I From Japanが開発するインディーゲーム「Last Standard」を、東京ゲームショウ2017でプレイした。武器作りのほかにも、本格的なバトルが魅力のタイトルだ。

SNS上でひときわ話題になったのも記憶に新しい「Last Standard」は、Twitterの投稿から深層心理を読み取り、自分だけの武器を作って戦う3D対戦ゲームだ。

固定されたプレイスタイルが存在しないことをコンセプトにしている本作。ユーザーの深層心理を解析する「サイコダイブシステム」によって生成された武器は、ひとつとして同じ感覚で扱えるものがない。自分自身から生み出された武器で戦う、新しいアクションゲームなのである。

本作が、東京ゲームショウ2017のインディーコーナーに出展中だ。開発を行っているI From Japanブースに赴き、実際に筆者のTwitterアカウントを使って武器を作り、戦ってきた。

まずはTwitterの投稿を読み取るところからスタート。アカウントIDを入力すると、ずらずらーっと自分の投稿が画面に流れて解析完了。そう難しいことではないはずだが、思わず「おおっ!」と感嘆してしまったのは画面の雰囲気が良いからだろう。ここで読み取っているのは「どんな言葉を使っているのか」ではなく、「言葉をどう使っているか」なのだそうだ。

解析が終わると、まず性格診断が表示される。これがまた大当たりで、筆者は「普段は大人しい雰囲気ですが、いざ感情が揺れると大きく影響を受けてしまう性格」と診断された。正確。

そして、そんな自分が手にする武器とご対面。筆者の武器は刀身が波打つ大剣だ。ちなみに生成される武器の種類は、無限といっていいほどなのだという。なお、Twitterアカウントを持っていなくとも、いくつかの質問に答えることでも武器が生成される。

操作の説明に移ろう。攻撃は右トリガー、左トリガーを押しながらX、Y、Bボタンで繰り出し、それぞれモーションが異なる。右トリガーでの攻撃は緑色、左トリガーでの攻撃は青色に分類され、敵の緑の攻撃はRBボタン、青の攻撃はLBボタンでガードできる。

回避はA、B、X、Yボタンで、各ボタンの方向に行う。キャラクターが向いている方向を基準にしているのがポイントで、例えばキャラクター正面を向いている時にAボタンを押せば後ろに、キャラクターが右を向いている状態でAボタンを押せば(キャラクターから見て)右に回避する。タイミングよく回避すると敵がスローになり、カウンターを決めやすくなる。

このほか、右スティック押し込みで敵をターゲティング、十字ボタンを押すと体力を回復することができる(1試合中3回まで)。詳しい操作は下記の動画でチェックしよう。

試遊では対人戦を行った。相手の武器は、短めの杖の先にモーニングスターのような棘の鉄球がついたもの。小回りが利きそうなタイプだ。筆者の大剣は見るからに強力そうではあるが、とにかくモーションが大きく、闇雲に振り回しても避けられてしまう。

そこで「フェイント」である。筆者の大剣は、6種類の攻撃のうち2種類がフェイントとなっており、振りかぶるフリだけをする。こちらのフェイントに反応して相手が回避したところに、長いリーチと広い範囲を活かして攻撃をヒットさせていくのだ。

こうした攻撃モーションも、サイコダイブシステムによって生成されるもの。同じ大剣型の武器でも、筆者のものと他のプレイヤーのものでは、扱い方が違うかもしれない。本当の意味で、自分だけのプレイスタイルで戦えるのである。

実際に遊んでみると、互いの攻撃や回避を読み合う熱い戦いが展開。いつ攻撃が来るのか、どうやって間合いに入れるかなど、相手の動きを読む駆け引きが実におもしろい。モーションも固有のものになるため、常套パターンが生まれないのもポイントだ。

一番の魅力は、いわゆるコマンド入力式の対戦格闘ゲームが苦手な人でも戦いの駆け引きが楽しめる点である。文章で書くと操作が難解に感じるかもしれないが、プレイしてみると思ったより複雑ではない。ビュンビュン動き回るゲームでもないので、お互いのキャラクターのアクションをしっかり見てプレイできるのもうれしい。

「どんな武器ができるのか?」をワクワクしながら見守るのはもちろん、その先のバトルパートもしっかりと作り込まれているのが「Last Standard」の楽しさだ。パブリックデイに幕張メッセに足を運ぶ人は、ぜひI From Japanブースで戦ってみてはいかがだろう。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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