しとしとふりつもる新雪のような静音体験―冬の格ゲー三昧のお供「リアルアーケードPro.V サイレント HAYABUSA」レビュー!

しとしとふりつもる新雪のような静音体験―冬の格ゲー三昧のお供「リアルアーケードPro.V サイレント HAYABUSA」レビュー!

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担当:

ホリから発売中のPS4/PS3/PC(XInput)対応アーケードスティック「リアルアーケードPro.V サイレント HAYABUSA」の体験レビューとして、本製品を用いて操作性や静音の具合を確かめてみた。

2015年下旬から2016年初頭は、“冬の格ゲー祭り”と勝手に称してもいいほどに、多数の対戦格闘ゲーム(家庭用版)が発売日を迎えている。ということは、ご家庭で本格的な操作感を楽しみたいという人には、アケコン(アーケードコントローラー/アーケードスティック)が必須ではないか!! いや、もちろんパッド勢の方々もおられると思いますが、ここはひとつ穏便に、穏便に……。

というわけで今回は! 「気になっているけど、アケコンがどんなものなのか分からない」というユーザーに向け、ホリから発売されている次世代フラッグシップモデルを体験&レビューしてみることに。もちろん、アケコンの命題“騒音”に気を使った静音モデルなので、最新機種が気になる人も、静音効果が気になる人も、今後の格ゲーライフのためにもぜひご参考あれ。

今回紹介するのは、コレだ

ホリが長年に渡って販売・改良を続けているのが、家庭用アケコンの本格派定番モデルとうたわれる「リアルアーケードPro.(通称:RAP.)」。昨年2015年に打ち出された最新シリーズ「リアルアーケードPro.V(RAP.V)」はこれまでの製品と比べると、操作性と安定性を追求したとされる新形状・低重心設計が特徴となっている。

そして、この製品にさらなる磨きをかけたものが、2015年12月17日発売の最新機種で、ホリが独自に開発した新ボタンユニット“HAYABUSA”を搭載し、さらには静音化までをも施した「リアルアーケードPro.V サイレント HAYABUSA(以下:RAP.V S隼)」である。

今回はこの製品を取り扱い、アケコンとしての操作性や、「RAP.V S隼の静音がいかほどなものか」を体験していこう。

基本的な仕様・外観などをじっくりと

とりあえず外観から探ってみる。RAP.V S隼の全長は430mm、奥行きは237mm、高さは58mm(レバー含み114mm)で、重量は2.2㎏となる。手持ちの感覚や重量感については、既存のRAP.Vシリーズ、前世代のRAP.V4シリーズとも大きな差はない印象。

天面にはレバースティック+8ボタン+1ボタン(OPTIONS)が存在し、ボタンの並びは一番左側のボタンが下側にズレているお馴染みのビュウリックス配置。手先のポジショニングはまちまちだが、筐体手前側の傾斜に手のひらの下側を合わせるのが最もポピュラーだ。

厚さは従来の約66mmから、約58㎜にスリムアップ

前世代モデルで天面に配置されていた(以下、PS4準拠)R3/L3ボタン、PSボタン、SHAREボタン、TUROBOボタン、連射速度/ハードウェア/スティック/アサインモード切替などの各種設定ボタンは、全て本体の右側面へと移されており、かつ誤操作を防止するための羽のようなパネルに覆われている。横から刺客(おのれ猫め!)が襲いかかってくる家庭でもなければ、誤操作はまず起きないであろう完全防備。

しかし、側面をちゃんと見ずに、「えっと、ここのボタンはこれだっけ?」と片手間に操作しようとすると、これまで以上にボタンを押し間違えることも。一応、天面の右側には「ここがこのボタンですよ!」を示すガイドが表示されているが、やっぱり慣れないうちはちょっと不便。まあ、RAP.が“戦闘機”として特化するために必要なブラッシュアップであったか。

右枠のガイドに目を向けるか、いっそのこと指の感覚で並びを覚えてしまうのもいい。

アケコンの奥側(背面)には有線格納スペース。そして、押し込み操作もできるタッチパッドが搭載されており、PS4でちょこっとのタッチ操作が要求されるときに便利。とはいっても、その“ちょこっとの操作を要求する格ゲー”というのは現行ではあまりなく、かつ精巧な操作にも向いていないので、今後の活用法についてはソフト側からのアプローチ次第か。

