M3 Lee先生より通信「重戦車に楽々乗れるとお思いか?」―PS4版「World of Tanks」第二次OBTの新兵レポート

M3 Lee先生より通信「重戦車に楽々乗れるとお思いか?」―PS4版「World of Tanks」第二次OBTの新兵レポート

PS4

担当:

Wargamingが先日実施したPS4版「World of Tanks」の第二次オープンベータテスト。今回は「乗るなら、やっぱ、重戦車でしょ!」と考え、“アメリカの重戦車ツリー”を進めることにした、WoT未経験者のレポートをここに記していく。

先週末1月8日から1月11日までの4日間、新たなプラットフォームの参入先であるPS4での正式サービスに向けて、「World of Tanks(通称、WoT)」の第二次オープンベータテスト(以下、OBT)が実施された。本作は多人数参加型のオンラインゲームで、そのタイトルやビジュアルの通り、戦車を題材にした作品である。

ゲームでは、プレイヤーは1輌の戦車を操作し、ほかのプレイヤーと協力しながら、相手チームとの多人数戦(最大15vs15)に挑んでいく。ソ連、ドイツ、イギリス、フランス、アメリカ、中国、日本と(PC版にはチェコスロバキアも)、世界各国から選りすぐられた370以上もの戦車が、それぞれの特長を活かした戦術をもって、敵勢力の制圧に臨むタクティカルさがウリだ。

WoTは全世界をまたにかけて行う賞金制大会、TVアニメ「ガールズ&パンツァー」とのコラボレーション、海戦に舞台を移した新作「World of Warships」などなど、正に波に乗っているWargamingの看板タイトル。そんなわけで今回は、PS4版で初体験することにしてみました。

説明書とか見てないけど、ぱんつぁーふぉー!

言ってみれば筆者、戦車というものは知識としてはあまり知らない。

有線ラジコンを組み立てて遊んだりとか、戦略シミュレーションゲームでとりあえずアメリカの最新戦車が強いとか、おもちゃのミニカーのコンバットテイストのゲームで「マウスあかん」とか、島田流マジ半端ないとか、古くから今に至るまで馴染みのある題材なのだが、戦車の名前に関しては、機動戦士の型番ほど上手に憶えられていない。

というわけで今回のOBTでは、ドイツ、ソ連、アメリカの戦車が使用可能ということで、「とりあえず強そうに感じたアメリカで、それでいてもっと強そうな重戦車を使う!」を目標に、ゲームを進めてみることに。チュートリアルもそこそこに済ませ、真っ新な心持ちで戦場にGO!

即殺。

余裕はあった、慢心もあった。しかし、何ができて、何が起きたのかはまったく分からなかった。結果的に“こちらが見てない方向から撃たれた”だけのことだろうが、久々に戦慄したね。つまるところ、このゲームは最初の一歩を踏み出す前に、しっかりと初心を学ばねばいけなさそうだ。

初心で学ぶ戦車レッスン
レッスン1:戦車の操作

WoTの操作性は、一般的なFPS/TPSシューターゲームをパッドで操作するのに近しい。PS4版のパッド操作では、左アナログスティック↑(前進)、↓(後退)、←→(旋回)で移動、右アナログスティックでカメラ、L2で照準、R2で射撃がデフォルト設定。

その他にも諸々ボタンはあるが、頭が回らないので固定砲塔のごとし、最初の内は分かりやすい操作だけを徹底するのがベターか。

気分が新兵の内は、戦闘前のTIPSも熟読しておこう。
レッスン2:戦車の種類

WoTには、敵陣偵察の一番槍「軽戦車」、打撃/防衛の中核を担う「中戦車」、戦場の花形にして怪物「重戦車」、直線火力に優れたスナイパー「駆逐戦車」、超遠距離から火力をお見舞いする「自走砲」の5種類があり、戦車の種類によって戦術がまるで変わってくる。

各戦車は国毎に用意されたツリーから開発していく仕組みで、それぞれの車輌ごとに個別で溜めていく「経験値」、プレイヤーが獲得/所持しているゲーム内通貨「シルバー」を使い、新規開発を進めていく。各リソースの役割については、経験値で強化パーツ・新規戦車を開放、シルバーで解放済みのアップデートを購入(ここで使用可能)となる。

