GAGEXがiOS/Android向けアプリに配信中の「昭和駄菓子屋物語2」のレビューをお届けします。
遠足のおやつに買いに駄菓子屋へ集まった、あの頃の自分がよみがえります。GAGEXがiOS/Android向けに制作したアプリゲーム「昭和駄菓子屋物語2」は、好評を得た前作「昭和駄菓子屋物語」の最新作です! どんな魅力が詰まった作品なのか、じっくりプレイした感想を交えてお伝えいたします。
放置OK!気軽に楽しめる駄菓子屋経営シミュレーション
ゲームの舞台は、町はずれにひっそりとたたずむ古い駄菓子屋さん。主人公は、その小さなお店を切り盛りする「おばあちゃん」です。
このゲームの目的は、おばあちゃんが経営する駄菓子屋を繁盛させること! 最初のお店は木の棚が並ぶだけのがら空き状態です。おばあちゃんがぽつーんと座っているだけで、見ているだけで切なくなってくるので、さっそく「仕入れ」をしましょう。
仕入れには、お金がかかります。ゲームを始めたばかりのときは、500円しかありません。おばあちゃん、正直、資本金がなさすぎですが、そこはお年寄り特有(?)の謎人脈による仕入れ先があるようです。0円で仕入れられる商品があるので、まずはそれを仕入れましょう。
仕入れの商品にある30分や3時間などの時間は、その商品が棚からなくなるまでの時間を表しています。この時間が過ぎると棚から商品がなくなります。もしその状態でお客さんがいると不満を持ってしまいます。その前に、お客さんをタップして料金を回収して、帰っていただきましょう! 注意したいのは、お客さんはお店だけではなく「居間」にもお客さんがいるところです。今はお店の画面の左上にある「居間へ」のボタンをタップすれば、切り替えられます。お客さんを放置しかねないので時々チェックしましょう。
このゲームの良いところは、仕入れた商品の時間内に回収すればOKなので、仕入れをしたらゲームを閉じて別のことをしていられます。家事や仕事の合間に気軽にできることは、忙しい現代社会では、かなりうれしいポイントです!
仕入れをして何度かお客さんから料金をいただくと、ある程度お金が貯まってきます。次は「お店」をタップして店内設備の充実させていきましょう! 黒電話は1000円……。そこからですか! と思いますが、少しずつそろえていきましょう。
店内の設備を充実すると仕入れの種類が増えます。 画面左上にある曜日と仕入れたものによって、新たなお客さんが来店することもあるので、曜日と仕入れの組み合わせを色々試しましょう! ちなみに曜日はリアルと連動しているわけではなく、短い時間経過で変わります。
積極的にお客さんを増やしていけば、「図鑑」に登録されるものが増えます。図鑑に登録されるものは「お客」「売り物」「思い出」「手紙」「ガチャ」の5つです。
- お客:来店してくれる子どもたちのデータ
- 売り物:入手条件を満たすとお客さんが、お金とともに落としていく懐かしのお菓子やおもちゃのデータ
- 思い出:居間に出現する「思い出」と言われるアイテムのデータ
- 手紙:思い出を集めると入手する手紙のデータ
- ガチャ:思い出を集めると入手する「ガチャコイン」を消費して手に入れたアイテムのデータ
お店の設備を充実させて、仕入れの種類を増やし図鑑を完成させるのも、やり込み要素の1つです。
ガチャコインを消費して回すガチャは、昔懐かしいガチャガチャのおもちゃをオマージュしたようなものがたくさん! 基本コンセプトは「くだらないものを集めよう!」です。曜日によってガチャの詳細なテーマが変わります。月曜日は“ナウい!ヤンググッズ”全7種です。ランダムで排出されるグッズですが、ハズレも出てくるので、コンプリートは意外と大変です。根気よく回しましょう。
消しゴムで食べ物を模したものは、昔ありました。個人的に書いてある説明文が、おもしろいのですごく楽しみです。
ハードなドラマ性が手紙で展開される!
このゲームの基本はお店の経営ですが、物語を楽しみたい人には手紙があります。
手紙は思い出のアイテムが集めると手に入ります。この手紙はお母さんとその息子である、太郎とのやりとりが描かれています。とにかく展開が「気になる」のです。手紙で転機になるのは、太郎が将来の夢を決めたあたりからです。未来を夢見る太郎が選んだ職業、それはマンガ家です。私自身が出版業界に身をおいているせいもありますが、もうその単語を見た瞬間に「太郎! 本当に大丈夫か!」と心を大きく揺さぶられました。そこからの展開は本当にドラマチックですよ! ネタバレするより、ぜひゲームで遊んで物語を楽しんでください。本当に1通1通を心待ちにするほどおもしろいです。
昭和のお菓子やおもちゃの懐かしみながら、おばあちゃんのお店を繁盛! そして手紙でハートフルな物語を堪能してください。