コーエーテクモウェーブが手掛ける、アミューズメント施設向け多機能VR筐体「VR センス」。本筐体の発表会が、本日2月6日に秋葉原・UDXシアターにて開催された。

「VR センス」は、最新のVR技術を盛り込んだ、五感を刺激するギミックを搭載した世界初のアミューズメント施設向けのVR筐体だ。本筐体に搭載された多彩な機能によって、プレイヤーはかつて無い臨場感を味わうことができる。

また、その用途はアミューズメント施設向けに限らず、ソフトのバリエーションによって多様な施設で使用可能な汎用性を備えているとのこと。

襟川陽一氏
襟川陽一氏

本発表会では、まずコーエーテクモホールディングス 代表取締役社長の襟川陽一氏より挨拶が行われた。

コーエーテクモゲームスは、一昨年頃よりVR関連ソフトの開発に注力しており、東京ゲームショウ2015では「真・三國無双」のVR対応デモ機を出展。そして今年2017年1月には、「DEAD OR ALIVE Xtreme3」のPS VR対応アップデート「VRパラダイス」を配信した。

コーエーとテクモは2009年に経営統合されたが、テクモは元々業務用ゲーム機器の販売を事業の中心としており、アミューズメント業界をキュレーションする役割を担っていた。襟川陽一氏は、2017年がテクモの創業50周年に当たることにも触れ、「VRセンスは50周年を記念する筐体ということはもちろん、それだけに留まらず新時代の技術であるVRをアミューズメント業界に普及させる先駆けになってほしい」とコメント。新筐体に対する期待を露わにした。

襟川恵子氏
襟川恵子氏

続いて、「VR センス」の詳細に関するプレゼンテーションとして、コーエーテクモホールディングス 代表取締役会長の襟川恵子氏が登壇。同時に実機もお披露目となった。

本筐体は銀色のスタイリッシュな外観が特徴で、既存のアミューズメント施設にあるような、人が入って遊ぶ筐体よりもややコンパクトな作りとなっている。

襟川恵子氏はまず、本筐体が利便性に優れていることをアピール。筐体そのもののサイズはもちろん、分割することで容易に設置・移動でき、ジャンルを問わず複数のソフトを搭載可能であると説明した。このことから、本筐体はアミューズメント施設だけでなく、例えば高齢の方の施設や病院など、多様な用途に使用できる可能性を秘めているという。

本機は一人用で、筐体内にはVRヘッドセットと3Dシートが備え付けられている。
筐体内にはモニターがあるものの、プレイ中はゲーム映像が表示されないようだ。

続いて、本筐体の最大の特徴である“五感を刺激するギミック”について説明が行われた。本筐体に備え付けられている「多機能3Dシート」は、ゲームの各種シーンにあわせて振動するほか、前後左右と水平方向に傾くといったアクションが行われる。また、臨場感を盛り上げる多様な要素として、場面にあわせて香りが噴出されたり、疾走感や空間の広がりを実感させる送風機能や環境の変化を感じさせる温冷機能、そして湿気などの気候の変化を表現するミスト機能も搭載。

さらに、襟川恵子氏はホラーゲームによくある演出を例に挙げ、「足元を這う虫やネズミの大群などを、実際に触覚で体験できる機能も搭載しています」と、よりリアルな臨場感を演出するための機能を紹介した。

プレゼンテーションの最後には、本筐体に搭載される3タイトルとして、誰もが遊んだことがある“だるまさんが転んだ”を題材としたVRホラー「ホラー SENSE ~だるまさんがころんだ~(仮)」、レースの“空気感”や競走馬の“存在感”を体験できるジョッキーゲーム「GI JOCKEY SENSE(仮)」、「無双」シリーズの爽快感をVRで体験できる「VRアクション 真・三国無双(仮)」が紹介された。

藤井久徳氏
藤井久徳氏
阪口一芳氏
阪口一芳氏

プレゼンテーション後には、「VR センス」のプロデューサーを務める藤井久徳氏が登壇し、本筐体に対する意気込みをコメント。続けて、コーエーテクモウェーブの代表取締役社長 阪口一芳氏が登場し、「VR センス」の販売戦略について語った。

