堀井雄二氏が語る、シリーズ30年の想い出とは―松本利夫さん、千秋さんら豪華ゲストも駆けつけた「ドラゴンクエストミュージアム」制作発表記者会見レポート

発表会・イベント取材
0コメント 米澤崇史

2016年5月27日、東京・渋谷ヒカリエホールにて「ドラゴンクエストミュージアム」の制作発表記者会見が行われた。

堀井雄二氏がシリーズ30年を振り返る

「ドラゴンクエストミュージアム」は、国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの30周年を記念して、7月24日より渋谷・ヒカリエホールにて開催される、シリーズ初となる体験型イベント。

第1作目となる「ドラゴンクエスト」が1986年5月27日に発売されてからちょうど30年、この記念すべき日に同会場にて行われたその制作発表記者会見では、まず「ドラゴンクエスト」シリーズのエグゼクティブプロデューサーである三宅有さん、そして「ドラゴンクエスト」の生みの親とも言えるゲームプロデューサー・堀井雄二氏が登壇した。

堀井氏は初代「ドラゴンクエスト」が発売された当時、まだアクションゲームが主流だった中で、数字と文字のやり取りをするゲームが受け入れられるかということは大きな賭けだったという。ただ、完成したゲームを見て手ごたえを感じており、発売日にその反響を楽しみにしていたことを今でも覚えているのだとか。今回のミュージアムに関しても「本当に盛りだくさんになっているので、会場の中を歩いている内に、昔自分が勇者だったことを思い出してもらえたら」、「ドラゴンクエスト」シリーズを遊んできたプレイヤーの思い出が蘇るよう、期待を寄せている様子だった。

続いて今回のスペシャルゲストとして登場したのは、EXILEの松本利夫さん。実は松本さんは初代「ドラゴンクエスト」の発売日と誕生日が同日で、「ドラゴンクエスト」シリーズとは同い歳。会場では松本さんの誕生日を祝う形で、堀井氏のサインが入った特性のスライムぬいぐるみがプレゼントされていた。

なお松本さん自身も子供頃からの「ドラゴンクエスト」シリーズの大ファンで、特に「I~VIII」までのナンバリングを熱心にプレイしていたのだとか。新作が発売日されてしばらくの間は「生活がドラゴンクエスト一色になっていた」と、当時の思い出を語っていた。

トークの中で最新作「XI」に話が及んだ際には、堀井氏から「できれば30周年の内に出したい」との発言も。


発表会で最初に公開されたのは、今回開催されるミュージアムのメインビジュアルとプロモーション映像。お馴染みのメインテーマも流れる中、「この曲を聞くだけで心が踊ります」と松本さん。歴代の主人公達が描かれたビジュアルを見た堀井氏は「これまでいろいろな勇者を誕生させてきたなと、それぞれの思いがこみ上げてきます」と関わってきた歴代作品を思い出しながら、感慨深そうに語っていた。

その後にはドラゴンクエストミュージアム制作委員会の金プロデューサーが登壇し、イベントの主役とも言える展示物などの紹介が行わることに。

今回紹介が行われたのは、歴代10タイトルの主人公パネルによる出迎えに始まり、本物の鍛冶職人によって制作されたロトの装備、「I~III」の世界を絵画で再現した画廊、「Ⅳ~Ⅵ」に登場する天空城と、それぞれの印象的なシーンを再現したジオラマギャラリー、「VII~IX」の物語が、冒険の書の中の幻想的な演出で蘇るという参加型パビリオンなど。中でもジオラマあのクオリティの高いフィギュアの数々を生み出してきたことで知られる海洋堂による制作となっており、ジオラマ好きだという堀井氏も非常に楽しみにしているそうだ。

「スライムのぷちカレー」「ドラゴンのトルティーヤフランクフルト」といった、目でも舌でも楽しめる人気モンスターとコラボしたフードメニューも用意され、フードを注文すると人気イラストレーター・カナヘイさんによる調理工程のイラストストーリーが描かれたトレイシートがプレゼントされる。なおこの中でも特に見た目のインパクトが抜群なスライムカレーだが、堀井氏もすでに試食してみたそうで、味は普通のカレーのようで美味しいとのこと。

