2018年2月15日にセガゲームスから発売予定のPS4/PS Vita用ソフト「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機」。PS4の製品版を一足先に体験することができたので、インプレッションをお届けする。

目次
  1. 学園都市を舞台に、禁書キャラと巨大ロボがド派手なバトルを繰り広げる!
  2. 鎌池先生の書き下ろしストーリーで熱いバトルが楽しめるSTORYモード
  3. バトルからラグビー風競技まで、幅広い遊び方ができるMISSIONモード
  4. 充実のチュートリアルで、初心者も安心!
  5. バーチャロイドと禁書キャラクターの個性が融合!
  6. 旧作とは異なるゲーム性と魅力を持つ、バーチャロンの新境地!

学園都市を舞台に、禁書キャラと巨大ロボがド派手なバトルを繰り広げる!

「とある魔術の電脳戦機」は、巨大ロボットによる対戦型バトルアクションゲーム「電脳戦機バーチャロン」シリーズと、大人気小説「とある魔術の禁書目録」シリーズがコラボレーションした作品だ。

「とある魔術の禁書目録」のキャラクターたちが、学園都市で流行している次世代競技「バーチャロン」で戦う……という設定で、巨大ロボットによるハイスピードの戦闘と、禁書目録の世界観やキャラクターを活かしたストーリーの、両方が存分に楽しめる内容となっている。

戦闘は1vs1か2vs2の形式で行われ、制限時間内に相手を撃破するか、時間切れの際にポイントをリードしている側が勝利となる。それでは、各モードについて見ていこう。

鎌池先生の書き下ろしストーリーで熱いバトルが楽しめるSTORYモード

STORYモードでは「とある魔術の禁書目録」の原作者・鎌池和馬先生による全編書き下ろしのストーリーと、物語の流れに沿ったバトルが楽しめる。

1章メインパートは主人公の少年・上条当麻が、「魔道書図書館」の別名を持つ少女・インデックスと共に、学園都市で行われているバーチャロンの大会に出場して、さまざまな相手とロボットバトルを繰り広げていく……といった流れだ。

鎌池先生の書き下ろしだけあって、ストーリーには各キャラの魅力が凝縮されている。

試合は「高汎用性標準機体:テムジン707」に搭乗する上条当麻を操作して、「545系多機能型統合機体:バル・ルルーン」を駆るインデックスを相棒とする形で行われる。4体のバーチャロイドが入り乱れるハイスピード・ロボットアクションバトルは、まさしく圧巻だ。

そして1章ラストまでストーリーを進めていくと、原作コラボ小説「とある魔術の電脳戦機」でも当麻たちを苦しめた「ブルーストーカー」が登場する。

ブルーストーカーは黒いダガーや禍々しい巨剣などで、苛烈な猛攻を仕掛けてくる。ブルーストーカーをなんとか撃破すれば1章はクリアとなるが、物語はまだ序盤だ。戦いはまだまだ続いていく。

STORYモードには他のキャラクターが中心となるサブも準備されており、攻略度合いに応じてストーリーが解放されていく仕組みだ。鎌池和馬先生が紡ぐ物語を、ぜひあなた自身の目で確かめてみて欲しい。

バトルからラグビー風競技まで、幅広い遊び方ができるMISSIONモード

MISSIONモードでは、一人プレイで目標に挑戦するソロミッション、2人プレイで挑む協力ミッション、そして基礎的な操作やゲームシステムなどを教えてくれるチュートリアルが存在する。

普通のバトル系ミッションはもちろんのこと、制限時間内にどれだけ多くの敵を撃破できるかを競うキルアタック、強大なボスとの戦いが楽しめるボスバトル、バーチャロン版ラグビーともいうべき競技のエクスプロージョン・コードなど、バリエーション豊かな内容となっている。

難易度選択により、比較的に簡単な状況でミッションに挑むことも、「最初からポイントが大幅リードされており、スタビリティ(転倒値)の自動回復もなし」という圧倒的に不利な条件で戦うことも可能で、初心者でも上級者でも満足できるだろう。

エクスプロージョン・コードは、球状のコードをゴールまで運ぶと得点になる競技だ。

充実のチュートリアルで、初心者も安心!

チュートリアルでは、基本的な操作やシステムについて、小萌先生が丁寧に教えてくれる。一緒に授業を受けにきた禁書キャラクターとの会話劇などもあるため、楽しみながらバーチャロンの基礎が学べるだろう。

教えてくれる内容はダッシュのやり方などの基礎的なものから、トランジション攻撃ダッシュキャンセルなどの応用的なものまで一通り揃っているため、バーチャロンを初めて遊ぶ人もスムーズに操作を把握しやすい。

また対戦好きのプレイヤーにとっては必須の、オンライン対戦機能も当然完備されている。オンラインによる1ON1や2ON2での対戦、さらには他のプレイヤーと協力してミッションに挑むことも可能だ。

バーチャロイドと禁書キャラクターの個性が融合!

