PLAYISMが配信中のPC向けオープンワールド海産物シューティング「ACE OF SEAFOOD(エース オブ シーフード)」。海中最強生物を目指していく英雄の行く末を、記事を通して体感していただきたい。

海洋生物でパーティを組み、大海(オープンワールド)に挑む大冒険!
この海に暮らす生物は皆、光線などの射撃能力を有している!
プレイヤーはイワシにも、カニにも、ダイオウイカにもなれる!

つまり今回紹介する「Ace of Seafood」とは、上記のような謳い文句とともに躍り出てきたオープンワールド型のTPSアクションシューティングなわけだ。本作はご存じ、海洋生物の対戦型3Dアクションゲーム「甲殻王 -ネオアクアリウム-」(こちらのレビューも掲載中)を手掛けたNussoftの最新作で、プレイヤーは海中最強生物を目指して母なる海で奮闘していく。

上手く設定を理解できた人は、筆者と共にいざ大海へ往こう!

君はイワシ派? 鮭派? それとも伊勢海老派?

まずはゲーム開始とともに、素性を選ぶことに。「君の素性」と問われているからには、海洋生物占いのような姿勢でのぞむ必要があるのかもしれない。筆者はとりあえず、光り物なイワシよりもウロコが眩しく見えた「鮭」を選択してみた。

少しのロードを挟んで画面が開けると、そこは海だった。まずは操作方法として「キーボード(+マウス)」「Xbox 360 コントローラー」「PS4コントローラー」「それ以外のゲームパッドのキーコンフィグ」のいずれかを選択し、チュートリアルを体験していく。

鮭の攻撃には、有機体を高速発射する「超貫通弾」、ウロコをロックオン式で射出する「ホーミングスケール」、鮭の囮を生み出す「デコイ」、対象にかぶりつく「咬みつき」があり、基本アクションとしてダッシュやサーチ、サブウェポンや構えなど、TPSらしい要素が備わっている。

なお、攻撃時には自動回復するスタミナゲージを消費するが、スタミナゲージの残量で攻撃の連射速度などが変わってくるので、大物と戦うときはなるべく潤沢に蓄えてから会敵したい。同様に、お腹が減ったら死んでしまう空腹ゲージにも注意したい。

左上のマークが「装備中の武器」、隣が「使用中のフォーメーション」

本作では1編成=全6匹の海洋生物でパーティを組めるため、画面上でも仲間の鮭が取り巻いている。ワンボタンで仲間へ指示できる「フォーメンション」には、リーダーに「群がる」、攻撃を受け止める「シールド」、ターゲットを取り囲む「包囲」、個別に戦闘を行う「各個突撃」が自由に選択できる模様。

なお、攻撃方法とフォーメーションの操作は順送りではなく、個別のキーに設定する必要があるので、ゲームパッドで遊ぶ際は最低でも、10ボタン(スタート/セレクト含む)、十字キー、アナログスティック×2で構成された製品が望ましい。

チュートリアル後、魚たちの拠点「始まりの漁礁」に移動した。ここではパーティ編成、仲間を確保する「繁殖」、倉庫に相当する「冷凍庫」が利用できたので、とりあえずイワシを3匹繁殖してみたらコストオーバー。パーティは漁礁容量(コスト)が決まっているのだ。イワシは冷凍しておいた。

また、各個体は戦闘にて獲得した有機資源を投入することで「強化」でき、最大HPが上昇したり、新しい攻撃がアンロックされていく。同時に、初期名称が安直に「サーモン 1号~3号」だったので、となりの「改名」を使って変更しておくのもいいだろう。美味しそうな感じに。

漁礁から出ると、目の前に早速でかい獲物を発見。和名ではオニカマスと呼ばれる大型魚「バラクーダ」だ。これだけデカいとスダチも合うのかどうなのか。とりあえずは覚えたての攻撃方法を駆使して、全力でぶつかってみよう。

幸いここは海だ。“やっちまっても”問題ねえ!

ありがたみの染みる説法とともに、海のルール(ゲームオーバー)を学ぶ。手当たり次第に戦っていては自然に淘汰されてしまう。とりあえずは赴くままに移動してみよう……「陽炎型」? 近づいてみると、よく分からないけど艦砲射撃かなにかで撃たれてる! イクラを孵す暇もなく、またも海の藻屑にされてしまった。

魚たちの縄張りである海にも、人類の魔の手が伸びてきているのだろうか? 1匹の鮭をわざわざ狙った理由は置いといて、おのれ陽炎型駆逐艦!

3度目の正直で、そろそろ冒険に乗り出したい。まずは周囲のフジツボやヒザラガイなど、無力な生物を倒して資源を確保しつつ進む。

ゲームパッドの調整はがうまくいかなかったために操作がピーキーで悩んでいたのだが、鮭は「デコイ出しまくり+ホーミングスケール撃ちっ放し=デコイミサイル作戦」という素人操作が中々強く、初心者キラーの匂いを出していたミノカサゴにも圧勝。鮭の時代が訪れたのだ。

※ゲームパッドのスティック調整は、ポーズ画面の設定からSensitivityで設定可能。最初にやっておこう。

マップの大きな黄色を拠点だと踏み、進んでいく。すると画面上に「イワシ×6を倒せ」の指令が浮かび上がった。素早い動きのイワシに苦戦しつつも、デコイミサイル作戦でどうにかやり過ごすと、新たな漁礁が解放された。つまり、漁礁の中には見つけた時、“何らかのクエスト”を達成しなければいけないものもあるのか。