ちなみに筆者は、同時期にセガゲームスより発売されたPS4版「電撃文庫 FIGHTING CLIMAXIGNITION」で最初に本製品を取り扱ったが、トレーニングモードの画面リセットがタッチパッド入力であったため、結構使いました。

左側の四角いのがタッチパッド。押し込み感覚もこれが中々に気持ちいい。

ここで“RAPのちょっとした使い方”もご紹介。RAPを使ったことがない人や、格ゲーのみで使用している人にはピンと来ないかもしれないが、RAPシリーズというのは意外なゲームシーンで有用性を発揮してくれる。

例えば筆者は昔、なんのゲームとはいわないが、“隠し要素解禁のために1日中RAPを連打させた”ことがある。昔ながらの裏ワザチックな活用法であるが、昨今のPSプラットフォームでは純正コントローラー以外を使う機会というのもそうそうないので、別途連射パッドを用意している人でもなければ、「連射したい場面用の機器」としてRAPが活躍してくれるのだ。

「~~を稼ぐのに連射したい!」などは、さまざまなジャンルのゲームで起きうる状況であり、くわえてRAPであれば「連射ホールド機能」により、重石を置く必要すらないので、(余り勧められることでもないが)作業の一場面に活用しやすい。それこそ、わざわざ膝に置いたりせずとも、PCブラウジングの傍らで指を伸ばして、片手間に連射させておくだけでも上々だ。造形のドッシリ感も相まって、パッドよりもやりやすいほどである。

また、同じくアサインモード(ボタン機能切替)を活用することで、ゲームごとに備えられているオプションでは行き届かない設定を、自分なりに追求してみるのも面白い。この辺りの運用の小ネタは発想次第なので、こういった目的での購入はさすがに難しいだろうが、購入直前もしくは所持している人は、ゲームプレイを豊かにするガジェットとしての活用方を見出してみるのもいいだろう。

一応、底面もパシャ。
ボタンの戦闘力はいかなものか

RAP.V S隼には、従来ボタンよりも厚みが1.4mm減少、ストロークが0.3mm短縮された新開発ボタンユニット“サイレントHAYABUSA”が採用されている。

HAYABUSAボタンの魅力は、ボタン入力後の(動作的な)戻りをスムーズにしたことによる「ダイレクトな操作性」、マット調の表面加工+ボタン角の丸み加工による「タッチ精度の上昇」にあり、格闘ゲームをはじめとするさまざまなゲームジャンルにおいて、操作性の向上に寄与するものだ。

所感だが、ボタン入力に関しては謳い文句の通り、薄くなった分だけ入力が楽になっている印象。表面加工もツルツルなものとは異なる摩擦感がでていて心地よく、指のポジションも保ちやすい。入力の反動に関しても、従来の静穏モデルと比べると、よりシャキッとした感覚が生まれている。

深夜や休日によくある連戦に次ぐ連戦などを通した時も、ボタン入力のわずかな労力が減っている気がして、省エネ気分で嬉しい。おそらくプラシーボ効果であろうが。

さらに特筆すべきは、スムーズなスライド入力/擦り連打、指紋汚れ/傷つきの防止に役立つとされるボタン角の丸み加工。試しにさまざまなパターンで指を滑らせてみたが、厚み1.4mmの減少も相まってか、従来のアケコンほど“指の引っ掛かり”を感じず、痛みやケガの心配も軽減されている。……これがあれば当時、ブランカのエレクトリックサンダーも、セイヴァーの一発AGも、もうちょっとマシにできたかも。

なお、「静音ユニット付き」「ボタンのストローク短縮」は人によってはデメリットに転じて、ボタンの入力感覚の喪失に繋がるケースも考えられる。まあ、本製品ではそれらが巧妙に隠されているし、ボタンを押した反動もしっかりあるしで、言葉ほど大変な問題ではない。だが、静音モデルを初めて触る人は独特なフィードバックを感じ取るかも。その部分だけ注意しておこう。

