最低難度でもやりごたえ充分の骨太ストラテジー「ミュータント・イヤー・ゼロ:ロード・トゥ・エデン」プレイレポート

プレイレビュー
0コメント TAKAJO

3gooが2019年11月21日に発売を予定しているPS4/Nintendo Switch用ソフト「ミュータント・イヤー・ゼロ:ロード・トゥ・エデン デラックスエディション」のプレイレポートをお届けする。

「ミュータント・イヤー・ゼロ:ロード・トゥ・エデン」は、海外のテーブルトークRPG「Mutant」シリーズのルールブックを原作としたターン制ストラテジーゲームだ。人類が滅んで荒廃した「ポストヒューマン」の世界を舞台にミュータントたちの戦いを描く本作は、開発に「ヒットマン」のデザイナーや「PAYDAY」の共同制作者が参加しており、2018年12月にPC版が、2019年2月にはPS4ダウンロード版が発売されている。

ここでは、「XCOM」シリーズからヒントを得たというターン制の戦闘や個性豊かな異形のミュータントたちなど、本作の特徴やゲームシステムを紹介していく。

変異を重ねてポストヒューマンの世界を生き抜け

本作の舞台は、世界的な気候変動やパンデミック、そして核戦争によって人類が滅び去った未来だ。生き残った人や動物たちは放射線の影響によりミュータントとなり、要塞化された入植地「アーク」で暮らしていた。そこで、外界を探索し様々な資源を収集する「ストーカー」として生きるイノシシのボーミンとアヒルのダックスは、行方不明となった仲間を探す任務を続けるうちに、「エデン」と呼ばれる安息の地を探す旅に赴くことになる。

プレイアブルキャラクターは、怒りっぽく生真面目なボーミンと口が悪く皮肉屋のダックス、気性の激しい人型ミュータントのセルマをはじめ、ゲーム中盤から加入する、サイキック能力を持つマグナスと隻眼の女狐ファロウの5名が登場する。一度に戦闘に参加できるのは3名までとなっており、状況に応じてパーティメンバーを入れ替えながら進んでいく。

ボーミンはその見た目通り、高い体力や敵を気絶させる攻撃スキルなどを持っておりタンク役に最適だ。
ダックスは移動力の高さや、敵の動きを封じたり射程距離を伸ばすスキルが特徴的。
セルマは高低差を無視した移動や、2連続攻撃などのスキルを覚える。

敵を倒して経験値をためてレベルアップすると、ミュータントポイントが獲得できる。このポイントを消費することで、ミューテーションと呼ばれるスキルがアップグレード可能だ。ミューテーションはステータスの強化から任意で発動するスキルまで様々なものが存在し、キャラクターによって重複するものはあるものの、それぞれ固有のスキルを持っている。

スキルは空を飛んで移動するといったものから、1ターンの間無敵になるもの、敵を洗脳して操るものなどがあり、一度使用すると指定数の敵を倒すまで再使用できなくなる。このクールタイムは戦闘が終了してもリセットされないため、スキルを使用する際には周囲の状況や今後の展開も考える必要があるだろう。

ただし、後述する難易度ノーマルなら戦闘ごとにクールタイムがリセットされるため、気兼ねなく使うことができる。ちなみに、ノーマルではこの他にも、戦闘終了後にキャラクターの体力が完全回復するといった特別な補正が存在するため、初心者でもかなりプレイしやすくなっている。

戦闘をこなしてレベルアップすれば様々なミューテーションを習得し戦力を強化できるが、各キャラクターのステータスは基本的に装備品によって強化されるため、必ずしもレベルアップが必須となるわけではない。ノーマル以外の難易度では、体力の減少やスキルのクールタイムが戦闘終了後も継続するため、本作では不必要な戦闘を避けるという選択も重要となる。

また、敵に発見されなければ戦闘にはならないので、高レベルエリアであってもステルスでアイテム探索をすることが可能。ストーリーの展開上、戦闘が避けられない場面はあるが、基本的にはフィールド上の殆どの敵はスルーすることができる。各エリア間はメニュー画面から自由にファストトラベルできるので、あとからレベル上げしたくなっても安心だ。

ちなみに、敵の配置は固定でリスポーンはしないため延々とレベルを上げることはできず、獲得できる経験値は有限となっている。

ステルスが勝利の鍵を握るターン制バトル

本作は海外のストラテジーゲームらしく、全体的に高難度だ。難易度選択ではイージーがなく、最低難度のノーマルとハード、そして本来のゲーム体験であるベリーハードが存在。また難易度とは別に、オートセーブのみで手動保存できない、つまりやり直しがきかない「アイアンミュータント」というモードも選ぶことができる。筆者はあまりストラテジーゲームをプレイしないためノーマルを選択したが、腕に自信のあるプレイヤーは、ベリーハードでアイアンミュータントモードに挑戦してみるのもいいだろう。

