ハンターにとっての夏の恒例行事、「モンスターハンター」シリーズのオーケストラコンサート「狩猟音楽祭」が、今年も8月21日に東京国際フォーラムにて開催された。「モンスターハンター ストーリーズ」の楽曲も披露された東京公演の様子を紹介する。
2009年に第1回公演が行われ、今や「モンスターハンター」ファンにとって定番となりつつある「狩猟音楽祭」。今年も栗田博文氏の指揮のもと、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で東京公演が行われた。
今回は、最新作「モンスターハンタークロス」の楽曲を多数演奏。さらに10月8日に発売を控える「モンスターハンター ストーリーズ」の楽曲も初披露された。ゲストに和楽器ユニット・HIDE×HIDEを迎え、シリーズプロデューサー・辻本良三氏、「モンスターハンタークロス」プロデューサー・小嶋慎太郎氏も登壇した本公演の模様をお届けする。
モンスターと村の楽曲を彩り豊かに披露
「モンスターハンタークロス」のオープニングムービーで幕を開けたオーケストラの1曲目は「古代の息吹」だ。同作のフィールド・古代林で流れる楽曲で、多くのハンターが本作で一番最初に聞いたフィールド曲ではないだろうか。
力強いサウンドを堪能すると、演奏は「眼光 -The Hunted-」へ。不穏な空気の漂う重苦しい曲から、「咆哮/リオレウス」で一気に会場の雰囲気を押し上げる。さらに打楽器の強い音が印象的な「真紅の角/モノブロス」から「牙を剥く轟竜/ティガレックス」「闇に走る赤い残光/ナルガクルガ」と続いた。歴戦のハンターなら何度も聴いたであろう戦闘曲の連続に、狩猟魂を揺さぶられた観客も多かったのではないだろうか。
MCを挟んだのち、今度はゆったりとした村の楽曲とともに憩いの時間に。「モンスターハンタークロス 村メドレー」と題し、フルートがやさしい音を奏でるココット村、サックスが楽曲を先導していくポッケ村、中棹三味線と尺八が加わった和の雰囲気ただようユクモ村、管弦入り混じりながら豊かな音色が流れるベルナ村の楽曲と続いた。
ユクモ村のテーマでステージに登場した和楽器ユニット・HIDE×HIDE。尺八を奏でる石垣秀基さん、中棹三味線を操る尾上秀樹さんのコンビは、この「狩猟音楽祭」に何度か足を運んでいる人ならお馴染みだろう。実は「モンスターハンタークロス」ゲーム中の演奏もHIDE×HIDEによるもので、今回初めて目にした人も、ゲーム中で2人のパフォーマンスに触れていたのだ。
村メドレーが終わると、演奏は再び戦闘曲へ。「剛き紺藍/ブラキディオス」「海と陸の共震/ラギアクルス」という重厚感と疾走感をあわせ持つ2曲が続く。そして音楽会の前半を締めたのは「生命ある者へ」。豊かで壮大な海を感じさせる、「モンスターハンター3」「モンスターハンター3G」のメインテーマだ。
「モンスターハンター ストーリーズ」のテーマ曲が初披露
休憩をはさんだ後は、10月に発売予定の新作「モンスターハンター ストーリーズ」のテーマ曲「風の絆」がお披露目。同作のPVでも流れている、冒険の始まりを予感させる雄大な一曲だ。
会場に駆けつけた辻本氏は、壮大なRPGを作りたいという思いで本作を開発しているとコメント。この「風の絆」は、「目覚める」「絆」というテーマが乗った曲だという。もちろん、オーケストラで演奏されるのは今回が初めてだ。
オーケストラは「大風に羽衣の舞う」「嵐の中に燃える命」の2曲でアマツマガツチ戦を再現すると、「煌めく千の刃/セルレギオス」「光と闇の転生 ~シャガルマガラ~」と、人気のモンスターたちの楽曲を続ける。
さらに演奏は、「モンスターハンター4」のメインテーマ「旅立ちの風」に。弦楽器を中心とした開放感と壮大さにあふれる一曲で、栗田氏の指揮にも熱が入る。
プログラムのラストを飾ったのは「4大メインモンスターメドレー」。「モンスターハンタークロス」の象徴ともいえる4体の楽曲をオーケストラで楽しめるのは、この「狩猟音楽祭2016」ならではだろう。
メドレーのトップを飾るのは「電の反逆者/ライゼクス」だ。オーケストラにエレキギターが加わり、スピード感のある曲が再現されると、その巨躯が押し迫る様が思い出される「不動の山神/ガムート」へ。
続く尺八と三味線の音色から始まる「妖艶なる舞/タマミツネ」で、会場の雰囲気は一変。この和楽器とオーケストラサウンドのハーモニーも、モンハンサウンドの大きな特徴だ。HIDE×HIDEの2人といえばジンオウガのテーマ「閃烈なる蒼光」だが、「妖艶なる舞」も2人の新たな代表曲に加わりそうだ。
メドレーのラストは「灼熱の刃/ディノバルド」だ。ディノバルドは「モンスターハンタークロス」の楽曲がオーケストラで再現されることに感動を隠さない同作のプロデューサー・小嶋氏イチオシのモンスター。その姿にふさわしい力強いサウンドが披露され、観客を一気に魅了した。
奏者と観客が一緒に楽しんだアンコール
さて、この後はアンコールが3曲続いたのだが、残念ながら曲名を明かすことはできない。そのうちの1曲は、演奏が始まった瞬間に笑いが起きるほど意外な選曲だった。しかし実にオーケストラ映えのする音色の豊かな一曲で、栗田氏が客席に手拍子を促す一幕も。オーケストラと観客が一体となって楽しんだ楽曲であった。
もちろん、ハンターなら「これを聴かないと帰れない」と思うようなあの曲も披露されている。9月4日には栗田氏の指揮、京都フィルハーモニー室内合奏団による大阪公演も予定されており、チケットもまだ購入できるとのこと。「モンスターハンタークロス」をメインに据えた「狩猟音楽祭2016」ならではの演奏を、ぜひ足を運んで満喫してみてはいかがだろう。
セットリスト
M1. 古代の息吹き
M2. 眼光-The Hunted- ~ 咆哮/リオレウス ~ 真紅の角/モノブロス
M3. 牙を剥く轟竜/ティガレックス~闇に走る赤い残光/ナルガクルガ
M4.「モンスターハンタークロス」村メドレー(ココット村、ポッケ村、ユクモ村、ベルナ村)
M5. 剛き紺藍/ブラキディオス
M6. 海と陸の共震/ラギアクルス
M7. 生命ある者へ
M8.「モンスターハンターストーリーズ」テーマ曲「風の絆」
M9. 大風に羽衣の舞う~嵐の中に燃える命
M10. 煌めく千の刃/セルレギオス
M11. 光と闇の転生 ~シャガルマガラ~
M12. 旅立ちの風
M13. 4大メインモンスター メドレー(電の反逆者/ライゼクス、不動の山神/ガムート、妖艶なる舞/タマミツネ、灼熱の刃/ディノバルド)
「モンスターハンター オーケストラコンサート 狩猟音楽祭2016」大阪公演概要
日時
9月4日(日)16:00開場/17:00開演
会場
グランキューブ大阪
出演者(敬称略)
指揮
栗田博文
オーケストラ
京都フィルハーモニー室内合奏団
ゲスト
HIDE×HIDE(和楽器ユニット)
トークゲスト
辻本良三プロデューサー、小嶋慎太郎プロデューサー
公演オフィシャルサイト
http://www.promax.co.jp/mhoc/
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