上から見ると普段と変わらないのに、横から見るとすごく薄い。
レバーも負けてはいられん

レバーに関しては正直なところ、既存のスティックレバーユニット“サイレントHAYABUSA”とほぼ同等なので、前世代モデルを熱烈に使ってきた筆者にはあまり違いが感じとれなかった。大雑把に説明しておくと、本レバーは光学式になっていることで、機械式よりもニュートラル回りに独特な重みがありつつ、それでいて8方向の動きの軽さが際立っているのが特徴といえる。

これよりも詳しい利点・問題について知りたいという人は、昨年紹介した静音モデル「リアルアーケードPro.V4 Silent隼 ミッドナイトブルー(RAP.V4 S隼)」の紹介項目からチェックしてもらえると、文章が重複しないので助かる。

というわけで今回は何を紹介するのかというと、「RAP.の継続使用に伴う変化」だ。筆者は一昨年から昨年12月までずっとRAP.V4 S隼を使っていて、毎度毎度はそのレバーの柔らかさに感心する日々であった。しかし、今回新品のRAP.V S隼を使ってみて最初に感じたことが、「あれ?お家のレバーって、もっとめっちゃ柔らかくね?」であったのだ。

こちらは当時、まだ綺麗だったころの筆者のRAP.V4 S隼です。今は見る影もない。

RAP.V4 S隼とRAP.V S隼に使われているレバーは、どちらも“サイレントHAYABUSA”。マイナーチェンジによる細かな仕様の変化については把握していないが、体感で分かるくらい変わっているのでもなければ、ほぼ同じものといっていい。

しかし、新品のRAP.V S隼を使った後、家のRAP.V4 S隼を使ってみると、ビックリするくらい感触が違う。言ってしまえば経年劣化というやつなんだろうが、柔らかい状態のが大好きな筆者には、新品状態よりも、使い込んだ状態が不覚にもドンピシャである。

その前のRAP.V3も初代RAPも同じく使い込んできたが、新製品に乗り換える際のレバー&ボタンの違いについては、ユニットや大きな仕様変更からくるものと捉えていた。だが、今回の比較はほぼ同等のユニットということで、より顕著に使い込みの変化が現れていたので、その例として記しておこうと思った所存である。

※あくまで筆者の所感です。

硬いほうが好み、しかも購入後の初期状態がベストな人にはもしかしたら悲報となったかもしれない。しかし、筆者はここで、前回記事内の一文を訂正しておかなければならない。私は前回レバーについて、“ニュートラルから8方向に向けて倒すと、薄絹一枚を挟んでいる重さを感じる”と書いていたからだ。

そう、時間が経つにつれ、柔らかくなるにつれ、薄絹一枚の重さなんぞ気付いたら何処へやらであった。私の“サイレントHAYABUSA”レバーは、よりハイパフォーマンスなレスポンスを獲得したまま、静音性を保つレバーへと進化を果たしていたのだ

試遊などで静音モデルのレバーに機敏性を感じられなかったという人は、ぜひ購入後にそのまま使い込んでみてほしい。もしくは使い込んだレバーを触ってみてほしい。印象が真逆といっていいほど変わるはずだ。どこに使い込んだレバーが置いてあるのかは謎だが。

それと、レバーやガイドが合わないという人については、それらをカスタマイズすることもできるので、少し手間をかけて自分好みに変えてみるのもいい。筆者のように機械音痴で知人に泣きつくタイプでなければ、ちょっとの労力で済むはずだ。仮に筆者の感じている使い込みの変化があるとしても、ユニットを取り換えればパフォーマンスを維持できることだろう。

静音性はいかに?

