大河ドラマのように重厚なドラマを描いた「戦国無双～真田丸～」完成発表会―開発陣＆ゲストが魅力を紹介

鯉沼氏、三枝氏が「戦国無双～真田丸～」の魅力を紹介

11月23日に発売を控えた「戦国無双～真田丸～」。ステージにはコーエーテクモゲームス代表取締役社長であり本作ゼネラルプロデューサー・鯉沼久史氏が登壇し、NHK大河ドラマ「真田丸」を「戦国無双」で描いた作品として制作したとコメント。これまでの「戦国無双」シリーズはアクションゲームとして合戦を主軸とした上でドラマを展開していたが、本作では新システム「城下町」なども加え、これまでのシリーズにはないドラマの描き方になったという。大河ドラマ「真田丸」の盛り上がりと共に、ぜひ本作も楽しみにしてほしいとユーザーに訴えた。

続いて「戦国無双～真田丸～」プロデューサー・三枝修氏が、ゲームの特徴をアピール。シリーズ初となる1人の武将「真田幸村」にスポットを当て、父・真田昌幸の初陣からその生涯を追った壮大なタイトルに仕上がっている。開発陣も、これが「戦国無双5」でもよかったと言われるぐらいの作品にしようと気合を入れて臨み、真田昌幸をはじめ、茶々、佐助、武田勝頼、徳川秀忠、村松殿と新規キャラクターも多数登場するボリューム満点の内容になったそうだ。

戦いに至るまでの人間ドラマや、戦いが終わったあとのつかの間の平穏を体感できる新要素「城下町」では、これまで見ることができなかった無双武将の新たな一面が垣間見えるだけでなく、釣りや畑仕事といったお遊び要素も満載。これまでは多数の武将が登場するため重要な合戦に絞っていたが、その合戦に至るまでの前哨戦などもしっかりと取り入れた「長期合戦」も本作のポイントの1つ。ここでオープニングの映像も初公開され、クライマックスを目前とした幸村と、初陣を前にした昌幸も同じ「月」を見上げていたという印象的なシーンとなっていた。

初回特典には、大河ドラマで着用している特製衣装「真田信繁（幸村）赤備え」の衣装に変更できるダウンロードシリアルを同梱。アートワークスや六文銭を思わせるアクリルコースターセットなどを含めた「TREASURE BOX」も用意している。

大河ドラマとリンクしたダウンロードコンテツを紹介、声優陣の生アフレコも

真田幸村役・草尾毅さん、茶々役・高野麻里佳さん、コーエーテクモゲームス ゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏も加わり、改めて「戦国無双～真田丸～」の持つ魅力を掘り下げていく。まずは大河ドラマで利用された3Dマップの監修について「ゲームで培った表現技術がテレビの世界でも活躍できるのが非常に嬉しい」とシブサワ・コウ氏。位置関係や勢力図、地形が一目で分かると視聴者からも好評だったそうだ。

草尾さんは同じ声優仲間である高木渉さんの出演についても触れ、脈々と受け継がれてきた大河ドラマの中でも一石を投じたインパクトのある作品になっていたとコメント。もともと「戦国無双」の大ファンである高野さんも、周囲の大きな盛り上がりについて興奮気味に話す。

3Dマップ以外にも、本作では大河ドラマとの取り組みが多数登場する。大河ドラマの衣装をそのまま再現した特製衣装や特製軍馬「真田信繁（幸村）の馬」のほか、「昌幸のくるみ」や掛け軸などドラマ内に登場した小道具（武器は槍のみ、他はアイテム）もダウンロードコンテツとして順次配信される。装飾品として装備すると特殊な能力がプラスされ、効果名もユニークなものになっているという。

MC・小栗さくらさんから大河ドラマとの描かれ方の違いについて質問が挙がると、三枝氏はどちらも史実をベースに大切に作り上げているという点では共通しているが「戦国無双」には出来上がったキャラクターがいるので、そうした部分の違いもプレイの楽しみにしてほしいと回答。さらにステージでは草尾さんと高野さんが、大河ドラマでも印象的だった幸村と茶々が再会するシーンを生アフレコする。再会を喜ぶ幸村とは対照的に、冷たい態度をとる茶々の真意がゲームでの見どころの一つとなるようだ。

草尾さんと高野さんが語るキャラクターの見どころ＆最もタイプな武将は？

「戦国無双～真田丸～」の幸村について、真田幸村が生まれる前からクライマックスまでを描く作品であり、彼が何を考え、どこを目指し、悩んだのかが少しでもユーザーに伝わればと思いながら演じたという草尾さん。色々な人に対する感情もありつつ、それ以上に武士（もののふ）としての生き様を貫く強さや信念をこめたという。

高野さんは茶々に対し、大河ドラマの天真爛漫といったイメージが全くないと振り返る。幼少期はまだ子供らしい部分があったものの、成長するにつれて信頼を忘れ、閉じこもってしまう際に、幸村の存在がどのように影響していくのかが本作での注目すべき点になりそうだ。

ここで、多数の武将の中からゲストに最もタイプである武将を聞くコーナーへ（幸村・茶々はあらかじめ除外）。高野さんは戦場で信頼できるからと本多忠勝、小栗さんは真田昌幸と力強く断言。草尾さんはくのいち、三枝氏は自分の娘のように思い入れがある早川殿、シブサワ・コウ氏はウインクが魅力的な小少将をチョイスした。

最後に草尾さんは、自身の感じる「戦国無双」の幸村の全てを「戦国無双～真田丸～」に置いてきたので、体温のようなものを感じてほしいと力強くコメント。高野さんは「戦国無双」という大好きな作品に関われた喜びと待ち遠しさを話しながら、プレイ後に茶々のネタバレについても語り合いたいとファン目線で呼びかけた。三枝氏は「戦国無双」ファンだけでなく大河ドラマで興味を持った方にも遊んでほしい、シブサワ・コウ氏は大河ドラマの盛り上がりに合わせて本作もプレイしてほしいとのコメントで完成発表会を締めくくった。