ミュージカル「『薄桜鬼』黎明録」が、2015年5月23日の東京公演を皮切りに幕を開ける。5月12日東京お台場のジョイポリス内にて、キャストたちが舞台「黎明録」への意気込みや稽古の様子等、「黎明録」の魅力を語るイベントが開催された。
本来ならばこのような舞台のキャストイベントは、舞台の上映期間終了後にファンに向けてお礼の意味で開催されることが多いが、今回は異例の公演前の開催だったにも関わらず、会場には何百人ものファンが集まっていた。
会場には今回のキャストたち13名が大集合!
キャストらがステージに登場すると、会場からは大きな歓声が上がる。さすがに13名もの俳優陣が集まるとステージ上は豪華絢爛といった様子で、特に女性ファンたちは普段なかなか見ることのできない俳優陣の普段とは違った姿に目を輝かせていた。
まずは今回新キャラクターの井吹龍之介役を演じる、座長の白又敦さんが「初めましての方が多いと思いますが、楽しんでいってください」と挨拶をすると、ステージは暖かい拍手に包まれた。
今回の「黎明録」はどのような舞台かという話に、白又さんからは「『薄桜鬼』はそもそも新撰組を舞台にしたゲームで、それを僕たちが歌とダンスと芝居とでミュージカルという形でやらせてもらいますが、とにかくど派手な作品になっています。今回はヒロインの千鶴の代わりに僕のキャラクターである井吹龍之介が入っているような感じになるので、この先ヒロインになるのは僕かなと思っています!」とユーモアたっぷりに語ってくれた。
ここでステージ上のスクリーンには、先日公開されたキャラクタービジュアルが映し出され、実際にキャラクタービジュアルを見ながら、各役者さんたちが自分の役どころやその魅力、演じてみて大変な部分などをそれぞれ語ってくれた。
白又敦さん(井吹龍之介役):僕がやるのは、これまで「薄桜鬼」に出たことのないオリジナルのキャラクターになります。武士が嫌いなのに新撰組に入れられてしまい、みんなを色々と観察しながら過ごしていく、というよな役です。演じていてとても楽しいです。
佐々木喜英さん(土方歳三役):僕がやる土方歳三は、鬼の副長と呼ばれています。今回の「黎明録」は新撰組ができる前の話なので、どうやって土方が鬼の副長になっていくのかを変化を楽しんでもらえれば嬉しいです。
荒牧慶彦さん(沖田総司役):沖田総司というと新撰組の一番隊組長ですが、それは新撰組が出来たあとのことで、「黎明録」では新撰組の前の壬生浪士組というところから始まるストーリーなので、壬生浪士組のときの沖田総司はどんな人だったのか、どんなことを考えていたのか、というのを「薄桜鬼」という舞台上の設定の中で演じていきます。
橋本祥平さん(斎藤一役):斎藤一は居合の達人と呼ばれていて、剣術にすごい長けていたということなのですね。そして唯一の左利きの武士です。今回この役をやらせていただくのは二回目ですが、前回よりも殺気を抑え、若さを取り入れた感じにしたいなと思っています。
小澤廉さん(藤堂平助役):藤堂平助はこの中で唯一可愛いんです!底抜けに明るいので、暗くなりがちなストーリーの中で明るいムードメーカーを演じたいです。素直なので、すぐ自分の考えを口にしてしまいます。だから僕も彼に見習って素直に口に出そうと思うのですが、ジェットコースターうるさいです!(笑)(※ジョイポリス内のメインステージの真上をジェットコースターが通っているため)
東啓介さん(原田左之助役):原田左之助は唯一の槍使いです。今一生懸命槍の練習をしています。壬生浪士組が舞台ということで、新撰組の時にはない荒っぽさを出せればいいなと思っています。
猪野広樹さん(永倉新八役):永倉新八は一番の筋肉キャラです。ザ・筋肉!です。「黎明録」の作品の中でこそ出せる魅力を出していきたいと思っています。
輝馬さん(山南敬助役):山南は腹黒でクールで、ちょっと何を考えているのか解らない役です。一生懸命、そんな彼らしさを出せるように頑張ります。
高崎翔太さん(山崎烝役):山崎烝はかっこいいめのキャラクターなんですけど、実は僕が一番お気に入りなのは沖田総司の荒牧くんです。本当にかっこいいです。僕は前回も出させてもらって、今回新しい人が増えたんですけれど今回は更に男前が多いです!