続いては、使用できるバーチャロイドをいくつか紹介していく。まずは原作小説「とある魔術の禁書目録」の主人公・上条当麻が搭乗する「テムジン707」からだ。

「高汎用性標準機体」であるテムジンは、ビームライフルとしてもサーベルとしても運用できる武装「スライプナー」により近接戦闘にも射撃戦にも対応でき、そこそこ優秀な装甲と機動力を併せ持っているなど、バランスの取れた機体となっている。特に、高い威力とダウン値を誇る前ダッシュRW(通称前ビ)は、主力攻撃として活躍してくれるだろう。

続いて必殺技的な武装である、ブースト・ウェポンを紹介する。

ブースト・ウェポンはブースト・ゲージが溜まらないと放てないが、性能は極めて強力だ。

テムジンのブースト・ウェポンは、「幻想殺し」である当麻の能力を活かして、超高速で敵に突進してパンチする……というものだ。体験版では、敵の発動中のブースト効果を打ち消すだけだったが、製品版では敵の貯めているブースト・ゲージそのものをゼロにする効果がある。敵の能力を消滅させる、まさに「幻想殺し」と呼ぶに相応しい性能だ。

そして個人的に注目したいテムジンの武装は、地上でのターボRWだ。「スライプナー」をランチャーのように運用してレーザーを放つこの攻撃は、出も早く、当たり判定も大きい。実際、バーチャロンシリーズのハードユーザーである筆者も、テムジンにターボRWを撃たれた時は回避に苦労した。

本作では、ダッシュ中からでもいきなりターボ攻撃を打つことが可能なため、90~150程度の近距離で前触れなくターボRWを発射する……という戦法が有効なように思えた。

驚異的な当たり判定とダウン値を誇るターボRWは、ぜひ活用していきたい武装だ。

次に、筆者の旧作からの愛用キャラクターでもあるフェイ・イェン・ザ・ナイトを紹介する。

「空間移動能力者(テレポーター)」である白井黒子が搭乗するフェイ・イェン・ザ・ナイトは、「高機動可憐機体」と呼ばれるだけあって、軽快な運動性能と、優れた近接能力により積極的に攻め込んでいける機体だ。HPが半減すると発動するハイパー・モードによるパワーアップもあり、劣勢からでも逆転を狙いやすい。さらにはダウン値の高い各種ダッシュ攻撃により、ポイントの取り合いにも対応できるなど さまざまな局面に対応できる機体となっている。

ハイパー化すれば機動力や火力が大幅に上昇して、非常に強力な性能となる。
空中斜め前ダッシュRWはダウン値が極めて高く、敵の硬直狙いにオススメの武器だ。

そして搭乗者である黒子の能力を活かしたブースト・ウェポンは、空中にテレポートしてから、光の武器の雨を降らせる……というものである。攻撃に使えるのはもちろんのこと、敵のブースト・ウェポン発動を確認した瞬間に、こちらもブースト・ウェポンを発動してテレポートで安全圏に離脱する……などといった利用方法もある、応用性の高い武装だ。

以下にフェイ・イェン・ザ・ナイトのプレイ動画も準備したので、ぜひ見てみて欲しい。

旧作とは異なるゲーム性と魅力を持つ、バーチャロンの新境地!

鎌池和馬先生の書き下ろしによる魅力的なストーリーと、豊富なミッション。トランジションにより、切れ目なく走り回ることで得られる爽快感。ダッシュ中でもいきなり発射できるターボ攻撃や、一発逆転を狙えるブースト・ウェポンの存在による、新しいゲーム性。一通り体験した筆者は、旧作のバーチャロンとは異なる魅力を持つゲームに仕上がっていると感じた。

初心者への配慮も十分になされており、これまでバーチャロンシリーズを遊んだことのない人にも適した作品となっている。対戦ゲームとしても研究しがいのある要素が揃っており、筆者自身もランキング1位等を目指してやり込むつもりだ。「とある魔術の禁書目録」と「バーチャロン」の面白さが融合した本作を、ぜひ体験してみて欲しい。

電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機

セガゲームス

PS4ダウンロード

  • 発売日:2018年2月15日
  • 15歳以上対象

電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機

セガゲームス

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2018年2月15日
  • 15歳以上対象

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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