配信されるPS Vita用ゲーム「VENUS PROJECT-ヴィーナス プロジェクト-」を軸に、アニメやコミック、リアルイベント、そして現在活躍中のアイドルや声優たちといった、さまざまなメディアやタレントと連動しながら展開されていく。
本日、秋葉原UDXにて行われた発表会では、このプロジェクトの趣旨や今後の展開、ゲームの概要を聞くことができたほか、ゲームに登場するキャラクターとキャストも紹介された。かの“伝説的アイドル”も登場したこの発表会の様子をお届けしていこう。
「VENUS PROJECT」3つの趣旨
本プロジェクトの統括責任者であるダンカンの鳴澤猛司氏は、プロジェクトの大きな趣旨として3つの項目を挙げた。すなわち、ユーザーの参加によって方向性が決まる方式のプロジェクト、続々と登場するアイドル、「アイドル×熱血」というテーマの3点である。
ひときわ特徴的なのが、ユーザーによってプロジェクトの方向性が決まる点だろう。メディアミックスの中で中核に位置するのはゲームであり、ユーザーが参加するゲーム内イベントの結果如何で、人気のあるキャラクターに3Dモデルなどが実装されたり、リアルイベントに出演するキャストが決まったり、果てはアニメの主演も変更するまで考えているという。
登場するキャラクターも多種多彩。実に100名以上のキャラクターが登場し、そのキャラクターボイスには声優だけでなく、さまざまなアイドルやタレントが起用されるという。また後述するが、ゲーム内イベント上位者にはリアルイベントでの特典も用意されるなどといった“ゲーム”と“リアルイベント”の連動が働くことにより、この100名を超えるキャラクターとキャスト両方のアイドルを推す楽しみも生まれる。
この多くのキャラクターが、「アイドル×熱血」というテーマの中でどんな活躍を見せてくれるのか。鳴澤氏は、おもしろいと思ってくれるような王道ストーリーを用意すると意気込みを語ってくれた。
アイドルを育ててバトル!ゲーム内容を紹介
続いて、ゲームチーフプロデューサーであるガラットの伊勢雅徳氏よりゲームの流れが紹介された。
物語の舞台は、情報端末や映像技術が発達した近未来の日本。人々は、選ばれしトップアイドルが己の力と技と経験を凝縮させたパフォーマンスを競い合うライブバトル「FORMULA VENUS」(以下:F-V)に熱狂していた。
この「F-V」に挑むアイドルを育成し、バトルを勝ち抜いていくのがアイドル育成型カードバトルRPG「VENUS PROJECT-ヴィーナス プロジェクト-」である。プレイヤーはトップアイドルを志すアイドルの卵たちをサポートし、二人三脚となって「F-V」を目指していくのだ。
ゲームモードは、「トレーニング」と「アイドル活動」の2つを軸としている。トレーニングでアイドルに力を付けさせ、サイン会やライブバトルといったアイドル活動を実施。結果を残せば、ガチャチケットやアイテム、サポートキャラクターが手に入り、次の活動へつなげられるという流れだ。
発表会では、ライブバトルの模様がデモムービーとして披露された。プレイヤーはライブに挑む前に、アイドル=マイキャラに衣装やサポートキャラクターをセットしてパラメータをアップさせる、いわゆる“デッキ構築”を行うことができる。そのパラメータが、ライブでのポイントに大きく関与するわけだ。
デッキ構築を済ませたら、いよいよライブ本番。ライブは制限時間つきのコマンド入力形式で行なわれる。示されたコマンドを時間内に正確に入力することでマイキャラのスキルが発動し、ポイントが増加。このポイントの合計が高いほうが勝者となる。
バトルを勝ち抜くツボは、このデッキ構築とコマンド入力だ。マイキャラがいる芸能界には、他のアイドルのみならずメイクやマネージャーなど、さまざまなキャラクターが存在する。彼らをデッキに加え、その力を借りることでマイキャラの能力が引き上げられれば、ライブバトルを勝ち抜く確率がグッと上がる。また、コマンドは過不足なく入力しなければならず、失敗するとポイントが増えない。正確な入力スキルも必要となるだろう。
なお、ゲーム内では運営が推す3人のアイドルによる、根性や熱血といった要素がふんだんに盛り込まれたストーリーが展開されるとのことだ。このストーリーモードによって、アイドルへの理解と愛着をより深めていくことができるという。
ゲーム内の各種イベント
本作ではさまざまなイベントも企画されている。ひとつは「F-V」の頂点を目指すゲーム内イベント。モータースポーツよろしく全16戦を1シリーズとし、1戦につき獲得していったポイントの合計を競い、シリーズチャンピオンを決めるというものだ。この結果が、アイドルへのプラス要素に反映されていく。
「F-V」とは別に、「アイドルランキング」も用意されている。こちらは、キャラクターの使用頻度によるランキングだ。好きなアイドルをデッキに入れてバトルをすることで、アイドルを“応援”するということになる。ユーザーの使用頻度が高いキャラクターはランキングが上昇していき、選抜入りしたアイドルには、新衣装や新シナリオが追加されるうえ、CDリリースにもつながるという。
さらに、バレンタインやクリスマスといった、リアル時間と連動した「季節イベント」も開催される。こちらではイベントごとのお題をクリアすることで、その時期だけのアイテムやキャラクターが手に入る。
と、3つのイベントを紹介したが、メディア連動型プロジェクトを謳う本作を最も象徴するのが「ゲーム連動リアルイベント」だろう。これはリアルイベントへの招待をテーマとしたゲーム内イベントで、好成績を収めたユーザーはリアルイベントに招待されたり、ツーショットチェキや握手会への参加権を手にすることができる。さらにゲーム内イベントの結果によってリアルイベントの内容も変化していくなど、ゲームのアイドルとキャストの両方を応援する楽しさを味わうことができるものとなっている。
PS Vita版のメインキャラ&キャストを紹介!