もちろん、会場でしか購入できないオリジナルグッズも多数用意されており、ロトと天空の紋章をあしらったブックマーカーセットやロトのスマートフォンスタンド、冒険の書をイメージしたミニノートに全面に「III」「IV」の世界地図が描かれたミニタオルなど、日常を「ドラゴンクエスト」色に変えてくれる実用性の高いグッズが満載となっている。

その他にも、「ドラゴンクエスト」シリーズに欠かせない、すぎやまこういちさんによる名曲の数々も、各パビリオンの内容に合わせた雰囲気を盛り上げる形で流れるようになっているという。通常は2つに別れているヒカリエのホールを両方使った大規模な展示となっており、一つ一つの展示物にかなりのこだわりをもって制作にあたっているため、熱心なドラゴンクエストファンはもちろんのこと、少し知識をもっているだけの人でも十分楽しめる作りになっているとのこと。

特典付きのメタルチケットが4500円、一般入場前売り券が2500円と、通常の展覧会イベントに比べると入場料がやや高めに設定されているが、これは展示されるすべてのアイテムが今回のために新たに作られたものであるためで、「必ず入場料以上の価値を提供できる」と、金プロデューサーはその出来栄えにかなりの手応えを感じている様子だった。

なお、今回の発表会では詳細は明かされなかったものの、歴代シリーズの主人公と大魔王の戦いが大スクリーンで繰り広げられるという「オールスター集結!バトルシアター」にも期待してほしいと金プロデューサーは語っていた。

続いてサプライズゲストとして登場したのは、「ドラゴンクエスト」シリーズ大好きだというタレントの千秋さんと、再現度バッチリのスライム達の乗ったバースデーケーキ。千秋さんはバースデーソングでその美声を響かせながら、30周年を迎えた「ドラゴンクエスト」のバースデーを盛大に祝福し、運んできたバースデーケーキに3人で入刀することに。

ケーキを入刀の際には、その可愛さのあまり思わずスライムを避けてしまう3人。
「いざ目の前にすると倒せないですね」と松本さんが語り、会場の笑いを誘っていた。

子供の頃にはゲームを認めてくれない家庭だったため、大人になってから「ドラゴンクエスト」シリーズの魅力に取り憑かれ、それからシリーズほぼ全作をプレイしたという千秋さん。「ドラゴンクエストは人生の大事なものを全部教えてくれる」「ドラゴンクエストをプレイしないのは本当に人生を損している」とその魅力を力説。今回のミュージアムにも「ドラゴンクエスト」の歴史を教える教育の一環としてお子さんを連れていく予定なのだとか。

一方松本さんも「当時、自分が勇者になりきって冒険できるゲームというのが新鮮で楽しかった」「クリアしたあとの喪失感がすごい」と「ドラゴンクエスト」の面白さを熱く語っており、当の堀井氏がやや照れくさそうにしていたのが印象的だった。

また、千秋さんは多くのファンと同様、毎回新作の発売を次はまだかと首を長くしながら楽しみにしているそうで、最新作「XI」に関しても「(発売は)もうすぐですよね!?」と堀井氏に直談判するという一幕も。すっかりタジタジになった堀井氏だが、「もう……すぐですね」と、やや言葉に詰まりながらも順調に制作が進んでいることを感じさせる回答をしており、「ドラゴンクエスト」ファンにとっては待ち遠しい最新作の発売日も、そう遠くないのかもしれない。

最後には、堀井氏から「本当に盛りだくさんになっていて、私自身も楽しみ。まだ実物を見てはいないのですが、ロトの装備を一度着てみたい」と茶目っ気全開で今回のミュージアムの開催に向けた期待が語られ、発表会は締めくくられた。

会場では、販売される予定のグッズやジオラマの実物が一位部先行して展示されており、自由に撮影することができた。

※画面は開発中のものです。

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