井俣太良さん(近藤勇役):近藤勇はみなさんは知っている通り、新撰組の局長なのですが、「黎明録」の中では局長が三人いまして、その中でどうやって近藤勇がただ一人の局長になっていくのか、ちょっと青臭いところや武士というものの目指すところを新撰組エピソードゼロとして、楽しんでいただきたいです。
窪寺昭さん(芹沢鴨役):芹沢鴨ですが、見てくれがとても怖いです(笑)。言うことも残酷です。言うなれば、今で言う企業コンサルト的な役割です。
江戸川萬時さん(雪村綱道役):雪村は「薄桜鬼」の中で、鬼になる薬を開発してそれを新撰組に持ち込んだ人です。いい人なのか悪い人なのかよく解らないという感じの人物です。「黎明録」の中では、唯一の鬼一族となります。鬼としてどういう役割になっていくのかは、実際に舞台で楽しんでいただければと思います。
篠崎功希さん(新見錦役):新見錦は芹沢さん、近藤さんと共に三人目の局長だった人物になります。今回の「黎明録」で、新見がどういう役割になるのか注目してみてほしいです。
自分に課せられた役を、どう役者が捉え、演じているのか、その熱意が感じ取れるコメントばかりだった。新キャストたちも多い今回の「黎明録」だが、きっとどのキャストたちも新たな魅力でもって「薄桜鬼」のキャラクターを舞台上で見せてくれることだろう。
ステージ上では稽古場の秘蔵映像が公開!
ひとりひとりの挨拶の間もずっとステージ上は和気あいあいとしていて、各キャストのコメントに他のキャストが愛のあるツッコミをいれるような場面もしばしば見受けられた。
そんな仲の良いキャスト陣だが、稽古が始まったのは4月20日で、まだ2~3週間しか経っていないのだという。その前に新キャストだけが集まり数回稽古をしたということだが、とてもまだ出会って一ヶ月に満たないとは思えないほど、全員が旧知の仲のような微笑ましい姿を随所で見せてくれた。
ステージ上のスクリーンに稽古場での実際の稽古の様子や、キャラクタービジュアルの写真のメイキング映像が流れると、会場のファンらは食い入るようにその映像に見入っていた。この映像の中では殺陣の練習シーンなども映され、各キャストが真剣にこの舞台に取り組む姿を楽しむことが出来た。
なお、舞台上ではあまり殺陣シーンのない山南などが汗まみれになって練習している姿には、白又さんから「山南のこのショットは貴重ですよ!」と”推し”の一言が添えられた。
今回は全員男ばかりの舞台ということで、まるで学校の運動部のような男臭さがあるということだが、さすがに全員今をときめく若手俳優陣とあって全員デオドラント対策はしっかりとしているという秘話には会場からもどっと笑い声が上がった。
ムードメーカーは座長の白又さんで、その場をいつも盛り上げてくれているようだ。実際このステージでも白又さんは常に周囲に気を配り、持ち前の明るさでキャスト陣はもちろん会場の雰囲気もとても和やかなものにしてくれていた。
また高崎さんも、みんなをいじるのが上手いとのこと。高崎さん曰く佐々木さんはいじると恥じらうそうで、「今の日本女子に欠けているものを彼は持っている!」と力説。佐々木さんのその恥じらう素振りの色気が凄いのだと力説。実際にその場で高崎さんが佐々木さんをいじろうとすると、それを阻止するように佐々木さんが土方歳三のセリフをドスのきいた声で叫ぶ場面もあり、会場は爆笑の渦に包まれた。高崎さんが語る佐々木さんの色気をぜひ見てみたかった筆者としても大変残念だったが、いつかどこかで見れることに期待したい。
たくさんの人たちの想いが積み重なった舞台「黎明録」
“他の人にはここだけは譲れない何か”があるか、という質問に及ぶと、小澤さんがステージの中央前方へと進み、「二日前は母の日でしたが、今ここに僕のお母さんがいます!お母さん生んでくれてありがとう!」と、突然のマイクパフォーマンスであっという間にその場にいた全員の視線を奪ってしまった。
