スクウェア・エニックスは4月30日、「ガンスリンガー ストラトス2」の公式大会「超天空杯(スーパーストラトスカップ)」を東京・ベルサール新宿にて開催した。

「ガンスリンガー ストラトス2」(以下、「ガンスト2」)は、スクウェア・エニックスにより全国のゲームセンターで稼働中のオンライン対戦型アクションシューティング。個々のプレイヤースキルと、4対4の多人数ならではの戦略性が合わさった、独自のゲーム性が高い人気を読んでいるタイトルだ。今回行われた「超天空杯」は、続編にあたる「ガンスリンガー ストラトス3」の稼働が間近に迫っていることもあり、「ガンスト2」としては最後の公式大会となる。ここでは、主にその中の決勝トーナメントの模様をお届けしていく。

決勝トーナメントの直前に行われた予選トーナメントでも、数々の名勝負が生み出されていた
会場には、「ガンスト」に関連した物販も行われており、大勢のファンによって賑わいを見せていた

予選を勝ち抜いた8チームによる決勝トーナメントは、第3戦へともつれこむ白熱の展開が連続!

今回の大会の司会進行と実況・解説を勤めるのは、阿部敦さん(風澄 徹役)、植田佳奈さん(竜胆 しずね役)、オフィシャルサポーターであるブンブン丸さん、プロゲーマーで「ガンスト」の全国大会出場経験もあるマゴさん、そしてナレーションを務める西田雅一さん(片桐 鏡磨)らの5名。中でも実際にゲームセンターに通うコアな「ガンスト」プレイヤーとしても知られる阿部さんと植田さんの二人だが、なんと本日は一般プレイヤーに混じって予選トーナメントにも参戦。残念ながら健闘及ばず決勝トーナメント進出こそならなかったものの、その勇姿を多くの来場者が見届け、見事な戦いぶりに喝采を送っていた。

左から、ブンブン丸さん、阿部敦さん、植田佳奈さん、マゴさん

そんな阿部さん・植田さんらも参加した、予選トーナメントを潜り抜けてきた8チームが出そろい、いよいよ決勝トーナメントの幕が上がる。レギュレーションは、タイムアップ時の判定をONにした大会モードを使用、全3試合の中の2勝を先取したチームの勝利となる。チーム内で同じキャラクターを使用することはできず、大会途中でのキャラクター変更も不可。1戦、2戦目はそれぞれのチームがステージを指定し、3戦目はランダムで決定する方式となっている。

第1回戦で大きな盛り上がりを見せたのは、第2試合目の「ミルキアン」vs「きいな様と3匹のカス共」のカード。後者はスコアアタック全国1位のプレイヤーも擁する要注目のチームで、建物の影に隠れつつ、三列の細いビームを照射するスプレッドレーザーをばらまいて敵を牽制していくいやらしい立ち回りを披露。強力だが味方への誤射も多いスプレッドだが、味方への誤射もほぼなく、上下左右への絶妙な照射移動を使いこなし、時には複数のキャラクターを一気に巻き込んで「ミルキアン」チームをダウンさせ、攻撃の機会を作らせない。

有利に試合を進めていく「きいな様と3匹のカス共」チームだが、「ミルキアン」チームの守りをあと一歩のところで崩しきることができない。じわじわと試合時間が過ぎていき、試合は判定勝負にもつれこむと、なんと「ミルキアン」チームが逆転勝利を納めることに。しかし「きいな様と3匹のカス共」チームもすぐに修正し、第2戦目では積極的な攻勢で試合をものにし、決着は第3戦へともつれ込むことに。

第3戦では、会場の視点プレイヤーとなった六花選手が、強力だが使用リスクも高い武器であるプラズマ波動砲を使用して大暴れ。相手チームにロックオンを悟らせない、フリーカメラでの狙撃を数え切れないほどに成功させるという、まさに職人技と呼ぶに相応しいプレイングで、試合の主導権を終始確保。「きいな様と3匹のカス共」チームも、回復で体制を立て直して互角の戦況までは盛り返すも、波動砲で大きくダメージを稼がれていたのが響き、「ミルキアン」チームが時間切れによる2度目の判定勝ちで勝ち上がりを決めた。

続く「飛車角落ちのでし」チームと「アイリス、えーすけ、就職おめでとう!」チームの戦いも、それに優るとも劣らない名勝負が展開。視点となったでし選手は、ステージとなった日本橋の高低差を利用したじわじわとした攻めで、相手の視界外から的確にダメージ与え、試合中盤までノーダメージというスーパープレイで会場を大いに沸かせていく。最終的にはジョナサンのキャノンを受けたことで1落ちしてしまうものの、中盤までに作ったリードを生かし、まず「飛車角落ちのでし」チームが1戦目を先取する。