また、全ての戦車には「Tier(ランクの区分)」が設定されている。開発初期のTier Iからはじまり、それぞれの性能が先鋭化されていくTier V~Xまで、大戦後期の強力な戦車になるほどTierが上昇していき、開発条件も厳しくなっていく仕組みだ。

戦車を作って、戦車に乗って、戦車で戦場へ。
開発ツリーは国ごとにチャートがバラバラで、関連性のある戦車へと派生していく。
戦車開発後は、それぞれの車輌に用意された
個別の強化/派生チャートを進めていく。
戦車には搭乗員、消耗品、パーツ、塗装など、
自分好みに一味を加えていける。
レッスン3:戦車のマッチング

オンラインプレイ時は戦闘準備を整えると、自身と同様にマッチング待機している戦車の数、種類、Tierごとに、15vs15(7vs7もあり)へと自動で振り分けられる。陣容は待機中の戦車によって変わるようで、重戦車2台と駆逐戦車4台の時もあれば、重戦車と中戦車だらけのとき、軽戦車ばかりの神風マッチなど、その時々で様相が変化する。

Tierのマッチングも絶妙で、戦車ごとに「マッチングする最大Tier数」が設定されている。Tier IIIの戦車を例にすると、活躍に期待がかかるTier I~Tier III構成から、格上戦車相手に戦々恐々で動くTier III~Tier V構成まで、その時々だ。かといって、これはあまりマイナス面でない。WoTはいかにTier差があろうとも、多芸な方法で貢献できるよう作られている。

なまじ戦場では、個の優劣よりも、群の団結が勝敗を分かちやすい。コソコソ偵察して位置情報を仲間と共有したり、味方戦車の後方から支援火力を送ったり、囮となって敵戦車を足止めしたりと、その役割は車輌ごとに臨機応変。仮に、個のスーパープレイの連続で敵戦車を次々と撃破しても、チームが敗北することだってある。誰が悪いわけでもなく、たまたまチームの動きがかみ合わなくて負ける時は、必ず訪れる。

そりゃそうなのだ。戦場ではシステム的な誘導もなく、30人のプレイヤーがだだっ広いマップに放り出され、「ほら、自由にやれ!」と言われているようなものなのだから。人によってはここで「ああ、個人の勝利は、チームの勝利ではないのか」と改めて学ぶことだろう。勝敗は戦場の常。誰が悪いわけでもないので恨み節はやめよう。戦車は水物なのだ。

レッスン4:戦車の戦闘訓練

今回のOBTではマルチプレイのほかに、チュートリアル兼チャレンジ相当の「戦闘訓練」が用意されていた。戦車の操作はシンプルだが、その挙動にいち早く慣れ、特性を活かして戦うためにも、初心者は必ず戦闘訓練をこなしておくべきだ。内容も指示通りにこなすだけの簡単なものなので、アタフタしながら達成感が味わえるだろう。

そして、今回のOBTで「俺初プレイだけど、アクション得意だし」と戦闘訓練をプレイしなかった人、心中お察しいたします。実は戦闘訓練をこなすともろもろのリソースが獲得できたのだが、中には課金通貨「ゴールド」が250もらえるものがあり、戦車開発やプレミアム(1日、経験値/シルバーが+50%)などをより気軽に利用することができたのだ!

知らなかったという人は、正式サービスのおりには必ずチェックしておくことをオススメします。

レッスン5:プレミアム戦車の罠

第二次OBTでは、初代プレイステーションカラーの塗装+特別なエンブレムを施したPlayStation20周年記念プレミアム車輌「アメリカ 軽戦車 M22 Locust」と、「アメリカ 軽戦車 T1E6」が全ユーザーにプレゼントされていた。両車輌は高性能で、その軽快な機動性を武器に走り回った人も多いことだろう。筆者もその一人だ。

しかし、プレミアム戦車は仕様上、いくら使用しても新しい戦車の開発には繋がらない。一応、戦車に入る経験値を、何に対しても使えるようになる「フリー経験値」に還元することはできるが、ゴールドを対価にするので無課金勢にはキツい選択肢といえる。

