アニプレックスが2023年12月2日に発売を予定しているPC(Steam)用ソフト「マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年」。Steam Nextフェスに出展されている体験版のプレイレポートをお届けする。
本作は、アナログゲームの新ジャンル「マーダーミステリー」をモチーフにした独自の推理システムを特徴とする、完全新作ミステリーアドベンチャー。プレイヤーは人口数百人の離島“式音島”を舞台に、繰り返し発生する怪事件の謎を解き明かしていくことになる。
プロデューサーは「Fate/Grand Order」「キングダムハーツ」「ディシディアファイナルファンタジー」の制作に携わった塩川洋介氏が務め、企画・開発を213°F、販売をアニプレックスが担当している。
本記事では、極力ネタバレを避けつつ、序盤の展開やゲームシステムを紹介していく。ゲームジャンルの性質上、初見プレイを楽しみたいという人は読む際に注意してほしい。
本作の主人公・天沢樹は、幼いころに病院の前に捨てられ、養護施設で育ったという過去を持つ。その後は、天沢仁と天沢久美子に引き取られ、過ごしてきた。そして、時は2004年夏。樹は、夏休みを利用して養母・久美子の実家でもある人口数百人の離島・式音島を訪れることに。
そこで血のつながりこそないものの、戸籍上の祖母にあたる佐倉千世、従兄弟の佐倉陽平、一ノ瀬彩葉、一ノ瀬歌葉たちと出会う。
初めて会う彼らの熱烈な歓迎に少々たじろぎつつも、施設にいた時とは違った人の温かさを知った樹は、嬉しさを感じつつ、彼らとの穏やかな時を過ごす。
そんな中、食卓に運ばれてきたスイカの数に疑問を抱く歌葉。この場には五人いるはずが、用意されたスイカは四切れしかない。千世は確かに五切れ用意したと言っている。スイカが一切れ足りないという些細な問題だったが、他の者の様子がおかしいことに気が付いた樹は、この謎を解き明かそうと奮闘する。
ここから、本作の魅力である「マーダーミステリー」をモチーフにした独自の推理システムを体験していくことに。“ミステリーパート”と呼ばれる本パートは、調査フェーズ、全体議論フェーズ、投票フェーズの3つで構成されている。
調査フェーズでは、事件にかかわる人物との“密談”を通じて、それぞれが抱えている疑問や手がかりを探っていくことになる。密談中は“疑問を探る”、“推理する”、“推理を伝える”、“質問する”の4つの行動を選択でき、相手に対して有効な行動は、名前の下のアイコンと数字で表示される。
また調査フェーズには制限時間が設けられており、密談中の行動によって残り時間が減っていく。残り時間が0になると調査パートは強制終了となってしまうので、手当たり次第に質問などをしていくのではなく、慎重に行動を選んでいく必要がある。
密談中に得られる手がかりには“#証言”、“#物証”、“#アリバイ”の3種類が存在する。これらを駆使して、相手の抱える疑問を解決していくことで、事件の真相へたどり着くことができる。
なお質問には、“本人から得た手がかりは、本人には質問できない”、“一度質問したら、同じ手がかりを同じ相手に質問できない”、“相手を疑う質問は、相手からの信用度を下げる可能性がある”というルールが設けられている。
信用度は、プレイヤーが犯人として疑われている度合いを表している。密談を通して相手の疑問を解決していくことで信頼度は上がっていき、相手を疑う質問をすれば下がってしまう。事件の真相にたどり着きたいあまり、自分が犯人と思われては元も子もないので、改めて密談中の行動は慎重に選ぶべきだというのを注意してほしい。
進展していく中で、それぞれが抱える疑問も増えていくが、それらを解決し、事件の核心に迫ると“全体議論フェーズ”に移行できるようになる。全体議論フェーズでは、1人1回ずつ自身の主張を述べることになる。自分以外の主張に対しては、プレイヤーの主張や意見を述べることもできる。内容によっては、全員の信頼度が大きく変化することもあるので、相手を納得させる言動を心掛けるようにしよう。
全体議論フェーズ後には、いよいよ“投票フェーズ”に突入。犯人を決める投票を容疑者全員で行うことになり、最も得票数が多かった人物が犯人と結論づけられる。真犯人が最多得票数だった場合のみ物語が進展し、それ以外は“BAD END”となってしまう。
プレイヤーが核心に迫るのはもちろんだが、他の人物たちを納得させるような意見を述べていき、信頼度を上げて、事件解決へと導こう。
今回挑んだ“ミステリーパート”は、事件の内容が軽かったためか、時にはコミカルな演出が含まれていた点もポイントの1つ。事件を解決しなくてはと脳をフル回転させている中で、このような演出が入ってくるので、良い緊張緩和となった。
また、フェーズが進んでいくにつれてBGMも変化していき、緊張感や盛り上がりを演出しているのもお気に入りのポイントだ。
体験版では、今回の事件の真相はもちろん、その後の展開、新たな事件など続いていくが、物語の真相に入っていく部分でもあるので、ここでは割愛させてもらう。
筆者の感想だけ述べさせてもらうが、仕事を忘れてしまうほどプレイに熱中してしまい、ラストの展開には「マジか…」と声が漏れそうになるほどの衝撃を受けた。一刻も早く、製品版をプレイして、物語の続きを知りたいと思ってしまった。
マーダーミステリーを1人で、ADVとしてプレイできるという大きな特徴を持つ本作。マーダーミステリーが好きな人はもちろん、「やってみたかったけどプレイする機会がなかった…」という人は、ぜひ「マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年」を遊んでみてほしい。
Steam Nextフェスでは、本作の体験版が配信されているので、興味を持った人は体験版をプレイしてみてはいかがだろうか。
(C)Aniplex
※画面は開発中のものです。
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