ゲームは、本拠地のアークと、その外に広がる「ゾーン」と呼ばれる地域を往復する形で進めていく。ゾーンでは通貨代わりとなるスクラップや武器パーツなどのほか、武器や防具を拾うことができ、アークに持ち帰ることでアイテムの購入や武器の強化が可能となる。これらアイテムの出現位置は固定で、なおかつリスポーンしない。そのため、フィールドの隅々まで探索する必要があると同時に、限られたリソースをやりくりするという思考も必要になってくる。

ゾーンの各エリアやアークはメニュー画面からファストトラベルが可能なため、移動のストレスは少ない。

ゾーンでは、見下ろし視点でキャラクターを操作する。通常時はリアルタイムで進行していき、敵も味方も自由に動き回っているが、こちらが攻撃を仕掛けるか敵がこちらを見つけるとターン制の戦闘が始まる。敵はこちらよりも強く、さらに発見されると先攻を取られてしまうため、こちらが奇襲を仕掛けて先攻を取るようにしたい。そのため本作では、ステルスで敵を各個撃破していくというスタイルが基本的な戦術となるだろう。

キャラクターは個別に切り替えて操作できるため、遮蔽物にカバー状態で配置することでこちらに有利な状況で戦闘を始められる。カバー状態は回避率やクリティカル攻撃の確率が上がるなどのボーナスが発生するので、戦闘中はなるべくカバー状態を維持していきたいところだ。またカバー以外に、高台やコンテナの上など敵より高所に位置取りすることでも、有利なボーナスが発生する。

赤い円が敵の感知範囲。懐中電灯を消してステルス状態にすれば円を小さくすることができ、横を通り抜けてやり過ごすことも可能となる。

戦闘時のキャラクターの行動は、AP(アクションポイント)を消費して行われる。APは毎ターン2ポイント使用することができ、移動や射撃、かがむ(防御)などの行動を組み合わせることが可能だ。また武器には装弾数が設定されており、撃ち切ってしまうとAPを消費してリロードする必要がある。そのため、遮蔽物のない場所で弾切れになることのないように、残弾数にも気をつけなければならない。

ゾーンには、アークを脅かすエネミーたちが数多く存在している。その代表格が「グール」だ。グールは放射線により知能が退化した人型ミュータントで、徒党を組んで略奪を働く者と、ノヴァ教団と呼ばれる集団に属する者の二通りがいる。本作に登場する敵の殆どがこのグールであり、その種類も多い。

「解体者」と「襲撃者」はグールの中でも最弱の部類に入る敵だ。近接武器や粗末な拳銃しか持っておらず、体力も低いため、容易に倒すことができる。しかし上位種として、火炎瓶を投げてくる「ファイヤーグール」と、強力な遠距離武器が厄介な「ハンター」がストーリー中盤から登場。さらに中ボス格として、仲間のグールを召喚する「シャーマン」や、高い体力と攻撃力を持つ「タンク」なども存在する。

この他にも、倒した敵を復活させる「医療ボット」や浮遊して攻撃してくる「小型ドローン」などの機械系エネミー、遠吠えで仲間を呼ぶ「ゾーンドッグ」などバリエーション豊富な敵が登場する。

タンクは、脆い遮蔽物を壊して接触したユニットを2ターンの間気絶させるスキル「猪突猛進」を使用してくる強敵だ。

ライトゲーマーもやりこみゲーマーも挑戦しがいのあるストラテジーゲーム

海外産ストラテジーゲームのプレイ経験が殆どない筆者は最低難度でプレイしたが、それでも序盤では不用意に戦闘を始めてしまい、ザコ敵4人ほどにコテンパンにやられてしまったりした。周囲を索敵し、孤立した敵をステルスで排除して、敵戦力を少しづつ削っていくというセオリーを学んでからは安定したものの、終始緊張感のあるプレイとなった。

救いとしては、アイアンミュータントモード以外なら自由にセーブができる点で、セーブ&ロードで試行錯誤しながら進められるのは初心者には嬉しいところだ。また最低難度ならカジュアルな感覚でプレイする事もできるため、この手のゲームに馴染みがない人も遊びやすくなるだろう。

真正面から敵集団と戦うと、パーティを育てていてもかなりつらい展開になるため、戦闘開始前にどれだけこちらが有利な状況を作れるかという部分が重要となる。逆にこちらの作戦が当たれば難なく敵を殲滅することもできるので、まさにプレイヤーの戦術眼が試される作品といえる。是非とも本作をプレイして、劣勢を戦術で覆す快感を味わってほしい。

※画面は開発中のものです。

本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連タグ

ミュータント・イヤー・ゼロ:ロード・トゥ・エデン 関連ニュース

関連ニュースをもっと見る

注目ゲーム記事

ニュースをもっと見る

ゲームニュースランキング