手軽に好きな戦車に乗れること、戦闘での獲得シルバーにボーナスが付くなどのメリットはあるが、どちらかというとプレイを続けていくことで“その旨味”が段々と分かってくるタイプのものなので、最初の内は戦車開発の楽しみから勤しむのがいいと思われる。

根拠はないけど大丈夫そうだから、と・つ・げ・き

「World of Tanks」は2013年よりPC版のサービスが中国で開始され、これまで全世界でさまざまな経験が培われてきている。本稿で素人の付け焼刃な知識を披露していくのもいいのだが、まあなんだ、一言でいうと、“あらゆる情報の量が膨大”すぎる。

基本的なシステムですら、文章で逐一書いていくと意味が伝わりづらい上に、つまらなくなることが請け合いなので、これまで紹介してきた部分ですら細部はかなり省いている。なので、以降についてもそういうアバウトな説明だと思っておいてほしい。Wikiとかこれ、もはや論文ですよね?

というわけで気を取り直して、心機一転の心持ちで戦場にGO!

OBT期間中は、友人と2人小隊でプレイしていました。 小隊の戦車は黄色、それ以外の友軍は緑色のマーカー。

このWoT、良くいえば濃厚なタクティカルシミュレーターであり、悪くいえば地味である。戦場で分かりやすいヒーローになるのは難しく、仲間の位置を踏まえ、ジワジワと進み、時には待ち続け、少しだけでも相手より有利になれるよう、ジリジリと戦車を動かしていく。それに相反すれば、一握りの大英雄になるか、戦場に花を咲かせるだけである。

例え1人だけ強力な重戦車に乗っていようが、ちょっとでも無警戒に進みすぎれば、遠方から型落ちの駆逐戦車に貫かれ、ちょこざいな軽戦車に履帯を切られ、格下の中戦車にまとわりつかれ、あっという間にスクラップ。みなが扱う戦車の能力には、常に限界があるのだ。

違いはあるものの、装甲がウリな車輌でもなければ、基本的に1発~4発くらいもらうと戦車は沈むと考えていい。

本作にはいわゆる「リスポーン(復活)」があらず、戦車を撃破されてしまえば、そこで終了。あとは対戦終了まで、味方の視点をチェックしたり、マップ画面で「ここ!ここ危ない!」と警告を出すことしかできない。しかし、すぐにメインのガレージ画面へと戻ることもでき、戻ったからといって不利益はなに一つ無し。撃破されるまでに稼いだ報酬が全て手に入る。

そのため、開始数分でやられてしまっても、すぐにガレージへと戻り、次の戦車で出撃(戦車が撃破された後は、そのゲームマッチ自体が終わるまで、同じ戦車は使用不可)できる。ゲームプレイの遊びやすさが追及された結果、カジュアルなプレイ感覚、戦車開発の楽しみ、開発リソースへの欲求が絡み合い、中毒的にプレイしつづける戦車乗りを生んでしまうようだ。筆者みたいに。

なお、「操作が上手くない」「戦術とか理解できない」というのはあくまで個人差であり、ゲーム側の裾野に寄るところなので言及はしない。だが、本作では“敵にアドバンテージを計上するだけの利敵な動き(味方に射撃、能動的な自殺行為など)”は最悪、警告の対象となるらしいので、最低限「人と一緒にプレイしている」という心持ちはしっかり持つ必要がある。

最初の内はプレミアム車輌「M22 Locust」の最速速度68キロをいかんなく発揮してビュンビュンと駆け回ってみたが、落ち着きのない動きの結果、撃破するのも、されるのも早い。戦車はゲーム的な挙動ではなく、まさにリアル的な挙動なので、ドリフトでズザザーッ!っとしたり、高速旋回でズドドーッ!など、もってのほかなのだ。

経験者であれば、地形に詰まって的になったままモゴモゴしたり、直進してたら崖から転落して履帯が破損したり、「右に行きたいの!そっちじゃなくて!!こうっ!!こうっ!!だから右だって!!!ああああああああああああああああ!!!!!」みたいなケースを誰しもが経験しているだろう。そうだよね?

