エンターグラムは、PS Vita用ソフト「Timepiece Ensemble」を、2017年2月23日に発売すると発表した。
「Timepiece Ensemble」は、2013年にGLacéから発売されたPC向け恋愛アドベンチャーゲーム。本作は、PS Vita向けに新規カットなどが追加された移植版となっている。
主人公・鳥越多輝は、文化祭の準備のために所属する“賽の目クラブ”の面々と共に学校に泊まることとなる。しかし、ある出来事をきっかけに文化祭の初日までの時間が伸びていることに気がつき……?
発売日の発表に合わせて、公式サイトでは体験版も公開された。文化祭を控えた賑やかな学校を舞台に綴られる、ちょっと不思議なストーリーをPS Vitaで楽しんでみてはいかがだろうか。
プロローグ
文化祭前日、学園内では学生たちが忙しく行き来する。もちろん主人公・鳥越多輝が所属する“賽の目クラブ”でも文化祭の準備に追われていた。多輝は最後の買い出しをすべく、いつも利用しているディスカウント・ストアへと向かうが、その途中の近道である裏路地で、新しい雑貨屋を見つける。
その名も「機巧屋」。
「こんな所に、こんな店あったっけ?」きっかけはそんな気軽な動機だった。店に入ると、多輝を出迎えたのは一匹のしゃべる猫だった。テトメトと名乗るその猫は多輝から買い物メモを受け取ると、そのすべてを用意してくれる。値段も格安。手間が省けたと喜ぶ多輝に、店の主人・黒翼(くろは)が出てきて最後に 「時間を買わないか」 と聞いてくる。なんだそれはと思う多輝だが、今学園は文化祭の準備で大忙し。何とはなしに「あと一日あれば文化祭の準備がちゃんとできるのに」とつぶやいてしまう。すると黒翼は「毎度有り」と言って、多輝を送り出すのだった。
結局この日は多輝の予想通り、文化祭の準備は終わらなかった。賽の目クラブの部員たちはみんなで部屋に泊まることに。明日はいよいよ文化祭初日。まだ間に合わない部分もあるけれど、準備しながら頑張ろうと心を一つにする。
翌日、目が覚める部員たち。
銘々が歯を磨き、顔を洗い……そして、文化祭の準備をはじめる。
そう、今日は文化祭の前日であり、明日から文化祭が始まる。「あと一日あれば文化祭の準備がちゃんとできるのに」そう、一日増えているのである。 そしてそれに気付いたのは、多輝だけなのである。
こうして、不思議な文化祭が始まるのだった。
キャラクター紹介
蔵前ななみ (くらまえななみ)
身長:157cm
スリーサイズ:B85(C)/W58/H88
血液型:O型
好きな色:赤、黒
好きな食べ物:蕎麦(うどん派の多輝とは対立)
嫌いな食べ物:辛いもの(七味は平気)
多輝の幼なじみで、活発な女の子。左利き。ハキハキとしていて主導権を握りたがるアクティブタイプ。多輝のことが好きで、多輝と二人っきりになるために“賽の目クラブ”を作った。そんな能動的なななみ だが、実は肝心なことは多輝に決めてもらったりする甘えん坊なところがある。多輝にはなんだかんだで頼りっぱなし。
「じゃん!お弁当作ってきたよ、一緒に食べよ?うわ、何そのイヤそうな顔!あたしだって腕を磨いたのよ!?」
月夜野 ちあら (つきよのちあら)
身長:140cm
スリーサイズ:B74(A)/W55/H76
血液型:B型
好きな色:白、朱
好きな食べ物:お団子、赤飯など(餅米を使った食べ物)
嫌いな食べ物:麺類、パン
榊神社の巫子さんで、学年一身長が低い。神社の仕事がイヤで、ギリギリまで学園に残れる場所を探し求めて、賽の目クラブに入ってきた。多輝のことを何故か“お兄ちゃん”と呼んで、慕う。普段は無口で、日がな一日部室で本を読んでいて、下校時刻になると神社に帰っている。しかし神社の仕事がイヤなので、帰る時間が近づけば近づくほど機嫌が悪くなる。
「本を読むの、邪魔しないで」
柳橋 桜織 (やなぎばしさおり)
身長:159cm
スリーサイズ:B92(E)/W61/H95
血液型:A型
好きな色:オレンジ
好きな食べ物:フランス・イタリア・ロシア料理
嫌いな食べ物:特になし
生徒会長であり、おそらくこの学園で最も忙しい女の子。というのも、実はプロの漫画家。しかしそれは秘密のことで、その秘密を知っているのは賽の目クラブのメンバーだけ。〆切りが近くなると部員全員を駆り出して原稿を描かせたりする。性格はあっけらかんとしていて自信家。またものすごい耳年増。商業では清純派路線の恋愛モノを描いているのに、同人誌はハードな内容ばかり。
「さて、ここで見つかったのも何かの縁です。少し手伝ってもらいますよ」
湯島 十和子 (ゆしまとわこ)
身長:165cm
スリーサイズ:B87(D)/W59/H90
血液型:O型
好きな色:紫、ピンク
好きな食べ物:お肉
嫌いな食べ物:セロリ
蓬莱不忍学園で一番チョコレートをもらう学生として有名な女の子。しゃきっとしていて言葉遣いもハキハキ、そして運動も得意で勉強もよくできるとなると、男子学生じゃなくて女子学生が放っておかないわけで、今年のバレンタインはすごいことになってしまい、以来、若干女性恐怖症気味。桜織とは幼なじみで、本心は桜織みたいなキレイなお嬢様に憧れている。唯一女の子らしいところは、ピアノが得意なところ。賽の目クラブに入った理由は、追っかけの女の子から逃れるためらしい。
「多輝……あ、えっと……ちょっとの間、一緒に居てくれないかな……」
鳥越 抄 (とりごえ ささ)
身長:150cm
スリーサイズ:B81(C)/W58/H83
血液型:AB型
好きな色:グリーン、パール
好きな食べ物:卵を使った料理
嫌いな食べ物:生臭いモノ
多輝の実妹で、学年は一つ下。面倒見が良くて細かいことにも気付くしっかり者で、鳥越家の家事全般を担っている。というか、主に兄の面倒見役。数学が大好きな数学バカで、趣味はコンピュータ。日がな一日中、パソコンの前に座っている。また“賽の目クラブ”のIT部門を担っていて、クラブのサイトや喫茶「ベルガモット」のネカフェのネットワークの部分を担当。さらに特異な料理の腕を買われ、ベルガモットの料理人としても活躍する。
「できれば兄にはコンビニ弁当じゃなくて、わたしの料理を食べさせたいけど……」
サブキャラクター
黒翼 (くろは)
浅草橋のとある裏路地で、「機巧屋」という雑貨屋を経営している。なにやら企んでいる様子で、主人公・多輝に“一日をプラスする”時間を操る力を授ける。普段は店の一番奥にちょこんと座って、裏路地を通り行く人をなんとなく目で追っている不思議な女の子。そして毎日のように収拾した骨董級の古い時計を眺めては、うっとりしている。
「その美味しそうなものは何?ほう、ドーナツとな!?」
テトメト
黒翼の使い魔的存在。普段の「機巧屋」の店番は、このテトメトという猫がやっている。ずんぐりむっくり、魅惑的なお腹の持ち主。ちょっと一言多いのが玉に瑕。それでもその一言が、主人公にとっては大事だったりする。
「この愛らしい目、柔らかくてモフモフの耳、聡明そうな口!どこをどうとっても、ネコぬ!!」
蔵前 こなみ (くらまえ こなみ)
蔵前ななみの双子の姉で、12歳の頃に事故死したが、幽霊となってななみに取り憑いている。普段は見ることも触れることもできないが、時折ななみに取り憑いて行動する。そしてそれを多輝は知っていて、今はもう慣れっこになっている様子。わりとハキハキとしていて、リーダーシップをとるタイプ。ななみと性格が似ているが、実はななみの方がこなみを真似ている。