千葉・幕張メッセにて9月17日~20日にかけて開催の「東京ゲームショウ2026」。PLAYISMブースに出展された「シー スニッファーズ」のプレイレポートと開発者インタビューをお届けする。
「シー スニッファーズ」は、人間のキウイとアザラシのモミ、1人と1匹のタッグで広大な海を冒険する、漁獲アクションRPG。地上ではキウイ、海中ではモミを操作することになり、モミが手にしている網を使って魚を捕獲する“釣り”がゲームプレイの中心になっているのがユニークな一作だ。2027年にSteamでのリリースが予定されている。
開発を手掛けるBlastmodeとMP2 Gamesは、2021年にガチョウが大暴れするアクションゲーム「マイティ・グース」をリリースしたタッグ。“かわいい動物がメインキャラクター”という共通点はありつつ、敵をガンガン攻撃する爽快感がウリだった前作から大きく変化したゲーム性と世界観について、本作を試遊の上、MP2 GamesのMathias Kærlev氏に話を聞いた。
プレイレポート:表情豊かなモミ(アザラシ)がかわいい! 万人におすすめしたいほっこりアクション
ゲームを始めると、海の平和を守り、人々を助ける“シー スニッファーズ”となるべく試練を受けることになるキウイ。ゲームボーイアドバンス時代のゲームを思わせる線の太いドット絵が、懐かしくも新鮮な印象を与えてくれる。


チュートリアルではひとつひとつのアクションをイラスト付きで解説。言われた通りに操作してみると、モミの行動や表情変化にともなうアニメーションにも目を見張るものがあった。可愛らしい雰囲気が細部まで徹底されており、好感触。
キウイの操作時、釣り竿を振ればモミを海中に放り込むことができ、そこからはモミを操作する海中パートに。釣り糸を引くボタンを長押しすれば、またキウイを操作する陸上パートに戻れる。


モミ操作時、近くで魚をはじめとした海の生き物が泳いでいるときは、網を振って捕らえることができる。網に掛かった生き物は抵抗するので、動いた方向とは逆方向にスティックを入れ続けていけば、やがて魚の体力が尽きて捕獲成功! 新種を手に入れるたびに、図鑑が埋まっていく。
この一連の操作の手応えが非常に気持ち良く、また生き物の種類によってもけっこう変化があるため、まだ見ぬ生き物を見つけると挑戦したくなる。この連鎖がゲームプレイの楽しさの核にあると感じた。インタビューで改めて言及があるが、この辺りの操作感は「ルイージマンション」でオバケを捕まえるときのものを参考にしたとのことだった。


本格的な試練の場では、海の中はなかなか入り組んでおり、仕掛けを起動させて道を切り拓くといった簡単な謎解き要素も。また、ここでモミはパンチという攻撃手段を持っていることが判明。危険な生き物は、連続パンチを浴びせてダメージを与えてから捕獲することになる。
また、パンチは道を阻む障害物を壊すときにも有効。必死な顔で物凄い勢いのラッシュを浴びせるモミの姿には、頼りになりつつも普段とのギャップの可笑しさで笑ってしまった。


釣った魚を売って稼いだお金で釣り竿や網をアップグレードする要素も。進行上必須の強化もあれば、自分のプレイスタイルにあったカスタマイズを行う余地もありそうだった。デモでは試練のラストと、さらに少し先の場面、計2体のボスとの戦闘も楽しむことができた。
いずれもアクションゲームのボス戦として非常に丁寧に作り込まれており、最後はやはり網で捕獲が可能! 基本のアクションの感触がよく出来ているので、ここぞという場面で行使することでしっかりバトルを締めてくれる。



可愛らしく、平和な雰囲気に癒されながらも、全体を通して非常に没頭できるゲームプレイだった。アクションRPGやアクションアドベンチャーが好きな人はもちろん、可愛い雰囲気でほっこりできるゲームが好きな人も(そしてもちろんアザラシ好きの方も!)、ぜひチェックしてほしい。
Mathias Kærlev氏インタビュー:「スーパーマリオサンシャイン」や「ぼくのなつやすみ」からの影響も

――釣りを中心に、どのアクションもとても手触りが良くて、気持ちよかったです。この部分を実現する上で、こだわったことがあれば教えてください。
Kærlev:私自身アクションゲームが好きで、このジャンルの魅力を雰囲気が良い世界観で楽しめるゲームが作りたいと思っているんです。釣りの手触りは、「ルイージマンション」でオバケを吸い込むときの感覚にインスパイアされています。
――“敵を攻撃するアクション”もありますが、そちらはかなりシンプルで、チュートリアルでも真っ先に学ぶのが釣りに関わるアクションになっているのが新鮮でした。
Kærlev:実際の開発でも、最初に釣りのシステムを作ってから、そこに積み重ねる形でいろいろな要素を積み重ねていきました。相棒と行動を共にするようなコンセプトも、まず釣りありきで生まれたものです。

――釣りを含む水中パートはアザラシのモミを操作することになります。
Kærlev:私たちの前作は「マイティ・グース」というガチョウが主役の「メタルスラッグ」ライクなアクションゲームでした。「次回作をどんなゲームにしよう?」と話し合ったとき、次もまた可愛らしい動物を主役にすることは、自然な流れだったんです。
――アザラシは日本でも可愛らしい動物として人気ですが、こうした魅力はある程度文化が変わっても普遍的なものなのでしょうか?
Kærlev:アザラシについては、YouTubeの動画などが世界中で人気です。オランダにある“アザラシ幼稚園”と呼ばれるアザラシを保護する施設の動画もとても人気で、開発に関わっているうちのひとりがオランダ出身でこの施設と繋がりを持っているんです。この点もアザラシを主役にするアイデアを採用した理由のひとつだったかもしれません。
――今回、シー スニッファーズになって“海の平和を守る”、“困っている人を助ける”という設定になっていて、「マイティ・グース」とは大きく異なっています。
Kærlev:ストーリーのテーマとしては、作品世界の環境が中心にあって、「なぜこの惑星にはこんなにたくさんの水があるのか?」を解き明かす物語が展開されます。全体を通して、今回はプレイヤーさんにほっこりしてもらえるゲームにしたかったので、戦いがメインになるようなものにはしませんでした。
前作とは異なるテーマのゲームになったのは、「マイティ・グース」から引き続き開発に参加しているRichardが結婚して、彼の妻が開発グループに加わったのも影響しているかもしれません。

――最後に、日本のユーザーに「このゲームのここを楽しんでほしい」とアピールしたい部分などがあれば教えてください。
Kærlev:「ルイージマンション」のほかにも、「スーパーマリオサンシャイン」や「ぼくのなつやすみ」など、私たちが子どものころに親しんだ、さまざまな日本のゲームにインスパイアされて「シー スニッファーズ」は生まれました。
ぜひ日本のプレイヤーにはそれらタイトルからの影響を感じながら、釣りを楽しんだり、夕暮れを眺めたりと、まったり楽しんでほしいです。
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※画面は開発中のものです。
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