Cygamesが2026年7月9日に発売予定のPS5/PS4/Nintendo Switch 2/PC(Steam)用ソフト「グランブルーファンタジー リリンク:エンドレスラグナロク」。発売を間近に控え、同作のプレスイベントが開催された。
2024年2月に発売され、全世界200万セールスを達成した「グランブルーファンタジー リリンク」(以下、「リリンク」)。同作をベースに多数の新要素を加えた大型拡張としてリリースされるのが、「グランブルーファンタジー リリンク:エンドレスラグナロク」(以下、「エンドレスラグナロク」)だ。

これまで期間限定のベータテストが2回行われ、新キャラクターおよび新要素の一部を体験でき、前作経験者からの反応は上々。本日6月18日からは「リリンク」を初めて触れるプレイヤー向けの体験版の配信もスタート。いよいよ発売に向けたカウントダウンの足音が聞こえてきた。
今回のプレスイベントでは数々の新要素を試遊できたほか、本作のクリエイティブディレクター 福原哲也氏、ディレクター 日髙三四郎氏によるプレゼンテーションや開発スタッフによるハンズオフデモが行われた。その内容を余すところなくお届けしていこう。
なお、イベントの最後に行われた合同インタビューの内容については別記事にてまとめているので、併せて確認してほしい。
プレゼンテーションで語られた開発経緯と追加要素
「エンドレスラグナロク」の開発は「リリンク」のヒットから急遽決定
「グランブルーファンタジー(以下、グラブル)」は、ブラウザベースのRPGタイトルとして2014年から12年にわたってサービスが継続されており、累計登録者数は3,900万人に及ぶ。近年ではSteamでのリリース(※日本除く)で海外のユーザーを徐々に増やしつつ、長年のサービスと並行しての各種メディアミックス展開、コンシューマタイトルのリリースも行っている。
コンシューマタイトルのひとつとしてリリースされた「リリンク」は、マルチプレイ対応のアクションRPGとなっている。20名を越えるプレイアブルキャラによる多彩なバトルアクションが特徴だ。
発表から足掛け8年にも及ぶ期間を経てリリースされ、グローバルで200万セールスを達成するなどヒット作となった「リリンク」だったが、当初は3回のアップデート以降の制作体制をもたない予定だったという。しかしながら、ユーザーからのもっと遊びたいという声に応えるかたちで「エンドレスラグナロク」の開発が急遽決定したと、その経緯が語られた。

大型拡張という形式が採られた理由については、元々「リリンク」が単発的なキャラクター/クエスト追加を行いづらいゲームデザインだったことが背景にあるという。まとまったコンテンツを同時にリリースすること、そして「エンドレスラグナロク」も含めた全体をひとつの作品とするための「リリンク」の調整、そしてクロスプレイにも対応するかたちで、結果的にコンテンツ量1.5倍、プレイ時間2倍のボリュームをもったタイトルとして開発されることなった。前作経験者が「エンドレスラグナロク」の部分を駆け足でプレイしても20〜30時間ほどのボリュームになっているという。
「エンドレスラグナロク」のストーリーは、「リリンク」本編におけるプロトバハムート戦クリア後から開始。すでに「リリンク」をプレイ、クリアしているユーザーは、アップグレードキット購入でセーブデータ引継ぎが可能とのこと。コンテンツ解放のタイミングなどは今後分かりやすいかたちで届ける予定であることも語られた。

新プレイアブルキャラ、召喚などの追加要素に加えてアシスト操作の使用範囲も拡張
「エンドレスラグナロク」では新たに6人のプレイアブルキャラが登場。「リリンク」で敵勢力のキャラクターとして登場したガランツァ(CV:山寺宏一)、マギラフリラ(CV:早見沙織)については、特にマギラフリラのプレイアブル化の要望が大きいことから加わることになったという。
「グラブル」からはベアトリクス(CV:平野綾)、ユーステス(CV:中井和哉)が新たに登場。2人は序盤から加入可能で、これによってすでに「リリンク」で揃って登場している四騎士(ランスロット、ヴェイン、パーシヴァル、ジークフリート)と同様に、《組織》(ゼタ、バザラガ、ベアトリクス、ユーステス)のメンバーでパーティを組むことも可能となっている。
また、「エンドレスラグナロク」のストーリーにおけるキーパーソンとして、「グラブル」原作でも登場するフラウ(CV:浅倉杏美)とフェディエル(CV:田野アサミ)がプレイアブル参戦する。
なお、それぞれが異なる属性での参戦となり、作中の6属性が揃うかたちとなっている。既存の「リリンク」のキャラクターともまた違う、新しいアクション、固有のアクションが楽しめるようになっているとのこと。