しかし、パッドのデフォルト操作でプレイするとスティックの形状上、フルスロットルで前進しながらの旋回(↑+←or→の斜め入力同時操作)が難しい。スティック押し込みの自動操縦(オートラン)を機敏に使ったり、もしくはR2で前進、L2で後退の操作設定に変えるなど、何らかの対処が必要となる。PS4パッドでの操作性は非常によく、想像上はマウス+キーボードの操作性と比べても遜色なく思えるが、本当に繊細な機微に関しては多少劣ってしまっているのかもと感じる。

ちなみに、WoT経験者に聞いたところ、PC版とPS4版では画面のインターフェースやシステム(OBT時点)など、細部に違いがあるらしい。これはPC版「World of Tanks」とコンシューマ版「World of Tanks Console」の違いによる、共通仕様のようだ。特にグラフィックに関しては、次世代機相応のビジュアルに仕上げられているという。すごいぞ、PS4版。

重戦車の前に立ち塞がるはアメリカの星「M3 Lee」

さて、冒頭で記したとおり、筆者はアメリカ戦車を重点的に乗り、アメリカツリーに存在するTier Vの重戦車「T1 Heavy Tank」を目指していた。

その開発途上にあったTier IIの中戦車「T2 Medium」と、Tier IIIの中戦車「M2 Medium」は、初心者の腕前と合わせて快進撃とはいかなかったものの、Tierが低いうちは必要経験値&シルバーも低いので、ちょこちょこと戦果を稼いでいくことで、無理なく開発を進められていった。

そしてその先で、私は出会ってしまったのだ。ヨーロッパ方面への強力な敵戦車に対抗すべく作られたという、Tier IVの中戦車「M3 Lee」に

このM3 Leeは、アメリカの有名な中戦車「M4 Sherman(シャーマン)」と重戦車「T1 Heavy Tank」へ進むための重要な分岐路となっており、アメリカツリーで高Tierの中・重戦車を開発していくプレイヤーにとって、避けては通れない戦車だ。だが、その車体は「固定砲塔」である。

愛されボディが可愛らしい、ドイツのアイドル戦車「Hetzer(ヘッツァー)」など、基本的に砲塔が回らない駆逐戦車乗りであればさほど違和感がないのだろうが、アメリカツリーではM3 Leeまでまっすぐ進んできた場合、固定砲塔は初だ。

初心者が微かに培ってきた「カメラ操作(砲塔旋回)で、移動・停止時に細かく狙いをつける」ことができないため、有名な戦車の名前につられたり、強力な重戦車に憧れて一直線にツリーを進めると、絶望的な課題として立ち塞がる。

調べたところによると、この分岐路は昔から有名なポイントらしく、一部ユーザーからは苦ぎょ…もとい、初心者に戦車の厳しさを教える「Lee先生」の相性で親しまれているとか。

M3 Leeは射撃の狙いをつける際、車体の向きごと変えないといけないので、回転砲塔に比べると、微調整に1アクションの手間が増えてしまう。動いている相手はおろか、こちらが動きながら射撃位置につくのも普段より一苦労だし、動きながらの格闘戦など愚の骨頂。

砲と旋回の性能は悪くないようだが、装甲/耐久の低さ、車体/車高の大きさから、「岩場に隠れていたのに、飛び出ていた頭を打ち抜かれて即撃破」も起きる。Tier IVにもくると、Tier Vの強力な戦車が少しづつ混ざってくるようになるので、強力な貫通弾を受けようものなら、一撃死もよくある(ほかの戦車も同じようなものですが)。

とにかく、戦車自体はそう悪いものではない。いや、ちょっと悪い。だが、上手く扱えれば良い戦果だって出せる。しかし、上手く扱えないから困る。彼はそんな戦車なのだ。

エンジン出力が低いのか、坂道を登るのも重戦車並につらい。

それにしても、M3 Leeに限らずだが、移動して、狙って、撃って、それだけのことがこんなに難しいとは思いもしなかった。よく漫画やアニメで「戦車同士、こんなに近いなら弾が当たるに決まってんじゃん!」とか思っていたのだが、今ならわかる。相手が動いていたのなら、たとえ後ろに張り付いていても、確定で当てられる気がしない。

