バンダイナムコオンラインは、本日4月25日に開催された「ニコニコ超会議2015」にて、メディアミックスコンテンツ「ザクセスヘブン」のステージイベントを実施した。
本日4月25日開催のニコニコ超会議2015にて、バンダイナムコオンラインとセガネットワークスが共同展開するメディアミックスプロジェクト「ザクセスヘブン」のイベントステージが開かれた。
今回は「ザクセスヘブン」のスマートフォンゲームに関する続報と、DMMゲームズと共同開発しているPCゲーム「ザクセスヘブン リベリオン」の存在が明らかにされることに。
MCはバンダイナムコグループのイベントなどでお馴染みのニコ生主・百花繚乱さんが担当。ゲームの紹介をはじめ、トークセッション、クイズ&じゃんけん大会などを盛り上げていった。
スマートフォンゲーム「ザクセスヘブン」の続報
先日、事前登録がスタートしたiOS/Android「ザクセスヘブン」は、メディアミックスプロジェクトの先駆けを担う、セガネットワークスと共同開発中のスマートフォンゲーム。
本作では、不慮の事態から「ザクセス」と呼ばれる超能力を持ってしまった少年少女たちを中心に、5つの学園を舞台にした本格アニメーションRPGが楽しめる。
今回は先日執り行われた企画発表に続き、よりゲーム内容に迫っていくために、開発陣よりバンダイナムコオンライン プロデューサー・近藤貴浩氏、セガゲームス セガネットワークス カンパニー プロデューサー・萱沼由晴氏、企画・原作プロデューサー・古里尚丈氏が登壇し、3つのポイントに絞ってゲームの魅力を紹介してくれることに。
20本を越えるプレミアムアニメーション
本作では、スマートフォンゲームのためだけに制作された本格アニメーションが、ストーリーの中で随所に取り入れられている。アニメとゲームの融合を推し進めるために、制作にはバンダイナムコグループで使われている開発エンジンが採用され、ゲーム中に違和感のない形でアニメが流れるよう注力しているとのことだ。
アニメは一本約3分ほどの尺で、アニメ制作を担当している古里氏によると「アニメでいう一番良いところを3分に凝縮している」とか。また、古里氏はこれまで約15ものアニメーション作品に携わってきたが、“ゲームと連動するアニメ”というケースは今回が初めてだとし、通常のテレビアニメ制作とは毛色の違う、有り体にいえばアニメ制作では考えられないような工程・構成で物語を形作っていったことが印象的であると語った。
新バトルシステム「ザクセスコネクト」
本作のバトルは誰でも簡単に遊べるシステムながら、バトル中にキャラクター同士が連携し、キャラクターのカットインが次々と挿入されていく、ド派手な合体技が繰り出せる。また、複雑な内容にはしていないものの、パーティ6人全員で連携するのは一筋縄ではいかないようで、手軽ながら骨太なシステムとして追求されているようだ。
ちなみに、技と技とが合成されるとネーミングも同様に組み合わさっていくと口を滑らせていた近藤氏。「延髄蹴り」「ファイアーパンチ」「ヒール」が合体すると、「延髄ファイアーヒール」になるのだろうか? 期待が膨らむところだ。
なお、バトルシステムについては一度組み上げられたものがあったようだが、実際にプレイしてみたら「あまり面白くなかった」ことから、全てを白紙にしてから一から作り直したという。そんな苦節を通じて設計されたこの「ザクセスコネクト」は、開発陣をして「面白い」と納得できるものになっているようなので、大きな企画ならではの気合の入れようが感じさせられる。
キャラクターが織り成す、濃厚なストーリー
本作の舞台となるのは、緑色の制服の「私立翆嶺学園」、赤色の制服の「紅蓮第壱商業高校」、青色の制服の「蒼鋼工業高校」と、「しろつめくさ女学園」「クロノス・ノワール・ハイスクール」を加えた5つの学園。恵まれた環境、地上200階/地下100階の校舎、サイボーグ化したヤンキーの抗争など、学園によってバラエティー豊かな特色を備えている。
そんな学園に通う生徒(キャラクター)たちは、100名以上の声優を起用したという、総数150名の大所帯。キャラクターは1人1人が濃厚なストーリーを展開していくほか、キャラクター同士の組み合わせで見られる「ザクセスストーリー」なるものも実装が予定されている。
詳しい情報に関しては今しばらく待ってほしいと話していたが、ポータルサイトでは主要情報の一部が既に公開されているので、気になる人は目を通しておくといいかもしれない。
登壇者からの一言
近藤貴浩氏
メディアミックスプロジェクトの第1弾を飾るスマートフォンゲーム「ザクセスヘブン」は、苦節もありながらにようやく世に出せるタイトルとなりましたので、待ってくれているユーザーさんたちには大ボリュームで届けていきたいと思っています。
古里尚丈氏
1年2年と長い時間をかけて練り上げてきたキャラクターたちです。もちろんアニメではいつも会っていますが、彼らとゲームの中で会えるのが実に楽しみです。
萱沼由晴氏