見事な快勝をした「飛車角落ちのでし」チームだったが、続く2戦目では「アイリス、えーすけ、就職おめでとう!」チームのくれにゃん選手のショットガンが冴えに冴え渡り、圧倒的に不利な状況に。しかしこれで終わらないのが、全国大会の常連でもある「飛車角落ちのでし」チームで、序盤に作られた有利を巧みな連携で立て直しいく。後がない「アイリス、えーすけ、就職おめでとう!」チームは、くれにゃん選手が最後の覚醒に望みをかけ攻勢にでるも、あと一歩のところでスタンを受け、動きを止められてしまう。だがその瞬間、集中攻撃を受けながらも虎視眈々と攻撃の好機をうかがっていた小狼@さくら姫選手の操るジョナサンのキャノンが、着地硬直のタイミングに炸裂!ワンチャンスをものにする起死回生の一発が勝負を決めた。

第3戦はどちらも一歩も引かず、互角の攻防から乱戦にもつれこむという熱い展開になるも、今度はしっかりとキャノンを警戒してジョナサンに集中攻撃をかけ、確実にラスキルをものにした「飛車角落ちのでし」チームが勝利を納めることとなった。

勝ち上がりを決めた4チームによる準決勝の最初のカードとなる「三澤JAPAN」と「ミルキアン」チームによる対戦は、見所満載の試合展開に。1戦目では、先の試合で猛威をふるっていた「ミルキアン」チームの六花選手を徹底してマークし、連携を封じながらリードを奪う「三澤JAPAN」チーム。しかし六花選手を警戒するあまり、終盤のターゲットを分散させてしまう。その僅かな隙をつく形で、「ミルキアン」チームのマイケルJr選手が操るジョナサンの格闘がフルヒット。打たれ弱いナナの体力の半分以上を一気に削り取ると、たった一撃で勝負を決めることに成功する。

続く第2戦では、そのマイケルJr選手が視点となる。先ほどの逆転劇もあり、開始早々に集中攻撃を続けられ、序盤で一気に2落ちをさせられてしまうという厳しい展開。だが終盤の勝負どころになると、次々と格闘をヒットさせて連続キルを決め、チャンスを作っていく。覚醒で回避されながらも格闘をねじこん会場を沸かせ、残るは瀕死の対象1人を残すのみという状況までもちこむも、一撃が僅かに届かず、今度は「三澤JAPAN」チームが取り返すという展開に。

そして迎えた3戦目、片方が有利になればもう片方がそれをひっくり返すという一進一退の攻防が繰り広げられ、どちらも残すは1人分のコストのみという互角の戦況。しかしなんとここで、ステージでの視点となっていた、はやてちゃん選手が操るナナの下格闘が炸裂!(下格闘は、カットされやすく時間もかかるが、最後までフルヒットすれば必ず相手の耐久を1にするというハイリスクハイリターンのロマン攻撃)

その間も味方がしっかりと周囲の敵を抑えつつ、モーションが終わるタイミングにトドメも入れるという劇的すぎる幕切れに、会場も本日1番の盛り上がりとなり、割れんばかりの大歓声が、「三澤JAPAN」チームの勝利を祝福していた。

そんな興奮も冷めやらぬ中行われたもう1つの準決勝戦は、「飛車角落ちのでし」チームと「シエルちゃんねる食べました」チームによる対戦。1戦目では、燃焼効果をもつ火炎系武器で相手のジョナサンを徹底的に完全に抑え込み、「飛車角落ちのでし」チームが完勝したかと思えば、2戦目では「シエルちゃんねる食べました」チームがそのジョナサンをきっちりフォローしながら動き、逆に火炎系の武器の弱点であるシールドを生かした戦法で圧倒するという、的確に相手の弱点をつく戦術と、それに臨機応変に対応する修正力という上位チームならではの凄みをそれぞれに見せつけられる展開に。

そうしてお互いに後のなくなった3戦目、2戦目でも相性の良さを生かして大活躍をみせていた「シエルちゃんねる食べました」チームのれんちょん選手が躍動。相手が空中に飛ぶ軌道の先を読んでいるかのように、凛の専用武器であるファンブーメランを面白いようにヒットさせ、攻撃の起点にダメージを与えていく。最終的には、そのままダメージレースで優位にたった「シエルちゃんねる食べました」が快勝を決めることとなり、その職人技ともいえる使い込みに、解説陣もすっかり脱帽といった様子だった。

なお、その後に行われた「ミルキアン」チームと「飛車角落ちのでし」チームによる3位決定戦は、「飛車角落ちのでし」チームが制する結果に。惜しくも敗れたものの、「ミルキアンチーム」側の視点となった六花選手の波動砲はこの試合でも冴え渡っており、フリーカメラを完全に使いこなす人間離れした動きに、客席からは何度もどよめきが沸き起こっていた。

「ガンスト2」の最後を飾るに相応しい激戦のあとは、とっておきのサプライズ映像も!?