発表会では、PS Vita版のメインキャラを務める「高野歌恋」「更級美月」「香島夕」がお披露目され、それぞれを演じる姫崎愛未さん、田辺留依さん、根本流風さんが登壇した。各キャラをキャストからの印象も交えて紹介しつつ、アフレコ時のエピソードなどもお届けする。
高野歌恋(CV:姫崎愛未)
高野歌恋は、明るく素直な女の子。みんなに好かれ、見ていて楽しいと思われる人とは姫崎さんの歌恋評だ。と同時に、挑まれた戦いは必ず受けて立つという熱血漢な一面も併せ持つ。ネガティブな部分が強いという姫崎さんも、演じながら元気になっていったほどのポジティブ気質の持ち主なのだという。
ゲームの収録は基本的に1人ずつ行うが、本作のアフレコはキャストが集まって行われたとのこと。本番では周りのキャストにとても感化され、歌恋になっている自分が楽しかったと姫崎さんは語っていた。
更級美月(CV:田辺留依)
クールビューティー、かつ真面目で努力家という更級美月。芝居について「こういうふうに演じたい」という理想があるという田辺さんは、歌うことやアイドルの仕事に対して真面目に向き合う美月とは、完璧主義でストイックな部分が似ていると感じたとか。
田辺さんも姫崎さんと同じく、他のキャストとともに録ったアフレコが印象的だったようで、他のキャラクターの声を聞きながらやると、どう芝居を返したらいいかわかりやすく収録しやすかったと話していた。
個人的に気になっていたセリフとして田辺さんが挙げたのは「あなたは最後まで歌えない。Bメロに入る2秒前に、ステージから降りることになるわ」。これを読んだ際に田辺さんは「なんて細かい女の子!」と驚いたという。
香島夕(CV:根本流風)
周りを巻き込むタイプの天然かつドジっ子である香島夕はしかし、トップアイドルになるために努力を惜しまない頑張り屋でもある。苦手なダンスレッスンも食らいついてがんばるという努力家な部分を尊敬していると、根本さんは語る。
また、兄と姉がいる生粋の末っ子気質である夕を演じる上で、三兄弟の一番上である根本さんは、妹さんに甘え方を聞いたりして役作りを行ったのだとか。
初のゲームアフレコに挑んだ根本さんは、音響監督や共演者に「自分の演技でいい」とアドバイスされ、夕に近づくことができたと感謝の意を述べた。また根本さんが別録りを終えてブースを出ると、他のキャストが拍手で迎えてくれたという温かいエピソードも語ってくれた。
レティ(CV:酒井香奈子)
今回の発表会の司会を務めた声優・酒井香奈子さんが演じるレティは、歌恋が持つ人形型の携帯サポート端末だ。人工知能として仕事をこなすレティであるが、熱血でパワフルな歌恋に心を動かされ、また彼女の活躍や葛藤をすぐそばで目にしており、歌恋を一番応援している存在なのではないかと感じているという。
あの伝説的アイドルも登場!ゲームにも挑戦!?