本作は今年初夏頃のリリースを予定しています。また、先日開始された事前登録ですが、登録を済ませた人にはスーパーレア「星峰りら」が贈られます。りらは僕個人のイチオシキャラクターということで選ばせて頂きましたので、皆さん楽しみにしていてください。
PCゲーム「ザクセスヘブン リベリオン」が発表
今回のイベントで初披露されることとなったPCゲーム「ザクセスヘブン リベリオン」は、DMMゲームズが制作、バンダイナムコオンラインが企画、キャラクターおよびシナリオを担当するドラマティックRPG。
「シェアードワールド」をキーワードに、スマートフォン版と世界観を共有しながら、全く異なるストーリーが展開していく。
本作では、秘密結社「組織」のエージェントであった主人公の少年が、ある日、すべての記憶を失ったことから物語が始まる。少年は失くした記憶を取り戻すために、緑、赤、青の学園に潜入し、そこで出会うキャラクターたちとのエピソードを通して、記憶を取り戻していく。
アニメーションRPGと銘打つスマートフォン版が“明るい学園生活”であれば、ドラマティックRPGと銘打つPCゲーム版は“組織目線で描かれるシリアス”で展開していくとのことなので、タイトルやキャラクターだけでなく、しっかりと差異を付けていることが伺える。
また、PC版では上述した私立翆嶺学園、紅蓮第壱商業高校、蒼鋼工業高校、しろつめくさ女学園、クロノス・ノワール・ハイスクールに加えて、主人公とヒロインが所属する「組織」、さらに美少女キャラクターを中心とした「桃色の学園」が追加されており、DMMプラットフォームならではの魅力が加味されている。
本作の誕生については、近藤氏のほかに、バンダイナムコオンライン プロデューサー・中山哲郎氏、DMMゲームズ エグゼクティブプロデューサー・花澤雄太氏、DMMゲームズ プロデューサー・椿本桃代氏が加わり、共同開発に至るまでの経緯を話してくれた。
なんでも近藤氏は、メディアミックスプロジェクトを進める中でPCゲームのタイトルを考えていたところ、「PCゲームといえば…」→「やっぱり艦これ…」→「じゃあDMM!」と連想したことをきっかけに、企画のお願いに足を運んだという。
これについて花澤氏は「頂いた提案書の時点から登場キャラクターたちが魅力的に仕上げられていたので、『これはスゴイ!』と感じ、DMMのプラットフォームをさらにステップアップさせるためにも、自分から手を上げさせていただきました」と述べる。
そしてここで、PC版に登場する一部のメインキャラクターが公開。
ヒロインである「月雫つむぎ(CV:三森すずこ)」は、主人公と共に組織で育てられたエージェント候補で、強力なザクセス能力ゆえに、感情面で暴走することがあるとか。記憶を失う前の主人公からもらった懐中時計を常に持ち歩いているという点からも、物語の重要な役どころを担っているのが想像できる。
また、マスコット担当の「室長(CV:藤原啓治)」は、見た目はチャーミングな猫のぬいぐるみだが、“ぬいぐるみの中の人は40後半のオジサン”であるとか。設定からして賑やかし以上の裏もありそう。
なお、物語にはさまざまな分岐が用意されているほか、「ザクセスヘブン リベリオン」ならではの角度で各学園の絡みを描いていくとしている。さらに、キャラクターの魅力を全面に押し出しているコンテンツであることから、PC版のみで予定されている20名以上の美少女たちの園「桃色の学園」も、人気の次第によってはスマートフォン版に登場することもあるとか…? メディアミックスならではの応援が実を結びそうである。
本作についてはDMMゲームズにて本日付で特設サイトおよび公式ツイッターが開設されている。加えて、ニコニコ超会議2015のコスパブースをはじめとするグッズ展開、さらにはこちらも初夏頃に配信が予定されているコミック展開も緊急発表された。
コミックは「コミックウォーカー」「コミック アース・スター」の2媒体を通し、無料で配信される。さまざまな人が「ザクセスヘブン」に触れられるよう、無料で読めるようにしたとのことだ。
スペシャルゲスト・中村静香さんとじゃんけん大会!
ゲーム紹介の後、女優・タレント・グラビアアイドルとして活躍中の中村静香さんが登壇し、○×クイズやスーパーレアキャラクターを進呈するじゃんけん大会が催されることとなった。中村さんは今回、イベントのために制作してもらった緑の学園をイメージした制服姿を見せてくれた。
○×クイズではこれまでの発表を題材にしたお題が出され、全問正解の中村さんに対し、百花繚乱さんは1問正解と肩身が狭い。ちなみにここでは、近藤氏より「色はまだまだ沢山あるので、できれば学園も増やしていきたい」と、今後の構想について言及される場面もあった。
イベントの最後を飾ったじゃんけん大会では、6名の勝者が一回で決まるキリのいいことに。壇上で中村さんよりサイン要りシリアルコードが手渡しされ、イベントは終始和やかなうちに幕を閉じた。
「ザクセスヘブン リベリオン」公式サイト
http://www.dmm.com/netgame/feature/xuccess-heaven-r.html