ここまで行われてきた決勝トーナメントは、ほとんどの対戦カードで最終ラウンドとなる3戦目までもつれこむという大混戦。そんな激戦につぐ激戦を潜り抜け、決勝戦まで勝ち残ったのが、「三澤JAPAN」と「シエルちゃんねる食べました」の2チームだ。奇しくも昔から互いをよく知り、大会での因縁も深いという強豪古参チーム同士の頂点を決する戦いが、いよいよ幕を上げることになる。

「三澤JAPAN」のみさ選手の視点となった1戦目は、相手の移動先を読んでロケットランチャーをまきつつ、時には敵に囲まれた味方にわざと誤射をしてダウンさせ、救出するとする上位プレイヤーならではの立ち回りに会場も仰天。凄まじいダメージを叩き出しながらも、体力を温存しつつ0落ちを狙うも、残り時間が僅かに迫った試合終盤には集中攻撃を受けてしまう。建物を壁にしながら後退する、フィールドを完璧に把握しているからこそできる徹底的な粘りを見せるも、その動きを読んで回りこんでいた「シエルちゃんねる食べました」側がトドメを刺し、まず1勝を先取する。

2戦目は「三澤JAPAN」チームが優勢となり、「シエルちゃんねる食べました」側も粘りを見せ、視点であるでぃすとーしょん選手が勝負ところの格闘を決め持ち返すも、最後の最後でアンチマテリアルライフルの一撃で吹き飛ばされてしまう。回復が出せない状況ではさすがの「シエルちゃんねる食べました」でも立て直すのは厳しく、2戦目は「三澤JAPAN」が取り返し、やはり決勝戦も第3戦までもつれこむ白熱の展開となる。

「ガンスト2」を締めくくる第3戦は、「三澤JAPAN」のもーりぃ選手の視点。これまでも何度も要所要所で格闘を決め、試合をひっくり返してきたもーりぃ選手だが、その超攻撃的なスタイルは決勝戦という大舞台でも健在。凄まじい集中砲火に晒されながらも、何発もハンマーをこすり当てダメージを奪い、アタッカーとして申し分のない役割を果たしていく。だがあと一歩のところでトドメが入っていなかったこともあり、コストの上では「三澤JAPAN」が大きくリードする形に。「シエルちゃんねる食べました」は、残り300コストのみという完全に後のない状況に追い込まれるも、ここにきて残り体力が少なくなっていた「三澤JAPAN」の選手3人を、なんと立て続けに連続撃破!鮮やかな逆転勝利により、「シエルちゃんねる食べました」が「ガンスト2」最後の公式大会・「超天空杯」を制する結果となった。

大会終了後には、「ガンスリンガー ストラトス」シリーズのプロデューサーを務める門井信樹氏も登壇しての表彰式が行われた。表彰式では、各入賞チームへの賞状やスーパーアイコンの他、ゲーム内で使用できる特別称号が授与されることに。なんとこれらは、シリーズにキャラクターデザインとして参加した、野村哲也氏とあきまん氏が考案し、直々にデザイン監修を行ったという非常に豪華なもの。

まず決勝トーナメント出場を果たした8チームに贈られるのが、あきまん氏考案の称号「最後の神聖天空銃騎士」で、優勝を果たした「シエルちゃんねる食べました」には、野村哲也氏考案の称号「ラストスタンディング」が授与された。さらに「シエルちゃんねる食べました」には、野村氏直筆のサインが描かれた称号プレートもプレゼントされ、一生の思い出になること間違いなしの豪華賞品を手に、喜びを噛みしめていた様子だった。

大会の解説を務めたマゴさんは、熱戦の数々を見ている内に「ガンスト」熱が再燃してきたようで、
「ガンスト3」の稼働をきっかけに復帰したいという、今後の展望も語っていた。

最後には、門井氏による挨拶のあと、本日の大会を締めくくる最後の来場者へのプレゼントとして、最新作「ガンスリンガー ストラトス3」のプロモーション映像と、全キャラクターのウェポンパック紹介動画が初披露されることに。

このとっておきのサプライズには当然ながら会場も大盛り上がり。ほぼ全ての試合が第3試合までもつれこんでいたことで、非常に長丁場のイベントとなっていたにも関わらず、全ての映像が終わる瞬間まで誰1人席を立つことなく、初めて目の当たりにする「ガンスト3」の映像に釘付けになっていたのが印象的だった。

さらに映像のラストには、「ガンスリンガー ストラトス3」の公式全国大会となるであろう「GUNSLINGER'S BATTLE ARENA2016 Re:Birth」が、2016年の冬に開催されることも告知された。「超天空杯」の熱狂も冷めやらぬ中、次なる頂点を目指すトッププレイヤー達の熱い戦いは、まだまだ続くことになりそうだ。

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※画面は開発中のものです。

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この記事のゲーム情報

ガンスリンガー ストラトス2

オンラインマルチ対戦型ダブルガンアクションゲーム
機種
AC
プラットフォーム
OS
会社
スクウェア・エニックスバイキング
シリーズ
ガンスリンガー ストラトス
ジャンル
アクションガンシューティング
クリエイター
尾畑心一朗門井信樹
公式サイト
公式サイト
  • 「黎の軌跡(くろのきせき)」特設サイト
  • セール情報
  • Figgy

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