バンダイナムコエンターテインメントは本日6月25日、同社のファンシアターにて、「太鼓の達人 ドドンと15周年!」発表会を実施した。スタジオジブリによるショートアニメーション制作などが発表されたその模様をお届けする。

目次
  1. スタジオジブリによる15周年記念ショートアニメーションが公開!
  2. シリーズ初の世界大会&小学生以下限定大会が開催!
  3. EXILEのMAKIDAIさん、関口メンディーさんがタイアップアーティストに!

冒頭で挨拶を行ったバンダイナムコエンターテイメント 常務取締役 浅沼誠氏は、「太鼓の達人」シリーズが15年間にわたってアミューズメントマシン、コンシューマ、スマートフォンと多くのユーザーに楽しんでもらっていることを受け、今後も20周年、30周年と続けていればという抱負とともに、今回の発表についても期待してほしいと述べた。

浅沼誠氏

続いて、浅沼氏と入れ替わりで登壇したのは、バンダイナムコエンターテインメント 太鼓チーム 総合プロデューサー 中館賢氏。15年を迎えた本シリーズをアーケード版、コンシューマ版の変遷とともに振り返るとともに、最新バージョンである「太鼓の達人 ムラサキver.」「太鼓の達人 Vバージョン」を紹介。また、iOSで配信中の「太鼓の達人プラス」はバージョン3.0へのアップデートにより、定額サービスとしてリニューアルされた。

中館賢氏

そしてここからは、15周年を記念したさまざまな発表が行われた。各種発表内容について、順を追って紹介していこう。

スタジオジブリによる15周年記念ショートアニメーションが公開!

冒頭で発表されたのは、スタジオジブリによるショートアニメーションの制作。ここでは、アニメーション制作に携わった、スタジオジブリ(以下、ジブリ) 代表取締役プロデューサー 鈴木敏夫氏、アニメコンソーシアムジャパン 代表取締役社長/バンダイナムコホールディングス 執行役員 鵜之澤伸氏が登壇し、制作の経緯やアニメーションのコンセプトが語られた。

鈴木氏と鵜之澤氏は、両氏が徳間書店の編集とバンダイの新入社員だった頃から、35年にわたる付き合いだったということで、ところどころで思い出話に花を咲かせつつ、中館氏が鵜之澤氏にジブリ制作のアニメを収録したいと話し、そこから鵜之澤氏がオファーしたところから、今回の制作が決定したことを明かす。

鈴木敏夫氏 鵜之澤伸氏

もともとゲーム関連の取り組みを行ってこなかったジブリだが、それは鈴木氏らジブリのメンバーがデジタルゲームについてよく分かっていないことが理由にとしてあるそう。ただ、2015年3月まで在籍した鵜之澤氏とは旧知の間柄であり、以前にはゲーム内に「となりのトトロ」を収録するなどの取り組みを行ってきたバンダイナムコエンターテインメントだからこそ、今回のようなコラボレーションが実現したということだろうか。

今回のアニメーションは鈴木氏がプロデュースし、構成・作画については、ジブリ内で「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」の作画監督などを担当し、鈴木氏がコアスタッフの一人だと話す近藤勝也氏が担当。和太鼓に魂が宿り、「太鼓の達人」のキャラクターである「どんちゃん」、「かっちゃん」になっていく様子が、すべて筆による温かみのあるタッチで生き生きと描かれている。

同時に公開された15周年記念キービジュアル。
こちらを使用したグッズ展開も予定。

その制作にあたっては、バンダイナムコエンターテインメント側が用意した和太鼓の音に合わせてアニメーションを作るという手法が取られたそうだが、映像でまず印象的なのが、鈴木氏が考案したというアニメオリジナルのねずみのキャラクターの存在だ。そこから力強さんのある音のイメージを元に、太鼓の音が鳴るごとに飛んだり跳ねたりするアニメーションが加わり、さらに中館氏からの要望もあってどんちゃんたちが最後に登場するという構図となったのだとか。

ちなみに、「ドドンと15周年!」の記念キャッチコピーも鈴木氏の直筆によるもの。そのほかにも、鈴木氏が中館氏について「見た目は一見地味だけど、言うこと、やることは図々しい」と話したり、近藤氏がアニメ制作のモチベーションにもなっているという娘さんのエピソードが明かされたりと、ボリュームたっぷりの内容でトークが繰り広げられた。

(写真左)鵜之澤氏の名字を書いた、鈴木氏直筆による毛筆も披露。

なお、今回公開されたショートアニメーションは7月9日に発売予定の「太鼓の達人 Vバージョン」をはじめ、業務用ゲーム、スマートフォン向けゲームアプリ内への収録、テレビCMでの放映が予定されている。

シリーズ初の世界大会&小学生以下限定大会が開催!

