「RWBY:Amity Arena」は米国のアニメシリーズ「RWBY」を原作とした対戦型RTS。アニメが人気作品なだけに、大きな期待感を持っていた人も多いだろう。その魅力をこの記事で紹介したい。
「RWBY:Amity Arena」は、NHN Entertainmentが2019年1月に配信開始したスマホ向けRTS。米国の人気WEBアニメシリーズ「RWBY」を原作とした作品。ルビーやワイス、ブレイクやヤンといった美少女たちが、グリムと呼ばれるモンスターたちと戦うために一流のハンターを目指すという物語だ。
もちろん本作でも、アニメでおなじみのキャラクター達が活躍する。アニメ「RWBY」は本作が初のゲーム化というわけでなく、Steamでは協力タイプのハクスラアクション「RWBY: Grimm Eclipse」が配信されているし、コンシューマーゲームとしては「BLAZBLUE」シリーズ最新作「BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE」内のキャラクターとして登場している。また、本作(「RWBY:Amity Arena」)自体も日本、中国以外では2018年10月から配信されていたので、以前から日本でのリリースを楽しみにしていたという人も多いはずだ。そこで今回は、「RWBY:Amity Arena」の魅力について紹介したい。
敵の中央タワーを破壊せよ!クラロワ的な対戦型RTS
本作の企保的なゲームシステムは、「クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)」に近い。3つある敵のタワーのうち、中央のタワーを破壊したら勝利。逆に自分のタワーが破壊されれば敗北だ。タワーを破壊するためには、時間経過とともに貯まるリソースを消費してキャラクターを召喚する。この、召喚するキャラクターこそ、「RWBY」のキャラクター達だ。
楽しむのは戦略!アニメファンとしてはちょっと残念な部分も?
“「RWBY」は好きだけど、「クラロワ」は知らない”という人に向けて本作のゲームシステムをさらに詳しく説明すると、リアルタイムの戦略を楽しむゲームシステムだ。キャラクターにはレベルが設定されており、レベルが高ければそれだけ強力なキャラクターなのだが、レベルよりも相性が強く勝敗に影響を及ぼす。
たとえば「アーサ・メジャー」は、強力な攻撃力とHPを持っていて、建造物をターゲットとするキャラクターだ。なので、アーサ・メジャーの接近を許してしまうと、短時間でタワーを破壊されてしまう。HPが高いので短時間で倒すことも難しく、相手に出されるとなかなか厄介。さらに出されたアーサ・メジャーが高レベルだった場合にはたまらない。
しかし、厄介でたまらないアーサ・メジャーも、「ミニ・デスストーカーの群れ」には非常に弱い。ミニ・デスストーカーの群れは、一体一体のキャラは攻撃力もHPも微々たるものだが、一回の召喚で15体も呼び出すことができる。15体の一斉攻撃を食らっては、いかに強大なアーサ―・メジャーといえどひとたまりもない。瞬殺することが可能だ。
「ミニ・デスストーカーの群れ」がなかったとしても、対処法は考えられる。たとえば、「ワイス(氷結)」のスキルによって敵を凍らせ、一定時間行動不能にする。凍らせるのと同時に攻撃力の高いキャラクターを召喚すれば、アーサ・メジャーを凍らせ接近を妨げている内に倒すことが可能だろう。
こんな風に、敵プレイヤーが呼び出したキャラクターに対し、いかに相性のよいキャラクターを呼び出すかが重要となる。相性を活用すると、敵よりも召喚コストの低いキャラクターで倒すことが可能だ。ということは、召喚に必要なリソースを節約できるということ。結果的に敵よりも多くのキャラクターを召喚できるようになる。つまり、相性を活用して小さな価値を積み重ねていくことで、徐々に展開が有利になっていくわけだ。
この逆に、相性を考えずに性能だけでキャラクターを召喚してしまうと、確実に苦戦してしまうだろう。この辺りのシステムは、対戦型RTSとしては当たり前の作りなのだが、「RWBY」のファンとして見ると、ちょっと残念に思う部分もある。やはりアニメのファンとしては、「自分の思う最高の組み合わせで戦いたい」という思いがあるからだ。たとえば、ルビー、ワイス、ブレイク、ヤンというRWBYチーム4人の連携で勝つ…みたいな思い。しかしこうした思いにこだわればこだわるほど、勝ちからは遠のいてしまう。現実的にキャラクターの相性を優先した方が、圧倒的に強いからだ。
原作を活かした設定!存分にキャラクターを愛でよう
ただ、本作がアニメ「RWBY」ファンの思いを無視した作品かというと、そんなことはない。ワイスのスキルが氷結だったり、ブレイクのスキルがリボンを使った急襲だったり、ジョーン・アークが何のとりえもなかったり(笑)…と、キャラクターの能力設計は原作の設定を活かしたものになっている。
また、「コスチューム」機能によってキャラクターの見た目をカスタマイズすることができるので、「RWBY」ファンとして存分にキャラクターを愛でることが可能だ。
ストーリー的要素はなし!まずはアニメから入るのがオススメ
ここまで“「RWBY」は好きだけど、「クラロワ」は知らない”という人に向けて解説してきたが、一方で“「クラロワ」は知っているけど、「RWBY」は知らない”という人から見た場合、本作はどんな作品だろうか?
ゲームシステム面で「クラロワ」と違うのが「スキル」の存在だ。「スキル」を持つキャラクターであれば、召喚後にキャラクターをタップすることで、保有している「スキル」を使うことができる。言ってみれば召喚後にキャラクターの行動を微調整できるわけで、戦略に幅があるといえるだろう。
ただ、本作にはストーリー的なモードが存在しない。なのでアニメ「RWBY」を見ていない人が、本作だけプレイして各キャラクターへ思い入れを持つことは難しいだろう。もしアニメ「RWBY」を見ていない状態で、美少女が活躍するという本作の設定や、本作のビジュアルに興味を持ったのなら、まずはアニメ「RWBY」を観ることから始めた方がいいだろう。今(2019年2月現在)なら、動画配信サービス「Hulu」でエピソード3まで無料視聴可能だ。2週間の無料試用期間を活用してアニメ版「RWBY」をチェックしてみてはいかがだろうか。
アニメファンで戦略ゲームも好きという人に向いた作品
最後にまとめると本作は、既にアニメ「RWBY」を見ているファン向けの作品で、かつ戦略ゲームも好きという人に向いた作品だ。好きな「RWBY」が活躍するのを見たいという意識でプレイしてしまうと、なかなか勝てずに悔しい思いをすることになるだろう。チュートリアルでルビー自身が、本作の事を「RWBY世界で楽しまれている新作ゲーム」として紹介しているが、「RWBY世界」を再現したゲームとしてとらえるよりも、RWBY世界で流行っている作中ゲームとして捉え、ゲーム内の戦略は戦略として、「RWBY世界」と切り分けてプレイした方が、本作をより楽しめるはずだ。
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