ストーリーの追加に合わせて難易度CHAOSが追加され、新たなボスクエストも登場。既存のボスだけでなく、新たにザ・ワールド、ベルゼバブなど「グラブル」でも人気のボスが登場。さらに、原作ファンにはお馴染みの未公開のボスキャラクターもいるということで続報に期待しておこう。
バトルにおける新システムとして登場する「召喚」は、さまざまな能力をもつキャラをバトル中にスポットで参戦させ、自身で操作することができるもの。常時無敵で、敵の攻撃を気にせず押し切れる点が特徴となっている。
コントローラ左の方向キーに対応させるかたちで召喚石を最大4種セットしてバトルに持ち込むことができ、バトル展開に応じて使い分けていくこととなる。敵の危険な攻撃に対するカウンターとして発動し、敵の攻撃を無視して畳み掛けてブレイク状態にしたり、凍結攻撃で敵をスタンさせ続けて仲間とともに一斉攻撃したりと様々な戦術に用いることができる。他にも回復アイテムを増やしたり、バリアフィールドを展開してくれたりと、サポート能力を持つ召喚もあり、プレイヤーの能力と組み合わせることでこれまで以上に多彩な戦術が楽しめる。
なお、「リリンク」はキャラクターごとにデザインされた異なるアクションで楽しめるのが特徴ではあったが、召喚は敵キャラもNPCキャラも作中に登場するキャラクター全員をバトルに参戦させて操作できるようにする、というはっちゃけたアイデアから生まれたものだという。開発が進んでからの発案だったそうだが、開発スタッフが楽しそうにアイデアにのってきてくれたことで面白くなる手応えを感じたとのこと。


そして、新たなキャラクターの強化要素である「マスタースキル」は、前作でお気に入りのキャラクターをやりこんだプレイヤーでも新鮮に楽しめて、プレイスキルをさらに極められることを目的として、全キャラクターに複数のバトルスタイルを用意しカスタマイズ可能にするシステムとなっている。
前作「リリンク」ではキャラごとの最適な戦術が広まっていくなかでアビリティのセットなども固まってきて、誰も使わないアビリティ等が生まれてしまうことによりキャラクタービルドの幅が狭まってしまうことが残念だったという。「エンドレスラグナロク」においては、用意されたアクションに全て使いどころがあって、実戦で使って楽しめるようにしたい、という想いもあったそうだ。
Blizzard Entertainment社の「Diablo」からアイデアの着想を得たという本システムでは、各キャラクターに3つのバトルスタイルを用意。キャラクターのマスターレベルを上げて各スタイルに属した強化要素を順次獲得していくことで、それぞれのスタイルの特殊効果が発動してゆき、バトルデザインが段階的に変化していくというものになっている。


例えば「リリンク」のオリジナルキャラクターであるイドは、バフを10個発動すると超強化するスタイル、竜人モードを超強化するスタイル、チャージアビリティ「ディア・ゴッド」に特化したスタイルの3つが用意されている。最後のチャージアビリティ特化の場合、隙が大きいものの当たれば強力なディア・ゴッドをフルチャージで当てられると、リキャストなしで即時に再使用可能となるため、うまく当て続けられれば大ダメージを稼げるという。バトル中に狙う行動自体がスタイルごとに大きく変化して、同じキャラでもバトルを新鮮に楽しめるようになるという次第だ。

なお、「リリンク」ではアクションが苦手な人に向けたアシスト操作が用意されていたものの、従来は高難度のMANIAC、PROUDでは対応していなかった。しかしながら、「エンドレスラグナロク」にあわせて使用可能範囲が拡大され、追加されるストーリーのエンディングまでアシスト操作でプレイ可能になっている。
新たに追加されるザ・ワールド戦をデモプレイ
本イベントでは、新たなボスであるザ・ワールド戦の開発デモプレイが公開となった。こちらは「グラブル」における形態変化さながらの前後半に分かれた構成になっているそうで、会場では一通りの流れを確認できたものの、ここでは前半における特徴のみをフィーチャーして紹介する。

ザ・ワールドは“胎動”と呼ばれる攻撃を繰り出してくるのだが、ジャストガードすることでその攻撃を反射してダメージを与えつつ、弱体化することが可能だという。また、召喚されたカードを一定時間内に破壊しないと全体ダメージが発生するギミックも用意されている。



なお、今回のプレイではガランツァを操作していたが、攻撃を多少食らっても突っ込んでいけるパワーファイターとなっていた。固有のゲージを貯めるとさらに鎧をパージして槍に纏わせ、超パワーアップするという。

全体を通して開発スタッフのプレイは安定感抜群だったのだが、改めて敵の行動に合わせた戦術的なプレイの大事さと、本作で新たに登場する召喚やマスタースキルの活用も含めた、ビルドをどう作って挑むかのバトルが楽しめるようになっていた。

「エンドレスラグナロク」の導入やシングルプレイ専用コンテンツ「極沌空所」を試遊体験!
こうした理解を踏まえて実際の試遊体験の時間が設けられた。概要は上記で紹介した通りではあるので、ここでは筆者の所感と、上記では触れていなかったシングルプレイ専用コンテンツ「極沌空所(きょくとんくうしょ)」について紹介しよう。

召喚およびマスタースキルは「エンドレスラグナロク」序盤から使用可能に
今回のプレイで主に体験したのは、「エンドレスラグナロク」のストーリー導入および召喚・マスタースキルのチュートリアル、そして新たに追加された難易度CHAOSのクエストだ。
「エンドレスラグナロク」のストーリーは冒頭でもお伝えした通り、プロトバハムート戦以降の話となっている。ソーンおよびシエテとのやり取りを経て、“ラグナリオン”と呼ばれる正体不明の変異個体を討伐する、“カオス級”のクエストに挑むことになる。


その過程で用意されたチュートリアルでは、まずフラカーンの召喚を実際に体験。召喚ゲージが溜まっている状態で、R1ボタンを押しながら対応する方向キーを押すことで発動可能(※PS5/PS4版の場合)。召喚ゲージはパーティ全体で共有されており、リンクアタックや奥義などで溜まっていく。ゲージは3本あり、使用する召喚石によって消費量が異なってくる。

操作自体は非常にシンプルで通常時と同様にスティックで移動しながら、用意されたコマンドに応じた操作を行っていく。方向キーの下長押しで召喚終了することもできるようなので、シチュエーションに応じた判断も可能になっている。

リンクタイムの発動がトリガーとなり、4人での奥義連携(フルチェイン)後にルリアがプロトバハムートや星晶獣エクスカリオンを召喚して強大な追撃を敵に放つ「アセンドチェイン」も登場する。ルリアの召喚シーンを含めた一連の演出は高揚感たっぷりだ。




同じく新要素となるマスタースキルは、マスタースキルポイント(MSP)を消費してマスターレベル(ML)を上げていくことでさらなるキャラクターの強化が可能なシステムとなっている。
対象となるのはLv100に到達したキャラクターで、レベルアップに応じたステータスの強化に加えて、3種のスタイル(覚醒/真髄/極意)からひとつを選択することができる。どのスタイルを選択するかによって、戦術の拡張の方向性が変わるので、まずはいろいろと試してみたいところ。




これらのチュートリアルを終えたところでいくつかのクエストに挑戦。筆者は久々のプレイだったこともあって、慣れる方に時間を費やしてしまった感は否めないが、召喚やアセンドチェインという戦局を変える新たなトリガーがあるだけで、より立ち回りやすくなった印象だった。


ちなみに、今回プレイできたクエストの中に「ごっつぁん蟹秋楽」というものがあったのだが、こちらはなんとヲシ・スモウォーガニという新ボスをステージから複数回落下させることがクリア条件となる。ユーモアあふれるクエスト内容で面白かったのだが、相手側が自分たちを落とそうともしてくるため、単純なゴリ押しだけでない、戦略上の駆け引きが必要になるという点でも楽しめた。


「極沌空所」は単なるバトルの連続に留まらない要素も
シングルプレイ専用コンテンツとして用意されている「極沌空所」は、ランダムに構成された境地(ステージ)を踏破していく、いわゆるローグライト的な遊びが楽しめるコンテンツとなっている。
探査深度に応じた階層が用意されており、トルダーム宮の中心部にあるゲートから挑むことができるようなのだが、今回は第4層「奇天」をプレイさせてもらった。なお、通常のクエストと同様、探査開始前には4人のパーティを編成して挑む(操作キャラクター以外はCPU)。また、本コンテンツでも探査深度によっては召喚石を装備することが可能となっている。



用意されたさまざまな条件のクリアを目指して敵と戦う「闘いの境地」、強力なボスに挑む「悪戦の境地」、間違い探しに挑戦するなどの謎解きへのアプローチが求められる「技芸の境地」……と、登場する境地は多種多様。境地をクリアするごとに“境地の力”と呼ばれる特殊効果を獲得・強化し、クリアするごとに用意されたゲート(※固定/複数どちらの場合もあり)を進みながら、深奥を目指していく。






ちなみに、境地の力の中には“災門”と呼ばれる、獲得時にデバフがかかるものもある。しかしながら、特定の条件をクリアすることで反転し、強力な効果に切り替わるため、ボス戦前に反転させられるかといった状況判断も織り交ぜながら集めていくことになりそうだ。

そのほか、「無空の境地」と呼ばれる場所では、それまでに使用した回復薬の補充が行われたり、召喚石の編成を変更したり、道中で獲得したCPと呼ばれるポイントを利用して境地の力を取得したりと、さまざまな準備が行える。


ゲートからの帰還時、キャラクター育成や武器の強化に必要なアイテムを獲得できる。マルチプレイでのクエストに挑む前の準備として活用できそうだ。


魔剣を操る全能感が楽しいマギラフリラを操作
最後に少しだけ時間が残ったので、新たなプレイアブルキャラクターの中からマギラフリラの操作も体験した。
マギラフリラは魔剣を自在に操る一族《刃重衆》の長ということで、敵として登場したときから魔剣を用いた多彩な攻撃に手を焼いたものだが、いざ実際に操作できるとなった時、言葉を選ばずに言うとめちゃくちゃ楽しかった。


ベースとなる□と△の攻撃を組み合わせたコンボはもちろんのこと、□攻撃から△長押し攻撃への派生では、長押し中はLスティックで魔剣を操作できる。魔剣を敵に当て続けると“刃重ゲージ”が上昇するのだが、△攻撃で正面の敵に魔剣を飛ばした際、そのまま長押しするとこのゲージを消費して攻撃を延長可能。そして最後まで撃つと強力な追撃を繰り出せる。


用意されたアビリティも伝説の武器「スペリオルシリーズ」の数々を駆使する、戦った当時の記憶が蘇るものばかりで、その一つ一つが見栄えもよく楽しめた。前線でバリバリ戦う感じにはならないものの、圧倒的な手数で蹂躙していくプレイを楽しみたい人にオススメだ。


最後に、今回プレイした内容をまとめた動画も公開している。マギラフリラのプレイ映像も含んでいるので、ぜひ参照していただければ幸いだ。
体験版配信ページ
PS Store:https://store.playstation.com/concept/229066/
Nintendo Store:https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000112253
Steam:https://store.steampowered.com/app/881020/GRANBLUE_FANTASY_Relink/
(C) Cygames, Inc.
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