さらに、2016年にシリーズ初の世界大会「ドンだ-!世界一決定戦2016」が開催決定。その背景には、業務用ゲーム機「太鼓の達人」が日本のみならず、アジア地域を中心に海外でも稼働していることがあり、2013年に行われた日本国内での大会から規模を大きくし、日本およびアジア地域での開催となる。

2016年春より各地域で開催される予選では、日本国内でシリーズ初の小学生以下限定の大会も実施。こちらの部門で優勝した子も含め、2016年夏に開催予定の決勝大会で世界ナンバー1を決める勝負が繰り広げられることとなる。

開催に先駆けて、8月1日からは音楽共有サービス「クレオフーガ」(https://creofuga.net/contests/taiko2016)にて、課題曲のコンペが行われる。コンテスト採用曲は、日本全国およびアジア地域で稼働中のアーケードゲーム「太鼓の達人」の楽曲として収録され、2016年春に開催予定の「太鼓の達人 ドンだー!世界一決定戦2016」の課題曲として使用される予定だ。

また、このほかにもアジア地域に向け、7月9日に発売される「太鼓の達人 Vバージョン」にて家庭用初となる繁体字版が同時発売となることや、日本ではすでに発売中の3DS「太鼓の達人 どんとかつの時空大冒険」の韓国版の発売、スマートフォン向けアプリのアジア展開などが発表された。

こうした展開を経て、中館氏は、これまでの「太鼓の達人」で目指してきた国民的音楽ゲームから一歩先の“世界的音楽ゲーム”へのシフトを表明するとともに、15周年をともに祝うパートナー企業を募った。

EXILEのMAKIDAIさん、関口メンディーさんがタイアップアーティストに!

そして最後に、タイアップアーティストにEXILEのMAKIDAIさん、関口メンディーさんの起用が発表され、会場ではビデオメッセージが上映。MAKIDAIさん、関口さんともに「太鼓の達人」を実際に遊んだり、どんちゃんが印象に残っていると話しつつ、今回の意気込みを語ると、映像を見た中館氏からは「太鼓の達人」が稼働した2001年は、EXILEのデビューした年だということで、業界は違えども同期として一緒に盛り上げていきたいと語った。

会場では2人のサイン入りの太鼓とバチが展示されていた。

EXILE MAKIDAI プロフィール

2001年よりEXILEとして活動を開始。EXILE Performer以外に、役者としても活躍し、舞台や映画「渋谷区円山町」、「きみに届く声」、 「俺たちの明日」などで主演をつとめ、NHK 朝の連続テレビ小説「瞳」にも出演。さらに2008年にはDJ MAKIDAI 名義でMIX CD「DJ MAKIDAI from EXILE Treasure MIX」をreleaseし、MIX CDでは史上最高位となるオリコンアルバムチャート3 位を獲得。現在、日本テレビ「ZIP!」火曜日メインパーソナリティーを務めるなど、多方面で活躍。EXILEパフォーマーとしての活動は年内いっぱいとなることを先日発表したが、DJ MAKIDAIの新たな表現の場として「PKCZ」プロジェクトが始動。今後もEXILEメンバーとして未来へ繋がる未開の地を切り開き、新しいエンターテインメントを発信していく。

関口メンディー プロフィール

アメリカ・ニュージャージー州出身。GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマーとして2012 年から活動中。2014年4月27日に日本武道館にて開催されたEXILE 新パフォーマーオーディション「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」ファイナルにてEXILE 新パフォーマーに決定。類いまれなる身体能力を武器にした力強いパフォーマンスと、見る者を引きつける破天荒なキャラクターで大きな注目を集め、バラエティ番組にも多数出演。現在は、フジテレビ「バイキング」水曜レギュラーとして出演中。今後もEXILEと兼任しながらGENERATIONSとしても活動していく。

具体的なタイアップ内容については、すでにTVCMへの出演が決定しているほか、キャンペーンなども予定しているという。発表会の締めくくりとして中館氏は、15周年に向けて、今後もさまざまな仕掛けを用意していると話していた。

太鼓の達人シリーズ公式サイト
http://taiko-ch.net/

太鼓の達人 Vバージョン

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  • 発売日:2015年7月9日
  • 全年齢対象
  • PS Storeダウンロード版

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バンダイナムコエンターテインメント

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  • 配信日:2010年5月28日
  • 価格:基本無料
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※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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