イチオシのギャルゲーを大ボリュームで紹介する連載企画「ギャルゲー一本釣り!!」。第30回は5pb.より2015年4月30日に発売されるPS Vita用ソフト「冴えない彼女の育てかた -blessing flowers-」の魅力をお届け!

目次
  1. ゲームのあらすじ
  2. キャラクター
  3. プレイインプレッションをお届け!

三度の飯よりギャルゲーが大好きな私が己の煩悩の赴くまま旬のイチオシゲームを紹介する連載企画「ギャルゲー一本釣り!!」。今回は5pb.さんより2015年4月30日に発売される「冴えない彼女の育てかた -blessing flowers-」を紹介しますよ!

「冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた」は、富士見ファンタジア文庫にて刊行中の、丸戸史明氏著、深崎暮人氏イラストの小説を原作とし、2015年からはフジテレビ“ノイタミナ”にてTVアニメも放送された話題のタイトルです。私はタイトルは知っていたものの、アニメをきっかけにタイトルに触れたのですが、テンプレを押さえつつもその枠に留まらないキャラクターたちの魅力に速攻でハマりました!

現在はアニメのBlu-rayを購入しつつ(2巻まで発売中)、小説でアニメのエピソードを追いかけている日々ですが、今度発売されるゲーム「冴えない彼女の育てかた -blessing flowers-」では、アニメとはまた違った倫也とヒロインたちの物語が展開するとあっては、遊ばないわけにはいきません!

という前置きもほどほどに、今回もストーリーや登場キャラクターを紹介しつつ、クセのあるヒロインたちに返り討ちにあった、プレイインプレッションをお届けしていきたいと思います。

ゲームのあらすじ

そこは学校の視聴覚室。
秋分の日も過ぎたある日、進捗会議が開かれていた。

主人公:安芸倫也が主宰するサークルのデビュー作ゲームは、仮絵と共に仮組して一応動くことを確認し、完成のカタチが見え始めた。このままいけば冬の同人誌頒布会までには、無難に完成するだろう。

だが、このままでいいのだろうか?と問題点を洗い出すべく検討したい倫也だったが、作業中の英梨々には越権行為とつっぱねられ、詩羽は自身の小説の構想中であまり声を掛けられる状況にない。美智留はお気楽そのもので、そして加藤は相変わらずひとりでなんかやっている。

そんなとき、ライバルのサークルも冬の同人誌頒布会で、ギャルゲーを出すとの報せが。実質的な宣戦布告だった。返り討ちだとみんなで気勢を上げる一方、ひとり危機感を抱く倫也。このまま完成させて果たして勝てるものだろうか?

決戦の日まで残り三か月、倫也のプロデューサーとしての手腕が、今まさに問われようとしていた…!

キャラクター

加藤恵 CV:安野希世乃

倫也のクラスメイトのはずなのに、その存在に気付かれずにいたごく普通の女の子。一緒に会話していたはずなのに、気付いたら背景に溶け込むステルス性能を持つ。よく見たら可愛く、倫也の無茶にも付き合ってあげる人の良さを併せ持つが、その安心感からフラグが立たない。

澤村・スペンサー・英梨々 CV:大西沙織

豊ヶ崎学園二大美女のひとりにして、英国外交官を父に持ち、高台の豪邸に住む正真正銘のお嬢様。しかし、その裏の顔は人気サークル:「egoistic-lily」を主宰する新進気鋭のイラストレーター「柏木エリ」。

霞ヶ丘詩羽 CV:茅野愛衣

豊ヶ崎学園二大美女のひとりにして、学年トップの成績を誇る才媛。だが、その裏の顔はデビュー作「恋するメトロノーム」が累計50万部の大ヒットを記録した人気ラノベ作家「霞詩子」。普段は寝ているか読書しているかだが、いったん口を開くと毒舌全開で手がつけられない。

氷堂美智留 CV:矢作紗友里

倫也と同じ日、同じ病院で生まれた従姉妹。女子高に通い、部活動を転々としていたが、今はインディーズバンド「icy tail」を結成、ライブに向けて日々活動している。倫也とはきわめて密接な距離感で、過度なスキンシップをとることも?!

波島出海 CV:赤﨑千夏

幼いころは男子と外で遊ぶような健康活発少女だったが、倫也にオタクの手ほどきを受け、すっかりその道にハマってしまった後輩少女。その後、親の転勤で家族とともに名古屋に引っ越してしまうが、独りオタク道を突き進み、順調に成長していた。そして再び東京に、師匠・倫也のもとに帰ってくる。

安芸倫也 CV:松岡禎丞

本作の主人公。アルバイトで貯めたお金をアニメやゲーム等のオタクコンテンツに注ぎ込む消費型オタクだったが、ある出来事をきっかけに、美少女ゲーム制作のプロデュースを始めることになる。

プレイインプレッションをお届け!

