Wright Flyer Studiosが現在事前登録を実施中のiOS/Android向けアプリ「追憶の青」。6月と8月のクローズドβテストに参加してみてのプレイフィールとともに、本作の特徴について紹介していきたいと思う。

目次
  1. 昔懐かしの横スクロールアクションを表現しつつ、スマートフォン対応の難しさも
  2. 勢力間の対立関係を多彩なキャラクターを交えて描く
  3. 自由度の高い成長要素でレアリティの低いキャラクターでも

「追憶の青」は、「消滅都市」などを手掛けるWright Flyer Studioが新たに贈る、横スクロール2Dアクションゲーム。主人公・フリオと彼に関わる人々がそれぞれの正義を抱えて戦乱を生き抜く重厚な世界観で描かれる本作では、イメージイラストに天野喜孝氏、サウンドにベイシスケイプの岩田匡治氏、シナリオにRomanceworkの田中豪氏・松元弘毅氏といった実力派のクリエイターを迎えて制作が進められていた。

昨年の発表から6月のクローズドβテスト(以下、CBT)実施を経て、8月22日より事前登録がスタート。現在までに事前登録者数が50万人(※9月1日時点)を突破しており、その期待の高さが伺える。

今回は6月の第1回CBT、ならびに事前登録開始に伴って実施された第2回CBTをプレイしてみて感じたポイントを紹介していきたいと思う。サービスを楽しみにしている人、まだ事前登録を行っていない人はこちらの内容を参考にしてもらえれば幸いだ。

※以下に記載されている内容はCBT実施時のものとなっています。正式サービス時とは内容が異なる可能性がありますので、予め御了承ください。

昔懐かしの横スクロールアクションを表現しつつ、スマートフォン対応の難しさも

本作最大の特徴ともいえるのが、昔ながらのゲーマーには馴染みのある横スクロールアクションゲームを、片手縦持ちのスマートフォンに最適化していること。ゲーム内のキャラクターの基本操作はスライドによる移動、フリックによるステップとジャンプ、タップによる攻撃だけで完結しており、直感的にプレイ可能となっている。また奥方向へのステップとジャンプが混ざって操作しにくかった部分には、第2回CBTでジャンプ方式を選択可能にするなど、細かな対応もされている。

その上で個人的な感覚としては、奥行きまでを想定するとやや操作がごちゃごちゃするようように感じた。もちろんプレイヤースキルの向上によって解消する部分ではあるのだろうが、もう少しターゲッティング周りが整理されてくると、よりスムーズにプレイが楽しめそうだ。

ただし、ガードしている敵に対してロングタップ(長押し)することでガードブレイクができたり、キャラクターごとに3種用意されているスキルボタンでコンボをつなげたりといった操作は、実際にプレイしてみるとテンポを生み出してくれる。そしてスキルによって溜まった魔石ゲージをタップして繰り出す「魔石解放」による強力な一撃は、そのエフェクトも相まって気持ちよさを味わえるのではないだろうか。

本作のシングルクエストでは3キャラクターでパーティを編成し、その中から1体を操作してゲームを進めていく。ジョブはナイト・マジシャン・ファイター・プリーストの4種で、その操作感も使えるスキルも異なっている。主人公のフリオはHPと防御が高く、最前線で戦えるナイトとなっているので、まずはそちらの操作に慣れつつ新たなキャラクターを迎えたところで試してみるといいだろう。

ちなみに本作では、ほかのプレイヤーとの最大3人による協力プレイが可能となっている。元々本作ではプレイヤーの他に絆ポイントを消費してほかのプレイヤーのリーダーキャラを同行させることが可能だが、マルチプレイ(難易度HARD以上で選択可能)については、ほかのプレイヤーとリアルタイムに協力してクリアを目指す。よりジョブの特性を活かした戦略的な戦闘が楽しめる。

勢力間の対立関係を多彩なキャラクターを交えて描く

本作の物語の構造はやや特殊で、まずはチュートリアルの一部として、主人公のフリオと父・エドワードとの対峙を描く第10章からゲームがスタート。そのエピソードを経て第1章へと戻り、赤の氏族長であるサイモンの失踪に端を発する島の内乱が、順を追って描かれていくことになるのだ。

松岡禎丞さん、佐倉綾音さん、小清水亜美さん、赤羽根健治さんといった声優陣がフルボイスで展開するメインシナリオを通して、島を三分する勢力関係やキャラクター自身のバックボーンが掘り下げられることにより、物語の展開にも厚みが増している。同時にクエスト内の進行度に応じて会話が用意されることで、RPGとしてのゲームへの没入にも一役買っている。

今回筆者がプレイしたのは2章までだが、その間も物語の展開は加速していき、その先に何が待つのかを想像するのはなかなかに難しい。父の信念を受け継ぎ行動しているはずのフリオがなぜ対立の道を選ぶのか、そこに至る事実をゲームプレイを通して導き出すことが、本作を楽しむ上での魅力の一つとなりそうだ。

自由度の高い成長要素でレアリティの低いキャラクターでも

最後に紹介したいのが本作の成長要素。レアリティが低いキャラクターはなかなか活躍の場がないのがスマートフォンゲームの常だが、本作では「能力解放」より、アビリティボードからキャラクターのステータスを上昇させることができる上、限界突破によって任意で好きなステータスを強化できるという点で、よりプレイヤーのオリジナリティのあるキャラクターを育成することができる。

同様に、キャラクターには武具、防具、アクセサリーの装備によってステータスをアップすることが可能だ。高レアリティのキャラクターや武器を手に入れる上でガチャは必要にはなってくるが、その一方でクエストで手に入れた装備を用いることで、先の能力解放と併せて、ゲームを進めていく上では無理なくキャラクターを強化していくことができるだろう。

このほかにも、ほかのプレイヤーと同期して街中でチャットが行えたりといったコミュニケーション要素、ゲームを進めると解放される、1日1回ほかのプレイヤーが育てたパーティとの連戦に挑む「練磨の塔」など、ゲームのボリュームは十分過ぎるほどだろう。最初に触れた通り操作性という点では今以上の改良に期待したいが、サービスが開始した際には一通りの要素をぜひ味わってみてほしい。

追憶の青

Wright Flyer Studios

iOSアプリiOS

  • 配信日:2016年9月20日
  • 価格:基本無料

    追憶の青

    Wright Flyer Studios

    AndroidアプリAndroid

    • 配信日:2016年9月20日
    • 価格:基本無料

      ※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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