戦車のレティクル(弾の安定、弾道予測をするマーカー)は、車輌が完全に停止するまでは収束しづらく、お見合い状態であってもレティクルの安定を待たずに撃とうものなら、弾道は暴れ放題。レティクルの円を絞って、絞って、完全に絞り切って撃つことが初心者の鉄則だ。

さらに「全面、側面、背面をはじめ、着弾の角度によって弾が通る or 通らない」が変化するなど、内部ではびっくりするほどシビアな計算が行われているようので、軽戦車vs重戦車であっても、車体の向きによっては勝ちがどちらに転ぶか分からない。

M3 Leeの姿は、遮蔽物越しでもなんかゴロッとしている。

OBTを体験していると、相手の中にはやはりというか、これまでWoTをプレイしてきたのだろう人たちもいて、こちらがM3 Leeだと見るや否や、こちらの側面に戦車をピッタリと横づけされた。こちらの回らない砲塔が遥か彼方の故郷を見据える中、あちらの回る砲塔が慈悲なく側面にベタ付される。みてくれは一見コントだが、本当にどうしようもない敗北とはああいうのを言うのだろう。

時には、M3 Lee vs M3 Leeによるタイマンも勃発した。双方の意地と意地とでもみくちゃくになっていると、気が付いたら2人……前後ろが逆を向いたまま、手と手を繋ぎ合っているかのように、側面同士を張りつかせながらひたすら回転していた。月だけが見てる夜の砂漠地帯、M3 Lee同士で踊る滑稽なワルツ。数十秒後、ほぼ同時に敵味方の手によって撃破されたが、あの光景を見ていた人たちは和んだのだろうか?

こっちは経験値が欲しくて必死なんだよ!!!

友人がソ連ツリーで進めていたTier IVの中戦車「T-28」が、羨ましく思ったことは何度もあった。友人とは一緒に始めたのに、筆者よりも20戦くらい早く、みんな大好きTier V環境における重戦車の申し子「KV-1(ケーヴィー/カーベー)」の開発を完了していた。

小隊のTierバランスが崩れるからとその後もT-28に乗り続けてくれたのは感謝だが、筆者のM3 Leeは相も変わらず、戦場に舞い降りた一輪の棺桶であった。抜けない装甲、向けない砲塔、コツコツと経験値を稼ぐしかない忍耐の時間。上手に運用できないのは腕のせいだと理解していたが、それでも、この言葉が浮かんだ。「苦行」と。

なお、WoTでは基本「敵車輌の全滅」「敵陣地の占領」で勝敗が決まり、報酬の経験値&シルバーは「与えたダメージ」「敵車輌の観測」などで細かく計上されていく。味方同士でキル争いが発生しないよう、撃破数に関しては非常に小さな値で計算しているらしく、邪な想いなく、純粋に「相手の手数を減らしたい!」一心で集中砲火できるのは素晴らしい点だと思う。

装甲は二の次、火力と速度に特化したTier IVの紙のエース「T-28」。

一発の弾も当てられずの撃破が重なっていった、経験値レースの終盤。その頃からようやく筆者はM3 Leeの運用が、中戦車らしい追っかけたり対峙してのドッグファイトではなく、ほかの戦車の後方支援や、定点での待ち伏せにあると気が付いてきた。つまり、軽戦車のような繊細さで、駆逐戦車のように動くことだったのだ! Wikiに書いてあった。

かといって、それでもあまりうまくいかないのが悲しいところ。そんな険しい道の中を、一歩、また一歩と進み、着実に目標へと近づいていく。そして、苦節39戦のこと(フリー経験値4,000くらい使ってるけど、いいよね?)。

ようやく、ようやく、目標としてきた重戦車「T1 Heavy Tank」へとたどり着いた――。

Tier V帯で猛威を振るう「KV-1/KV-1S」にも引けを取らない火力。側面装甲がちょっぴり不安なのは珠に瑕だが、それを補って余りある前面装甲。そして、何より、砲塔が回転することの素晴らしさ。初の重戦車ともあり、砲塔旋回と足回りの機動性については慣れるしかなかったが、それでもこの戦車には、私がTier Vに、重戦車に求めていた魅力が全て詰まっていた。

