千葉・幕張メッセにて9月17日より開催中の「東京ゲームショウ2015」。ここではKONAMIブースで9月18日に行われた「METAL GEAR ONLINEスペシャルステージ」をレポートする。
「METAL GEAR ONLINE」は「METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN」の世界観、プレイシステムを踏襲したオンラインゲームだ。2015年10月6日にサービス開始となる予定で、PS4/Xbox Oneでは最大8人対8人、PS3/Xbox 360では6人対6人のオンライン対戦を楽しめる。今回のイベントでは中央大学FPS部がエキシビションマッチを披露。実際のプレイを見ながら2種類の対戦モードの内容が紹介された。
まずは「バウンティハンター」で対戦。各プレイヤーの持つチケットを奪い合うモードで、相手チームのチケット数をゼロにするか、制限時間終了時に相手よりポイントが多いと勝利となる。敵を倒したプレイヤーには「賞金首ポイント」というものが加算されていくのだが、そのプレイヤーのフルトン回収に成功すると、相手が持っていた賞金首ポイントが自チームのチケットとなる。賞金首ポイントの高いプレイヤーを狙っていけば、多少のポイント差は一気に引っくり返せるので、最後まで勝負の行方が分からない一発逆転のバトルを楽しめる。
今回の対戦で使用されたステージは「GRAY RAMPART」というダム周辺施設を舞台にしたもの。川を挟んだふたつの領域があり、これらをつないでいる橋での攻防が見どころのひとつになる。
面白かったのが「キュートデコイ」を使った攻防だ。小猫のぬいぐるみなどを置いておくと、敵プレイヤーがかわいさに見とれてしまって一定時間動けなくなるという、前作のグラビア本のようなもので、双眼鏡で見てしまった場合にも効果があるため、かなり使い勝手がいい。
特にこのモードでは高い賞金首ポイントを持つプレイヤーをフルトン回収できるかが勝負を分けるだけに、互いにデコイを使いあって相手プレイヤーを引っかける場面が続出。2回戦の終盤ではデコイで動きを止めたアルファチームが相手プレイヤーのフルトン回収に成功したかに見えたのだが、ブラボーチームがCQCで救出し、逆転を阻止するという熱い展開も見られた。
ちなみに、勝負のほうは1回戦をアルファチーム、2回戦をブラボーチームが取り、スコアの合計で上回ったアルファチームが勝利をおさめた。
次は「クローク&ダガー」で対戦だ。潜入チームと防衛チームに分かれて戦うモードで、潜入側は制限時間内にデータディスクを回収し、回避ポイントでのアップロードに成功すれば勝利。防衛側は制限時間終了までデータディスクを守り切れば勝利となる。潜入チームは非殺傷武器、防衛チームは殺傷武器のみが使用可能。リスポーンによる再出撃は不可となっているため、慎重なプレイが求められる。
こちらの対戦では「BLACK SITE」というステージを使用。「メタルギア ソリッドV グランドゼロズ」に登場した基地で、ゲームから9年が経過したことになっている。階段の位置など施設内が微妙に違っているとのことなので、どこが変わったのか探してみるのも面白そうだ。
勝負のほうだが、やはりリスポーンできないだけに、どのプレイヤーもステルス迷彩などを使って慎重に進んでいく場面が多かった。ステルス迷彩使用時には武器をはじめとする装備もすべて見えなくなるが、移動などのアクション時には屈折率が変わって相手から見えやすくなる。そのため、隠れるときは本編同様じっとして動かないほうがいいとのことだ。
面白いのは段ボールをかぶることでマーキングを解除できること。敵に発見されると命取りになるだけに、「クローク&ダガー」では特に重宝しそうだ。また、マーキングされているときに段ボールから緊急脱出することで、段ボールにマークを残すことも可能になっているとのことだ。なお、勝負は1,2回戦ともにアルファチームが取り、2-0で勝利をおさめた。
そのほか、出撃前に「偵察」「潜入」「重装」という3つのクラスの選択が可能なことや戦闘BGMの変更ができることなども紹介された。偵察は索敵とサポート、「重装」は強力な武器での攻撃、「潜入」はCQCなどの近接戦が得意となっていて、装備できる武器もそれぞれ異なる。ちなみに、初心者には標準的な能力の「偵察」がおすすめとのことだ。
最後に空中司令室から実況を務めたオッキー少佐ことKONAMIの沖幸太朗氏がファンにメッセージ。「本編のほうは深い雰囲気と重いストーリーになっていますが、METAL GEAR ONLINEは明るく、楽しく、気軽に作ったものなので、初心者から上級者まで、大いに楽しんでもらえると思います。10月6日のサービス開始まであと少しですので、楽しみにお待ちください」と語り、エキシビションマッチは終了となった。
ちなみに、本作はKONAMIブースにてプレイアブル出展もされていて、8対8の対戦を楽しむことができる。高ポイントを獲得したプレイヤーには特製のフルトンストラップが送られるので、ぜひチャレンジしてみてほしい。