「VR センス」は、2017年夏にアミューズメント施設向けに第一弾の販売が開始される。アミューズメント業界は、平成18年には業界の売り上げ規模が7,000億程度あったものの、平成26年度には4,000億程度にまで衰退してしまったと、阪口氏は業界の現状について説明。現在ようやく底打ち状態となり、これから再浮上しようとしている業界の動きを語った。

そのためにも、業界は新しいマシンの登場を待望しているとして、本筐体が業界の再隆起のキッカケになれるように展開していくという。また、コンパクトさと多機能性が魅力の本筐体は、アミューズメント施設以外にも幅広い場所で設置が可能であり、多様なシーンに合わせて変化していけると強調した。さらに、「VR技術はエンターテインメント分野以外でも活躍できる可能性を秘めているので、これから非常に大きなマーケットになると確信している」と、VR技術に関する広がりに期待感を示した。

本筐体は、今週末に開催される「ジャパンアミューズメントエキスポ2017(JAEPO 2017)」に出展される。本会場にて試遊も行われるとのことなので、興味のある人は足を運んでみてはいかがだろうか。

コメントを投稿する

画像一覧

全ての画像を表示(21枚)

※画面は開発中のものです。

関連ワード

あわせて読みたい

  • Figgy
  • プリコネR特集
  • セール情報

人気記事ランキング

定期配信

  • ゲーム発売日・配信日カレンダー
2024-04-15
PERISH
2024-04-16
Grounded
2024-04-16
Harold Halibut
2024-04-16
デイヴ・ザ・ダイバー
2024-04-16
晴空物語 もふもふランド
2024-04-17
HIT : The World
2024-04-17
Sagres
2024-04-18
ARK: Survival Ascended
2024-04-18
BIG SHOTS -ビッグショット-
2024-04-18
EGGコンソール ハイドライドII PC-8801
2024-04-18
Picross -LogiartGrimoire-
2024-04-18
SUNSOFT is Back! レトロゲームセレクション
2024-04-18
UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも
2024-04-18
いっき団結
2024-04-18
みんなと街コロ
2024-04-18
ココロシャッフル - Spirit Swap -
2024-04-18
バニーガーデン
2024-04-18
フェイファーム ようこそ精霊の島アゾリアへ
2024-04-18
同級生リメイクCSver
2024-04-18
急げ!運べ!積み込め!
2024-04-18
異世界派遣の係長
2024-04-18
食魂徒 ~百花妖乱~
2024-04-19
SOUL COVENANT
2024-04-19
ウムランギジェネレーション
2024-04-19
ビックリマン・ワンダーコレクション
2024-04-19
ロロパズミクス
2024-04-23
百英雄伝
2024-04-24
ザァオ:ケンゼラの物語
2024-04-24
ニャンダーランド~封印されし女神~
2024-04-25
BEHOLGAR
2024-04-25
Library of Ruina
2024-04-25
SAND LAND
2024-04-25
けもの道☆ガーリッシュスクエア
2024-04-25
わんことあそぼ! めざせドッグトレーナー!
2024-04-25
サガ エメラルド ビヨンド
2024-04-25
ボクらの修学旅行大作戦
2024-04-25
ママにゲーム隠された コレクション
2024-04-25
メガトン級ムサシW
2024-04-25
ヴァガンテ
2024-04-25
重装機兵レイノス2 サターントリビュート
2024-04-25
鬼滅の刃 目指せ!最強隊士!
2024-04-26
Manor Lords
2024-04-26
Miko in Maguma
2024-04-26
Stellar Blade
2024-04-26
トリガーハート エグゼリカ
2024-04-26
剣と魔法と学園モノ。2G Remaster Edition
2024-04-26
剣と魔法と学園モノ。Anniversary Edition
2024-04-26
妄想凶ザナトリウム
2024-04-26
最恐 -青鬼-
2024-04-28
エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン