「機動戦士ガンダム EXVS.2 IB TOKYO Showdown」本戦をレポート!実況・解説を務めたなかお氏&長田ザク氏へのインタビューもガンダムシリーズ機体で戦う「EXVS」の魅力や選手たちの違った一面も

発表会・イベント取材
1コメント 胃の上心臓

2025年の年末から2026年の年始にかけて予選が行われていた「機動戦士ガンダム EXVS.2 インフィニットブースト TOKYO Showdown」。その本戦が先日3月22日に東京・シティホール&ギャラリー五反田にて開催された。

本大会は東京地下鉄こと「東京メトロ」とコラボレーションした大会となっており、都内で電車に乗る機会があった方は車内で大会の広告や「イニブ」の広告を見かけたことがあるかもしれない。

また、予選ブロック毎に使用できるガンダムシリーズの機体が決まっている=選手たちが扱える機体に制限がかかるルールとなっており、これまでの大会とはまた違った雰囲気の熱い戦いが繰り広げられた。本稿ではこの大会の本戦をレポートする。

そして、開催後に実況・解説を務めたなかお氏&長田ザク氏にインタビューを実施した。本大会を振り返った印象や今後の「イニブ」に期待すること、並びにゲームセンターで遊ぶことの良さなどを伺っている。ぜひチェックしてみてほしい。

「機動戦士ガンダム EXVS.2 IB TOKYO Showdown」本戦をレポート!実況・解説を務めたなかお氏&長田ザク氏へのインタビューもの画像

制限の中から見出された機体をきっちり仕上げてきた選手たち

当日の会場では、本戦の模様が見られる本会場とは別に、鈴木ノリアキさんやコーリーさんと共に配信には乗らない当日の会場限りのトークを繰り広げたサテライトステージがあった。それに加えて、蟹貴さんがMCを務め開発スタッフほかをゲストとして招いたファンミーティングも実施された。

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隣にある本戦の会場を横目にこちらも大変盛り上がっており、度々歓声が聴こえるなど思わず参加したくなるような雰囲気だった。また、会場入口には今回のイベントキービジュアルやプレイヤーたちからの寄せ書き、「覚醒封∞チャンネル」のSHO選手&れい選手へ贈られたフラワースタンドなども飾られていた。

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大会のルールはダブルエリミネーションのBO3形式で、グランドファイナルとプレーオフのみBO5。

第1試合目の対戦カードは「キラ君ファンクラブ」VS「従えよ、ピロキ」。キラ君ファンクラブのピック機体はScandal_選手のダブルオークアンタフルセイバー&ケンティ選手のアルケーガンダム、対する従えよ、ピロキはこひめ選手のガンダム・バエル&ピロキ選手のガンダムAGE-3となった。

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こういった大会の場では、安定した試合運びができる立ち回りの強い機体が選ばれがちな印象を抱くプレイヤーも多いことと思うが、ガンダム・バエルのような自ら戦線をガンガン押し上げていくような機体が第1試合目から登場するのはまさに本大会ならでは。

しかも、そんな第1試合目の2本目は双方同時撃破によるドローで「従えよ、ピロキ」が勝利するという、普段のゲームセンターの試合でも中々見ない展開に会場もどよめいていた。

その後の第2試合目「たこレモン」VS「未読無視」の対戦では、「たこレモン」のたこ焼き_選手が「イニブ」から参戦したギャプラン、「未読無視」の藤谷選手がこの大会の前月のアップデートで評価をあげたジャスティスガンダムを使用してみせるなど、本当に多彩な機体たちが大会を賑わせていた。

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その後も、「やっぱりつつみねね」のみねね選手がエクストリームガンダム アイオス-Fで登場したり、「ガンダム部門」のRe_sinon選手がガンダム・エアリアル(改修型) パーメットスコア・エイト、GBH選手がガンダム・エアリアル(改修型)の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の姉妹コンビで戦うなど、これまでの大会でも結果を残してきたプレイヤーたちのまた違ったプレイが見られる瞬間も存在。

2025年11月に開催された「GGGP×RAGE」の団体戦でチーム永田小隊としての優勝が記憶に新しいSHO∞選手とれい選手の「覚醒封∞チャンネル」などは、SHO選手がガンダムEz8、れい選手がキュベレイMk-II(プル)の低コスト機体同士のコンビで「従えよ、ピロキ」と激闘を繰り広げた。

また、ルーザーズ準々決勝の「キュベレイはどこ?」VS「熱血!なのまゆガンダム部」の対戦は、「キュベレイはどこ?」ひの選手がアヴァランチエクシア、「熱血!なのまゆガンダム部」なのは選手がエクストリームガンダム ゼノン-Fといった機体で攻め合う試合もあった。

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展開が早いとはいっても、どちらかが一方的にボコボコにされたなどということではなく、互いに自分の機体の武装を繰り出し合いながら果敢に攻め合うという様相。

飛び上がって相手より素早く高度を上げられるいわゆる“ピョン格”で様子を見つつ隙を窺ったり、今コンボを入れている敵とは別の敵からの妨害を警戒しつつ適切なコンボ選択をするといった非常にハイレベルなテクニックの応酬が当然かのごとく繰り広げられ、見ているだけでも手に汗握ってしまった。

やはり当たり前のことではあるのだろうが、これまでとはまた違った機体を使ったとしても、本戦に勝ち進むようなトッププレイヤーたちはどんな機体を用いようとも勝っていく……どんな機体で戦っても強いのだという事実を改めて見せつけてくれた。

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フルセットまでもつれ込んだ決勝の行方は……!?

そんなハイレベルな試合が展開された結果、本大会のグランドファイナルは「やっぱりつつみねね」のユウマ選手&みねね選手VS「ガンダム部門」のRe_sinon選手&GBH選手が争うことに。

この2チームはウイナーズサイドの決勝でもぶつかっており、その際は「やっぱりつつみねね」の勝利となっていた。対する「ガンダム部門」はその雪辱を果たすべく戦うといった形。また、GBH選手はどうしても優勝賞品だった「記念制帽」を手に入れたい理由があったそうで、勝利への意気込みがかなり感じられた。

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なお、両チームの使用機体は「やっぱりつつみねね」ユウマ選手がN-EXTREMEガンダム エクスプロージョン、みねね選手がエクストリームガンダム アイオス-F。「ガンダム部門」Re_sinon選手がガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイト、GBH選手がガンダム・エアリアル(改修型)となった。

ウイナーズサイドを勝ち残った「やっぱりつつみねね」は1度マッチを落としてもリセットがかかるということで、かなり優位な状況からのスタート。しかし、初戦と2戦目を落としたことから「ガンダム部門」にリセットへの王手をかけられてしまう。

しかし、このままでは終わらないとばかりに「やっぱりつつみねね」が1本を返して粘り強さを見せてくれた。この学園都市コロニー・メーティスで繰り広げられた3戦目……残り時間60秒あたりからのみねね選手とGBH選手のやり取りは特に注目だった。

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「ガンダム部門」側が先に残コスト1000になり、EXオーバーリミットの発動条件を満たしたという状況ではあるものの、ユウマ選手もみねね選手も残りの耐久値が少なく同じタイミングで落とされてしまうとまずいという状況。ここで、みねね選手の粘り強さが光った。

残り耐久90という状況でみねね選手は迫ってくるGBH選手のガンダム・エアリアル(改修型)に対して、上昇して格闘を空振りして対空するという手段を取るのだが、よくある状況だとブーストゲージを使い切った状態であるオーバーヒート時に選択する悪あがきなのだが、なんときっちり1回行動できるだけのブーストゲージを残していた。

この上昇を見てGBH選手はいったんみねね選手から目を離して距離を取るのだが、これはみねね選手に出し抜かれたのではなく、おそらくユウマ選手を一度撃墜して合流してくるRe_sinon選手のガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトとふたりでみねね選手を追撃する選択を取るため。

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そうして針の穴を通すような着地を成功させ、ブーストゲージを回復したみねね選手にRe_sinon選手とGBH選手が迫るのだが、みねね選手は前進してきたGBH選手のガンダム・エアリアル(改修型)の格闘をシールドガードと特殊射撃の「呑まれる奔流の絆」でいなし、追撃にきたRe_sinon選手のガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトの設置式照射ビームの位置も読み切って捌き切るという動きを見せてくれた。

普通のプレイヤーなら撃墜されているであろう状況を何度も切り抜け、その勢いのまま3戦目にして1本を取り返した「やっぱりつつみねね」のふたり。この凄まじいプレイを見せてくれたみねね選手もそうだが、参加している4人のプレイヤー全員のレベルがあまりにも高く、正直「こんなにどのプレイヤーにも射撃攻撃が当たらないゲームではないはずだけれど……!?」と会場で見ていた筆者は呆然としてしまった。

「やっぱりつつみねね」はその勢いのまま4戦目も獲得し勝負は第5戦目へもつれ込むことに。「やっぱりつつみねね」は優勝、「ガンダム部門」はリセットがかかった大事な一戦は「ガンダム部門」が勝利への執念を見せて獲得……そのままプレーオフへ。

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優勝の機会を逃してしまったものの、互いのEXバーストやEXオーバーリミットなど、勝つためのリソースを考えた詰将棋のような試合展開でまずは「やっぱりつつみねね」がプレーオフの1戦目を先取。しかし「ガンダム部門」も負けじと2戦目を取り返すと、そのまま3戦目も勝利して優勝へと逆に王手をかけた。

後がなくなってしまった「やっぱりつつみねね」だが、ここでユウマ選手のN-EXTREMEガンダム エクスプロージョンがガンガン攻めあがる作戦に立ち回りを変更。それが功を奏して優勝は譲らないとばかりに大活躍すると、4戦目を勝ち切ってフルセットへ。

プレーオフまでもフルセットになったグランドファイナルも、次の5戦目で泣いても笑ってもラスト。最後の対戦のステージは農業プラントとなった。

序盤からみねね選手のエクストリームガンダム アイオス-Fが素早く進化形態に入り「やっぱりつつみねね」が有利に試合を進めていくかと思われたが、そこから徐々に徐々に「ガンダム部門」のふたりがリードを広げていった。

そして、残り時間が90秒になろうかというところでユウマ選手のN-EXTREMEガンダム エクスプロージョンが撃墜。ここから2500コスト同士のコンビである「ガンダム部門」に勝つためには、撃墜された時のペナルティの大きい3000コストを用いている「やっぱりつつみねね」はタイムアップ勝利ではなく相手チームのコストを削り切る必要がある。

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しかし、そんな「やっぱりつつみねね」の攻めを通すまいとしっかり守りを固める「ガンダム部門」のふたり。最後まで諦めずに果敢に攻める姿勢を見せてくれた「やっぱりつつみねね」だが、一歩及ばず敗北。優勝の栄冠を「ガンダム部門」が手にしたところで本大会は幕を閉じた。

今回の大会を通して、自分も「イニブ」をプレイしたいと考え会場で観戦していたプレイヤーも配信で見ていたプレイヤーもゲームへのモチベーションが上がったことだろう。3月26日にはアップデートが行われ、いくつかの機体のバランス調整や新機体として2026年1月末に公開されたばかりの映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」よりアリュゼウスが参戦した。

「イニブ」をいつもプレイしている方はもちろんだが、映画をご覧になってアリュゼウスを動かしてみたいという方もゲームセンターに足を運んでみてはいかがだろうか。

そして以下より、大会終了後に行った実況・解説のなかお氏&長田ザク氏へのインタビューをお届けする。おふたりから見た本大会の感想や全体の印象、並びに今後の「イニブ」に期待したいことを伺っている。ぜひ注目してほしい。

なかお氏&長田ザク氏インタビュー

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――ブロックごとに使用機体に制限があるなど、特殊な形式での大会だったかと思います。おふたりが今までにないと感じた部分をお教えください。

長田ザク氏:対戦ゲームなので当たり前ではあるのですが、普通の大会だとプレイヤー間で作成されたティア表で評価の高い機体が環境に出てきます。それが悪いことだとは思いませんが、今回のコンセプトマッチでは決勝でみねね選手が使用したエクストリームガンダム アイオス-Fのように、普段大会……それも決勝で活躍するようなことがなかった機体があんなにも輝いていました。ほかの対戦でも普段の大会では見ない機体が躍動していたので、めちゃくちゃハマっていたと思います。

なかお氏:長田のコメントにプラスしてなのですが、普段の大会ではやっぱり評価の高い機体同士がタッグを組んでくる。だけど今回は、実際に強弱の判断がついていなかった機体の評価が、制限の中で選ばれたことによって見えてきたとも思います。

エクストリームガンダム アイオス-Fも「実は強いんじゃないか?」と言われていて、みねね選手の活躍によって本大会の配信コメントでもその強さを評価する声があがってて。そういうゲーム的な目線で考えてもガンダムシリーズ各作品の機体たちにスポットライトを当てていたので、今回の制限が色々なところに新しい道や可能性を見出したんじゃないかなと。

これまでの大会では、結果を残した選手を祝福すると同時に「この機体が今回は強かったよね」という雰囲気があったように思います。今回はそれにプラスして、機体同士の組み合わせのエモさ、あまり見られなかった機体たちの強みが見えて、今までにない評価や楽しみがあり、終わってみた今はそこに満足感を感じています。

ルールが発表された時から絶対に面白くなるぞと思っていましたが、ここまで面白くなったことにも正直驚きがありますし、優勝チームと入賞機体にも驚きがありました。そのおかげでこのゲームの可能性をさらに感じましたね。

――おふたりも1プレイヤーとして本作をプレイされているかと思います。大会期間中も野試合で本作をプレイしていた際の雰囲気はいかがでしたか?

なかお氏:予選をやっていた時期と、この3月中旬以降は明らかに練習しているプレイヤーが多かったと思います。そんな期間中は「やっぱりアイオス強いんじゃね?」みたいに噂になったりして、今日優勝した「ガンダム部門」のRe_sinon選手も、SNSでアイオスの強さについてポストしていた覚えがあります。

やっぱり強豪プレイヤーに憧れている方は多いんですよ。チームホールドはそうでもなかったのですが、チームシャッフルでは彼らの発信の力でポツポツ色々な機体が増えていたので、やっぱり界隈に与える影響力が高いなと思っていました。少なからず作品制限という枠を超えて、色々なプレイヤーに影響を与えていたと思います。

ガチ戦に出てくるかというと本来の大会のルールとは違う形で選ばれた機体なので……もしかしたら入ってくる訳ではないかもしれません。ですが「イニブ」自体が全体的に機体たちの評価が高いところがあるので、やっぱり影響はかなり大きかったはずです。

――この作品は一般のプレイヤーさんたちも情報を察知するアンテナが高いですよね。

長田ザク氏:今の時代だからこそですよね。動画や配信、SNSなどでみなさんがしっかりゲームを攻略していることも見えてきたと思っています。

なかお氏:「EVO Japan 2026」のメインステージでエキシビジョンマッチを開催するとの発表がありましたが、「エクバ」のプレイヤーたちはアンテナが高いと思います。格闘ゲームだと特定のどのキャラクターが強いかどうかは共有されていくのですが、そのキャラクターの起き攻めや連携などの攻略の部分は使い手の中でだけ広まりがちなんです。

その点、「エクバ」は自分の使っている機体の使い手たちの範囲を超えて、どんどん影響が大きくなって最終的に自分の操作する機体になっていくことがある。そもそも自分の操作する機体を変えやすいゲーム性であることも大きいのですが、強豪プレイヤーの声でここまで変わるものかと……彼らの影響力の大きさも改めて実感しました。

――長田さんはいかがでしょうか?

長田ザク氏:予選が始まる前からいつも使わないような機体を練習しているプレイヤーたちを見ていたので、みんな本当に真面目だなと改めて感じていました。自分も実況として色々な大会を見させてもらうようになりましたが、やっぱりどの大会もしっかり練習をしてきたプレイヤーたちが結果を残しています。やっぱり「エクバ」プレイヤーたちのこの真面目さは好ましく思います。

――このプレイヤーがこの機体で出てくるのかと驚いたのは誰でしたか?

なかお氏:やっぱりみねね選手のエクストリームガンダム アイオス-Fです。プレイスタイルとしては合っているかもしれないけれど、普段の大会なら選ばないのではないかと思いました。

長田ザク氏:自分と近しいプレイヤーの話になってしまうので申し訳なくはあるのですが、SHO∞選手のガンダムEz8は普段彼が使用する機体たちからは想像がつかなかったです。ガンダムEz8はブーストダッシュで地面を走る特殊な機体なのですが、それを大会のためにきっちり仕上げてきていたし、試合でもしっかり練習の成果を出してきていて驚きました。

なかお氏:「覚醒封∞チャンネル」のふたりのプレイスタイルを考えると、SHO∞選手が3000コスト、れい選手が低コストでそれをサポートというのが鉄板だったよね。れい選手のνガンダムも新鮮でした。

長田ザク氏:いつもなら低コストでサポートに回っているけれど、今回はνガンダムでガンガン攻めているのは新鮮だったよね。そう考えると機体だけでなく、今までやってなかっただけで「こいつ、これできるんだ」とプレイヤーたちの新しい一面に気づかされた部分もあります。色々なプレイヤーの新たな一面を発見できて良かったです!

なかお氏:そして、今回初めて本戦に残ったという方が開始時のインタビューで多数おられたので、本当に機体制限が良い方向に作用したし、新しいプレイヤーたちにとってもチャンスになっていたと思います。大会が多いからこその挑戦だと思うのですが、継続できるならしてもらいたいくらいのコンセプトでした!

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長田ザク氏:「イニブ」から大会が開かれることが増えているので、そのたびにプレイヤーたちにスポットライトが当たっている。アーケード版の「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス マキシブーストON」で初めてGGGPの種目に選ばれましたが、それ以前のことを考えると1タイトル2年につき1度の全国大会しかなかったので、注目されるプレイヤーも少なかったんです。

なので、こうやってたくさん大会を開いてくれることが嬉しいです。その中でも今回のコンセプトマッチのような形式なら、普段大会に出ない方も自分の得意な機体を出しやすくなりますし、そこから勝ち上がって注目されるというのは本当に良いコンセプトでした。

――プレイヤー間のコミュニティで店舗をお借りしてやるものや店舗さんが主催されているものとなると、本当にPDFくらいでしたよね。

長田ザク氏:有名なのは新宿スポーツランド本館で開催されている「スポラン杯」などですが、どこまでも非公式でしかなかったんです。公式の大会で勝つことは、やっぱり選手にとって今後のゲーム人生を大きく変えます。それこそ、僕自身がそうやってゲーム人生を大きく変えました。その機会を増やしてくださっている運営さんには感謝しかありません。

なかお氏:自分は今回初めて「エクバ」で「eスポーツ大会」ですと明言したように思うのですが、このタイトルは賞金が出る大会もあればそうではない大会もある。そういう、eスポーツに半分入っているような作品独自の魅力があると思っています。

賞金の出ない大会には出ない、賞金を目指して頑張るというのも当然のことではあるのですが、「エクバ」の大会はそれだけではなくて、大きな大会で入賞するという名誉に価値を感じてくれているプレイヤーが大勢いて。そこも個人的に好きなところなんです。

長田ザク氏:確かにそうだよね。大会に出ることが名誉だと思ってくれている。

なかお氏:大会が開催されたらとりあえず参加するし、そのためにしっかり練習を重ねる。その熱量が凄いんです。

――確かにゲームセンターに実際に行ってみると、ガンダムのプレイヤーは楽しい人や勝敗に本気で熱くなる人が多いように思います。

長田ザク氏:そうなんですよ。やっぱりみんな温かいし、熱いんですよね。

なかお氏:そんな熱量があるからこそ盛り上がるんですよね。

長田ザク氏:勝つことにみんなストイックなんです。僕は本当に「エクバ」界隈でしか生きてこなかったので、それが当たり前だと思っていました。

――やっぱりそういう雰囲気が残っているのもゲームセンターで遊ぶタイトルだからという点が大きいのかもしれませんね。今後はこういった大会で「イニブ」に興味を持った方がゲームセンターを訪れる機会もあるかと思います。ぜひ、おふたりがゲーセンや「エクバ」を通して楽しいと感じる瞬間や楽しいと感じた思い出、これから「イニブ」を始めたいと考える方へのメッセージをお願いします。

長田ザク氏:自分は元から「機動戦士ガンダム」というIPの大ファンなので、その立場から言うとするなら「エクバ」は対戦ゲームとしても成立しているけれど、IPを使ったゲームとしてもがっつり成立しているということでしょうか。

これだけ各シリーズ作品のモビルスーツたちがキビキビ動かせて、格闘攻撃のテンポ感ひとつとっても原作の要素を取り入れている……それでいて対戦ゲームとしても楽しめる。そのバランスの両立をここまでしっかりやっている作品なんて、他には中々ないと思うんです。

なので新しく「エクバ」に興味を持ってくださった方は、対戦ではなくCPU戦からスタートしても構わないんじゃないかと思っています。実は、僕自身も最初はCPU戦から始めました。そこからSNSのコミュニティを通じて対戦にも興味を持ち、今の立ち位置に落ち着いたんですよ。

対戦ゲームとしても人気があるのはもちろんですが、やっぱりIPを使ったタイトルなのでそんなプレイヤーたちだけでは成立しないんです。もちろん、そのIPのファンの間だけでも成立しません。僕が勝手に感じていることではあるのですが、このゲームが15年も続いたのはその両者が揃っているからだと思うんですよね。

今回「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」から参戦が発表されたアリュゼウスにしたって、リアル等身であんなに自由に操作できるゲームなんて「イニブ」が初だと思います。映画の「閃光のハサウェイ」で興味を持った方にはぜひ触ってもらいたいです。それをきっかけに対戦にも興味を持ってくださったら、そこからまた色々なことを覚えていけばいいと思います。

なかお氏:自分がこのシリーズを始めたのは高校生くらいの頃でした。それから時を経て「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2」で初めて実況として関わらせていただいた時に、そんな高校時代から交流がある仲間たちが全国大会の本戦に出場していまして。もう10年くらいの付き合いになるのですが、そいつらの実況もさせてもらいました。

そういう相手とは中々縁が切れないと言いますか、実際に同じゲームセンターで同じゲームを遊んだからこそ得られた特別なもの……オンラインだけでは生まれない密度の交流があったなとその時に思ったんです。

ゲームセンターで久しぶりに再会してまたよく遊ぶようになったりだとか、なんならリアルの友達より長い付き合いになったり、よく遊びに行ったりするくらいの友人が生まれるのがゲームセンターの魅力なのかなって。

長田ザク氏:僕もそうかもしれません。

なかお氏:それは、ゲームセンターに来るだけで得られるものだったりするんです。興味を持ったから遊ぼう……くらいの気持ちで筐体に100円を投入したら、きっとCPU戦で遊んでいる内に色々な奴が集まってくると思います。でも、意外と怖くないといいますか。

ゲームセンターに行くという壁がどうしてもあると思います。ですが、その壁を超えてさえしまえば、ゲームに留まらずその他の自分の人生にも影響を与える、ゲームの外でも仲良くできるような友人ができるんです。

どうしてもゲームセンターには既に出来上がっているコミュニティがあるので、その人たちの中に入って100円を入れるのは憚られるかもしれません。けれど、思ったよりも新しく来てくれた人を無碍に扱う人はいないはずなんです。

できれば声をかけてみたいけれど、それはちょっと怖いかもしれない……くらいのテンションできっと頑張っています。新しい人を温かい気持ちで見守っている人がほとんどなので、もしかしたら怖いイメージを持っている方がいると思いますが、安心してほしいです。

周囲が対戦している中でCPU戦を遊びだしたら気まずいかもしれませんが、どんなプレイヤーでも100円を入れれば平等ですし、100円さえ入れれば常識の範囲内でなら自由なので。実は、今初心者の方をふたり教えているのですが、その子たちもゲームセンターって面白いですねと言ってくれました。やっぱりそうなんですよね。

長田ザク氏:どうしても不可視のアングラな雰囲気のイメージが抜けないですからね。ちょっと怖そうなお兄ちゃんたちがいっぱいいて、タバコの煙でもくもく……みたいな。そんなの、今はほとんどないですから!

なかお氏:今のゲームセンターは大きく変わっていて、アットホームな空気が強いです。一度足を踏み入れると抜け出せないような魅力がある場所なのは元からなのですが、今はその魅力を残しつつも遊びやすい環境になっています。興味があったらちょっと覗いてみようかなくらいの気持ちでも楽しめるはずです。これから「エクバ」を始めたい方もきっと「エクバ」人生が始まりますので、気軽に遊びに来てほしいなと思っています。

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――自分もゲーセンで出会った人に勝つためのノウハウやテクニックを教えてもらったり、「機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.」当時の友人とまだ繋がりがあったりするので、ちょっと共感してしまいました。

なかお氏:そうなんです。やっぱり人間、面と向かって一発目から喧嘩するような空気にはならないし、自分のホームにしているゲームセンターに新しい人が遊びにくるなんて今も昔も珍しいじゃないですか。ほぼ迎え入れてくれるしウェルカムなのが基本なんですよ。

アットホームな空気感が出づらい大きなゲームセンターだとひとりで遊びやすいですし、割と小さいビデオゲームが中心のゲームセンターなら、ひとりで来たとしても徐々にその空気に馴染めるかと。なので、今想像するようなイメージとはちょっと違った空間なんだよということをお伝えしたいです。

――ありがとうございます。最後に今後の「イニブ」や「エクバシリーズ」全体に期待していることをお教えください。

なかお氏:既に期待以上のことが起きているので、何をお願いするのか悩ましいぐらいなんです。特に昔を知っていると、「イニブ」に入ってからの期間は特に今までにないムーブメントが起きています。その1発目が昨年11月のGGGP×RAGEでした。

自分もゲームセンターの店員なので実感しているのですが、あのイベントの反響はかなり良かったんです。今回ゲストとして来てくださった鈴木ノリアキさんだったり、今回は別のイベントで残念ながら来られなかったZackrayさんだったりが、あの大会の後もこのゲームを続けてくださっていて。

INVITATION部門にコーチングなどで実際に関わらせていただいたのですが、みなさん死ぬほどゲームをやってきたけれど、まだこんなに面白いゲームがあったのかと話していたんですよ。本当に色々なジャンルのゲームに仕事やプライベート、配信を通して触ってきている人たちがそういう感想を抱いてくれるゲームが「エクバ」なんです。

なのでもしお願いするのなら、より外に広げる機会のあるイベントがあれば嬉しいです。欲を言うのであれば、もう一回ストリーマー大会はやってみてほしいです。

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――あの大会後もZackrayさんのマイティーストライクフリーダムガンダムの映像が流れてくることがありましたが、あの大会からさらに腕を上げている様子でしたね。

なかお氏:彼はもうプレイヤーレベル300を達成しているのでいい意味で化物です。鈴木ノリアキさんもあれから週1~2のペースで遊んでいるそうですし、SNSでゲームセンターに行ったことを定期的に報告されています。

仕事で関わったゲームに留まらないと思ってくれていることは、きっと運営さんも感じていると思うんです。なので、可能であれば既存プレイヤー動画勢向けのイベントをやりつつ、また外向けのイベントがあるともっと大きくなるのかなと。

長田ザク氏:先ほどお伝えした通り、僕はこの「エクバ」界隈でしか生きてきていないので、なかおさんの言うストリーマーさんたちのことはきっと、別の界隈も見て来たからこその意見だと思うんです。だから自分はそこまで気の利いたことは言えません。でもひとつ言えるのは、僕はこの「エクバ」が人生になってしまっているので、「エクバ」が終わったら死んでしまいます。なので、可能であれば僕が死ぬまでは続けてほしい。

それと大会といえば当たり前ですけど1番注目されるのは強豪プレイヤーになるので、カジュアルプレイヤーも楽しめるファンミーティングや東西戦のようなイベントも増えて欲しいですね。

もう既にイベントをガンガン打ってくださっているので、これ以上は望むべくもありません。でも、しいて言うなら強者以外の人も喜んでくれる企画はまた見たい。東西戦が終わった後にSNSを見たのですが、そのポストの中に喜んでくれている人が多かったことを覚えています。

もちろん今日のような強豪がしのぎを削る大会もドラマが生まれるので凄いのですが、それ以外のもっと多くのプレイヤーにも触れてもらえるものだと嬉しいです。その方法の答えを出せないところが申し訳ないところではあります。

なかお氏:興味を持ってくれた方がこんなにも長時間観戦してくれるなんて、その理由は僕らには想像がつきません。どこかで疲れたから今日は……っていうタイミングがあると思うんです。けれど、「エクバ」の大会にはそうさせない魅力がある。

そのイベント内容にもよりますが、この間のINVITATION部門は本当に凄かったんです。ストリーマーさんたちが触った機体で自分も遊びたいという方がウチのゲームセンターにも来ましたし、女性の方とかもいたんです。もうめちゃくちゃ影響力を感じました。

長田ザク氏:ゲームセンターにわざわざ行くのも大変なのにね。

なかお氏:仕事帰りに行くのも大変だろうし、休日に家からわざわざゲームセンターに足を運ぶなんて、よほど好きじゃなければ難しいと思うんです。だから、初めてこの作品を知った人のアクションとしてはちょっとしたどころじゃない衝撃がありました。

――一般プレイヤーのこちらからすると、運営さんやみなさんのおかげで「エクバ」ができている、続けられているみたいなところがあるのでありがたく思います。

なかお氏:それはもう相互作用ですよね。みんながそうやって言ってくれるからだと思います。

長田ザク氏:みんなが笑顔になればって感じですね。

なかお氏:本当に、もっと色々な人にこのゲームを知って欲しいなと思います。会場では「EVO Japan 2026」の反応は薄かったですけれど、滅茶苦茶凄いことなんですよ!

長田ザク氏:エクバ勢って基本エクバから出ないので、みんな凄いって言っているんだけど、僕もちょっとピンときてなくて……。

なかお氏:直近だと一番エクバ界隈ではない人たちが関わるといいますか、他のゲータイトルの人たちが目にする視界に入るかと思います。それくらい大きいイベントなんです。

――海外の人たちがエクバの存在を知る、エクバに触れる機会にもなりそうです。

長田ザク氏:海外勢も実は、ちょいちょい池袋サファリや新宿スポーツランド本館などのゲームセンターに観光で来てやっている人がいるんですよ。ガンダムの存在は知っているみたいで、本当にIPの強さを実感しました。

――これからも「エクバ」がもっと色々なところに広がっていくことに期待したいですね。ありがとうございました!

アニメ・ゲーム系の媒体でお仕事をしているフリーのライター。Gamerさんでは2022年夏頃よりお仕事をいただいている。 主にプレイするのは大作RPGからFPS、18禁の美少女アドベンチャーゲームなど。ゲームセンターが好きで「BLAZBLUE」や「MELTY BLOOD」などのコンボ重視の対戦格闘ゲームや、「機動戦士ガンダム VS.(バーサス)」シリーズなどをよく遊んでいたが最近はちょっと年齢を感じて辛い。 最近は仕事のために始めたカメラにハマり、スナップ写真や動物写真を撮ることも。使用しているカメラのメーカーはNikon。

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