小澤さんは自身でも「藤堂平助のように生きたい」と語っている通り、持ち前の明るさで場の空気を支配してしまうような魅力がある。ファンもそれをよく理解しているのだろう、小澤さんと会場にいる小澤さんのお母さんに向けて、惜しみない拍手が送られた。
稽古の厳しさに話が及ぶと、殺陣の稽古が特に厳しい、と全員そろって顔を見合わせうなずいていた。橋本さんの殺陣がとても綺麗だという話になると、荒牧さんも綺麗だと橋本さん。お互いにお互いの肩を突きあう姿は、見ていてとても微笑ましいものだった。
東さんは一人だけ槍を使うとあって、やはり槍の稽古がとても難しいと肩を落とす。しかし稽古場の映像が流れた時には、既に東さんは充分槍の使い方をマスターしているように見受けられた。見ている人たちにとっては充分な腕前でも本人はまだ納得がいっていないのか、ならば本番ではどれほどの動きを見せてくれるのだろうと思うと期待が高まる。
初演から唯一舞台「薄桜鬼」に全て出演しているとあって、ご意見番のような役割を担っているという江戸川さんも、「これまでの舞台でたくさんの原田左之助を見てきたけれど、今回の原田左之助は本当に難しい」と東さんの苦労をねぎらうような声を掛けていた。
稽古中に楽しいことは、と聞かれ荒牧さんが「みんなで汗だくになって稽古することが楽しい!」と言えば、白又さんが「でも俺はヒロインだから汗かかないし」と返して、檀上のキャスト陣から総ツッコミを受けるシーンも。このままでは本当に白又さんがヒロインの座を奪うことになりかねないので、千鶴ファンは断固阻止したいところだが、白又さんのキャラクターがまた魅力的とあってファンとしてはどちらも選べずに辛いところだ。
最後に全員が今回の舞台への意気込みを述べ、座長の白又さんが「これまで先輩たちが素晴らしいものを作ってきた舞台で、僕たちが新しい「黎明録」を作り上げたい」と来週から上演される舞台への熱い想いを語って、ステージを締めくくった。
公演概要
タイトル
ミュージカル『薄桜鬼』黎明録
原作
オトメイト(アイディアファクトリー・デザインファクトリー)
脚本・演出・作詞
毛利亘宏
音楽
佐橋俊彦
振付
本山新之助
殺陣
六本木康弘
殺陣監修
諸鍛冶裕太
出演(敬称略)
井吹龍之介:白又敦
土方歳三:佐々木喜英
沖田総司:荒牧慶彦
斎藤一:橋本祥平
藤堂平助:小澤廉
原田左之助:東啓介
永倉新八:猪野広樹
山南敬助:輝馬
山崎烝:高崎翔太
近藤勇:井俣太良
芹沢鴨:窪寺昭
雪村綱道:江戸川萬時
新見錦:篠崎功希 他
劇場
東京公演:2015年5月23日(土)~31日(日)AiiA 2.5 Theater Tokyo
京都公演:2015年6月10日(水)~14日(日)京都劇場
※未就学児のご入場はご遠慮願います。
チケット価格
指定席:6,700円(税込)
チケットに関するお問合せ e+(イープラス)http://eplus.jp/
主催
ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会(マーベラス、マーブルフィルム)
製作協力
トライストーン・エンタテイメント
協力
一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
(C)アイディアファクトリー・デザインファクトリー/ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会
※画面は開発中のものです。
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