一番表題で煽っていた静音についてだが、こちらも正直なところ、従来モデルとの大きな違いは感じられない。製品情報としても、音の大きさを表すdb数の減少についてはアップデートが公表されていないので、機構的にも同等のユニットが用いられているといって差し支えないだろう。

とまあ、比較ばかりしていても使ったことのない人には分からないはずなので、改めて説明しておくと、本製品は“通常モデルと比べれば段違いの静かさ”である。ゲームセンターの中では気付かないが、家庭でアケコンを操作するのは滅茶苦茶うるさい。それは隣人・隣家など、環境次第ではどこから牙を剥かれるのか分かったものじゃないほどにだ。

同社の静音ユニットの特長は、「カチャカチャ」「ガチャガチャ」といった甲高いプラスチック同士の衝突音が、「カタカタ」「コロコロ」といったくぐもった低音になること。もちろん無音とまではいかず、置き場所によっては振動からくる雑音が発生してしまったり、環境音のない場所であれば操作音の響いてしまうが、あくまで音のアラ探しといったレベルの話。

ただ、当然のことながら個人差があり、ボタンの叩き方・弾き方によって音の大きさは変わってしまう。筆者の友人なんかは同じ製品でありながら、「おまえ、アケコン使ってギターの練習でもしてんの?」というくらい壮絶な音色を奏でている。筆者個人としては“最強に静音!”なのだが、効果には個人差があるということを、ソイツにまざまざと見せつけられてしまった。

一応、フォローをしておくと、今回は記事作成にあたり編集部内でヒッソリと使っていたが、周囲の人には「そのコントローラー、全然音しないですね」と驚かれたくらいだ。なので、効果は確かにある。基本的に静音の恩恵は受けられる。本当は筆者も「音が鳴ったらハラキリしますよ!」くらい言いたい。でも、ビックリするくらい個人差があったのは確かなので……静音を求めたいという人は、製品任せにしたりせず、プレイ中の配慮も考えてみるといいでしょう。

戦う物を選ばなければ、戦う者にはなれない。

アケコンはコントローラーであり、己の神経を伝えるモノであり、戦場を共にする相棒である。家庭用ゲームでもネットワーク対戦が全盛である今、画面の向こうにいる相手に、「俺アケコンじゃねえし!パッドだし!」なんて言い訳は通用しない。メールもできればやめよう。よしんば言い訳が通じたとしても、「“本当の自分”を見せてあげますので、来週都内のゲームセンターに来て下さい」なんて運命系の果し合いは、まず果たされない。

冒頭でも記したとおり、パッドに特化したプレイを追求している人ならば、その路線ならではの強さを体現できるはずだ。しかし、アケコンでなければ全力を出せないのに、アケコンを面倒だから持たないというのは、自身の価値を下げるだけの行為だ。ネットワーク上であろうがなかろうが、対戦格闘というのは己の意地を揺るがす要因が多すぎる。なればこそ、その意地を通すための最良の武器を、手元に置いておくべきである。

今回紹介したRAP.V S隼は文字通りのハイパフォーマンスなアケコンであった。単に最大戦闘力を求めるのであれば、静音ユニットが付いていない通常モデル「リアルアーケードPro.V HAYABUSA」でも問題ないが、住居によっては音の配慮も欠かせないことだろう。そういった二つの利点を高い要求値で求めたい人は、現行でRAP.V S隼を超える製品に出逢えることはないはずだ。

というわけで、これから一緒に“RAP.PER(ラッパー)”になろうぜ!

製品概要

製品:Playstation4/Playstation3 両対応アーケードコントローラー
発売:2015年12月17日
価格:19,224円(税込)
品番:PS4-047
JAN:49618180255554

主な仕様

全長:約430mm
奥行:約237mm
高さ:約114mm(スティックレバー含む)
質量:約2.2kg
接続方式:USBケーブル接続(ケーブル長:約3m)
PC対応OS:Windows 8.1/8/7/Vista

製品紹介ページ
http://www.hori.jp/products/p4/p4_rap_vhs2/

※PlayStationオフィシャルライセンスプログラム申請中
※商品仕様・デザインは変更される場合がございます。予めご了承ください。
※本品はライトバー機能、ステレオヘッドホン/マイク端子、モーションセンサー、スピーカー、SIXAXIS機能及び振動機能には対応しておりません。
※一部のPlayStation4およびPlayStation3規格ソフトウェアではお使いいただけない場合があります。
※本品はPlayStation2、PlayStationおよびPS oneにはご使用になれません。
※本品はPlayStation2規格のソフトウェアでの動作保証は致しません。
※本品はワイヤレスコントローラーではありません。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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