「天才バカボン」のスピンオフ作品である「少年バカボン」と、カプコンが誇る人気ゲーム「バイオハザード」が異色のコラボ! そんな両作品を使ってゲームドゥが制作した、iOS/Android向けアプリ「バカハザ ~少年バカボン×バイオハザード~」(以下、「バカハザ」)の世界を、プレイした感想を交えてレポートします!
異色のコラボ作だからこそできる世界観を堪能!
決して交わることのなさそうな両作品が、どんなゲームになったのか? さっそくプレイスタートです。
「少年バカボン」の絵柄ですが、やはり「バイオハザード」でもある作品です。冒頭から17歳未満の方は、保護者の方の確認が必要な注意喚起が! 私は、問題ないので進みます。
まずはゲームに登場するキャラクターのご紹介です。
バカボン
バカボンのパパの息子です。パパのすすめでバカ田大学付属バカ出小学校に転校しています。見た目がお父さんの血を感じますよね。
アホヤ
金髪のヘアースタイルが特徴の男の子。大富豪の息子でバカボンのクラスメイトです。つねにバカボンにライバル心を燃やしていますが、勝負には負けてしまうというちょっとかわいそうなところも……。
アホナ
メガネと広いおでこが印象的な女の子。バカボンのクラスメイトにして、クラス委員長を務めています。ジャーナリスト部に所属しており、部員をまとめあげるキャップでもあります。将来の夢は、ジャーナリストになることだそうですが、「ジャーナリトス」と言い間違えるあたり先は険しそうです。
プレイヤーは、バカボンを操作してゲームを進めます。バカボンたちは、バカ出小学校の遠足で、校外に出ています。バカボンが目的地まで地図を見て案内していたようですが、なんと地図を逆さまにしていたことが発覚! 森に迷い込んでしまった3人は、さっそく死体を発見します。
レレレのおじさん! 目がぁああ! 陽気にほうきで道を清掃する彼にはもう会えないようです。ストーリーを進めていくと、このようにシーンを描写するイラストが、いろいろなところで表示され恐怖感を煽ります。
恐ろしい姿の野犬に追い回されたバカボンたちは、森の中に建つ古い洋館に逃げ込みます。ここまで来たら、「バイオハザード」ファンの方はピンときたのではないでしょうか?
「バカハザ」は、「バイオハザード」第一作の世界なのです! 「バイオハザード」で作品のホラー要素を印象づけた、序盤の名シーンも当然、再現されています。
懐かしいですね! 「バイオハザード」も2014年にHDリマスターとして新しく発売されていますので、あらためてプレイされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。最初にプレイしたとき、このゾンビが振り返るシーンで鳥肌を立ったことを思い出しました。しかし、「少年バカボン」の世界でもある作品なので、襲われている登場人物が……。
ミニマツさんです。身長100cmでデベソが特徴の男の子。「おそ松くん」の六つ子との関係は明らかにされておりませんが、TVアニメ「おそ松さん」で新たに六つ子のファンとなった人には気になるキャラクターですよね。惨いシーンですが、乗り越えてストーリーを進めましょう。
ホラーが苦手な人でも遊べる安心感がある
「バイオハザード」のストーリーですから、バカボンたちはゾンビと戦って生き抜かねばなりません。武器を手に取り戦うことになるわけですが、この武器に「少年バカボン」らしさがでています。
「ピコットハンマー」です! バカボンもピストルがほしいのだ! と訴えてくるのですが、子どもに持たせていけませんよね。ほかにも「水鉄砲」など、子どもらしいアイテムで戦うことになります。
セーブはタイプライターで行います。「バイオハザード」ではおなじみのインクリボンがなければセーブできません。オートセーブもありませんから、セーブは大切になります。インクリボンは、行く先々で手に入ります。私が最初に手に入れたインクリボンは3回使えるものでした。
ゾンビに倒されてしまうと“You Are Dead”となり、セーブ地点からのやり直しになります。ただし、初めて倒されたときは、“フッカツ丼”を食べて復活することができます。“フッカツ丼”は、ショップで買うことができる課金アイテムですが、初回だけはサービスで使わせてもらえます。セーブした時点から、攻略をかなり進めてしまっているなら使うのも手です。
このコラボレーションは、「バイオハザード」が20周年、「天才バカボン」が2017年に50周年を迎える節目として、実現した企画です。
冒頭の注意喚起にあるようにグロテスクなシーンはありますが、このゲームは8ビット風のドット絵で描かれており、ファミコン時代を彷彿とさせる作品です。すべてがリアルな3D作品の「バイオハザード」シリーズを、その怖さから断念した人はこちらからプレイすることもおすすめですよ! 「少年バカボン」といっしょになったことで、怖さがマイルドになりながらも「バイオハザード」原点を楽しめる、夢のようなコラボレーション作品をぜひ遊んでみてください!