本作ではプレイヤーが主人公の安芸倫也となり、冬の同人誌頒布会までにゲームの完成を目指していくこととなります。とはいえ、ゲームそのものの進行管理をするわけではなく、あくまでもヒロインたちと会話をしたり、共に行動したりすることで、ゲームを完成させるために必要な要素を集めていくといった感じでしょうか。

冒頭の一幕。夢を見たっていいじゃない…。

まず先にアドベンチャーゲーム特有のシステム周りについて紹介していきたいのですが、本作ではテキストウィンドウ右に“AUTO”、“SKIP”のボタンが用意されていまして、タッチするだけでオートプレイ、もしくはスキップが出来るようになっています。ボタン操作にも対応しているのですが(オートは○ボタンを長押し、スキップはSELECTボタン、もしくはRボタンを押している間)、これが結構直感的になっています。好みによっても変わってくるので、まずは試してみるのがいいと思います。

ゲーム制作に関わるストーリーはほぼ一本道で進んでいきますが、その途中でプレイヤーの判断が重要になるいくつかのシステムが用意されています。その中でまず基本となるのが、ヒロインに好きなものを布教してゲーム作りに役立てていく「オタク布教システム」です。

簡単に内容を説明すると、ライトノベル・アニメ・ゲームの3つのジャンルから倫也が厳選した作品を一つ選び、ヒロインに薦めるというものです。ヒロインには当然ヒロインなりのトレンドがありまして、それは画面左下にゲージとなって現れています。

例えば、ラノベ作家である詩羽先輩に対してはやはりノベル系のジャンルが強いのでライトノベルを薦めると反応が良く、同じく作中で「恋するメトロノーム」に触れた加藤もノベル系のジャンルに関心が強いので、アニメ系の作品だと反応はあまり良くありません。

布教で良い反応が得られると、作品作りのためヒロインと取材(という名のデート)に行くことになります。行く場所は、アニメを見た人であればまだ記憶に新しい六天場モールだったり、勝手知ったる倫也の自宅だったり、さらにはゲームならではのシチュエーションだったりとさまざまなので、このあたりはぜひ実際のプレイで確かめてみて欲しいと思います。

取材先ではLive2Dで表現されたヒロインたちがさまざまな表情を見せる2種類のイベントが発生します。まず一つ目に紹介するのが、ヒロインと2人きりで行う「アプローチ会話」です。

これは取材先のシチュエーションに合わせたトークテーマで会話をするというもので、最初に「第一声」で相手との話題の取っ掛かりを見つけて、そこからさまざまなテーマに沿った話題へと発展させていくというものです。選んだ話題によって好感度は上下していきますが、場合によっては最初に選択した話題で終了、といった展開もありますので十分に注意する必要があります。逆に言うと一気に好感度が上がるケースもあります、英梨々とか英梨々とか。

そしてもう一つが、取材先で他のヒロインと鉢合わせた時に発生する「対立ツッコミ」です。ヒロインたちは当然それぞれの考えを持っていますので、時には意見が別れることもあります。そんな時、どちらのヒロインの意見を選択するかでその後のストーリー展開も変化していきますので、こちらも油断はできません。

これでゲームシステムについてひと通りの説明はしましたので、ここからは私自身が感じた点もいくつか紹介したいと思います。

まず何といっても攻略の難易度が高く、普通のアドベンチャーゲームよろしく、ただヒロインの好感度上げを狙っているだけではヒロインのルートに入ることはまずないです。そのあたりはゲーム制作も絡んできますので、そのために必要なこともあるということでしょうか。

私は加藤のフラットな感じ(褒め言葉)が大好きなので、何度もチャレンジしたのですが、なぜか出海ちゃんルートにたどり着きます。ちなみに、出海ちゃんルートはいい感じに幼さが見えるエピソードで、私もついついお兄さんから擁護する立場に回ってしまいそうです…!

また、バッドエンドも何度も見ることになったのですが、その終わり方もなんといいますかトラウマものです。細かい内容について言及するのは避けますが、とある音がいつまでも耳から離れない、とだけ言っておきましょう。

暗い雰囲気になっても仕方ないのでもう一つ触れておきたいのが、ゲームならではのシチュエーションです。特にアニメでは美智留が登場したのは終盤だったこともあり、あまりキャラクター同士の絡みが多くなかったのですが、本作ではゲーム制作の過程でキャラクター同士のやり取りが楽しめるのはもちろん、先述の対立ツッコミなどでも普段見せない一面などが楽しめます。もちろん原作小説ありきではありますが、こちらもキャラクターの魅力を感じる上では十分に楽しめると思います。

第30回、いかがでしょうか。正直この時点で出海ちゃんルート以外クリアできていないという体たらくだったりするのですが、私としてはなんとしても加藤とのフラットかつ甘い(に違いない)エンディングを迎えたいと思いますので、引き続きあくせくプレイしたいと思います!

ということで、今回はここまで。次回も近いうちに出せるようにしたいと思いますので、引き続きご贔屓いただけるとありがたいです!

冴えない彼女の育てかた -blessing flowers-

5pb.

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2015年4月30日
  • 12歳以上対象
  • PS Storeダウンロード版

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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