ブロッコリーは3月13日、サンシャインシティ ワールドインポートマートビル内にて、トレーディングカードゲーム「Z/X -Zillions of enemy X-」のイベント「ゼクストリーム in 池袋 2016.SPRING」を開催した。
2012年に発売されてから、覚えやすいルールで本格的な戦略を楽しめるシステムと、近未来を舞台とする世界観で人気を博してきた「Z/X -Zillions of enemy X-」。さまざまなメディアミックス展開を見せると同時に、半年に1回のペースで大規模なリアルイベントを開催している点も大きな特徴だ。今回の「ゼクストリーム in 池袋 2016.SPRING」にも、会場を埋め尽くすほど多くのファンが訪れ、特にメインイベントである対戦イベント「英雄達の戦記9」は閉会間際になっても客足が途絶えないほどの人気だった。
また、全国のプレイヤーが最強の座を争う「日本選手権」のプレ大会や、高校生限定の大会「Z/X甲子園」も開催。いずれも全国各地から実力者が参戦し、大会が行われた場所には多数のオーディエンスが集まっていた。なお、日本選手権:プレではふらんけん選手が、Z/X甲子園では愛知県 南山高等学校の名古屋ES三人衆がそれぞれ優勝。後述する閉会式/展開発表会では、彼らの表彰式も併せて行われた。
それ以外にも、4月21日に発売されるブースターパック、真神降臨編「神域との邂逅」から導入される新システム「デュナミス」の体験コーナーや、初心者体験会、サポートショップに所属するマイスターに挑戦できるエリアも存在し、白熱の戦いが繰り広げられた。またその一角には、本作のプロデューサー・久保田俊介氏と対戦できるコーナーもあり、注目を集めていた。
リアルイベントには欠かせないミニゲームコーナーも充実。50枚のカードをどれだけ速くスリーブに入れられるかを競う「スリーブ入れ選手権」では、メインの大会にも負けないほどの白熱した戦いを見せていた。ちなみに、筆者が確認した時点でのトップレコードは、1分11秒という驚異的なタイム。他の記録と比べても、圧倒的な速さであることが見て取れる。
そのほかにも、目隠しした状態でローレンシウムの顔を作る福笑いや、竜の巫女をイメージした巨大なおみくじ、天王寺大和になりきり的を射抜く「緊急指令 ル・シエル」なども登場。気軽に参加できるコーナーとして、こちらも盛況の様子だった。
2016年上半期展開発表会では第19弾までのスケジュールが一挙発表
会場のメインステージではプロデューサーの久保田氏と、本作のアニメ、ドラマCDなどに出演する遠藤ゆりかさんが登場。「Z/X」シリーズの今後の展開を明かす、2016年上半期展開発表会も開催された。
まずは第16弾「新神降臨編 神域との邂逅」は、前述のとおり4月21日に発売予定。これまでは新弾が発売されるたびにナンバリングが強調されていた本シリーズだが、久保田氏によると、今回は「神域との邂逅」というサブタイトルを全面に押し出した展開を行うという。
これは、新たな世界「神域(デュミナス)」と、人類を滅ぼすために襲来した「神(ディンギル)」のストーリーを中心に据えるための措置だという。また、このストーリーは第19弾まで続き、それぞれの発売時期も発表。2017年1月まで続く壮大な構成となるようだ。
なお、第17弾に相当する「新神降臨編 裏切りの連鎖(仮)」は7月27日に発売予定となっている。これに先駆ける形で、プレビュー版であるフリーカード冊子「魔蜂兵の襲撃(仮)」が5月に配布されるという。
「新神降臨編 神域との邂逅」からは新システムとして「デュナミス」も登場するがその先行体験会も、3月13日から4月16日にかけて、全国のカードショップで実施される。参加するだけで「総べて識る者ギルガメッシュ」のカードが配布されるほか、サポートショップ全店には新システム体験デッキも用意される。
さらに新弾のポイントとして、キャラクターを強く意識したカードの追加も挙げられる。会場では新カードの中から「無双当千の火輪アレキサンダー」「イレギュラーXイレイス」「アルバイト中のフィエリテ」「夜天の銀騎士アルモタヘル」「天上獣忍ウェアジャガー」が公開。会場からは大きな歓声が巻き起こっていた。
発表会では、昨年多数の動員を記録したイグニッションキャラバンが今年も開催されることも発表。今回は昨年を大幅に上回る規模となり、内容も新たな遊びを提案する企画を進めているとのこと。さらに対戦イベント「英雄達の戦記9」は4月17日に名古屋、5月8日に大阪で実施。5月からは「Z/X 日本選手権」の地区予選もスタートする。日本選手権の決勝は、9月のゼクストリームで開催予定だ。
タカラトミーから発売中のTCG「WIXOSS」とのコラボレーション企画も進行中で、2月には各作品の人気帳票も行われた。そして会場では、その投票結果が発表に。それぞれで1位となったのは、「Z/X」が上柚木彩瀬、「WIXOSS」がタマ。この2人は、双方の作品に出張するという。出張先でどんな能力になるのか、またどのような形で提供されるかは、4月開催予定の「WIXOSS」イベントで発表予定だ。
M・A・Oさんを迎えてのトーク&アンケート企画も
ここからは、ドラマCDでフィエリテを演じたM・A・Oさんがゲストとして登場し、トークコーナーがスタート。会場の物販エリアでも販売されていたドラマCDのタイトルは「ぶらり湯けむり温泉紀行」。温泉に入るフィエリテたちのイラストが印象的なアイテムだ。M・A・OさんはドラマCDの聞き所を、自身の演じたセリフを再現しながら解説。中でも、フィエリテのはしゃぎっぷりはぜひ注目してもらいたいとのこと。また、アニメ版では絡むことのなかったキャラクターとの掛け合いも注目ポイントのひとつだと話していた。
さらに遠藤さんも交えてのアンケートチャレンジも行われた。これは会場に駆けつけたファンに、スマートフォンでリアルタイムにアンケートを実施。アンケート結果を、その後の展開に役立てようというものだ。最初の質問は遠藤さんが演じる蝶ヶ崎ほのめと、誰のストーリーを見てみたいかという内容。ここは三択で黒崎神門、倉敷世羅、都城出雲の選択肢があったが、結果は倉敷世羅が唯一の3桁を記録して1位に。そして都城出雲、黒崎神門という結果になっていた。この結果を受けて久保田氏は、世羅から順番にストーリーを展開していくことを約束した。
続いてM・A・Oさんからは、自身が演じるフィエリテの年齢についての質問が飛び出す。こちらも答えは16歳以下、17歳、100歳以上の三択となっており、100歳以上が1位という結果に終わった。17歳も投票数が多く、M・A・Oさんも17歳のほうがよかったのか、少し悔しがる姿も見せていた。さらに久保田氏も「100歳以上だとどんな能力にすれば…」と困っていたが、「なんとか100歳以上の設定を活かしたカードを作ります」と宣言していた。
ラストには、キャストの2人がサインを入れたアクリルパネルの抽選会も実施。ここでも投票機能を利用して、当選者数が倍になるクイズ企画を実施したりと、最後まで盛り上がりを見せたイベントとなった。