OBT最終日にもなると、T1 Heavy Tankで出撃中、戦場で敵方のM3 Leeを見ると、「君もLee先生のもとで勉強中? がんばってね!」という気持ちと、「M3 Lee……ぷふっ、ぷふふふふふっ」という気持ちが混在してしまうほど、特別な存在になっていたM3 Lee。多分、こういう馴れ初めからM3 Lee愛好家になった人というのは、世の中に結構な数がいるのだろう。

ちなみに、T1 Heavy TankとM3 Leeが真正面で相対したら、M3 Lee側は薄い装甲部分に的確に貫通弾をねじ込まねば、ほぼ一方的に完封となる戦力差であった。M3 Leeを重戦車の餌でなく、重戦車キラーとして運用する女子高生たちには感服である。

手元が間違って売却してしまったM3 Lee。まあ、いっか。

しかし、振り返ると、それもこれも全てはM3 Leeあってのこと。

彼に教授されたものが今後の正式サービス以降に活かせるのかはまだわからない。憧れのT1 Heavy Tankは確かにスペック通りの戦果を私にくれたが、この4日間のプレイを通して何が一番印象に残っているのかと問われれば、良くも悪くも「M3 Leeです」としか答えられない。

ありがとうM3 Lee、さようならM3 Lee。もしも正式サービス後に会うことになったら、多分その時は敵か味方でしかありえないと思うけど、フリー経験値が14,000貯まったら(シャーマンの開発分)、「M26 Pershing(パーシング)」のために迎えに行くから、その時まで待っていてくれ。

筆者とM3 Leeの歩み。一言でいうと地獄。
早く、早くきて1月20日(正式サービス開始日)

今回初めて「World of Tanks」をプレイした筆者は、このゲームは「何が面白いのか分からない」というユーザーと、「暇があればこのゲームをやらずにいられない」というユーザーの二極化が激しいタイプなのでは? と感じられた。

戦車を知らずとも、誰でも遊べる分かりやすいカジュアルルールでありながら、深すぎ&多すぎの知識を蓄える困難さと、そのうえで少しの実践が勝敗を分ける、シビアなデザインが共存している。ヘルプなどのアテンドはあるものの、ゲーム感が養われていないユーザーは細部において、「これ、なんなの? どうすんの?」を頻発してしまうと思われる。

だが、シビアな競技性から生まれる充実感、能力に限界があるからこそ生まれやすいチームワーク、思わずやりこんで解放したくなる開発ツリー、戦車が大好き過ぎてたまらない人のご馳走などなど、魅力のポイントは多数だ。本作はプロフェッショナルが作り上げるスポーツライクなFPS、爽快感抜群のパルクールアクションなどのド派手さとは真逆を往く、スペシャリストが作る、スペシャリストのためのシューターとしか思えない。

でも、PC、Xbox 360/Xbox One、PS4、関連作品でいえばスマートフォンゲームアプリ、上述の「World of Warships」と、多岐にわたる展開をみるに、筆者よりもよっぽど早くから目をつけ、その魅力に憑りつかれてしまった人たちが全世界に多くいることは明白だ。このサービスの広がり自体が、「World of Tanks」の進む道の正統性を証明しているとしていいだろう。

ちなみに筆者は本作で、「戦力が数字で例えられる」ことは正しかったと知った。また、ゲームを進めてたら、戦車の名前や形状を結構覚えられてしまった。急遽、戦車を暗記せざるをえなくなった人などは、ぜひともWoTで学習しよう。

それにしても……、ああーーー!!! もおーーー!!! 早くパーシング乗りたいーーー!!! ドイツツリーも進めてティーガー使いたいーーー!!! アメリカで強いっていうヘルキャットやってみたいーーー!!! と・つ・げ・きしたいーーー!!! 1月20日の間もなくの正式サービス、本当にお待ちしております。

重戦車は戦場の要。いくら戦車が良くても、重戦車乗りは努々努力を怠ってはならぬのだ。ごめんなさい。
(C) Wargaming.net

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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