ハピネットより2016年8月4日に発売されたニンテンドー3DS用ソフト「12歳。~恋するDiary~」。等身大の“カレカノ”の関係をオリジナルストーリーで描く本作の魅力を、プレイフィールを通して紹介していきます。

目次
  1. 日毎の行動によって多彩に変化する2つのオリジナルストーリー
  2. オリジナルキャラクターたちが物語を大きく動かす!
  3. 放課後モードやボイスカードなどそのほかの要素もボリュームたっぷり!
  4. 幅広いファン層にアプローチしたゲームに

雑誌「ちゃお」(小学館)で連載中の、12歳の少女のピュアな悩みと初恋を描いた人気少女まんが「12歳。」。2014年末に発売されたゲーム第1弾「12歳。~ほんとのキモチ~」、そして2016年4月からはTVアニメ「12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~」も放送されるなど、さまざまな展開を見せています。

そのゲーム第2弾として発売されたのが、今回紹介する「12歳。~恋するDiary~」です。綾瀬花日(CV:加隈亜衣)、蒼井結衣(CV:木村珠莉)それぞれの7日間のオリジナルストーリーを描く本作は、2人の目線に立って展開するストーリーはもちろんのこと、さまざまな工夫が盛り込まれ、ゲームとしても楽しめる内容となっています。

ここではTVアニメで「12歳。」の世界にどっぷりとハマった筆者の目線から、子どもから大人まで幅広く楽しめる本作の魅力を紹介していきたいと思います。

日毎の行動によって多彩に変化する2つのオリジナルストーリー

本作では、青葉小学校と合同で舞台「オズの魔法使い」に挑戦することとなる花日編「キラキラDays」と、大型連休に参加することになったキッズキャンプで恋と友情が盛り上がる結衣編「ドキドキDays」のストーリーを楽しむことができます。

どちらも7日間を1日ずつ描いていくかたちとなるのですが、日ごとに行動を選択する場面があり、その選択の結果によってストーリーの展開が少しずつ変化していきます。そして7日目に3種類のエンディングのいずれかを迎えることになります。

アドベンチャーゲームなどをプレイしている人にとっては、選択肢ごとにセーブしながら読み進めていくかたちをイメージされるかもしれませんが、本作においては1つのストーリーにつき1つだけしかセーブすることができません。まさに行動の積み重ねがエンディングに繋がっていくということで、選択する側としても緊張感があります。

とはいえただ闇雲に選び続けるのも難しいということで、本作ではハッピーエンドを迎えるためのアイテム「うさぱんダイアリー」が用意されています。ここでは日ごとの選択の結果がわかりやすく表示される上、1週間を通して一体どのルートにいるのかを確認できる「7daysノート」を見ることができます。

また、一日の最後にはその日に起きた出来事や、その時の気持ちを簡単にまとめた「ないしょMemo」を見ることができるなど、ゲームを進める際にはきっと役立ってくれることでしょう。

オリジナルキャラクターたちが物語を大きく動かす!

さて、ストーリー中には主人公2人のカレシである高尾優斗(CV:斉藤壮馬)、桧山一翔(CV:堀江瞬)はもちろんのこと、2人を優しく見守る小倉まりん(CV:牧口真幸)、高尾にアピールし続ける浜名心愛(CV:原紗友里)など、まんがやアニメを楽しんでいる人たちにとってはおなじみのキャラクターたちが登場します。

ストーリーはフルボイスで進行するため、それだけでも「12歳。」の魅力を味わうには十分なのですが、ゲームオリジナルのキャラクターがしっかりとストーリーに入ってくることで、ストーリー展開としてもドキドキするような展開が待ち受けています。

筆者が先にプレイした結衣編は、心愛そっくりの女の子・ココナ(CV:原紗友里)や、地元からキャンプに参加した武智慎也(CV:石川界人)を巻き込んで、不器用な恋愛模様を見せる結衣と桧山の関係性がより濃く描かれます。実際のストーリーはゲームで楽しんでもらうのが一番ですが、武智くんがすごくイケメンで惚れてしまいそうでした(笑)。

一方の花日編は、主役として劇に取り組む花日と、舞台監督として奔走する高尾とのキズナを、オリジナルキャラクターの新堂柚希(CV:村瀬歩)を交えた三角関係で描いていきます。柚希は6年生にしてはやんちゃ盛りの男の子で最初は花日も戸惑いますが、持ち前の素直さと相まって徐々に仲良くなっていく様が見どころの一つかと。

どちらのストーリーにも共通するのは、結末も含めてしっかりと描かれていることです。一度クリアした後は好きなところから再度プレイすることができますので、ぜひ全てのエンディングを楽しんでもらえればと思います。

ちなみに心愛、ココナは2人の関係性を動かす上で
意外と(?)重要なキャラクターになっています。

放課後モードやボイスカードなどそのほかの要素もボリュームたっぷり!

ちなみに先ほど紹介した「うさぱんダイアリー」ですが、ゲームメニューからは7Daysノートだけでなく、ゲーム内で集めたイラストや、ゲーム中の音楽なども聞くことができます。

手帳のデザインも花日編、結衣編それぞれに2種類用意されていて、花日編であれば花日と高尾、結衣編であれば結衣と桧山のいずれかのボイスでナビゲーションしてくれるので、そちらもお好みに合わせてどうぞ!

また、1日のお話が終わると遊べる「放課後モード」は、まりんが恋愛について語る「まりんのへや」をはじめ、心愛やエイコーたちの一幕が見れたりと、息抜きにピッタリの内容です。

キャラクターに会うにはその日のストーリー展開に応じてもらえる行動ポイントが必要となりますが、使わなければ持ち越しもできますので、好きなときに行ってみてもいいかもしれません。

ストーリー、または放課後モードを見ると「うさぱんだクッキー」というアイテムがもらえます。集めたクッキーを使って挑戦するボイスカードガチャでは、300種類以上のボイスがもらえるというコレクション要素になっているのですが、そのほかにも占いといったちょっとした嬉しい遊びも盛り込まれているのはポイントです。

幅広いファン層にアプローチしたゲームに

最後になりますが、本作で面白いと感じさせてくれるのがまんがの読者層にとどまらず、幅広いファン層にアプローチした作品作りです。小学生女児をメインとしているのは間違いないのですが、例えば同年代の男児でも十分に楽しめるのではないかと思っています。

ちなみに筆者のようなギリギリ20代ぐらいのユーザーでは保護者のような目線もありつつ、等身大の女の子、男の子の姿を見ることができるという点で面白いなと感じさせてくれました。それぞれのキッカケから「12歳。」を面白いと感じた人は、この機会に遊んでみるのも良いのではないでしょうか。

12歳。~恋するDiary~

ハピネット

3DSパッケージ

  • 発売日:2016年8月4日
  • 全年齢対象
12歳。~恋するDiary~

12歳。~恋するDiary~

ハピネット

3DSダウンロード

  • 発売日:2016年8月4日
  • 全年齢対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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