ちなみに本作の目的は、全部で36ある漁礁を制して“海中最強の英雄”となること。漁礁を確保すると漁礁容量と有機資源の最大容量が増え、パーティ編成もどんどん大型化していけるので、ゲーム的な進行ともかみ合っている。

開けたばかりの拠点にこもり、気付いたら狩れていたバラクーダの繁殖ついでに、ちょっとだけ操作してみよう。バラクーダは口からマシンガンを放ち、側面から3門のレーザーを打ち込む。顔の間抜けなチャーミングさが好き。

繁殖は基本的に、“敵を倒して遺伝子情報を入手”することで仲間を増やせる仕組みで、繁殖さえできればどのキャラクターも自分で操作することができる。現状では鮭の汎用性に魅力を感じているので変えないけれども、蟹とかきてしまったらおそらく。

そんなことを言っていたら前作でもプレイアブルキャラクターとして選定されていたアサヒガニが出現。そして討伐。一発で繁殖可能になってしまったので、早速使ってみる。魚とは違い、やはり地面を這って動くので、立体的な機動性には欠ける。

しかし、2門のレーザーは高威力&長射程で実に扱いやすい。また、肢体を切り離して囮にする術や、スタミナゲージを全消費して脱皮すれば、切り離した肢体も元通り。どっしりと構えて戦う持久戦に長けていそうだ。

ちなみに、カニであれば地上に頭を出している岩場にも上陸することができる。パーティのバラクーダは頑張ってビチビチしていた。

…? なんか、赤いポインターがみえる。すると間もなく辺り一帯が空爆される! これは…「タラバガニ」だ! 巨体を誇っていながらなんて姑息で酷い攻撃をするんだ…。ゆで太郎(アサヒガニ)が茹で上がってしまった。

なお、本作ではたとえ操作キャラクターが倒されてしまっても、いなくなるなどのロスはない。所有している有機資源も前回セーブ時の状態に戻ってしまうだけだ。どちらかというと「死んでしまうまでに漁礁でセーブしなかった探索範囲記録がロスト」が最も痛いので、柔軟かつ大胆に拠点を使おう。

じっくり鍛えた鮭でタラバガニに逆襲しに行ったが、あいつ、強すぎる。高耐久+長射程で近寄れないのに、離れれば離れるほどこちらが不利になる。ここは尻尾を巻いて逃げつつ、海底に沈んだ電話ボックスに陣取っているミノカサゴの群れに八つ当たりだ。

仲間は全員天国に召したものの、プレイヤーなりの戦い方でを用いて攻略していく。本作では「構える」ことで、FPSやTPS敵に照準を出し、狙って射撃が撃てるようになるのだ。これを利用して絶妙に届くか届かないかの位置でミノカサゴにレーザーの雨を降らせると、間もなく電話ボックスは我が支配下に加わった。

そしてついに、鮭、鮭、バラクーダ、アサヒガニ、イワシ、イシダタミヤドカリのフルパーティが完成! さらに鮭トバの成長度も100%となり、フルスペックを引き出している状態。ここいらでそろそろ憎きタラ……陽炎型を狩りに行くことにした。

そりゃ、鮭だって飛ぶ。

にっくき陽炎型を発見! ここで会ったがと考える間もなく爆雷か何かで海の中は花火大会。遠距離なら行けると思ったが、タラバガニも陽炎型もなんらかの戦術、編成を用いらなければ正攻法で戦うのは非常に難しい。

やっぱり、鮭が駆逐艦に勝てるわけないだろ!

負け続けた先にある光明は、繁殖の種類を増やす、パーティを鍛える、漁礁を開放するなどさまざま。その中で筆者が選んだのは、スズキ亜目・フエダイ科の超巨大魚「スナッパー」を倒し続け、その遺伝子を頂くこと。

これが海の力だ。

震えろ。最強軍団が通るぞ。

デカい。とにかくデカい。動きがわりかし鈍重でHPが高い。嫌な予感しかしない。攻撃力は正に海の戦車と言えるかもしれない。しかし、海で戦車は戦えない。

陽炎型を探していたのに、フレッチャー級に出会ってしまう。白い鱗(?)によるシールドでタンクを担おうとしても、全然ダメ。術なくやられた。

海は広い。色んなものがいる。だが、敵対する生物がいる反面、共存することのできる生物もいる。本シリーズのイケメン担当「イセエビ」などは、こちらが攻撃を仕掛けなければ敵対することはない。タラバはダメ。

それに、見てほしい。このデカさ。さっきまで最終兵器スナッパーこそが最も巨大と思っていたら、岩場で餌でも探しているのだろうか、スナッパーが小魚に見えるほどの巨体を誇る「ホオジロザメ」のお出まし。

かみつき攻撃でハメれるかもと思い、爽やかに側面を取ったが、敵対後はわずか2発で咬み千切られた。恐るべしサメ。

シーフードの中のエースを目指す道のりは、遠くて自由でマチマチだ。ちなみに本作、ゲームを進めていくと、意味深で壮大な世界の背景が垣間見えてくる。何に興味を持つかは人それぞれだろう。

というわけで今日も今日とて、広大な海の中を、多彩な生物と共に、未知を求めて大冒険。

ゲームはPLAYSMにて販売中
http://playism.jp/game/403/ace-of-seafood

ACE OF SEAFOOD

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  • 発売日:2015年10月2日
  • PLAISM

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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