発表会には上記3名のほか、元おニャン子クラブの新田恵利さん、生稲晃子さんがスペシャルシークレットゲストとして登場した。
2人はゲーム内でレジェンドアイドルとして登場するキャラクター「新藤絵里」と「稲岡亜希子」を演じる。新藤絵里は常に輝くことを忘れず、どんな時も前向きな23歳のアイドル。稲岡亜希子は、普段は普通の女の子だが、自他共に認めるダンススキルを持つという、普段とダンスを踊る際のギャップが持ち味のアイドルだ。
新藤絵里のキャラクタービジュアルを見た新田さんは「若い!かわいい!」と歓声を挙げるも、23歳という年齢を聞いた生稲さんが「結構(年齢が)いってる」と突っ込みを入れ、会場を沸かせるという一幕も。また、両人とも衣装にかなり興味津々の様子で、「ああいうプリッとした衣装を着たかった」「あこがれの衣装、うらやましくなる」と話していた。
そんな2人にオファーを出すきっかけとなったのは、スタッフによるアイドルトークなのだと伊勢氏は語った。開発チームには30代・40代のスタッフが多く、日頃のアイドルトークでは必ず新田さんと生稲さんの名前が出るのだとか。レジェンドアイドルを目指す物語であるので、圧倒的な存在感のあるアイドルにお願いしたかったという。
30年近い芸歴の中で、声だけの演技をするのは初めてという2人。生稲さんが、ゲームの世界を壊さないように、未知の世界を楽しみながら、やっぱりレジェンドアイドルだと思わせられるような演技をしたいと意気込みを語れば、新田さんも、滑舌とは無縁の世界で生きてきたが、23歳の若々しいレジェンドアイドルを演じていきたいと抱負を述べていた。
また、姫崎さんら3人へのアドバイスを求められると、新田さんは「一生懸命諦めずに続けていれば、歴史がいつの間にかできる。日々がんばって楽しく仕事をして、思い出も友達もたくさん作ってほしい」と金言を送り、生稲さんは「私たちが皆さんの年の頃よりもずっと洗練されている。このままずっと可愛らしさ、可憐さを保ちながらがんばってほしい」とエールを送っていた。
ゲームのデモプレイを実施!
ここで、姫崎さんと生稲さんがゲームのデモプレイに挑戦した。プレイするのはライブバトルパート。制限時間がある中でいかに正確にコマンドを入力していくかがポイントだ。
まずは姫崎さんがチャレンジ。やや緊張した面持ちで挑んだ姫崎さんは、思わず黙り込んでしまうほどのめり込んだ様子。ゲームをするのが好きで夢中になったという姫崎さんは、3回のパフォーマンスをすべて成功させ、見事勝利を飾った。
続いて、プレイ前にボタンの配置を何度も確認していた生稲さん。いきなり長いコマンドが出てきた1回目の入力は失敗するも、2回目は無事成功。3回目は最後の発動ボタンが間に合わずに再び失敗してしまったが、バトル自体には勝利。「無言になりますね。カニを食べているのと同じ」と、真剣に挑んでいた様子だった。
ユーザーとともに育てていくアイドル
「アイドル」という華やかな世界を、熱血、努力、友情というキーワードで描いていく「VENUS PROJECT」。ユーザーがゲームをプレイすることで、キャラクタービジュアルだけだったアイドルにボイスがついたり、3Dモデルがついたり、果てはCDをリリースしたりと現実の世界で変化が起きていけば、実際にアイドルを育てていく感覚を強く感じることができるだろう。
「VENUS PROJECT」は、4月21日にPS Vitaダウンロード専用ソフトがリリースされるほかに、同日より無料WEBコミックダンカンでの連載が開始、6月には単行本が刊行される予定となっている。
また、4月26日にはゲーム発売イベントがヤクルトホールにて開催される。このイベントには出演声優のほか、誰もが憧れるというタレントも登場するとのこと。さらにゲームのプレイ結果に応じて参加できるイベントが行われるほか、10月には2,000名収容規模の会場で大型イベントが予定されていることも明らかになった。
そのほか、4月からは地上波&WEBでラジオが放送開始、7月からはそれぞれ全6回を予定してTVアニメとキャストが出演するバラエティ番組が放映される。アニメ版の主役は3名登場するが、ゲーム版とは異なるキャラクターになるとのことで、ゲームを楽しんだ人もまた違ったストーリーを堪能することができそうだ。
なお、3月21日・22日に行われる「Anime Japan 2015」の「VENUS PROJECT」ブース(A7)にも、本作が出展されるとのこと。さまざまな展開が予定されている本作だが、本日より公式サイトがオープンしているので、こちらを見つつ、今後の情報をチェックしてみてはいかがだろうか。
公式サイト
http://vproject.jp/
公式Twitter
@formula-venus