【TGS 2015】「極」には大ボリュームの新要素も追加！最新作「6」の情報も飛び出した「龍が如く」スペシャルステージ

千葉・幕張メッセにて9月17日からの4日間にかけて開催されていた東京ゲームショウ2015。一般公開日の初日となる9月17日にセガブースにて行われた「龍が如く極」トークショウの模様をお届けする。

「極」は、リメイクの域ではない大ボリュームの新要素が追加！さらに早くも、「6」についての話題も……？

ほたるゲンジ

本ステージの司会を務めるのは、芸能界きっての「龍が如く」ファンであるお笑い芸人・ほたるゲンジの2人。ステージの観覧に訪れた大勢のお客さんをみて「今これだけ人が集まるのは国会前か龍が如くだけ」と時事ネタを絡めたネタで、客席の笑いを誘っていた。なお、実は2人は「5」にもバーテンダーの役で出演しているのだが、客席の知名度はそれほどでもなかった模様で、「今からでももう1度プレイしてもらえれば」と懇願していた。

そしてここから先は、「龍が如く」といえばやはりこの2人、名越稔洋総合監督と、横山昌義プロデューサーらが登壇。会場では「極」のプロモーション映像が上映されたあと、作品にまつわる様々なトークが展開されていく。


名越稔洋氏	横山昌義氏

「極」を制作経緯について、昔の作品を振りかえった時、技術的にも今作り直すことができればもっといい作品にできるのにという想いは以前からあったそうで、10年というこの節目に、これまでのファンへの感謝と新しいファンを獲得するため、第1作をリメイクすることを決めたのだと説明。当時との変化として、かつては作品が理解されなかったことからなかなかタイアップも難しかったが、それが今では実在の店舗の看板や、B'zの稲葉氏とのタイアップが実現するまでになり、現在作ることのできる最高の形として分かりやすいだろうと「極」というタイトルが決定されたそうだ。

ただし、実はこのタイトルが決まるまでには相当な紆余曲折があったらしく、「怒りのフルリメイク」というタイトルを推していた名越氏としては複雑な思いがあったのだという。「一体何に怒っているのか」という周囲のスタッフからのツッコミや、リメイクという言葉に収まらないものを作りたいという思いもあり、現在の形に落ち着いたのだそうだ。

また本作の特徴として、グラフィックの向上やロードの改善などは勿論、今までのシリーズでも特に評判の良かったシステムを選んで作品の中に盛り込んだ10年の集大成的な仕上がりとなっている。全体の数割というボリュームでストーリーも追加されており、特に「0」でも活躍した桐生の親友・錦山彰の真意が明らかにされるのは、ファンにとって嬉しい要素だ。

キャスト陣に関しても、現在の最高の形にするため、音声は全て新たに収録し、杉田智和さん、田中敦子さん、日野聡さん、白石涼子さんといった新たなキャスト陣の参加も決定。現在公開されているのはほんの一部で、新たなキャスト陣は他にも大勢参加しているという。会場では、杉田智和さん演じる桐生の舎弟的存在・田中シンジの音声も再生され、客席を沸かせていた。

「龍が如く」シリーズの特徴であるミニゲームについても健在で、2005年当時の神室町にありそうな遊びは全て詰め込み、昆虫を戦わせるあの大ヒットを飛ばしたセガの人気アーケードゲームをパロディした「メスキング」というユニークなゲームが搭載される。

B'zの稲葉氏とのコラボレーションにも言及され、稲葉氏の名前は常にユーザーからの要望の上位にあったという。「1」の主題歌である「Receive You」をフルアレンジした新たなテーマソング「Receive You［Reborn］」に加えて、本作のために作られた完全な描き下ろしの楽曲が提供される。まだ曲について明かせることは多くないものの、どちらも素晴らしい仕上がりとなっており、新規曲はカラオケなどでも気軽に歌いやすいものとなっているのだという。

ステージの終わり際には、ユーザーが今もっとも気になっているであろうPS4専用タイトル「龍が如く6」にも触れられ、先日発表されたばかりのビートたけしさんの出演に関する話題に。ビートたけしさんとゲームの関わりといえば、古くからのゲームファンが思い浮かべるのは伝説のソフト「たけしの挑戦状」だろう。実はビートたけしさんはその当時のこともしっかりと記憶おり、名越氏は収録前に「たけしの挑戦状」についてさまざまなアイデアを出していたという貴重な思い出話などを聞くことができたのだとか。

またTGSのセガブースにて展示されていた「龍が如く」シアターでは、最後に「6」に関する映像も上映されており、そこでゲーム中のビートたけしさんが登場するのだが、そのあまりの瓜二つっぷりに、オフィス北野の所属であるほたるゲンジの2人は思わず冷や汗をかいたと語り、客席の笑いを誘っていた。

ビートたけしさんは物語のキーマンとして登場となるそうで、これまでの出演者の中でもトップクラスの大物だけに要望も遠慮しがちになってしまいそうな所、開発陣のワガママも相当に聞いてもらえたという。ユーザーからの出演要望が非常に高かったというビートたけしさんがどのような役柄で登場するのか、今後の情報に目が離せなくなりそうだ。