カプコンは、2015年7月9日発売予定のニンテンドー3DS用ソフト「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」の完成およびCM発表会を東京・赤坂のベクトルスタジオにて開催。カンニングの竹山隆範さんとアンタッチャブルの山崎弘也さんが出演するCMのほか、ダウンロードコンテンツや新規タイアップなどの発表を行った。
竹山さんが主人公の成歩堂龍ノ介に、山崎さんがシャーロック・ホームズに扮するCMの動画やダウンロードコンテンツ、新規タイアップなどについてはすでに紹介済みなので(詳細は以下のリンクを参照)、本稿では竹山さんと山崎さんがゲームについて語ったトークセッションをはじめとするイベントの模様をお届けする。
CM動画、ダウンロードコンテンツなど:http://www.gamer.ne.jp/news/201506290013/
各種コラボ情報:http://www.gamer.ne.jp/news/201506290016/
カンニングの竹山さんとアンタッチャブルの山崎さんはCMと同じコスチュームで登場。山崎さんは開口一番「芸能界に入ったらシャーロック・ホームズをやりたいと思っていました!」と告白。親に電話で報告したとも語るなど、どこまで本当か分からないボケトークで会場をわかせた。
ふたりともすでに本作を遊んでみたそうで、「逆転裁判」シリーズをかなりプレイしているという竹山さんは、今回の新要素のひとつである「陪審バトル」について、「いろいろなヒントがあって、ちょっと間違ったほうに導かれたりもするので、裁判がより複雑で面白くなっています」とコメント。山崎さんはもうひとつの注目要素である「共同推理」について、「シャーロック・ホームズが一見、無茶苦茶なことを言っている感じなんですけど、実は1歩2歩3歩先のことを言っていて、それを成歩堂龍ノ介さんが形にしてくれる掛け合いが面白い」とアピールした。
ふたりを起用した経緯について、プロデューサーの小嶋慎太郎氏は「竹山さんのツッコミと山崎さんの天才的なひらめきと行動力が、成歩堂やホームズに合っていると思いました」と説明。これを聞いた山崎さんはうれしそうにお礼を述べつつ、「次回の契約のほうもよろしくお願いします!」とちゃっかりアピールしていた。
ゲームにちなんで、相手に対して「異議あり!」と思うエピソードも披露。竹山さんは「コイツ(山崎さん)は芸歴が5コ下なのに、必ず車で迎えに来いっていうんですよ。イヤだって言うんだけど、しつこいんですよ! 何度も何度も何度も電話をかけてきて!! しかも、帰りもボクの車に乗って、すぐ爆睡ですよ!!!」と日ごろの不満をキレ気味に明かした。
もっとも、山崎さんは竹山さんのツッコミにも「すごく寝心地がいいんですよ、いい車ですよね」とまったく動じず。逆に「竹山さんは縛られるのが好きで、CMの撮影時にロープで縛られてニヤニヤしていた」、「ゲーム専門誌のインタビューを受けたとき、最新号をもらったのに現場に置いて帰った」と暴露して竹山さんを慌てさせるなど、バラエティー番組でもおなじみの息の合った軽妙なやり取りで笑わせてくれた。
最後にふたりが本作に応援メッセージ。「誰でも簡単に夢中になれるゲームになっていますので、ぜひともこのシリーズを知らない人も始めていただけたらと思います」(竹山さん)、「プライベートでも自然と“異議あり!”という言葉が出てくる男になりたいですね。ただ、この『大逆転裁判』のお値段設定のほうは異議なしでございます」(山崎さん)と、それぞれエールを送った。
イベントの後半ではディレクターの巧舟氏と小嶋氏が、序盤のストーリーをダイジェスト形式で紹介した発売記念映像やダウンロードコンテンツ「ランドストマガジン」、新規タイアップなど最新情報の紹介を行った。
ダウンロードコンテンツ「ランドストマガジン」の紹介では実機を使ったデモも行われた。無料配信される特別号のシナリオは、主人公の成歩堂が「ランドストマガジン」のことを知らなかったため「無知罪」に問われるというもので、亜双義が検事、寿沙都が証人として登場。「ランドストマガジン」について裁判形式で紹介していくという内容になっている。本編のネタバレは一切ないので、小嶋氏いわく「発売日からダウンロードして遊べます」とのことだ。
特別号以外のシナリオはいずれもゲームの後日談的内容になっていて、例えば発売の翌週に公開される第1号「被告人控室にて」では、本編第1話が終了した後の休憩室の様子が描かれる。このように、どれも本編のネタがかなり含まれているそうなので、ゲームと並行でプレイしていくとよさそうだ。もちろん、DLCをプレイしないと本編に支障が出るといったことはないとのことなので安心してほしい。また、発売の1週間前から毎日異なる特別映像を1本ずつ公開する、カウントダウン企画も展開していくそうなので、こちらも楽しみにしておこう。
成歩堂龍ノ介役を演じる声優・下野紘さんのビデオメッセージも紹介された。下野さんは本作について「容疑者を追いつめていったりムジュンを突いたりしていく、あの快感は本当にたまりませんね」とコメント。さらに「つたない新米弁護士から一人前になっていく姿を一緒に楽しんでいただけたらうれしいですね」と語り、「その面白さに異議なし!」と龍ノ介の決めゼリフをもじった熱いメッセージを送った。
最後に巧氏は「ミステリーゲームを作るという夢が『逆転裁判』でかなって、それから15年を経て、いつかシャーロック・ホームズと仕事をしたいという、もうひとつの夢を今回かなえることができました。ボクにとっても幸せな作品ですので、ぜひ手に取って遊んでいただけたらと思います」と喜びのコメント。小嶋氏は「弁護士と名探偵が関わって、そこで生まれる化学反応がすごく面白い物語になっています。ドラマティックな展開が今回の売りのひとつになっているので、そこも楽しんでいただけたら」と語り、イベントのまとめとした。